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癒-healing-
P27.それだけだったのに…
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それから1か月程たった頃には
あの頃の僕では考えられないくらい心が落ち着いていた。
死にたい、消えたいと苦しみ続けていた気持ちは無くなってしまった。
甘実さんに会えることが楽しみで
毎日、毎日、彼女が僕の傍にいてくれることで
今の自分が生かされていることに感謝さえ覚えた。
「じゃあ二階堂って名前なのはお兄さんだけなんだ?」
「はい。僕は水谷真っていいます。」
「ごめんね…ずっと二階堂君って…」
「いいえ!こちらこそ、タイミングがつかめなくて…」
「でも…なんか綺麗な名前だよね!」
「そう…ですかね?」
「うん!とっても似合う!私、すっごい好き!」
「……名前が…ですか?///」
「うん!…ぅん?」
彼女の色んな話を聞いて、自分の話も沢山した。
彼女の話はいつも可愛らしくて、楽しくて、
飽きずにずっと聞いていられたし
俺のどんな話も笑顔で聞いていてくれた。
「じゃあ、けっこう家まで距離ありますね?」
「うん。でも真君の家からだったらそこまで遠くないかな」
「…それじゃあこれからは家まで送らせてください」
「え?!いいよ!悪いし!」
「いつも僕が送られてるみたいでかっこ悪いじゃないですか」
「それは、真君の方が家が近いし…」
「遅くなっちゃって危ないですし。いつも僕の話を聞いてくれるお礼に……というのは建前で…たまには、かっこつけさせてくださいよ?」
「は、はい…///」
もちろん今まであった辛い出来事も甘実さんに話した。
彼女に話すだけで不思議と心が穏やかになっていく様だった…
そのうち呼び方は“水谷君”から“真君”に変わっていて
なんだかますます彼女との距離が近くなった気がしていた。
彼女が僕に希望をくれたように、彼女に何かしてあげたい。
甘実さんも、もう自分の力に怯えないように僕にできることはないだろうか…?
そう考えたんだ…
それだけだったのに…
あの頃の僕では考えられないくらい心が落ち着いていた。
死にたい、消えたいと苦しみ続けていた気持ちは無くなってしまった。
甘実さんに会えることが楽しみで
毎日、毎日、彼女が僕の傍にいてくれることで
今の自分が生かされていることに感謝さえ覚えた。
「じゃあ二階堂って名前なのはお兄さんだけなんだ?」
「はい。僕は水谷真っていいます。」
「ごめんね…ずっと二階堂君って…」
「いいえ!こちらこそ、タイミングがつかめなくて…」
「でも…なんか綺麗な名前だよね!」
「そう…ですかね?」
「うん!とっても似合う!私、すっごい好き!」
「……名前が…ですか?///」
「うん!…ぅん?」
彼女の色んな話を聞いて、自分の話も沢山した。
彼女の話はいつも可愛らしくて、楽しくて、
飽きずにずっと聞いていられたし
俺のどんな話も笑顔で聞いていてくれた。
「じゃあ、けっこう家まで距離ありますね?」
「うん。でも真君の家からだったらそこまで遠くないかな」
「…それじゃあこれからは家まで送らせてください」
「え?!いいよ!悪いし!」
「いつも僕が送られてるみたいでかっこ悪いじゃないですか」
「それは、真君の方が家が近いし…」
「遅くなっちゃって危ないですし。いつも僕の話を聞いてくれるお礼に……というのは建前で…たまには、かっこつけさせてくださいよ?」
「は、はい…///」
もちろん今まであった辛い出来事も甘実さんに話した。
彼女に話すだけで不思議と心が穏やかになっていく様だった…
そのうち呼び方は“水谷君”から“真君”に変わっていて
なんだかますます彼女との距離が近くなった気がしていた。
彼女が僕に希望をくれたように、彼女に何かしてあげたい。
甘実さんも、もう自分の力に怯えないように僕にできることはないだろうか…?
そう考えたんだ…
それだけだったのに…
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