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「ルビー様の考えが正しく、今のダイヤモンドさんの正体が世界の人間の転生した姿だとしましょう。そのうえで、ダイヤモンドさんを救うため、私は何を協力できるのでしょうか?」
冷酷なサファイア・インディゴの脳は、ルビーの言葉を聞いてなお、冷静に言葉を回す。
「はい。協力していただきたいことは二つ。一つは、インディゴ家の持つ書物に、転生に関する情報がないか探していただきたいのです」
「なるほど。わかりました」
書物とは、人類の知識と歴史を記録する宝物だ。
特に、印刷技術のない時代において、書物とは富裕層のみが所有できる高価な物だ。
つまり、知識は独占される。
王族や公爵家が独占している知識の量は、莫大だ。
ルビーが調べた限り、スカーレット家の持つ書物に転生の情報はなかった。
しかし、インディゴ家が持つ書物に存在する可能性はある。
ルビーは、外の知識に転生の知識を求めた。
サファイアにとっても、納得の頼みだ。
「そしてもう一つは、エメラルド様の謹慎を解くために、口添えをお願いしたいのです」
「エメラルド様を?」
しかし、二つ目は、サファイアも首を傾げるものだった。
「はい」
「何故でしょう? エメラルド様の行いは、私も噂で聞いております。ダイヤモンドさんの告発によって、謹慎状態にあることも。エヴァーグリーン家の持つ書物を閲覧したければ、エメラルド様の謹慎を解くよりも、エメラルド様の兄であるペリドット様に頼む方が早いかと思います」
サファイアの言葉は正しい。
ペリドットは、エメラルドがルビーを陥れようとした件で、ルビーに対して借りを感じている認識である。
それゆえ、便宜を図る可能性は非常に高い。
が、ルビーの狙いは、別にあった。
「エヴァーグリーン家の書物を閲覧したいのもありますが、目的は悪役令嬢を三人揃えることです」
「何故?」
「ごめんなさい。ほとんど勘で根拠はないんですけど、ダイヤを相手にするならば三人が必要だと、そう感じたんです。同じ世界に、三人の悪役令嬢が転生していることは、きっと何か意味があると思うの」
「ルビー様の考えは、わかりました」
勘とは、過去に見聞きした情報と経験の蓄積から生まれる。
たとえ、記憶の中に残っていようといまいと。
ルビー自身の記憶にはないが、ルビーの提案は純白の少女シリーズの噂に起因する。
烈火の令嬢、静水の令嬢、暴緑の令嬢のすべてをクリアしたプレイヤーのみがプレイできる幻のシナリオがあり、ダイヤモンドは三人の悪役令嬢と同時に敵対すると言う噂。
噂上のシナリオでは、ダイヤモンドは三人同時を相手にすると単独で勝つことができず、仲間を募ってクリアを目指した。
もっとも、事実として幻のシナリオが表舞台に現れることはなく、噂は噂のまま消えていった。
当然、ルビーの頭の中からも、数ある噂の一つとして埋もれて消えた。
ルビーの依頼は、埋もれて消えた噂の残骸、『ダイヤモンドは三人同時を相手にすると単独で勝つことができない』という記憶にない一文からにじみ出たもの。
正気であれば、首を縦に振り様がない提案。
「もしもダイヤモンドさんと戦う場合、私も理由はないですが三人が揃っていた方がいい気がしました。エメラルド様の件もわかりました。ご協力させていただきます」
「ありがとうございます、サファイア様!」
が、サファイアもまた、埋もれて消えた噂の残骸がこびりつく程度には、純白の少女シリーズをやりこんだ人種。
正気のまま、首を縦に振った。
「インディゴ家にある書物については、この後すぐにでも人を呼んで探させます。しかし、エメラルド様の謹慎の解除については、当事者でない私だけの力ではおそらく難しいでしょう。せめて、オニキス様の力は必要になるかと」
「……そう、よね」
ルビーは、サファイアという協力者を得た。
壁を一つ越えた。
が、壁の後ろには、次の壁が待っているのが世の常である。
オニキスの協力を得るという、次の壁が。
そもそも、エメラルドとネールの謹慎は、当事者であるダイヤモンドの訴えによるものである。
にも関わらず、公爵家とは言え部外者の人間二人が取り消しを求めたところで、謹慎が解除される可能性は低い。
もし謹慎を解除できる人間がいるとすれば二人だけ。
一人は当事者であるダイヤモンド。
もう一人が、ダイヤモンドの婚約者であり王族でもあるオニキス。
ダイヤモンドの婚約者という立場を使えば、オニキスの声はダイヤモンドの身内としての声になり、すぐの謹慎解除にはならないだろうが、謹慎期間短縮程度の便宜を図ってもらえる可能性は高い。
「問題は」
「わかっています。オニキス様の協力を得るため、オニキス様へどうやってダイヤモンドの豹変の理由を伝えるか、ですよね」
サファイアは転生者だ。
それゆえ、ダイヤモンドの豹変と転生を結び付けて説明することは、難しくない。
が、転生者でないオニキスに対し、ダイヤモンドの豹変と転生を結び付けて説明することは、とても難しい。
なにより、何故ルビーが転生のことを知っているか問われた際、ルビー自身が転生者であることが白日の下にさらされる可能性があった。
もしも、ルビーが転生者だと知られれば、本来のルビー・スカーレットとは別人だと知られれば、ルビーはどうなってしまうのか。
オニキスは、何を感じるか。
トパーズは、何を感じるか。
最悪の想像をし、ルビーは恐怖で体をぶるりと震わせた。
共鳴するように、サファイアも体をぶるりと震わせた。
ルビーが一つ目の協力として、転生に関する書物を求めたのは、オニキスへ説明する際の理由付けのためでもあった。
「と、とにかく、まずは先生に言ってみましょう」
「そうですね。駄目もとではありますが、公爵家の人間の声として考慮される可能性はありますものね。先生たちの反応も、見えるでしょうし」
悩んだ末、ルビーとサファイアは結論を後回しにした。
まずは、できることから。
ルビーとサファイアが部屋を出ると、すぐに二人の使用人が近寄ってくる。
サファイアはすぐ、自身の使用人に転生に関する書物を探すよう指示をする。
そして、ルビーとサファイアは、その足で職員室へと向かう。
ルビーの使用人であるルベライトも、その後ろをついて歩く。
とうに日も沈み、教師たちはとっくに帰宅した可能性は高い。
ルビーとサファイアの行動は、無駄に終わる可能性が高い。
それでも体が動いたのは、何かをしていないと先の恐怖が体に纏わりついてくるからだ。
そして、この無駄に終わる可能性が高い行動は、正解だった。
「あら?」
パチリ。
パチリ。
三人の足音しか響かない魔法学院の廊下に、何かが燃える音がしていた。
消灯を終えて真っ暗なはずの廊下も、窓の外から入ってくる赤い光で照らされて、夕陽さながらの色味を帯びている。
「なにかしら?」
「わかりません」
ルビーとサファイアの二人は窓へと近づき、その正体を覗き込む。
「……っ!?」
視線の先には、炎が暴れ回る焼却炉と、炎の光に照らされて不気味な笑みを浮かべるダイヤモンドがいた。
パチリ。
パチリ。
「いった、何を燃やして……ルビー様!?」
瞬間、ルビーは走った。
外へ。
ダイヤモンドの元へ。
「ダイヤ!!」
「……これはルビー様。どうなさいましたか?」
「貴女、何を燃やして……うっ!?」
近づけば近づくほど、ルビーの鼻には悪臭がこびりついていく。
ルビーが今まで嗅いだことないような、しかし細胞レベルで拒絶をするような強烈な臭い。
ルビーは鼻をつまみながら、慎重にダイヤモンドへと近づいていく。
後から追いついたサファイアとルベライトも、ルビー同様、悪臭に顔をしかめてその場に立ち尽くす。
「これは一体何事だ?」
また、燃える炎に不可解を感じて焼却炉へとやってきたのは、ルビーたちだけではなかった。
オニキスがサファイアの背後から走って近づき、焼却炉の前に立っているダイヤモンドを確認するとさらに速度を上げた。
立ち尽くすサファイアを抜き、慎重に近づいていくルビーの横に並んだ。
ルビーとオニキスの立った場所は、丁度ダイヤモンドの表情と、焼却炉の中身がよく見える場所だった。
「……人?」
焼却炉の中で、炎に包まれる焼死体が笑っていた。
冷酷なサファイア・インディゴの脳は、ルビーの言葉を聞いてなお、冷静に言葉を回す。
「はい。協力していただきたいことは二つ。一つは、インディゴ家の持つ書物に、転生に関する情報がないか探していただきたいのです」
「なるほど。わかりました」
書物とは、人類の知識と歴史を記録する宝物だ。
特に、印刷技術のない時代において、書物とは富裕層のみが所有できる高価な物だ。
つまり、知識は独占される。
王族や公爵家が独占している知識の量は、莫大だ。
ルビーが調べた限り、スカーレット家の持つ書物に転生の情報はなかった。
しかし、インディゴ家が持つ書物に存在する可能性はある。
ルビーは、外の知識に転生の知識を求めた。
サファイアにとっても、納得の頼みだ。
「そしてもう一つは、エメラルド様の謹慎を解くために、口添えをお願いしたいのです」
「エメラルド様を?」
しかし、二つ目は、サファイアも首を傾げるものだった。
「はい」
「何故でしょう? エメラルド様の行いは、私も噂で聞いております。ダイヤモンドさんの告発によって、謹慎状態にあることも。エヴァーグリーン家の持つ書物を閲覧したければ、エメラルド様の謹慎を解くよりも、エメラルド様の兄であるペリドット様に頼む方が早いかと思います」
サファイアの言葉は正しい。
ペリドットは、エメラルドがルビーを陥れようとした件で、ルビーに対して借りを感じている認識である。
それゆえ、便宜を図る可能性は非常に高い。
が、ルビーの狙いは、別にあった。
「エヴァーグリーン家の書物を閲覧したいのもありますが、目的は悪役令嬢を三人揃えることです」
「何故?」
「ごめんなさい。ほとんど勘で根拠はないんですけど、ダイヤを相手にするならば三人が必要だと、そう感じたんです。同じ世界に、三人の悪役令嬢が転生していることは、きっと何か意味があると思うの」
「ルビー様の考えは、わかりました」
勘とは、過去に見聞きした情報と経験の蓄積から生まれる。
たとえ、記憶の中に残っていようといまいと。
ルビー自身の記憶にはないが、ルビーの提案は純白の少女シリーズの噂に起因する。
烈火の令嬢、静水の令嬢、暴緑の令嬢のすべてをクリアしたプレイヤーのみがプレイできる幻のシナリオがあり、ダイヤモンドは三人の悪役令嬢と同時に敵対すると言う噂。
噂上のシナリオでは、ダイヤモンドは三人同時を相手にすると単独で勝つことができず、仲間を募ってクリアを目指した。
もっとも、事実として幻のシナリオが表舞台に現れることはなく、噂は噂のまま消えていった。
当然、ルビーの頭の中からも、数ある噂の一つとして埋もれて消えた。
ルビーの依頼は、埋もれて消えた噂の残骸、『ダイヤモンドは三人同時を相手にすると単独で勝つことができない』という記憶にない一文からにじみ出たもの。
正気であれば、首を縦に振り様がない提案。
「もしもダイヤモンドさんと戦う場合、私も理由はないですが三人が揃っていた方がいい気がしました。エメラルド様の件もわかりました。ご協力させていただきます」
「ありがとうございます、サファイア様!」
が、サファイアもまた、埋もれて消えた噂の残骸がこびりつく程度には、純白の少女シリーズをやりこんだ人種。
正気のまま、首を縦に振った。
「インディゴ家にある書物については、この後すぐにでも人を呼んで探させます。しかし、エメラルド様の謹慎の解除については、当事者でない私だけの力ではおそらく難しいでしょう。せめて、オニキス様の力は必要になるかと」
「……そう、よね」
ルビーは、サファイアという協力者を得た。
壁を一つ越えた。
が、壁の後ろには、次の壁が待っているのが世の常である。
オニキスの協力を得るという、次の壁が。
そもそも、エメラルドとネールの謹慎は、当事者であるダイヤモンドの訴えによるものである。
にも関わらず、公爵家とは言え部外者の人間二人が取り消しを求めたところで、謹慎が解除される可能性は低い。
もし謹慎を解除できる人間がいるとすれば二人だけ。
一人は当事者であるダイヤモンド。
もう一人が、ダイヤモンドの婚約者であり王族でもあるオニキス。
ダイヤモンドの婚約者という立場を使えば、オニキスの声はダイヤモンドの身内としての声になり、すぐの謹慎解除にはならないだろうが、謹慎期間短縮程度の便宜を図ってもらえる可能性は高い。
「問題は」
「わかっています。オニキス様の協力を得るため、オニキス様へどうやってダイヤモンドの豹変の理由を伝えるか、ですよね」
サファイアは転生者だ。
それゆえ、ダイヤモンドの豹変と転生を結び付けて説明することは、難しくない。
が、転生者でないオニキスに対し、ダイヤモンドの豹変と転生を結び付けて説明することは、とても難しい。
なにより、何故ルビーが転生のことを知っているか問われた際、ルビー自身が転生者であることが白日の下にさらされる可能性があった。
もしも、ルビーが転生者だと知られれば、本来のルビー・スカーレットとは別人だと知られれば、ルビーはどうなってしまうのか。
オニキスは、何を感じるか。
トパーズは、何を感じるか。
最悪の想像をし、ルビーは恐怖で体をぶるりと震わせた。
共鳴するように、サファイアも体をぶるりと震わせた。
ルビーが一つ目の協力として、転生に関する書物を求めたのは、オニキスへ説明する際の理由付けのためでもあった。
「と、とにかく、まずは先生に言ってみましょう」
「そうですね。駄目もとではありますが、公爵家の人間の声として考慮される可能性はありますものね。先生たちの反応も、見えるでしょうし」
悩んだ末、ルビーとサファイアは結論を後回しにした。
まずは、できることから。
ルビーとサファイアが部屋を出ると、すぐに二人の使用人が近寄ってくる。
サファイアはすぐ、自身の使用人に転生に関する書物を探すよう指示をする。
そして、ルビーとサファイアは、その足で職員室へと向かう。
ルビーの使用人であるルベライトも、その後ろをついて歩く。
とうに日も沈み、教師たちはとっくに帰宅した可能性は高い。
ルビーとサファイアの行動は、無駄に終わる可能性が高い。
それでも体が動いたのは、何かをしていないと先の恐怖が体に纏わりついてくるからだ。
そして、この無駄に終わる可能性が高い行動は、正解だった。
「あら?」
パチリ。
パチリ。
三人の足音しか響かない魔法学院の廊下に、何かが燃える音がしていた。
消灯を終えて真っ暗なはずの廊下も、窓の外から入ってくる赤い光で照らされて、夕陽さながらの色味を帯びている。
「なにかしら?」
「わかりません」
ルビーとサファイアの二人は窓へと近づき、その正体を覗き込む。
「……っ!?」
視線の先には、炎が暴れ回る焼却炉と、炎の光に照らされて不気味な笑みを浮かべるダイヤモンドがいた。
パチリ。
パチリ。
「いった、何を燃やして……ルビー様!?」
瞬間、ルビーは走った。
外へ。
ダイヤモンドの元へ。
「ダイヤ!!」
「……これはルビー様。どうなさいましたか?」
「貴女、何を燃やして……うっ!?」
近づけば近づくほど、ルビーの鼻には悪臭がこびりついていく。
ルビーが今まで嗅いだことないような、しかし細胞レベルで拒絶をするような強烈な臭い。
ルビーは鼻をつまみながら、慎重にダイヤモンドへと近づいていく。
後から追いついたサファイアとルベライトも、ルビー同様、悪臭に顔をしかめてその場に立ち尽くす。
「これは一体何事だ?」
また、燃える炎に不可解を感じて焼却炉へとやってきたのは、ルビーたちだけではなかった。
オニキスがサファイアの背後から走って近づき、焼却炉の前に立っているダイヤモンドを確認するとさらに速度を上げた。
立ち尽くすサファイアを抜き、慎重に近づいていくルビーの横に並んだ。
ルビーとオニキスの立った場所は、丁度ダイヤモンドの表情と、焼却炉の中身がよく見える場所だった。
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