帝国に奪われた聖女様は帝国の皇太子に溺愛されてます

りり

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第2章

愛する家族と…。

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 この日、グレイはリアとアイラ、ライラと一緒に自分の家へ案内した。
「ねぇ、グレイ。ここに荷物を置いていいー?」
「ああ!」
「「ねぇ、おとうしゃまあそぼ!!」」
「っ…ああ!!」
 娘たちと遊べるのが嬉しくて少し涙目になったのである。
 (嬉しい…。)
「グレイ。遊んであげてね。」
「っつ。ああ!」
「ねぇ、おとうしゃまー!クマさんであそぼっ。」
「ああ!」
 父と母、そして双子の娘たちが揃ったのである。
「ふふ。よかった。」
 そして、遊んで1時間後。
「「ね、おなかすいちゃぁ。」」と、双子がいう。
 (ねぇ、おなかすいた。)
「はーい!OK!」
「「わーい!」」と、喜ぶ双子をみて嬉しい父。
「ふふ。かわいい…。」
「でも、グレイ…なにを…。」
「ん?俺は普通でいいぞ。」
「ふぅ。よかった。」
 グレイは、令息のためなにを出したらよいのか悩んでいたのだ。
 そして、夕食がおわり双子が寝た頃。リビングには、夫と妻の2人きりになった。
「なぁ、リア。ありがとうな。」
「え?」
「ふ、双子を育ててくれて。」
「いえいえ。」
「だが、どうして…?」
「ん?」
「どうして、俺の元から逃げたんだ?」
「それは…あなたには婚約者がいたし。」
「あー、そのことか。その婚約者との婚約は破棄になってる。それに、俺に媚薬を盛ったんだ。」
「なるほどね。」
「にしても…双子とは驚いたな。」
「ふふ。」
「そうそう。アイラと、ライラはね…。」
 と、リアは俺にこれまでの二人のことを話してくれた。
リアの妊娠が判明したのは、どうやら学園の卒業後だそうだ。最初はとどまったが無事に産むことができたそうだ。
アイラは、偏食で細かいがライラは大食いだそうだ。
「双子でも違うんだな。」
「ええ。そうね。」
そして、俺はまたリアを抱いた。
美しく、優しかった。
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