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80.決意
合流したら、映像を魔道具で見ていた皆に抱きしめられた。
イレギュラーだった精霊族、一部音声が途切れたり、カイル様の魔力が爆発しかけたそうだ。
カイル様が最後まで、僕を腕に閉じ込めていたのでキース様が引きつっていた。
マリア様は、レノアを抱きしめている。
「レノアたんっ! あのポケットサイズ可愛いかった! 見たい、ねぇ……小さくなって。すごくイケメンになったのも良かった。幻影兎ってすごいのね!」
「そんなことより!! いい加減にシェリルの首輪を外せ」
カイル様の怒りが、長老へと向けられる。
「勇者様。試すような事をして申し訳ありませんでした」
その一言で、首輪は綺麗に消えた。長老は、妖精の足飾りの指示に従っていたようで、平身低頭で勇者メンバーに謝っている。
(良かった。悪い人とかじゃないみたい)
『私がシェリルのそばに居たかったのに……本当に惜しい事をしたわ』
聖女の髪飾りの文句が聞こえた。
『メンバーを見れば、誰と組むべきかはわかるだろう?』
勇者の願い石 が当たり前だと言う口調で会話に入ってきた。
『それぞれの立場に合っているって言えば、その通りなんだけどね。シェリルには惹かれてしまう』
賢者の指輪 が、口惜しそうに呟いてる。
『黒飛竜と契約出来るほどの人だからな』
聖騎士の耳飾りが、嬉しそうに反応した。
『私のシェリルは、魔族まで手懐けてるのだから』
自慢げに言い放ったのは、妖精の足飾りだった。この会話は勇者メンバーには聞こえていないはずだけど、もしもがある。長老とかだったら気づいているかもしれない。
『お願いします。まだ皆に言わないで。ちゃんと……カイル様に自分の口で話すから。クロたちの事全部話したいんだ。騙すつもりなんて本当になくて、信じて貰えないかも知れないけど謝りたいから』
全部話して、それでも許されるから一緒に魔族領へ行きたい。クロ達を聖遺物が攻撃しない選択をしてくれた。もう、逃げない。
(誓約をしたほうがいいのかな? 二人がもしも裏切る様な事があれば、この身と引き換えに封印魔法が発動されるようにするとか?)
離れずにピタリくっついてくるカイル様の柔らかい髪の毛が頬に触れた。顔が近い……どきどきしてしまう。
「シェリル……こいつをどうにかしてくれ」
クロが必死に蹴りをカイル様の胸辺りに入れてる。
「クロ。カイル様は、心配してくれただけだよ」
ほんとにいつもの光景すぎて笑ってしまう。
『シェリルさまーーー』
あ、レノアが大変だ。マリア様に頬ずりされて涙目になってる。聖女の力に近いから、流石に苦しいのかも知れない。
「マ、マリア様。さ、流石にその疲れたので部屋で休んでもいいですか? その、クロとレノアと一緒に!!」
二日ほど、こちらでゆっくりとしてから王宮に戻る。その為に各個人に部屋を用意してくれてるみたいだ。だからこその提案だったのだけど。
「やだ」
「マリア我慢しろ」
「じゃあカイルだって我慢しなさいよ」
僕は仲間でいてもいいのかな。一度カイル様の手に力が入ったのが分かった。
「カイル様?」
「本当に無事で良かった。俺はシェリルを失いたくないんだ」
「明日、二人だけで話をしたいのですが駄目ですか?」
「───分かった。朝食後に」
「はい」
クロには、今日話すんだ。
イレギュラーだった精霊族、一部音声が途切れたり、カイル様の魔力が爆発しかけたそうだ。
カイル様が最後まで、僕を腕に閉じ込めていたのでキース様が引きつっていた。
マリア様は、レノアを抱きしめている。
「レノアたんっ! あのポケットサイズ可愛いかった! 見たい、ねぇ……小さくなって。すごくイケメンになったのも良かった。幻影兎ってすごいのね!」
「そんなことより!! いい加減にシェリルの首輪を外せ」
カイル様の怒りが、長老へと向けられる。
「勇者様。試すような事をして申し訳ありませんでした」
その一言で、首輪は綺麗に消えた。長老は、妖精の足飾りの指示に従っていたようで、平身低頭で勇者メンバーに謝っている。
(良かった。悪い人とかじゃないみたい)
『私がシェリルのそばに居たかったのに……本当に惜しい事をしたわ』
聖女の髪飾りの文句が聞こえた。
『メンバーを見れば、誰と組むべきかはわかるだろう?』
勇者の願い石 が当たり前だと言う口調で会話に入ってきた。
『それぞれの立場に合っているって言えば、その通りなんだけどね。シェリルには惹かれてしまう』
賢者の指輪 が、口惜しそうに呟いてる。
『黒飛竜と契約出来るほどの人だからな』
聖騎士の耳飾りが、嬉しそうに反応した。
『私のシェリルは、魔族まで手懐けてるのだから』
自慢げに言い放ったのは、妖精の足飾りだった。この会話は勇者メンバーには聞こえていないはずだけど、もしもがある。長老とかだったら気づいているかもしれない。
『お願いします。まだ皆に言わないで。ちゃんと……カイル様に自分の口で話すから。クロたちの事全部話したいんだ。騙すつもりなんて本当になくて、信じて貰えないかも知れないけど謝りたいから』
全部話して、それでも許されるから一緒に魔族領へ行きたい。クロ達を聖遺物が攻撃しない選択をしてくれた。もう、逃げない。
(誓約をしたほうがいいのかな? 二人がもしも裏切る様な事があれば、この身と引き換えに封印魔法が発動されるようにするとか?)
離れずにピタリくっついてくるカイル様の柔らかい髪の毛が頬に触れた。顔が近い……どきどきしてしまう。
「シェリル……こいつをどうにかしてくれ」
クロが必死に蹴りをカイル様の胸辺りに入れてる。
「クロ。カイル様は、心配してくれただけだよ」
ほんとにいつもの光景すぎて笑ってしまう。
『シェリルさまーーー』
あ、レノアが大変だ。マリア様に頬ずりされて涙目になってる。聖女の力に近いから、流石に苦しいのかも知れない。
「マ、マリア様。さ、流石にその疲れたので部屋で休んでもいいですか? その、クロとレノアと一緒に!!」
二日ほど、こちらでゆっくりとしてから王宮に戻る。その為に各個人に部屋を用意してくれてるみたいだ。だからこその提案だったのだけど。
「やだ」
「マリア我慢しろ」
「じゃあカイルだって我慢しなさいよ」
僕は仲間でいてもいいのかな。一度カイル様の手に力が入ったのが分かった。
「カイル様?」
「本当に無事で良かった。俺はシェリルを失いたくないんだ」
「明日、二人だけで話をしたいのですが駄目ですか?」
「───分かった。朝食後に」
「はい」
クロには、今日話すんだ。
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