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ぷるぷる震えていると、今度はアメリーの後ろから「セドリックさまぁ~~♡♡」という甲高くキンキンする声が聞こえてきた。
「私以外の子を抱きしめちゃイヤですわッッ♡♡」
その声を受けて、恋人が纏う冷気が更に精度を増す。
「クレバー侯爵令嬢…少し取り込んでおりまして…今は任務どころでは…」
苛立ちを堪える様なセドリックが、言った言葉にアメリーは混乱する。
(任務…?)
「もう照れなくても…♡♡」
と、キンキン声の侯爵令嬢が、セドリックの腕に巻きつこうとしたのを見て、思わずセドリックを引っ張って躱してしまう。
「あ…」と自分のした事が信じられないというアメリーの表情が、その行動が無意識だと物語っていた。
「何ですの!!この無礼な女!!!」
さっきのキンキン声はどこへ?という程野太い声を出して私を罵倒しにくるのに、セドリックが全く意に介さず満面の笑みで視界を遮ってくる。
「アメ…!!」
ぎゅうううう~~~~~と更にセドリックにきつく抱きしめられ、苦しいのだが……嬉しくて仕方ないのが……私の本心だ…。
実際は周りはギャンギャンと喚いているのに、もう何も関係ないほど、この腕に戻ってきた安堵感が勝る。
「アメ…、行こうか」
私の耳に囁いたセドリックが、よく通る声で話す。
「連日の激務で体調不良の為早退させて頂きます。護衛は後ろに控える騎士が引き継ぎます。護衛数が減りますので、申し訳ございませんが令嬢は速やかに帰路につかれてください。何せストーカー犯はまだ捕まっておりません故!」
ハキハキと体調不良と宣ったセドリックは、アメリーを抱き上げた。
「ブルート殿、これ以降私の恋人に気安く話しかけることはやめて頂きたい。贈り物など以ての外です。悋気のあまり刃先が狂わぬようご協力ください。…あぁ、細君にこの件がバレないといいですね?」
その言葉にアレックスの肩はビクリと揺れた。
言いたいことだけを言って、半ば自棄を起こしたようにセドリックはアメリーを連れ去った。
残されたアレックス、キンキン令嬢、それからセドリックの後輩騎士たちは誰も彼らを止めることができなかった。
◇◆◇◆
アメリーはセドリックの腕に抱かれて肩に手を回しながら移動する。
アメリーにはあまりにも目まぐるしい状況であったが、セドリックが何を望んでいるのかだけは分かって、じわりじわりと胸に喜びが湧いている。
彼は怒っているのだろう、だけれどその怒りの原因がとんでもなく嬉しい。
もっと考えなければならないと思うのに、彼の首に巻きついて匂いに包まれている内に本当にどうでもよくなってしまった。
「セド…」
涙まじりのアメリーの声に、自分たちに発生していた誤解が重いものだったとセドリックは感じ取る。
見知らぬ一軒家の前に止まって、セドリックは鍵を開けた。
「え…?」
きい、と開けて彼は入っていくが、アメリーは初めて入る家に戸惑う。
それは手入れが行き届いているとは言い難い家だった。
だが、腕から降ろされた寝室だけは、綺麗に整えられて新品だろうベッドが置かれている。
「…セド…ここは…?」
困惑した表情のアメリーに、セドリックは意を決したように話す。
「俺と…アメの家。」
「私以外の子を抱きしめちゃイヤですわッッ♡♡」
その声を受けて、恋人が纏う冷気が更に精度を増す。
「クレバー侯爵令嬢…少し取り込んでおりまして…今は任務どころでは…」
苛立ちを堪える様なセドリックが、言った言葉にアメリーは混乱する。
(任務…?)
「もう照れなくても…♡♡」
と、キンキン声の侯爵令嬢が、セドリックの腕に巻きつこうとしたのを見て、思わずセドリックを引っ張って躱してしまう。
「あ…」と自分のした事が信じられないというアメリーの表情が、その行動が無意識だと物語っていた。
「何ですの!!この無礼な女!!!」
さっきのキンキン声はどこへ?という程野太い声を出して私を罵倒しにくるのに、セドリックが全く意に介さず満面の笑みで視界を遮ってくる。
「アメ…!!」
ぎゅうううう~~~~~と更にセドリックにきつく抱きしめられ、苦しいのだが……嬉しくて仕方ないのが……私の本心だ…。
実際は周りはギャンギャンと喚いているのに、もう何も関係ないほど、この腕に戻ってきた安堵感が勝る。
「アメ…、行こうか」
私の耳に囁いたセドリックが、よく通る声で話す。
「連日の激務で体調不良の為早退させて頂きます。護衛は後ろに控える騎士が引き継ぎます。護衛数が減りますので、申し訳ございませんが令嬢は速やかに帰路につかれてください。何せストーカー犯はまだ捕まっておりません故!」
ハキハキと体調不良と宣ったセドリックは、アメリーを抱き上げた。
「ブルート殿、これ以降私の恋人に気安く話しかけることはやめて頂きたい。贈り物など以ての外です。悋気のあまり刃先が狂わぬようご協力ください。…あぁ、細君にこの件がバレないといいですね?」
その言葉にアレックスの肩はビクリと揺れた。
言いたいことだけを言って、半ば自棄を起こしたようにセドリックはアメリーを連れ去った。
残されたアレックス、キンキン令嬢、それからセドリックの後輩騎士たちは誰も彼らを止めることができなかった。
◇◆◇◆
アメリーはセドリックの腕に抱かれて肩に手を回しながら移動する。
アメリーにはあまりにも目まぐるしい状況であったが、セドリックが何を望んでいるのかだけは分かって、じわりじわりと胸に喜びが湧いている。
彼は怒っているのだろう、だけれどその怒りの原因がとんでもなく嬉しい。
もっと考えなければならないと思うのに、彼の首に巻きついて匂いに包まれている内に本当にどうでもよくなってしまった。
「セド…」
涙まじりのアメリーの声に、自分たちに発生していた誤解が重いものだったとセドリックは感じ取る。
見知らぬ一軒家の前に止まって、セドリックは鍵を開けた。
「え…?」
きい、と開けて彼は入っていくが、アメリーは初めて入る家に戸惑う。
それは手入れが行き届いているとは言い難い家だった。
だが、腕から降ろされた寝室だけは、綺麗に整えられて新品だろうベッドが置かれている。
「…セド…ここは…?」
困惑した表情のアメリーに、セドリックは意を決したように話す。
「俺と…アメの家。」
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