美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ

文字の大きさ
11 / 51

第11話

しおりを挟む
 僕は、ユヅキ先生と、寝た。
 ユヅキ先生が僕のシングルベッドで寝ている。
 密着するように体が近くて、まだドキドキしている。

 僕は、疲れてそのまま眠りに落ちた。

 

 僕は衝撃を感じて目が覚めた。
 まだ夜中で暗い。
 起きたユヅキ先生が起き上がって慌てている。

「ユヅキ、先生?」
「ああああ!わ、私!その、私!」

「先生、落ち着きましょう」
「私、生徒に迫ってしまって!責任を取らないと!」

 僕はユヅキ先生を抱きしめた。

「落ち着きましょう。今日は、何もありませんでした。それだけです。先生は部屋に戻って僕とユヅキ先生はなにも無かった日常を生きましょう」
「でも、私、責任を取らなきゃ」

「もしこの事がバレれば、僕も、僕の両親も被害を受けます。なにも無かったんです。そうしなきゃダメです。これは僕やメイ、父さんと母さんが平和に暮らす為の道なんです」

「……皆の迷惑になる」
「そうです、だから、黙っていましょう」

 ガチャリ!

「シュウ、アウトよ」
「かあ、さん」

「あの、私!」
「いいのよ。落ち着きましょう。ユヅキ先生と、一緒に話をするから、シュウは寝てて」

「僕も参加する」
「寝てなさいね」
「……分かった」

 母さんとユヅキ先生がリビングに向かうと、メイが扉を開けた。

「やっぱり」

 そう言って自分の部屋に戻っていく。
 やっぱりってなんだ?
 もう日付は変わっている。

 今日の朝は学校か。
 僕は、朝まで目を閉じて眠れず過ごした。


 朝日が差し込むと、僕は恐る恐るリビングに向かう。
 4人全員が揃っていた。

「おはよう」

「「おはよう」」

「昨日の件はどうなったの?」

 僕は聞かずにはいられなかった。

「そうねえ。昨日の件は秘密よ。それと、ユヅキ先生とにメイとシュウの関係を言ったわ。こちらだけ秘密にするのはずるいでしょ?」

「わ、私がシュウ君に迫ってしまって」
「ユヅキ先生、いいのよ。でも、この事は絶対秘密よお」
「……はい」

「シュウ、今日は何も気にせず学校に行きなさい。話は終わりよお」
「分かったよ。僕とメイとの事も先生は知ってるんだね」
「そうねえ。秘密を共有するんだし、話しておいた方がいいと思ったのよ」

「分かった」

 僕はいつもより早く学校に向かった。
 家を出てから学校の教室まで10分もかからない。
 小説を執筆する気にはならなかったし、やる事が無くて早く教室に着いた。

 僕は本を読んで過ごす。
 電車通学のヒマリは、時間を持て余して教室に早くついていたけど、僕の事をまたちらちらと見ていた。


 チャイムが鳴り先生が入って来る。

「今日は担任の野中先生がお休みなので、私が代わりにホームルームをやります」

 ユヅキ先生が入ってきた。
 
「最近登下校で女子生徒に声をかけてくる怪しい男の目撃情報や、実際に声をかけられた生徒もいます」

 先生は普通にホームルームを進行していた。
 でも、僕と目が合うと、顔が赤くなる。

「え、あれ?……何を言うか忘れちゃった」
「女子生徒に声をかけてくる怪しい男の話ですよね?」

 僕がフォローした。

「そ、そう、気を付けるようにしてください」

「センセー可愛い!」
「初々しい!」

 僕は墓穴を掘らない為、必要以上の事は言わず黙っていた。
 ユヅキ先生は僕を見ないようにしてホームルームを進めて無事ホームルームは終わった。

 ホームルームが終わるとヒマリが声をかけてくる。

「シュウ、フォローするなんて、珍しいわね」
「一言だけだよ」
「いつもは絶対言わないのに」

「僕が話すのが珍しかったかな?」
「……まあ、良い事なんだけどね」

 そう言ってヒマリが席に戻る。
 ヒマリが話しかけてくると目立ってしまう。
 奴らが来てしまうんだ。

「モブよ、最近リア充センサーが反応しているでおじゃる」

 ほら、ガリが来た。
 そして、ガリが来ると、ブタとマッチョも来る。
 3馬鹿が揃った。

「僕のユズキ先生をフォローした善行が報われたのかもね。君たち3馬鹿と違って善行の成果だよ」

「く!モブの癖にスマートに助けるとは!」
「ブタ、お前も今日から善行を行えば人間になれるかもしれないよ」
「俺は人間だっつーの」

「冗談はこのくらいにして、怪しい男ってお前らじゃないよな?」

「ふ、舐めないで貰おう。我らにそんな度胸、有るはずがないだろう!」

 そう言ってマッチョはガッツポーズを取る。
 そこはガッツポーズじゃないだろ!

「我らに女性とまともに話すコミュ力はないでおじゃるよ」

 そう言ってガリが斜め前に足を踏み出してメガネをくいっと上げる。
 動作が気色悪い。

「俺はモブのようにメイちゃんと一緒に同居できるような幸運はねーんだよ!」

 ブタは腹を打ち鳴らす。
 ゴリラのドラミングのような怖さがある。

 こいつら、初めて会ったら全力で距離を取る自信がある。
 そのポーズが3人揃うと怖すぎる。

 隣のクラスから来たメイが、3馬鹿を見てくびすを返して戻っていった。
 こいつら3馬鹿の関わっちゃいけないと感じさせる能力は突出している。

「今日はモブがよくしゃべるよね」

 女子生徒が話しかけてきた。

「そうかな?」
「そうだよ」
「僕はトイレに行って来るよ」

 僕は話が盛り上がるのを回避する。
 教室を出ると、母さんが居た。

「母さん?何してるの?」
「ちょっと学校に用事があるのよお。大した用事じゃないわあ」
「そっか」

 ユヅキ先生がらみの事かな?
 聞こうとしたけど、周りの目があって聞けなかった。

 僕はその日普通に帰宅した。
 帰ると父さんが待ち構えていた。

「シュウ、早く乗れ。ユヅキ先生のアパートの荷物を運びこむ」
「どこに?」
「この家に決まってるだろ?」

「……父さん、ユヅキ先生がこの家に住むみたいに聞こえるんだけど?」
「そうだぞ?母さんが学校に掛け合って決めてきた」

 父さんのワンボックスカーには、メイとユヅキ先生が座っていた。




 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...