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第一章
第十六話 裏エリア
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「さて、今日の二階層では、一階層と同じように仲間を見て、今までよりもさらに基礎を固めていけるようにしましょう!」
ギルド[エンジェル・ハーツ]は試練の塔の隣、役場で全員集合していた。
集まったらすぐ、ユリカが今日の目標を語っていた。
「そうですね! 今日の二階は私達も初めての行く場所なのでドキドキしています」
「二階層って、砂漠エリアと氷河エリアの二つですよね?」
一香は胸を弾ませ、楽しげにしている。
それに対して、留美は本を見て二階層の勉強を真面目にしていた。
「留美! そんなのを見るよりも実際に見た方が楽しいし、冒険家って感じするじゃん!」
「そ、そうだけど……」
「でしょ!」
真面目な留美だったが心中は楽しみで、一香と話している時には、徐々に表情に現れていた。
「さ、受付も終わったし向かいますか!」
ユリカは受付のお姉さんと話をして、二階層の許可もしっかりと受けてきた。
そして、走りながら帰ってきたユリカの笑顔は国宝級であった。
「そうですね! 頑張っていきましょう! ユリカさん!」
ユリカに従順な政次は今日も相変わらずといった感じだ。
「そうですね。それでは出発しましょう」
ユリカは少し困った顔を見せるがすぐに切り替え、メンバーを引っ張る。
こうして、ユリカが引っ張るエンジェル・ハーツは試練の塔の中に入っていく。
中に入り、一階。草原エリアに五人は立っていた。
「では、ボス部屋に入りますか」
「ちょっと待った。その前に行きたいところがあるんだけどいいかな?」
ユリカが先陣を切って歩いていこうとするとき、急にセノンが止めた。
「ここの一階層に裏エリアがあることがあることは知っていますか?」
「何それ? それは初めて聞いた」
ユリカは昔からここには何度も来ているつもりではあったが全く耳にしたこともなかった。
また、一香、瑠美、政次もしてはおらず、首を横に振っている。
「そうか。なら行ってみたいとは思わないですか?」
「行ってみたい!」「いってみたいです」「行きたいです」
これには子供たちは興味津々である。しかし、ユリカはそうではなかった。
「それって大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ? 何か心配なことはありますか?」
「これは二年前くらいの話なんだけどね、そのときも裏エリアがあるって狩集区一体でうわさが流れたの。その時は二十三層だったから、この街にいた強者が二十人弱のパーティーを組んでいったの。しかし、そこは二十三層とは比にならない強さの相手が次々出てきたの。それによってパーティーは全滅。最悪な結果となり、冒険をやめたものまでいるって聞いているの。だから、今回もいくら一階層とは言えって感じなんだよね……」
「そんなこともあったらしいですね。ですが、怖がっていたら冒険家らしくないです」
「そうだけど……」
「僕が皆さんを守ります。みんなに、もし、危険なことが起きたら、僕の後ろに隠れてください」
「けど……」
「大丈夫ですよ? みんなもそう思いますよね?」
ユリカにとって、セノンは何も後先考えず、その場の勢いだけで言っているような気がしてならなかった。
だが、子供たちは大きくセノンの問いにうなずいた。
セノンの考えは、ユリカの考えとは違った。実は昨日ひそかに一人で行っていたのだ。行っていたというより昨日たまたま発見したという方が正しい。
昨日、ローレンと別れ、一階に戻った後、今日のために二階層に行こうとしたのだ。しかし、その道中で不審なマークを発見したのだ。そのマークは鍵穴のマーク。それは山脈エリアの誰も立ちいかないような岩陰の裏にあったのだ。そして、セノンは興味本位でそこに近づいた。
すると、セノンはそのカギに吸い込まれ、山の中に入ってしまう。
その中は、火山の中だった。マグマがたまっており、いろいろなものがドロドロになっていた。その中で、しっかりと立つことのできる地面の存在しており、モンスターがいるというう様子はなかった。
「わかりました。でも、私が危険と判断した時点で、ここのに戻ってきますからね? いいですか?」
ユリカは心配そうだが、三人の少年少女を見ると元気が湧いてくる気がしていた。
「はーい。ならここからは俺が先導していきます。全員僕から目を離さないようにしてくださいね?」
「うん!」
ここで元気よく返事をしたのは政次だった。それを聞いてセノンは誰にも見ることのできない速さと、相手の目線を少し操作して政次の背後に回る。
「目は離すんじゃないぞ?」
後ろからセノンが政次に行っても政次は微妙な反応だった。
彼は自分の背後に回られていたことにも気づいていなかったのだ。
「……は、はい……」
これには女子三人はくすくすと笑いを立てていた。
こんなことをした後、五人は一層の裏エリアに向かった。
移動の途中、ユリカはみんなのことが心配でしょうがなかった。しかし、そんな心配事もいざ裏エリアにつけば消えてなくなっていた。
そこに五人が着くと、みんなは感動であった。
一階という誰もが来る場所にこんな秘境があるとは思っていなかったからだ。
「こんなところもあったんだね……やっぱり冒険って楽しいですね」
この言葉はユリカから出たものだ。
「そうだな。だから、このセカルドってのはみんなやめられないのかもしれませんね……」
一香、瑠美、政次はここについたらすぐに隅々まで見て、マグマだまりの深層を覗こうとしていた。
ユリカはこの二人の時間が好きだ、と、少し思えた。が、そのとき地面が激しく縦に揺れる。
「伏せろ!」
セノンは大きな声で叫ぶと、メンバーは皆、地に手当て伏せる。
彼は心の中で(噴火か?)と、思ったが、違った。
マグマの湖の中から黒い影が現れると、その影は、すぐに五人に姿を見せるのであった。
その影の正体はドラゴン。赤いドラゴン。
長いひげを、鋭い手の前の火の玉をゆらゆらと揺らし、長い体をどんどん地上に出してくる。
そして、少し離れた場所にいた五人はだんだんセノンのいた方によって来ていた。
しかし、気づいたときには赤いドラゴンの体は五人の周囲をすべて囲っていた。
「すぐに、スタート地点に戻れ!」
セノンはライフルを、手に取りながら言う。
しかし、そんなことはセノンに言われる前から四人ともやっていた。
「それが、できないんです」
ユリカは背筋が凍るほど冷や汗をかいていた。
ほかの三人はこのような経験をしていないためか、完全に身体が停止してしまう。
「なら、俺の背に隠れていてくれ!」
そういうと、セノンは照準をドラゴンの手の前の火の玉に合わせ一発撃つ。
放たれた銃弾は見事、火の玉にあたる。すると、竜は怯み口からマグマをだす。これはまるで、火炎放射器の威力を増したもの。セノンはそう思った。
ドラゴンはセノンに怒りを向けていた。それはセノンにもヒシヒシと伝わる。
しかし、そんなことではセノンは何も怯むことはない。
セノンはもう一度、銃口を次は反対の手の火の玉めがけて放つ。
それも見事ヒット。これにはドラゴンも黙っていない。
ドラゴンは反撃に一気に身を五人に巻き付けようとする。
これにはユリカも行動を起こす。
ユリカは、三人の子供たちを大きな翼で覆おうとする。
「それはまずい!」
セノンはこれではユリカに傷がつく。そう判断した。
これにはセノンも自分を纏う空気を換えた。
すると、セノンは一丁だったライフルを二丁に増やした。
両手にそのライフルを構え、思い切り回転を加え宙に舞う。
この時のセノンは本当に舞っており、いつまでたっても地面に足をつけることはなかった。
これには竜も本能で自分の身を隠すことを選択した。
セノンの本気の空気はなく竜も黙る。そんなものだった。
ドラゴンがもう一度マグマへ入っていくと、セノンはいつものセノンに戻った。
「あれは少し焦ったかもな」
セノンは笑いながら言うと、周りはそんな空気ではなかった。
ユリカは目に涙を浮かべていた。
「本当に怖かった……」
「それは……ごめん……なさい」
「でも、ありがとう。助けてくれて……あとうれっ――うんん、なんでもない」
「え、あ、そうですか。なら、二層に行きましょう」
「そうですね! 私は泣いていてはだめですね」
そういってユリカは上を向いて歩き始めた。
「さて、みんなも行きますよ!」
セノンが三人に声をかけると、三人は涙目をぬぐって大きく返事をしながらうなずいた。
ギルド[エンジェル・ハーツ]は試練の塔の隣、役場で全員集合していた。
集まったらすぐ、ユリカが今日の目標を語っていた。
「そうですね! 今日の二階は私達も初めての行く場所なのでドキドキしています」
「二階層って、砂漠エリアと氷河エリアの二つですよね?」
一香は胸を弾ませ、楽しげにしている。
それに対して、留美は本を見て二階層の勉強を真面目にしていた。
「留美! そんなのを見るよりも実際に見た方が楽しいし、冒険家って感じするじゃん!」
「そ、そうだけど……」
「でしょ!」
真面目な留美だったが心中は楽しみで、一香と話している時には、徐々に表情に現れていた。
「さ、受付も終わったし向かいますか!」
ユリカは受付のお姉さんと話をして、二階層の許可もしっかりと受けてきた。
そして、走りながら帰ってきたユリカの笑顔は国宝級であった。
「そうですね! 頑張っていきましょう! ユリカさん!」
ユリカに従順な政次は今日も相変わらずといった感じだ。
「そうですね。それでは出発しましょう」
ユリカは少し困った顔を見せるがすぐに切り替え、メンバーを引っ張る。
こうして、ユリカが引っ張るエンジェル・ハーツは試練の塔の中に入っていく。
中に入り、一階。草原エリアに五人は立っていた。
「では、ボス部屋に入りますか」
「ちょっと待った。その前に行きたいところがあるんだけどいいかな?」
ユリカが先陣を切って歩いていこうとするとき、急にセノンが止めた。
「ここの一階層に裏エリアがあることがあることは知っていますか?」
「何それ? それは初めて聞いた」
ユリカは昔からここには何度も来ているつもりではあったが全く耳にしたこともなかった。
また、一香、瑠美、政次もしてはおらず、首を横に振っている。
「そうか。なら行ってみたいとは思わないですか?」
「行ってみたい!」「いってみたいです」「行きたいです」
これには子供たちは興味津々である。しかし、ユリカはそうではなかった。
「それって大丈夫なの?」
「大丈夫ですよ? 何か心配なことはありますか?」
「これは二年前くらいの話なんだけどね、そのときも裏エリアがあるって狩集区一体でうわさが流れたの。その時は二十三層だったから、この街にいた強者が二十人弱のパーティーを組んでいったの。しかし、そこは二十三層とは比にならない強さの相手が次々出てきたの。それによってパーティーは全滅。最悪な結果となり、冒険をやめたものまでいるって聞いているの。だから、今回もいくら一階層とは言えって感じなんだよね……」
「そんなこともあったらしいですね。ですが、怖がっていたら冒険家らしくないです」
「そうだけど……」
「僕が皆さんを守ります。みんなに、もし、危険なことが起きたら、僕の後ろに隠れてください」
「けど……」
「大丈夫ですよ? みんなもそう思いますよね?」
ユリカにとって、セノンは何も後先考えず、その場の勢いだけで言っているような気がしてならなかった。
だが、子供たちは大きくセノンの問いにうなずいた。
セノンの考えは、ユリカの考えとは違った。実は昨日ひそかに一人で行っていたのだ。行っていたというより昨日たまたま発見したという方が正しい。
昨日、ローレンと別れ、一階に戻った後、今日のために二階層に行こうとしたのだ。しかし、その道中で不審なマークを発見したのだ。そのマークは鍵穴のマーク。それは山脈エリアの誰も立ちいかないような岩陰の裏にあったのだ。そして、セノンは興味本位でそこに近づいた。
すると、セノンはそのカギに吸い込まれ、山の中に入ってしまう。
その中は、火山の中だった。マグマがたまっており、いろいろなものがドロドロになっていた。その中で、しっかりと立つことのできる地面の存在しており、モンスターがいるというう様子はなかった。
「わかりました。でも、私が危険と判断した時点で、ここのに戻ってきますからね? いいですか?」
ユリカは心配そうだが、三人の少年少女を見ると元気が湧いてくる気がしていた。
「はーい。ならここからは俺が先導していきます。全員僕から目を離さないようにしてくださいね?」
「うん!」
ここで元気よく返事をしたのは政次だった。それを聞いてセノンは誰にも見ることのできない速さと、相手の目線を少し操作して政次の背後に回る。
「目は離すんじゃないぞ?」
後ろからセノンが政次に行っても政次は微妙な反応だった。
彼は自分の背後に回られていたことにも気づいていなかったのだ。
「……は、はい……」
これには女子三人はくすくすと笑いを立てていた。
こんなことをした後、五人は一層の裏エリアに向かった。
移動の途中、ユリカはみんなのことが心配でしょうがなかった。しかし、そんな心配事もいざ裏エリアにつけば消えてなくなっていた。
そこに五人が着くと、みんなは感動であった。
一階という誰もが来る場所にこんな秘境があるとは思っていなかったからだ。
「こんなところもあったんだね……やっぱり冒険って楽しいですね」
この言葉はユリカから出たものだ。
「そうだな。だから、このセカルドってのはみんなやめられないのかもしれませんね……」
一香、瑠美、政次はここについたらすぐに隅々まで見て、マグマだまりの深層を覗こうとしていた。
ユリカはこの二人の時間が好きだ、と、少し思えた。が、そのとき地面が激しく縦に揺れる。
「伏せろ!」
セノンは大きな声で叫ぶと、メンバーは皆、地に手当て伏せる。
彼は心の中で(噴火か?)と、思ったが、違った。
マグマの湖の中から黒い影が現れると、その影は、すぐに五人に姿を見せるのであった。
その影の正体はドラゴン。赤いドラゴン。
長いひげを、鋭い手の前の火の玉をゆらゆらと揺らし、長い体をどんどん地上に出してくる。
そして、少し離れた場所にいた五人はだんだんセノンのいた方によって来ていた。
しかし、気づいたときには赤いドラゴンの体は五人の周囲をすべて囲っていた。
「すぐに、スタート地点に戻れ!」
セノンはライフルを、手に取りながら言う。
しかし、そんなことはセノンに言われる前から四人ともやっていた。
「それが、できないんです」
ユリカは背筋が凍るほど冷や汗をかいていた。
ほかの三人はこのような経験をしていないためか、完全に身体が停止してしまう。
「なら、俺の背に隠れていてくれ!」
そういうと、セノンは照準をドラゴンの手の前の火の玉に合わせ一発撃つ。
放たれた銃弾は見事、火の玉にあたる。すると、竜は怯み口からマグマをだす。これはまるで、火炎放射器の威力を増したもの。セノンはそう思った。
ドラゴンはセノンに怒りを向けていた。それはセノンにもヒシヒシと伝わる。
しかし、そんなことではセノンは何も怯むことはない。
セノンはもう一度、銃口を次は反対の手の火の玉めがけて放つ。
それも見事ヒット。これにはドラゴンも黙っていない。
ドラゴンは反撃に一気に身を五人に巻き付けようとする。
これにはユリカも行動を起こす。
ユリカは、三人の子供たちを大きな翼で覆おうとする。
「それはまずい!」
セノンはこれではユリカに傷がつく。そう判断した。
これにはセノンも自分を纏う空気を換えた。
すると、セノンは一丁だったライフルを二丁に増やした。
両手にそのライフルを構え、思い切り回転を加え宙に舞う。
この時のセノンは本当に舞っており、いつまでたっても地面に足をつけることはなかった。
これには竜も本能で自分の身を隠すことを選択した。
セノンの本気の空気はなく竜も黙る。そんなものだった。
ドラゴンがもう一度マグマへ入っていくと、セノンはいつものセノンに戻った。
「あれは少し焦ったかもな」
セノンは笑いながら言うと、周りはそんな空気ではなかった。
ユリカは目に涙を浮かべていた。
「本当に怖かった……」
「それは……ごめん……なさい」
「でも、ありがとう。助けてくれて……あとうれっ――うんん、なんでもない」
「え、あ、そうですか。なら、二層に行きましょう」
「そうですね! 私は泣いていてはだめですね」
そういってユリカは上を向いて歩き始めた。
「さて、みんなも行きますよ!」
セノンが三人に声をかけると、三人は涙目をぬぐって大きく返事をしながらうなずいた。
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