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26. シロム、奇跡を起こす
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「こちらでございます。」
マリアさんがマークの手を引いて村の方向に歩き出し。僕は慌てて後を追う。ドラゴニウスさんは近くの森で姿を隠していてくれることになっている。
歩いて村に着くころには周りは薄暗くなっていた。僕達はその中を微かに残る空からの明かりを頼りに先を急ぎ一軒の大きな家にたどり着いた。マリアさんが玄関の扉を叩くと、しばらくして扉がわずかに開き誰かが顔を覗かせる。その途端、
「マリア様! よくご無事で! シンシア様! シンシア様! マリア様でございます。マリア様がお帰りになりました!」
と声が上がり家中が慌ただしくなった。すぐに扉が大きく開かれ、若い女性が飛び出してきてマリアさんに抱き付いた。この人がマリアさんのお姉さんなのだろう。
その人はマリアさんとしばらく話をしてから僕とマークの方を向いた。
「私はマリアの姉のシンシアと申します。妹の危ないところを助けて頂きありがとうございました。お礼のしようもございませんが、せめてしばらくこちらで旅の疲れをお取りください。精一杯おもてなしさせていただきます。」
僕とマークは顔を見合わせた。
「お申し出ありがとうございます。今夜一晩だけご厄介になってよろしいでしょうか。先を急いでおりますので、明日の朝には出立したいと考えております。」
マークがそう言うとマリアさんが縋るような声音で返す。
「マーク様、そんなことを仰らないでください。ねえ、シンシア姉さんからもお願いして!」
「マリア、先を急いでおられるのならお引き留めしては返ってご迷惑よ。」
「そんな....」
シンシアさんにそう言われ、マリアさんはしぶしぶといった感じで頷いた。
最初に玄関に出て来たお婆さんに案内され僕達は家の中に入る。まずは今夜泊めてもらう部屋に案内された。僕とマークは別の部屋だ。マークはマリアさんが案内し、僕はお婆さんに案内してもらう。部屋まで着くとお婆さんは後で身体を拭くタオルとお湯を持ってくると言って出て言った。僕が通された部屋は小さいが、綺麗に掃除がして会って気持ちが良い。ベッドも清潔そうで好感が持てた。
持ってきてくれたお湯にタオルを浸して身体を拭うとサッパリとして緊張が解れる。今日はとんでもない経験の連続だった。もう身体も心も疲れ切っていた。
僕の人生にこんなとんでもない日があるとは考えてもみなかったな。去年までは家の食堂を継いで美味しい料理を作ることしか考えてなかったのだ。町の外に出るなんて夢にも思っていなかった。何か神様の気に障る事でもしたのだろうか?
いつもの様に、そんなつまらない思考に浸っていると扉がノックされた。扉を開けると先ほどのお婆さんで、夕食の用意が出来たので呼びに来てくれたらしい。
「シロムさんだったよね。私はジーラよ。マリア様を助けてくれてありがとうね。皆感謝しているわ。」
「と、とんでもありません。マリアさんを助けたのはマークです。僕は大したことをしていません。」
と返す。これは本当の気持ちだ。あのガニマールの兵士の大群に一歩も引かず堂々と渡り合ったマーク。最高にかっこよかった。僕なんかドラゴニウスさんの翼に隠れて、こそこそと杖の力を使っただけだ。
「私の娘が昔マリア様の乳母をしていてね。マリア様が大きくなられてからも、そのままお世話係として王宮に勤めていたんだ。それで、王宮がガニマールの軍隊に攻められて陥落した時、マリア様とシンシア様をお連れして王宮を逃げ出したのさ。
でも後一歩というところでガニマール軍に見つかってね、娘は自ら囮になってガニマールの奴等に殺されてしまったよ。娘はマリア様を我が子の様に可愛がっていたからね、私にとってはシンシア様とマリア様は孫みたいなものさ。世が世なら、王宮で贅沢な暮らしをされていただろうに不憫だよ。」
「それで、シンシアさんとマリアさんをずっと匿ってこられたんですね。」
「そうだよ。だけど私らに出来るのはこれが精いっぱいさ。モンコール王国の再建なんて夢の話だよ。」
「十分だと思います。」
心からそう思った。ガニマール帝国にシンシアさんとマリアさんを匿っていることがバレたらこの家の人達も只では済まないだろう。その危険を承知で5年間もふたりを隠し通してきたのだ。頭が下がる。
案内された部屋に入ると既に沢山の人がテーブルに付いていた。この家は大家族の様だ。僕が部屋に入ると、
「さあ我らの英雄の登場だ。マリア様を助けてくれてありがとうな。」
「ありがとうよ。」
「お兄ちゃん、ガニマールの兵隊と戦ったの?」
「マリア様が捕まったと聞いた時にはもう駄目だと思ったからね。」
「恰好いい!」
「お母さん、僕もあんな短剣が欲しい。」
一斉に声が掛り、思わず一歩下がった。
「さあさあ、何をしてるんだい。席についておくれよ。」
と促されて唯一つ空いている席に座った。
「あれ? マークはどこですか?」
「マークさんはシンシア様とマリア様と別の部屋さ。何せ人数が多いものでね。」
確かに、二葉亭にある一番大きなテーブルと同じくらいの大きさなのに、これ以上座る余裕はない。納得して他の人達に合わせて食事を口にする。豪華では無いが温かい食事と言うだけでありがたい。量もたっぷりある。
食べ始めて少しした時、隣の小柄な女性がコップをひっくり返し中に入っていた水が僕に掛った。金髪のストレートの長い髪が似合う綺麗な人だ。
「まあ、御免なさい。」
と慌てて言う女性。そう言えばさっきから様子が変だった。手探りでテーブルのどこに器があるのか確かめていたように思う。
「大丈夫です。只の水ですから。」
そう返したが、ポケットからハンカチを取り出して僕の服を拭おうとする。でも僕がどこにいるか分からない様で、その動作も手探りだ。
「し、失礼ですが、目がご不自由なのですか?」
「許してやってね。この子はマリア様の乳姉妹なのだけど生まれつき目が悪くてね。」
とジーラさんが答えてくれた。
「アルムと申します。服を汚してしまいましたね。御免なさい。」
「大丈夫です。すぐに乾きますよ.....。」
そう言ってから少し躊躇する。でもやっぱり無理だ。見過ごすなんて僕には出来ない。
「あ、あの、アルムさんは目が見える様になりたいですか?」
「え、は、はい。もちろん。」
「分かりました。」
僕はそう答えて亜空間から預言者の杖を取り出した。この杖を使えば病を治すことが出来ると聖なる山の神は仰せになった。おそらく彼女の目も治すことが出来るだろう。騒ぎになるかもしれないけど......だからと言って見過ごせない。
アルムさんの目が治る様に願いながら杖で肩に軽く触れる。その途端、アルムさんの身体が金色に輝いた。
「見える! 見えます! シロム様のお顔がはっきりと。」
アルムさんが叫ぶ。部屋にいた全員が沈黙した。
「アルム、本当? 本当に見えるの?」
ジーラさんがアルムさんに駆け寄る。
「お祖母様。本当です。お祖母様のお顔もはっきりと見えます。こんな事って.....。」
ジーラさんがアルムさんを抱きしめる。その目には涙が溢れていた。
「シロム様、貴方様は....」
「ち、ちょっとした特技です。」
そう苦しい言い訳を返したタイミングで扉がノックされた。部屋の誰かがノックに返事し扉が開く。入って来たのはマークだった。マークは後にいるシンシアさんを振り返って言う。言葉に怒りが籠っている。
「シンシアさん、これはどう言うことですか? こちらの食事は僕が頂いた物に比べて随分質素な様ですが?」
「で、ですが、シロム様はマーク様の従者では?」
「俺はそんなことを言った覚えはありません。逆です。俺がシロムの従者です。」
「マ、マーク! そんなことは....」
と慌てて否定しようとする僕をマークが手で制す。
「マリア、これはどういう事? 貴方がシロム様はマーク様の従者だから同席しなくても良いと言ったのよ。」
「そんな....。そんなの見れば分かります。マーク様がシロムさんの従者だなんて嘘にきまっています。」
「マークは僕の大切な友です。従者ではありません。」
マークが余計な事をという顔をするが、言わずにはいられなかった。
「とにかくここに来てシロム様にお詫びしなさい。シロム様申し訳ありません。失礼なことをいたしました。」
シンシアさんが頭を下げる。シンシアさんの後からマリアさんがしぶしぶという感じで姿を現した。
「.......私の勘違いで不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。」
マリアさんは感情の籠らない口調で詫びの言葉を口にしたものの、直後にその場から駆け出した。
「マリア!」
シンシアさんがマリアさんを呼び止めるが、マリアさんはそのまま2階への階段を駆け上がって行く。
「シロム様、申し訳ありません。重ね重ね失礼なことを....。」
「い、いえ。気にしないで下さい。」
そう返したものの僕には何が何やら理解できていない。何か失礼なことをされたのだろうか?
「シロム、部屋に戻ろう。」
相変わらず腹を立てているマークに言われ、僕はあわてて部屋の中に向かって一礼してから後を追った。どうやらマークはシンシアさん、マリアさんと3人だけで食事をしていたらしく、僕が別の部屋で食事をすることになったのは席が足りなかったからではなかったらしい。マリアさんは僕を同席させたくなかったので、シンシアさんに僕はマークの従者だから同席しないと伝えたと言うのが真相らしい。
何かマリアさんに嫌われる様な事をしただろうか? と考えるが思いつかない。乙女心は複雑というから、気付かない内に失礼なことをしたのだろう。
マリアさんがマークの手を引いて村の方向に歩き出し。僕は慌てて後を追う。ドラゴニウスさんは近くの森で姿を隠していてくれることになっている。
歩いて村に着くころには周りは薄暗くなっていた。僕達はその中を微かに残る空からの明かりを頼りに先を急ぎ一軒の大きな家にたどり着いた。マリアさんが玄関の扉を叩くと、しばらくして扉がわずかに開き誰かが顔を覗かせる。その途端、
「マリア様! よくご無事で! シンシア様! シンシア様! マリア様でございます。マリア様がお帰りになりました!」
と声が上がり家中が慌ただしくなった。すぐに扉が大きく開かれ、若い女性が飛び出してきてマリアさんに抱き付いた。この人がマリアさんのお姉さんなのだろう。
その人はマリアさんとしばらく話をしてから僕とマークの方を向いた。
「私はマリアの姉のシンシアと申します。妹の危ないところを助けて頂きありがとうございました。お礼のしようもございませんが、せめてしばらくこちらで旅の疲れをお取りください。精一杯おもてなしさせていただきます。」
僕とマークは顔を見合わせた。
「お申し出ありがとうございます。今夜一晩だけご厄介になってよろしいでしょうか。先を急いでおりますので、明日の朝には出立したいと考えております。」
マークがそう言うとマリアさんが縋るような声音で返す。
「マーク様、そんなことを仰らないでください。ねえ、シンシア姉さんからもお願いして!」
「マリア、先を急いでおられるのならお引き留めしては返ってご迷惑よ。」
「そんな....」
シンシアさんにそう言われ、マリアさんはしぶしぶといった感じで頷いた。
最初に玄関に出て来たお婆さんに案内され僕達は家の中に入る。まずは今夜泊めてもらう部屋に案内された。僕とマークは別の部屋だ。マークはマリアさんが案内し、僕はお婆さんに案内してもらう。部屋まで着くとお婆さんは後で身体を拭くタオルとお湯を持ってくると言って出て言った。僕が通された部屋は小さいが、綺麗に掃除がして会って気持ちが良い。ベッドも清潔そうで好感が持てた。
持ってきてくれたお湯にタオルを浸して身体を拭うとサッパリとして緊張が解れる。今日はとんでもない経験の連続だった。もう身体も心も疲れ切っていた。
僕の人生にこんなとんでもない日があるとは考えてもみなかったな。去年までは家の食堂を継いで美味しい料理を作ることしか考えてなかったのだ。町の外に出るなんて夢にも思っていなかった。何か神様の気に障る事でもしたのだろうか?
いつもの様に、そんなつまらない思考に浸っていると扉がノックされた。扉を開けると先ほどのお婆さんで、夕食の用意が出来たので呼びに来てくれたらしい。
「シロムさんだったよね。私はジーラよ。マリア様を助けてくれてありがとうね。皆感謝しているわ。」
「と、とんでもありません。マリアさんを助けたのはマークです。僕は大したことをしていません。」
と返す。これは本当の気持ちだ。あのガニマールの兵士の大群に一歩も引かず堂々と渡り合ったマーク。最高にかっこよかった。僕なんかドラゴニウスさんの翼に隠れて、こそこそと杖の力を使っただけだ。
「私の娘が昔マリア様の乳母をしていてね。マリア様が大きくなられてからも、そのままお世話係として王宮に勤めていたんだ。それで、王宮がガニマールの軍隊に攻められて陥落した時、マリア様とシンシア様をお連れして王宮を逃げ出したのさ。
でも後一歩というところでガニマール軍に見つかってね、娘は自ら囮になってガニマールの奴等に殺されてしまったよ。娘はマリア様を我が子の様に可愛がっていたからね、私にとってはシンシア様とマリア様は孫みたいなものさ。世が世なら、王宮で贅沢な暮らしをされていただろうに不憫だよ。」
「それで、シンシアさんとマリアさんをずっと匿ってこられたんですね。」
「そうだよ。だけど私らに出来るのはこれが精いっぱいさ。モンコール王国の再建なんて夢の話だよ。」
「十分だと思います。」
心からそう思った。ガニマール帝国にシンシアさんとマリアさんを匿っていることがバレたらこの家の人達も只では済まないだろう。その危険を承知で5年間もふたりを隠し通してきたのだ。頭が下がる。
案内された部屋に入ると既に沢山の人がテーブルに付いていた。この家は大家族の様だ。僕が部屋に入ると、
「さあ我らの英雄の登場だ。マリア様を助けてくれてありがとうな。」
「ありがとうよ。」
「お兄ちゃん、ガニマールの兵隊と戦ったの?」
「マリア様が捕まったと聞いた時にはもう駄目だと思ったからね。」
「恰好いい!」
「お母さん、僕もあんな短剣が欲しい。」
一斉に声が掛り、思わず一歩下がった。
「さあさあ、何をしてるんだい。席についておくれよ。」
と促されて唯一つ空いている席に座った。
「あれ? マークはどこですか?」
「マークさんはシンシア様とマリア様と別の部屋さ。何せ人数が多いものでね。」
確かに、二葉亭にある一番大きなテーブルと同じくらいの大きさなのに、これ以上座る余裕はない。納得して他の人達に合わせて食事を口にする。豪華では無いが温かい食事と言うだけでありがたい。量もたっぷりある。
食べ始めて少しした時、隣の小柄な女性がコップをひっくり返し中に入っていた水が僕に掛った。金髪のストレートの長い髪が似合う綺麗な人だ。
「まあ、御免なさい。」
と慌てて言う女性。そう言えばさっきから様子が変だった。手探りでテーブルのどこに器があるのか確かめていたように思う。
「大丈夫です。只の水ですから。」
そう返したが、ポケットからハンカチを取り出して僕の服を拭おうとする。でも僕がどこにいるか分からない様で、その動作も手探りだ。
「し、失礼ですが、目がご不自由なのですか?」
「許してやってね。この子はマリア様の乳姉妹なのだけど生まれつき目が悪くてね。」
とジーラさんが答えてくれた。
「アルムと申します。服を汚してしまいましたね。御免なさい。」
「大丈夫です。すぐに乾きますよ.....。」
そう言ってから少し躊躇する。でもやっぱり無理だ。見過ごすなんて僕には出来ない。
「あ、あの、アルムさんは目が見える様になりたいですか?」
「え、は、はい。もちろん。」
「分かりました。」
僕はそう答えて亜空間から預言者の杖を取り出した。この杖を使えば病を治すことが出来ると聖なる山の神は仰せになった。おそらく彼女の目も治すことが出来るだろう。騒ぎになるかもしれないけど......だからと言って見過ごせない。
アルムさんの目が治る様に願いながら杖で肩に軽く触れる。その途端、アルムさんの身体が金色に輝いた。
「見える! 見えます! シロム様のお顔がはっきりと。」
アルムさんが叫ぶ。部屋にいた全員が沈黙した。
「アルム、本当? 本当に見えるの?」
ジーラさんがアルムさんに駆け寄る。
「お祖母様。本当です。お祖母様のお顔もはっきりと見えます。こんな事って.....。」
ジーラさんがアルムさんを抱きしめる。その目には涙が溢れていた。
「シロム様、貴方様は....」
「ち、ちょっとした特技です。」
そう苦しい言い訳を返したタイミングで扉がノックされた。部屋の誰かがノックに返事し扉が開く。入って来たのはマークだった。マークは後にいるシンシアさんを振り返って言う。言葉に怒りが籠っている。
「シンシアさん、これはどう言うことですか? こちらの食事は僕が頂いた物に比べて随分質素な様ですが?」
「で、ですが、シロム様はマーク様の従者では?」
「俺はそんなことを言った覚えはありません。逆です。俺がシロムの従者です。」
「マ、マーク! そんなことは....」
と慌てて否定しようとする僕をマークが手で制す。
「マリア、これはどういう事? 貴方がシロム様はマーク様の従者だから同席しなくても良いと言ったのよ。」
「そんな....。そんなの見れば分かります。マーク様がシロムさんの従者だなんて嘘にきまっています。」
「マークは僕の大切な友です。従者ではありません。」
マークが余計な事をという顔をするが、言わずにはいられなかった。
「とにかくここに来てシロム様にお詫びしなさい。シロム様申し訳ありません。失礼なことをいたしました。」
シンシアさんが頭を下げる。シンシアさんの後からマリアさんがしぶしぶという感じで姿を現した。
「.......私の勘違いで不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。」
マリアさんは感情の籠らない口調で詫びの言葉を口にしたものの、直後にその場から駆け出した。
「マリア!」
シンシアさんがマリアさんを呼び止めるが、マリアさんはそのまま2階への階段を駆け上がって行く。
「シロム様、申し訳ありません。重ね重ね失礼なことを....。」
「い、いえ。気にしないで下さい。」
そう返したものの僕には何が何やら理解できていない。何か失礼なことをされたのだろうか?
「シロム、部屋に戻ろう。」
相変わらず腹を立てているマークに言われ、僕はあわてて部屋の中に向かって一礼してから後を追った。どうやらマークはシンシアさん、マリアさんと3人だけで食事をしていたらしく、僕が別の部屋で食事をすることになったのは席が足りなかったからではなかったらしい。マリアさんは僕を同席させたくなかったので、シンシアさんに僕はマークの従者だから同席しないと伝えたと言うのが真相らしい。
何かマリアさんに嫌われる様な事をしただろうか? と考えるが思いつかない。乙女心は複雑というから、気付かない内に失礼なことをしたのだろう。
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