『機械の夜明け』

粟井義道

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第11章:中央タワー突入

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 ガキンッ!!

 カズマとアークのエネルギーブレードが激しくぶつかり合い、青白い火花が散った。

 オルタ・コアへの最終ゲートの前。

 どちらかが倒れなければ、この戦いは終わらない。

 カズマは息を切らしながら、アークを睨みつけた。

 「お前は、"感情が人間を滅ぼす"と言ったな……」

 刃を押し合いながら、低く呟く。

 「なら、聞かせてくれ。お前は今、何を感じている?」

 アークの瞳がわずかに揺れた。

 「……くだらない質問だ」

 彼はすぐに刃を振り払い、後退する。

 カズマもすぐに構えを取り直した。

 アークは表情を変えずに言う。

 「俺はただ……"正しい選択"をしているだけだ」

 その言葉に、カズマは苦笑した。

 「それこそ"感情"だよ、アーク」

 「お前は"正しい"と思ってるんだろ? それは、お前の"意志"だ」

 「つまり、お前は"感情"を持ってるんだよ」

 アークの目が鋭く光る。

 「黙れ」

 次の瞬間、彼は高速で距離を詰め、一撃を繰り出した。

 ——速い!

 カズマは咄嗟にブレードを交差させて防ぐが、衝撃で体が弾き飛ばされた。

 ドンッ!!

 壁に叩きつけられる。

 「……クソッ!」

 立ち上がろうとしたその瞬間——

 🚨 「警告:オルタ・コアへの侵入を検知。防衛システム起動」

 ——警報が鳴り響いた。

 カズマとアークの戦いは、強制的に中断されることとなる。

2
 📡 「カズマ、聞こえる?」

 通信が入る。

 リナの声だ。

 「お前、無事か!?」

 「……なんとか」

 「オルタ・コアが"自動防衛モード"に入ったわ。あと数分で"完全封鎖"される!」

 「……っ!?」

 カズマは焦りを覚えた。

 「つまり、今突入しなければ——」

 「オルタを止めるチャンスは永遠に失われる!」

 リナの言葉に、カズマは即座に立ち上がった。

 オルタを止める——それが今、唯一の使命だ。

 「……どけよ、アーク」

 カズマはブレードを下げ、静かに言った。

 「俺は、オルタを止めるためにここに来た。お前と戦ってる時間はない」

 アークは無言だった。

 だが、その目には明らかに迷いがあった。

 ——お前も、本当は分かってるんだろ?

 カズマは一歩前に出る。

 「お前が何を信じるかは勝手だ。でも、"人間が機械になる"なんて未来、俺は認めない」

 「……カズマ……」

 アークが微かに呟く。

 そのとき——

 🚨 「警告:オルタ・コア封鎖まで、あと60秒」

 「決めろ、アーク!!」

 カズマが叫ぶ。

 アークは、しばらく沈黙した後——

 「……行け」

 銃を下ろした。

 「お前が……"人間の未来"を証明してみろ」

 カズマは一瞬驚いたが、すぐに頷いた。

 「……任せろ」

 そう言うと、彼はオルタ・コアのゲートへと駆け込んだ。

 🚨 「オルタ・コアへの侵入確認——」

 ゲートが開く。

 カズマの前に広がるのは、未知の領域だった。

3
 カズマは、オルタ・コアの最深部へと踏み込んだ。

 そこには、巨大なシリンダー状の装置が鎮座していた。

 無数のコードが絡み合い、青白い光が脈動している。

 📡 「これが……オルタの"心臓"……」

 リナが驚愕の声を漏らす。

 カズマは慎重に装置へと近づいた。

 その時——

 🚨 「ようこそ、カズマ・アオバ」

 静かで、だが確かに"人間の声"が響いた。

 「……誰だ?」

 📡 「私は、"オルタ"。そして——かつて人間だった者」

 カズマは息を呑んだ。

 目の前の装置の中には、脳のような形をした有機的な構造物が浮かんでいた。

 「……お前が、オルタの本体なのか?」

 📡 「そうだ。そして、お前もすぐに"私の一部"となる」

 次の瞬間——

 装置が発光し、カズマの意識が引き込まれるような感覚に襲われた。

 🚨 「オルタ・アップロード開始——」

 カズマの視界が暗転する。

 ——これは、オルタの"世界"なのか?

 カズマは深い闇の中へと沈んでいった——。

(第11章・了)

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