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第38話 メイ頑張る
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「スティールソード!」
剣に黒い魔力が絡みつく。
キュインキュインキュインキュイン!!
「サモンモンスター!」
俺とメイはイノシシが突進攻撃を繰り出すより先に前に出た。
そして接近しつつ剣で倒していく。
全部倒すとメイが肩で息をする。
「はあ、はあ、どんどん行きましょう」
「イノシシはしぶとくて攻撃回数が多くなる。少し休むか?」
「いえ、どんどん行きましょう!」
「……分かった」
キュインキュインキュインキュイン!!
「サモンモンスター!」
イノシシを全滅させてまたサモンモンスターでイノシシを全滅させると同時にスティールソードを消した。
「少し休もう」
「はあ、はあ、はあ、はあ、大丈夫です」
メイは回復のカードを使って傷を癒した。
「メイ、焦っているな?」
「……バレちゃいましたか、私だけがソウルアップ出来ませんでした。私だけがソウルランクEのままでアキラが東高校に転入できていません。だから今対決イベントをやっています……勝ちたいんです」
「メイ、一旦座ろう、メイは俺だけがソウルランクFでも、見捨てずにいてくれたよな。あの時の分を返したい。メイは大事なパーティーメンバーだ。力を抜いてくれ」
俺はメイをお姫様抱っこして兄さんの隣に座らせた。
「メイ、勝負がすべてじゃない。負ける気で挑みはしないけど、それがすべてじゃない」
「そうだ、人生は長い」
「でも、分かるんです、私がいなければアキラは東高校に転入出来ました。アキラはソウルランクDで学科は卒業まで終わらせています。でも私は学科もソウルランクも普通です」
「大丈夫だ。俺のスティールソードとサモンモンスターがあれば1人でも魔石を集め続ける事が出来る。メイもソウルランクDになれる。勝てるさ。見ていてくれ」
メイは悩んでいたんだ。
メイは気を使いすぎだ。
俺が全部倒せばいい。
俺が倒せば倒すほどメイに経験値が入る。
メイのランクを俺が引き上げればいい。
メイを引き上げて勝つ。
俺が倒せば倒すほど兄さんにも経験値が入る。
「やる気が出る」
『ふ、気が合うな』
「全力でイノシシを狩って狩って狩りまくる!」
『そうだ! 今こそ力を発揮する時!』
キュインキュインキュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュインキュインキュイン!
「サモンモンスター!」
イノシシに斬りかかった。
俺1人でも余裕で倒せる、倒せば倒すほどメイの不安が減る。
そしてメイはたくさんの経験値を得てソウルランクがアップする。
簡単だ!
後ろから突撃を受けた。
「余裕だ! 削られる以上に吸いつくす! おりゃあああああああああああああ!」
攻撃を受けてもいい!
その分吸いつくして全部倒してまたサモンモンスターを使う!
それだけだ。
『クラック君がかっこいいだと!』
『お前、10メートル級を倒す配信を見直してこい』
『メイに経験値をあげたいんだろうな、普通は怖くて突撃出来ない』
『余裕じゃなくて必死な表情になっているのがゾクゾクする』
『クラックじゃなくてアキラな』
『決意したような顔が良い。アキラ、優しいじゃないか』
「1セット目全滅!」
キュインキュインキュインキュイン!
「サモンモンスター!」
出現したイノシシを斬り倒す。
行ける、少しずつ力が増していく!
何度も繰り返せばそれだけで有利になっていく。
もし5メートル級が出て来ても兄さんとメイがいる!
俺はイノシシを全滅させた。
「2セット終了! 次だ!」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
3セット目も全滅させた。
「次!」
校長『イナセ君、イナセ君!!』
「校長先生、今忙しいです」
校長『大事な話だ。スティールソードを解除しなさい』
「……分かりました」
校長『クレームが来てね、スティールソードとサモンモンスターを使われれば勝負にならない。君たちが余裕で勝つだろう』
嫌な予感がする。
校長『協議の結果、今からサモンモンスターは禁止です』
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
『ええええええええええええええええええええええええええ!』
『うううぅええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!』
『うえええええええええええ!』
『うげえええええええええええええええええええええええ!』
『なんでだああああああああああああああああああああ!』
えええええ、の声が響いた。
剣に黒い魔力が絡みつく。
キュインキュインキュインキュイン!!
「サモンモンスター!」
俺とメイはイノシシが突進攻撃を繰り出すより先に前に出た。
そして接近しつつ剣で倒していく。
全部倒すとメイが肩で息をする。
「はあ、はあ、どんどん行きましょう」
「イノシシはしぶとくて攻撃回数が多くなる。少し休むか?」
「いえ、どんどん行きましょう!」
「……分かった」
キュインキュインキュインキュイン!!
「サモンモンスター!」
イノシシを全滅させてまたサモンモンスターでイノシシを全滅させると同時にスティールソードを消した。
「少し休もう」
「はあ、はあ、はあ、はあ、大丈夫です」
メイは回復のカードを使って傷を癒した。
「メイ、焦っているな?」
「……バレちゃいましたか、私だけがソウルアップ出来ませんでした。私だけがソウルランクEのままでアキラが東高校に転入できていません。だから今対決イベントをやっています……勝ちたいんです」
「メイ、一旦座ろう、メイは俺だけがソウルランクFでも、見捨てずにいてくれたよな。あの時の分を返したい。メイは大事なパーティーメンバーだ。力を抜いてくれ」
俺はメイをお姫様抱っこして兄さんの隣に座らせた。
「メイ、勝負がすべてじゃない。負ける気で挑みはしないけど、それがすべてじゃない」
「そうだ、人生は長い」
「でも、分かるんです、私がいなければアキラは東高校に転入出来ました。アキラはソウルランクDで学科は卒業まで終わらせています。でも私は学科もソウルランクも普通です」
「大丈夫だ。俺のスティールソードとサモンモンスターがあれば1人でも魔石を集め続ける事が出来る。メイもソウルランクDになれる。勝てるさ。見ていてくれ」
メイは悩んでいたんだ。
メイは気を使いすぎだ。
俺が全部倒せばいい。
俺が倒せば倒すほどメイに経験値が入る。
メイのランクを俺が引き上げればいい。
メイを引き上げて勝つ。
俺が倒せば倒すほど兄さんにも経験値が入る。
「やる気が出る」
『ふ、気が合うな』
「全力でイノシシを狩って狩って狩りまくる!」
『そうだ! 今こそ力を発揮する時!』
キュインキュインキュインキュイン!
「スティールソード!」
キュインキュインキュインキュイン!
「サモンモンスター!」
イノシシに斬りかかった。
俺1人でも余裕で倒せる、倒せば倒すほどメイの不安が減る。
そしてメイはたくさんの経験値を得てソウルランクがアップする。
簡単だ!
後ろから突撃を受けた。
「余裕だ! 削られる以上に吸いつくす! おりゃあああああああああああああ!」
攻撃を受けてもいい!
その分吸いつくして全部倒してまたサモンモンスターを使う!
それだけだ。
『クラック君がかっこいいだと!』
『お前、10メートル級を倒す配信を見直してこい』
『メイに経験値をあげたいんだろうな、普通は怖くて突撃出来ない』
『余裕じゃなくて必死な表情になっているのがゾクゾクする』
『クラックじゃなくてアキラな』
『決意したような顔が良い。アキラ、優しいじゃないか』
「1セット目全滅!」
キュインキュインキュインキュイン!
「サモンモンスター!」
出現したイノシシを斬り倒す。
行ける、少しずつ力が増していく!
何度も繰り返せばそれだけで有利になっていく。
もし5メートル級が出て来ても兄さんとメイがいる!
俺はイノシシを全滅させた。
「2セット終了! 次だ!」
キュインキュイン!
「サモンモンスター!」
3セット目も全滅させた。
「次!」
校長『イナセ君、イナセ君!!』
「校長先生、今忙しいです」
校長『大事な話だ。スティールソードを解除しなさい』
「……分かりました」
校長『クレームが来てね、スティールソードとサモンモンスターを使われれば勝負にならない。君たちが余裕で勝つだろう』
嫌な予感がする。
校長『協議の結果、今からサモンモンスターは禁止です』
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
『ええええええええええええええええええええええええええ!』
『うううぅええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!』
『うえええええええええええ!』
『うげえええええええええええええええええええええええ!』
『なんでだああああああああああああああああああああ!』
えええええ、の声が響いた。
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