ANGEL -エンジェル-

蜜星

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癒-healing-

P64.今すぐ来てください…!!!

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文化祭も終わりに差し掛かり、
一般の来場客はぞろぞろと帰り始めていた。

在校生は後片付けと後夜祭を残すばかりだ。
一日のほとんど真君と文化祭を回っていた私は、クラス展示の片付けのために2年B組に戻っていた。


「星さん、甘実さん知らない?」

「あぁ、みかんならミスコンの準備だからクラスには戻ってこないと思うよ。今頃リハーサルとか衣装に着替えたりとか…色々あるみたいだし」


そんな会話をしている時だった。




「星さん!!星さんってこのクラスですか?!」




そう言って入ってきたのは見知らぬ一年生。
星って私だけだよね…と一瞬考えてから私ですけど…と名乗り出る。


「星さんですね!今すぐ来てください…!!!」

「え?!ちょっ…待って!何?!誰?!」


と腕をつかまれてクラスを連れ出される。
あまりのことで混乱してしまっていたが、よくよく見ると彼女の腕には実行委員の腕章がつけられていた。
それだけ見れば私には何で連行されているのか大体の見当はついた。

みかんか…

やっぱり出たくないと言い出したのかな…?
あれだけぎりぎりまでしぶっいたからなぁ
充分にありうる。












連れて行かれた先はやっぱりみかんの元だった。
星さん連れてきました!と一年生の子はぜいぜいと息を吐く。
もちろん連行された私も。

みかんはまだ制服のままで
控室になっている教室の椅子に腰かけていた。

「しずく…」

「星さん!星さんからも言ってください!実は…」

「みかん。一度受けたしたことは最後までやり遂げなよ。今更出たくないとかよくないよ。出るだけ出てあげなよ。」

聞く前にみかんを説得にかかったら
みかんの隣に立っていた実行委員の人達に突っ込まれる

「「「そうじゃなくて!」」」

「…違うの?」

「実は…」

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