強請り屋 悪魔の羽根顛末

柚緒駆

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新たな手がかり

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 ――自殺は恥ずべき死ではありません
 ――人を追い込む社会に抗議の声を
 ――あなたは決して一人ではないのです

 自殺サイト撲滅キャンペーンの公式サイトに並ぶ文字。もっと過激に『悪魔の羽根』を集中攻撃しているとばかり思っていたので、少々拍子抜けだった。

 まあ確かに、自殺サイトの名前を出してしまうと、その名前で検索する者が増え、アクセスが集中する。良い宣伝になってしまう訳だ。それを防ごうと思うのであれば、徹底的に名前を出さないという戦法は間違ってはいない。

 自殺サイトを検索結果に表示しないよう、検索サイトに要請を出しているとの新聞記事もリンクされている。取るべき行動は取っているのだろう。だが、それでもやはり狭い意味での『自殺サイト撲滅』というよりは、もっと広い意味での、ふんわりした感じの『自殺防止』のためのサイトにしか、俺には見えなかった。

 しかし篠生幸夫の活動は強調されている。最前面に押し出してはいないものの、講演会を中心とした彼の活動記録は、どのページからでも飛べるようにリンクが張り巡らされていた。自殺サイトの撲滅よりも、篠生幸夫のイメージアップが主目的なんじゃないのか。その感想は穿った見方だろうか。

「何かの選挙にでも出る気か?」

 そうつぶやいてはみたものの、いま考えるべきは政治ではない。海崎志保だ。こいつを強請れるネタを探さねばならない。一つため息をつき、ブラウザを閉じた。


 ジローにカレーを食わせた後、長畑房江と芦則佐太郎を『復習』させてみたが、特に収穫らしい収穫はなかった。ただ気になった点が一つ。『賄賂』で釣った芦則佐太郎はともかく、長畑房江は何故ああも饒舌だったのか。

――奥様についてイロイロ言う人もいますけど、私はよく耐えておられたと思いますよ

 それが理由か? それだけを言いたいがために? 前の雇い主に忠義立てたってことか? 俺は咥えたタバコの煙を肺の奥まで吸い込んだ。そして鼻から吐き出す。わからん。長畑房江の考えていることがイマイチ理解できない。単なる喋り好きなんだろうか。

 PCの画面とキッチンの照明だけが明るく輝く薄暗い部屋。ジローはもう寝ている。俺はたった一人で、動物園のクマのようにうろうろと歩き回っていた。

「……コーヒーでも飲むか」

 灰皿でタバコをもみ消し、湯を沸かしにキッチンに向かう。そのとき事務机の上に置いてあったスマホを何気なく見ると、ショートメッセージが届いていた。

 昼OC

 三文字。暗号かよ。たぶん仕事中なんだろうが、もうちょっと文字数使ってもいいんじゃねえの。まあ、わかるから構わんけど。俺はヤカンをコンロに置いて火を点けた。ついでにタバコにも火を点ける。さて、明日は晴れてくれると助かるんだがな。


 ◆ ◆ ◆

 チャレンジ六日目。

 リストカットをして、写真をキャプテンに送らなければならない。リスカは三日目にもしているけど、そのときは一箇所だけだった。その傷はまだ残っている。

 今回は二回目なので二箇所切るのだそうだ。全部会わせて三箇所、カタカナの『キ』の字みたいにするのがカッコいいらしい。でもあんまり傷口が大きいと、リストバンドで隠せなくなる。それは困る。……こうやって怖がるのがカッコ悪いんだろうか。

「笑わせんなブス。おまえは生きてるだけでカッコ悪いんだよ。余計なことを気にする前に、やるべきことをやれ」

 キャプテンならそう言うかも知れない。いや、もっと酷いことを言われるだろうか。でも、無視されるよりはマシだ。キャプテンにまで無視はされたくない。とにかく母さんが起こしに来る前に終わらせないと。

 一回目はカミソリを使った。今度はカッターを使ってみる。切れすぎて出血多量で死んだりするかも知れない。でもそのときはそのときだ。この程度のチャレンジがクリアできなきゃ、本当にクズのままだから。そんなのは、死ぬより嫌だ。絶対に。

 ◆ ◆ ◆


 今日は朝から注文通りの秋晴れだった。降水確率は、午前も午後もゼロパーセント。絶好の行楽日和らしい。

 そんな昼前、俺は電車に揺られていた。都心部に向かう急行には座る場所などなかったが、二十分や三十分立つのが辛いほど歳を食っている訳でもない。タバコを吸えないのがどうにも苦痛ではあるものの、別に半日くらい禁煙しても死にはしないだろう。

 もちろん可能ならばクラウンで移動したいところではある。しかし、いかに便利なクラウンだとはいえ、駐車場がなければどうしようもない。都心部では駐車スペースを探すだけで一苦労だし、仮に見つかったところでバカ高い料金を取られる。素直に電車で移動した方がストレスがない分マシだ。

 ジローは事務所で留守番。まあ、あいつは何かを勝手に触って壊したりするような心配はない。放っておいても大丈夫だろう。

 しかし電車で揺られている時間がもったいない。こういうとき、自分が貧乏性なのだと思い知る。とりあえず、現時点で考えられることを頭の中でまとめてみるか。

・篠生幸夫はおそらく海崎志保の秘密を知っている
・その秘密は、おそらく研究所の事故に関するものだ
・篠生幸夫はそれを、おそらくカウンセリングで知った
・篠生幸夫と海崎志保は、おそらくただの医者と患者という関係ではない
・つまり、おそらく二人はデキている
・研究所の事故は、おそらく旦那が邪魔になった海崎志保が起こした

 ……全然ダメだな。おそらくばっかりじゃねえか。こりゃ推理ってより妄想だ。三流の週刊誌やスポーツ新聞なら、これで記事が書けたりするのかも知れないが、さすがに妄想を根拠に金を出せって強請られて、出すバカはいないだろう。警察を呼ばれて終わりだ。

 もちろん強請るのに、必ずしも証拠は要らない。口八丁だけでも強請れないことはない。だが説得力は要る。これを口外されては困る、と相手方に思わせられなきゃ意味がないのだ。実際のところ、海崎志保がどうやれば研究所の事故に関与できるのか。そんな裏技があるのかどうか、そこがわからないとどうしようもない。

 仕方ない、ちょっと見る角度を変えてみるか。

・悪魔の羽根によって篠生幸夫は娘を失った。これは間違いない
・篠生の娘は海崎志保が理事長を務める学校の生徒だった。これも間違いない
・篠生幸夫は海崎志保の秘密を知っているかも知れない
・悪魔の羽根は海崎志保が作り上げたものだった……?

 これじゃ話が通じねえな。娘の自殺後の篠生の行動が不自然だ。いや無理をすれば通じなくもないが、普通自殺サイト撲滅キャンペーン立ち上げるより、娘の復讐の方が先に来ないか。篠生と娘は不仲だったんだろうか。それとも医者と患者の関係だから復讐が出来ない、なんてことがあるのか。

 確かに海崎志保は、何らかの事件の黒幕であってくれた方が俺にとっては好都合なんだが、あまりにも希望的観測に過ぎる。実際は研究所の事故にも悪魔の羽根にも、まったく関与していない可能性がある訳だ。

 まあそうなりゃ、いままで使った金は全部無駄ってことになるんだが。


 そうこうしているうちに電車は終点の二つ前の駅に着き、俺は他の乗客たちの流れに乗ってホームに降りた。階段を下り改札に向かうと、太い柱に巻き付けられた広告が目に飛び込んでくる。

 オープンキャンパス開催中!

 改札を抜け町に出ると、中層高層のビルが建ち並んでいる。空は青く、この季節にしては日差しがキツい。片道三車線の国道を横目に広い歩道を十分ほど歩くと、ビルの一階入り口の横にまた『オープンキャンパス開催中!』の立て看板が。なるほど、こんなところでオープンキャンパスをやってるのか、そう思いながら、俺は前を通り過ぎた。
 さらに十分歩く。十月とはいえ、これだけ晴れ上がる中を歩くとさすがに暑い。上着を脱いで左手に持ったところで、ようやく視界に入って来た『オープンカフェ』へと向かった。

 この店は店員の案内を待たなくていい。好きな席に自由に座れるのだ。カフェの隣には公園が広がっており、芝生や噴水に近い席に人気があるようなのだが、俺は真ん中辺りの席を選んで座った。ただし道路には背を向けて。ここは県警本部に近い。顔を見られたら厄介だ。

「アイスコーヒー」

 近寄って来た店員にそう告げると、俺は一つため息をつく。この店自体は嫌いじゃない。悪くない店だと思う。ただ喫煙禁止地区にあるのが玉に瑕。当然喫煙席も灰皿もないのだ。

 さて、いつまで待つことになるのやら。空を見上げてそう思っていると、後ろの席に座る人影があった。白いスーツの男だ、と俺が目の端で確認したとき、男は持っていたブリーフケースを落とした。俺はそれを拾おうと手を伸ばし、男とお見合いする形になる。すると。男はブリーフケースの陰で四角い小さな機械を見せた。俺はそれを素早くつかみ、入れ替えに男の手に四つ折りにした万札を三枚握らせた。そして何もなかったかの如く、お互い自分の席に戻った。

 俺にアイスコーヒーが運ばれて来たのと、背後の男のところに店員が注文を取りに来たのはほぼ同時。ランチセットを注文して店員が離れていくと、男はつぶやいた。

「持ち出し不可、コピー不可の資料だ。これ以上は勘弁してくれ」

 俺の手の中にあるのは、小型のICレコーダー。思わず苦笑した。

「ガセつかませるのはやめてくださいよ、式村さん」

 すると男は背を向けたまま、小声で言葉を荒げた。

「ガセじゃない! 聞いてもらえばわかる!」
「冗談ですよ。信用してますって」

 俺はアイスコーヒーを一気に飲み干し、立ち上がった。しかし。

「このヤマはあきらめろ。一課が再捜査するらしい。もう間に合わん」

 式村の小声が背中越しに聞こえた。

「迷惑はかけませんよ」俺も背を向けたままつぶやいた。「娘さんの病気、早く治るといいですね。それじゃ」

 レジに向かって歩き出しながら、俺は頭を回転させていた。県警の捜査一課が再捜査するだと? 何を見つけた。何を握った。式村に聞いてもどうせわかるまい。どうする、諦めるか。だがここまで踏み込んで、金も使って、一課が動いたからハイお手上げというのも癪に障る。そもそも一課が現時点でどこまで解明しているのかすら不明なのだ。この先、海崎志保をずっと食い物にすることが難しくとも、注ぎ込んだ金の元くらいは取りたい。

「時間勝負だな」
「は?」

「あ、いや、何でもない」

 レジの店員に変な顔をされながら、俺は店を後にした。


 ◇ ◇ ◇

 いまから話すことの元資料は、持ち出し不可、コピー不可だ。だからこうして録音で伝えるしかない。聞いたらすぐに消してくれ。

 いまの時点で海崎志保関連で県警が握っている情報の中に、おまえが食いつきそうなことは多分二つしかない。

 まず一つ目。

 海蜃学園高校ではオリジナルの学校専用SNSを作り、生徒や保護者への連絡に使っている。これは海崎志保が理事長になってから導入されたものだ。

 このSNSが今年四月に乗っ取られ、復旧するまで丸一日に渡って意味不明な言葉や様々なURLを吐き続けた。管理用のパスワードは定期的に変更していて、そのファイルは教頭が管理していたんだが、事件前後、特に異常は見当たらなかったそうだ。

 この件について、学校は警察に相談しようとしていた。と言うか、実際に県警と接触を取っていたんだが、突然警察沙汰にはしないと言って来たらしい。学校の職員は理事長の判断だと口にした、と資料には書かれてある。

 乗っ取りがあったのはこの一日、この一回だけだ。それ以降同様の事件は起きていない。

 この前後で他に海蜃学園高校に関連した事件といえば、グラウンドの体育倉庫で夜中にボヤ騒ぎがあったことくらいか。SNS乗っ取りの三日前だった。時期的に近いが、関係があるのかどうかは不明。

 次に二つ目。

 これは果たして海崎志保関連と言っていいのかどうか判断に苦しむんだが、例の未公開株の売買についてサイノウ薬品に地検が捜査に入ったとき、県警からも応援要員が出た。その県警職員に、営業部の金浜という男が声をかけて来たらしい。何でも『本木崎才蔵』について何かわかったか、と聞かれたと書いてある。

 サイノウ薬品は今でこそ新興薬品メーカーと言われているが、元々は長く大帝邦製薬の下請けをしていた会社だ。それで研究所、あの事故が起きた研究所にも社員が研究員として出向していて、十人が巻き込まれている。十人のうち四人がいまでも行方不明ということなんだが、まあ要は死体が残らないような状態になったんだろう。その行方不明者の一人の名前が本木崎才蔵だった。

 しかし担当でもない職員にそんなことがわかる訳がない。そこでその旨を金浜に伝えると、あの本木崎才蔵は偽物だったんじゃないか、調べて欲しいと言い出した。だがそういうことならば、近隣の警察署に出向いて相談してみてはどうかと職員が言うと、諦めたように去って行ったそうだ。

 私が目を通せる範囲ではこんなものだ。おまえの仕事に使えるかどうかは知らない。できればもう連絡はしないでくれ。頼む。

 ◇ ◇ ◇


「そうは行かねえよ、式村さん」西日の当たる事務所で目を細めながら、俺はタバコを吹かした。「アンタ、まったくいいセンスしてるぜ」

 ジローはいつものようにソファで膝を抱えながら、しかしさすがに眩しいのか、目を閉じている。その隣に座りながら、俺は天井を見上げた。テーブルの上にはICレコーダーが転がっている。

 俺は名探偵じゃない。人間離れした超絶推理能力なんぞ持ち合わせちゃいない。だが、たまには頭が回ることもある。

 海蜃学園高校の体育倉庫に放火したのは海崎志保だ。実行犯は本人じゃなくても、糸を引いているのは海崎志保に間違いない。そうじゃなきゃ辻褄が合わない。その理由もわかる。だが目的がわからない。何だ。いや、どれだ。これがもし『アレ』なら……やはりわからないな。とりあえず調べるしかないか。

 さらにわからないのが本木崎才蔵だ。これは誰だ。もしこいつが海崎志保に関係しているとして、そして本当に偽物なのだとしたら、誰なら辻褄が合う。行方不明か。死んでるとは限らないんだな。いや、だが事故の規模を考えたら、死んでると考えた方が自然なのか。死んでる方が都合のいいヤツなんて海崎志保の周りにいたか? これも調べた方が良さそうだ。

 やれやれ、俺には安楽椅子探偵なんぞ死んでも無理だな。そう心の中でつぶやきながら、短くなったタバコを灰皿でもみ消し、新しいタバコを咥えた。そしてスマホを取り出し、笹桑ゆかりの番号を押す。流れる留守番電話のアナウンス。

「笹桑か。五味だ。時間があるとき連絡してくれ」

 そう吹き込んで、タバコに火を点けた。
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