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第23話「魔術師のラーニャ2」
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「魔術法学研究部の、リーデルさんに会いたいのですけれど」
翌日、魔術学園にやって来たラーニャは、教員室に立ち寄った。部外者が勝手に出歩くことは、普通許されない。
「はい。話は聞いています。案内致しましょうか?」
「はい。お願いします」
一度行っただけのでかい建造物など、迷宮のようで、教室の位置など覚えていない。
そして、名も知らぬ教員に案内され、ラーニャはついて行った。
「ここです」
「ありがとうございました」
「それでは」
教員は立ち去り、ラーニャと教室の二枚扉が対峙する。
コンコン。二回ノック。
「入りなさい」
部屋の中からリーデルの声。顔が見えないのにこの返事。もし相手が教員などだったらどうするだ。もしかして年上の先生に対してもこういう態度なのか?
「失礼します」
部屋に入り込む。すると、目の前には寝台が一つ。それ以外は何もなかった。前に行った時はいろいろな魔法道具が置いてあったが、それらは見当たらない。
「そこに寝なさい。始めるわ」
「ね、寝なさいって、寝てるだけでいいんですか?」
「ええ。あと、私一人で始めるから、裸になりなさい。途中で誰も入ってくることはない。まあ、一応、扉には鍵をかけておくけれど」
と、リーデルは指を上から下に振った。すると背後で鍵の閉まる音がした。
すごいな、魔法。
改めて思う。
ていうか、また裸にならなければならないのか。
仕方ないと思いながら、服を脱いで、
「寝てるだけでいいんですね」
と、再確認した。
「二度も言わすな。まあ、あなたのそのエロい裸に免じて許してあげる。そこに寝なさい」
またセクハラ。この子女の子好きなのかな……。
少しドギマギしつつラーニャは寝台で横になった。
「人類初の試みだから、何が起こるかは不明瞭だけど、理屈では、あなたに素晴らしい力が宿るということになっている」
「はい」
「少し眠くなると思うから、争わずに寝ていいわよ」
「わかりました」
少し怖い。
だが、リーデルを信じ、ここで眠るしかない。
「では、始めます。いい夢を見なさい、ラーニャさん」
言われると、ラーニャの意識は混濁し始める。重くなる瞼に逆らわず、ラーニャは眠りに落ちた。
翌日、魔術学園にやって来たラーニャは、教員室に立ち寄った。部外者が勝手に出歩くことは、普通許されない。
「はい。話は聞いています。案内致しましょうか?」
「はい。お願いします」
一度行っただけのでかい建造物など、迷宮のようで、教室の位置など覚えていない。
そして、名も知らぬ教員に案内され、ラーニャはついて行った。
「ここです」
「ありがとうございました」
「それでは」
教員は立ち去り、ラーニャと教室の二枚扉が対峙する。
コンコン。二回ノック。
「入りなさい」
部屋の中からリーデルの声。顔が見えないのにこの返事。もし相手が教員などだったらどうするだ。もしかして年上の先生に対してもこういう態度なのか?
「失礼します」
部屋に入り込む。すると、目の前には寝台が一つ。それ以外は何もなかった。前に行った時はいろいろな魔法道具が置いてあったが、それらは見当たらない。
「そこに寝なさい。始めるわ」
「ね、寝なさいって、寝てるだけでいいんですか?」
「ええ。あと、私一人で始めるから、裸になりなさい。途中で誰も入ってくることはない。まあ、一応、扉には鍵をかけておくけれど」
と、リーデルは指を上から下に振った。すると背後で鍵の閉まる音がした。
すごいな、魔法。
改めて思う。
ていうか、また裸にならなければならないのか。
仕方ないと思いながら、服を脱いで、
「寝てるだけでいいんですね」
と、再確認した。
「二度も言わすな。まあ、あなたのそのエロい裸に免じて許してあげる。そこに寝なさい」
またセクハラ。この子女の子好きなのかな……。
少しドギマギしつつラーニャは寝台で横になった。
「人類初の試みだから、何が起こるかは不明瞭だけど、理屈では、あなたに素晴らしい力が宿るということになっている」
「はい」
「少し眠くなると思うから、争わずに寝ていいわよ」
「わかりました」
少し怖い。
だが、リーデルを信じ、ここで眠るしかない。
「では、始めます。いい夢を見なさい、ラーニャさん」
言われると、ラーニャの意識は混濁し始める。重くなる瞼に逆らわず、ラーニャは眠りに落ちた。
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