雑魚で貧乏な俺にゲームの悪役貴族が憑依した結果、ゲームヒロインのモデルとパーティーを組むことになった

ぐうのすけ

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第81話 第13ゲート奥

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 洞窟の前で兄さんとライカさんに前撮影した配信を見せた。

「私の魔法でまとめて倒せるわね」
「そうだが、念のために私が飛び込んでから魔法を使って欲しい」
「俺も前に出たい。スティールソードがあるから」

 こうして兄さん、俺、ライカさんの順番に並んで後ろからみんなに着いて来てもらった。


 はいはいをしながら進むとモンスターの気配がある。
 前通った道まで戻って来たか。
 兄さんが大部屋に飛び込んでその後俺が飛び込むと後ろから雷撃が放たれた。

 バチバチバチバチ!
 まぶしい雷撃でモンスターが魔石に変わっていく。

「次も行くわ!」

 バチバチバチバチバチ!

 モンスターがまとめて倒れていく。

「ふ、私の出番はあまりないようだ」

 まぶしい雷撃と轟音が何度も発生して大部屋にいたモンスターは全滅した。

「終わったわよ、降りて来なさい」

 3人が降りて来てドロップ品を拾う。

『ライカヤバいわ』
『雷撃のスペシャリストだな』
『チャージ音無し、発動時魔法名を言わない、歩きながら落ち着いてモンスターを倒すあの動作、高等技術の詰め合わせパックだな』

『目立っていたのはライカだったけど、地味に突撃した気合侍とアキラも凄いからな、密集するモンスターと超近距離で囲まれながら戦ったんだから』
『きゅうが皆の戦闘を後ろから見守っていた。満足そうに見える』
『絶対何も考えてないだろ』

『いや、きゅうは向こうを、はるか遠くを見ている。俺達には見えない何かが見えてるんだよ』
『見えない何かってなんだよ?』
『俺達には見えない、でもきゅうには見える何かがあるんだ』

 またきゅうがいじられてる。

「また一本道か」

 きゅうが前に出た。

「きゅう、何かあるのか?」
「きゅう」

 きゅうが先に進んでいった。

「斥候して来る」

 俺はきゅうについて行った。
 そして部屋を見つけて戻る。

「皆来てくれ! 大部屋があってそこに怪しい扉と黒く光るオーブが浮いている!」

 リツカが走って前に出るとコメントが盛り上がる。

『怪しいオーブと門だ。先に進むしか無くね?』
『どうやれば開くんだろうな』
『後ろにも門があるぞ』
『黒いオーブを触ってみるのがいいと思う。怖いけどな』
『毒とか呪いとか、そう言うのを感じる』

「門を押したり引いたりしても空かない。黒いオーブか」
「アキラ、危ない! 私が触る!」
「いや、俺状態異常耐性があるから、触るなら俺がやる。みんな構えて欲しい」

 みんなが構えた。

「行くぞ!」

 俺がオーブを触ると何も起きない。

「特に具合が悪いわけでは、あ! 魔法陣だ!」

 大部屋の至る所に魔法陣が発生して100体ほどのウサギが発生し、後ろの門が閉じた。

『閉じ込められた! うわ! 怖い怖い怖い!』
『罠やん!』
『俺ならこれで死ねる』

 みんなでウサギをすべて倒すと前後の門が開いた。

『罠を発動しないと前に進めない仕組みか、厄介だな』
『でも、毒や呪いじゃなくて良かった』
『魔法陣が出た時寒気がしたわ。ここ怖い、怖すぎる』

「……こういう仕組みか」
「もう一回触ってみたい。みんな構えて欲しい」

 もう一回黒いオーブを触ると今度はイノシシが100体現れて扉が閉まった。
 そして倒すと門が開いた。

「訓練にいいな、この場所は流行るぞ!」
「流行らないわ。ここに来るまでに死ぬかもしれないのよ?」
「そっか、マナ的にはマイナス評価か」

『ほとんどの人が行かないぞ』
『大体の人がマイナス評価をつけると思うの』
『アキラの目が輝いてる。強者感が凄い』
『ソウルランクBは強者だからな。俺のようなDランクとは感覚が違う』

「でも、試してみたいことがあるわ。何丁か魔法銃を作って来たのよ」
「おお! 試してみよう」
「先に進まなくていいの?」

 ライカさんが言うとマナが門の前に立って手を広げた。

「ちょ、ちょっと待って!」

 ライカさんがマナの頭を撫でる。

『マナが可愛い』
『焦ってて可愛い』
『必死なマナが好き』

「分かった。皆で大部屋奥の高くなっている所に登ろう。俺がオーブをタッチするから」

 みんなが壁を背にして高い位置に立った。



【ヤナギ視点】

 オーブの部屋に入る少し前のお話。
 みんながオーブがある部屋に入っていく。

 あのオーブは何だ?
 俺は隠れて様子を伺った。

 アキラがオーブを触った瞬間に扉が閉まった。
 扉が開くと、アキラと目が合った。

「……」
「……」

 そしてまた扉が閉まった。
 
「……これは、尾行は無理だな」

 俺は尾行を諦めオウセイに連絡を入れた。
 その後3人で話し合いが行われ、尾行は廃止される事が決まった。

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