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裏話、おまけ。
89.5番外編 シェリルのくれたもの。side マリア
シェリルが連れ去られた。
言の葉蝶の言葉は、シェリルの想いだ。
自分を見捨てろという。
そして、ユニコーンの角なんて……。
ただ魔王クロフィスの怒りも伝わって来た。
私も含めて勇者パーティの絶望感がひどい。
でも、そんな事言ってられない。
「ちょっと、皆落ち着きなさいよ! 何か助ける方法を考えてよ。聖遺物なんかあるでしょ。出しなさい」
レノアから黒兎が魔王だって聞かされたばかりだ。
あの可愛いレノアたんが、まさかの魔族。カイルが手を出すなと睨んできたのはほんの少し前だ。それもこれも、全部シェリルの為。
テオが結界を張り、聖遺物一つ賢者の指輪 もそれを補強した。
『あちらも、我々の声が届かなくなる事位想定内でしょう』
「それより治療は、どうしたら?」
『カイルは、シェリルからユニコーンのナイフを貰っている。それを傷口に刺せばいい』
勇者の願い石 淡々と答えた。
「あ、そんな事言ってたわ。シェリルから貰った宝物って」
「くそ、あの時のユニコーンの角はカイルの為だとか……腹が立つ」
「ちょっと、クロ……魔王様?さっきから怒ってるのってユニコーンのナイフをカイルが持ってるから?」
「別に。なんなら、俺が突き刺してもいい」
別の所に突き刺しそうだ。このままでは勇者が死んでしまう。
「と、とにかくそのナイフを」
「シェリルからの……プレゼント、なんだ。汚したくな、い」
馬鹿なの、男ってこんなに馬鹿なの!?
カイルが大切に隠し持っていたナイフを奪い取る。
「つき刺せばいいのね?」
「間違ってないが、その軽くで大丈夫だから……」
何故か、おどおどしてるキースを睨みつけ、ナイフを取り返したそうなカイルをテオと魔王が押さえ込んでいる。
「治療を受けないとあんたが死ぬでしょ? シェリルを泣かせたら私が許さないんだけど」
この一言で、皆黙った。
そして解毒の為、ユニコーンのナイフを突き立てた。毒を全部吸い取ったナイフは、パキンと音を立てて壊れて行った。
「シェリルのナイフがぁぁぁぁ。あの野郎絶対に殺す」
「お前に奴は殺せない、俺が消し炭にしてやる」
「でも、魔王城までは数日かかるわ。シェリルがもしもひどい仕打ちをされたら……え?」
キースやテオがバツと手で示している。
「え、何?」
「今すぐいく。魔王だろ何とかしろ!」
カイル様がベッドから起き上がろうと暴れ出す。
「レノアが、シェリルに付いてる。転移陣を設定して連絡がくる。もしも、シェリルに何かあったら、レノアも覚悟してもらう」
何なの、この二人。
「レノアたん、役立たずのあんた達の代わりに頑張ってるのよ!! レノアたんを傷つけたりしたら、二人とも殺るわよ」
怒りのあまり、魔王と勇者相手に喧嘩を売ったら意外に大人しくなったわ。
レノアたんなら、きっとすぐ連絡くれるでしょう。
言の葉蝶の言葉は、シェリルの想いだ。
自分を見捨てろという。
そして、ユニコーンの角なんて……。
ただ魔王クロフィスの怒りも伝わって来た。
私も含めて勇者パーティの絶望感がひどい。
でも、そんな事言ってられない。
「ちょっと、皆落ち着きなさいよ! 何か助ける方法を考えてよ。聖遺物なんかあるでしょ。出しなさい」
レノアから黒兎が魔王だって聞かされたばかりだ。
あの可愛いレノアたんが、まさかの魔族。カイルが手を出すなと睨んできたのはほんの少し前だ。それもこれも、全部シェリルの為。
テオが結界を張り、聖遺物一つ賢者の指輪 もそれを補強した。
『あちらも、我々の声が届かなくなる事位想定内でしょう』
「それより治療は、どうしたら?」
『カイルは、シェリルからユニコーンのナイフを貰っている。それを傷口に刺せばいい』
勇者の願い石 淡々と答えた。
「あ、そんな事言ってたわ。シェリルから貰った宝物って」
「くそ、あの時のユニコーンの角はカイルの為だとか……腹が立つ」
「ちょっと、クロ……魔王様?さっきから怒ってるのってユニコーンのナイフをカイルが持ってるから?」
「別に。なんなら、俺が突き刺してもいい」
別の所に突き刺しそうだ。このままでは勇者が死んでしまう。
「と、とにかくそのナイフを」
「シェリルからの……プレゼント、なんだ。汚したくな、い」
馬鹿なの、男ってこんなに馬鹿なの!?
カイルが大切に隠し持っていたナイフを奪い取る。
「つき刺せばいいのね?」
「間違ってないが、その軽くで大丈夫だから……」
何故か、おどおどしてるキースを睨みつけ、ナイフを取り返したそうなカイルをテオと魔王が押さえ込んでいる。
「治療を受けないとあんたが死ぬでしょ? シェリルを泣かせたら私が許さないんだけど」
この一言で、皆黙った。
そして解毒の為、ユニコーンのナイフを突き立てた。毒を全部吸い取ったナイフは、パキンと音を立てて壊れて行った。
「シェリルのナイフがぁぁぁぁ。あの野郎絶対に殺す」
「お前に奴は殺せない、俺が消し炭にしてやる」
「でも、魔王城までは数日かかるわ。シェリルがもしもひどい仕打ちをされたら……え?」
キースやテオがバツと手で示している。
「え、何?」
「今すぐいく。魔王だろ何とかしろ!」
カイル様がベッドから起き上がろうと暴れ出す。
「レノアが、シェリルに付いてる。転移陣を設定して連絡がくる。もしも、シェリルに何かあったら、レノアも覚悟してもらう」
何なの、この二人。
「レノアたん、役立たずのあんた達の代わりに頑張ってるのよ!! レノアたんを傷つけたりしたら、二人とも殺るわよ」
怒りのあまり、魔王と勇者相手に喧嘩を売ったら意外に大人しくなったわ。
レノアたんなら、きっとすぐ連絡くれるでしょう。
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