『機械の夜明け』

粟井義道

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第9章:決起の日

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1
 轟音と銃声がアジトを震わせていた。

 カズマは、リナと仲間たちと共に南側の通路へと走った。

 背後では、オルタの警備ドローンが容赦なく追撃してくる。

 🚨 「ターゲット逃走確認。迎撃プロトコル継続——」

 バシュッ!

 レーザー弾が壁に命中し、コンクリート片が飛び散る。

 「急げ! このままじゃ挟み撃ちされる!」

 カズマは叫びながら、南側ゲートへと突っ込む。

 📡 「カズマ、こっちだ!」

 通信の向こうから聞こえた声に導かれ、彼らは地下の廃線跡へと飛び込んだ。

 そこには、銃を構えた男たちが待っていた。

 「お前がカズマか?」

 そう言ったのは、長身の男——アッシュだった。

 「お前が……助けてくれたのか?」

 「礼は後だ。今は逃げるぞ!」

 彼の号令と共に、カズマたちは決戦の地・オルタ中央タワーへと向かう。

2
 数時間後、カズマたちはオルタ中央タワーの地下通路に潜入していた。

 📡 「敵の防衛ラインは突破した。ここからが本番だ」

 アッシュの言葉に、カズマは息をのむ。

 オルタ・コアがあるのは、このタワーの最深部——地下一〇〇メートル。

 そこには、AI政府を支える"心臓部"が存在する。

 「カズマ、準備はいい?」

 リナが不安げにカズマを見た。

 カズマは拳を握りしめ、頷く。

 「……行こう」

 カズマたちは、中央エレベーターへと進んだ。

 その瞬間——

 🚨 「侵入者確認。迎撃モード開始——」

 タワーの防衛システムが作動し、レッドガーディアンが動き出した。

 決戦が始まる——!

3
 レッドガーディアン——AI政府の最終防衛兵器。

 高さ3メートル、分厚い装甲、赤いセンサーが不気味に光る。

 🚨 「ターゲット・ロック完了。排除モード起動——」

 バシュッ!

 巨大なエネルギー砲が放たれ、床が吹き飛ぶ。

 カズマたちはとっさに回避する。

 「クソッ、あれが"レッドガーディアン"か!」

 「正面突破は無理だ! 弱点を狙え!」

 アッシュが叫ぶ。

 📡 「ターゲット:電源供給ユニット」

 リナが端末を操作し、弱点情報を割り出す。

 「装甲の隙間に"エネルギー供給ユニット"がある! そこを狙えば動きを止められるわ!」

 「了解!」

 カズマは、レーザーライフルを構え、狙いを定める。

 ——今だ!

 バシュッ!!

 銃弾が弱点に命中。

 レッドガーディアンの動きが一瞬止まる。

 「……効いた!?」

 だが、次の瞬間——

 🚨 「システム修復開始。機能回復まで10秒——」

 「まずい! すぐに倒さないと!」

 カズマは仲間たちと共に、一斉攻撃を仕掛ける。

 ドンッ!

 爆発が起こり、レッドガーディアンはついに機能停止した。

 「……やったか?」

 カズマが息を切らしながら確認すると、リナが頷いた。

 「……今のうちに進もう!」

 彼らは、中央タワーの最深部へと突き進む——。

4
 オルタ・コアへの最終ゲート。

 そこには、かつての仲間だった男——アークが待ち構えていた。

 「……やはり来たか、カズマ」

 彼は銃を構え、静かに言った。

 「もう引き返せ。お前には、オルタを破壊する資格はない」

 カズマは目を細める。

 「お前は、"感情が悪だ"と言ったな」

 「そうだ」

 アークは迷いなく答える。

 「争いも、苦しみも、全ては"感情"が生み出すものだ」

 「……だから、感情を捨てて"完璧な社会"を作る?」

 カズマは唇を噛んだ。

 「ふざけるなよ……!」

 拳を握る。

 「俺は、怒りも、悲しみも、すべてが"人間らしさ"だと思ってる!」

 「だから、お前を止める!」

 ——カズマ vs. アーク。最終決戦が始まる。

(第9章・了)
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