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番外編--王太子と女騎士の恋
315.ルミアーナの回想
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最近のアクルス王太子は、なかなかのものである。
まず以前とは目つきも面差しも違う。
日々の鍛錬も正規軍の練習場に出向き、この国一番の強者であるダルタス様と手合わせをしているという。
ダルタス様に次ぐ実力と噂されていたのは本当だったようで、ダルタス様にとっても、いい練習相手になっているようである。
それでいて公務も滞りなく、街の復興作業も順調でラフィリルはいたって平和である。
そんな王太子殿下が、ある日、リゼラの事を聞いてきた。
何でも命を助けられたという。
興味本位で私の姉とも慕うリゼラに余計なちょっかいを出されるのではと、一瞬、警戒もしたが、そんな様子はなくむしろ誠実そうに感じた。
それから、しばらくして、リゼラが王太子の命を助けたという功績から、王家よりリゼラに伯爵の地位が授けられた。
私はその時、瞬時に思ったものだ。
伯爵なら、王太子の妃候補にもなれるのでは?と…。
もちろん、リゼラが嫌なら阻止するけれど。
今のアクルス王太子は愚かではない。
いや、むしろかなり良い感じである。
女性に軽い扱いをするとは思えない。
ましてや伯爵位をもつ女性を…。
そしてリゼラの話をするときのアクルス王太子の表情…。
自分で気づいているのだろうか?
とても優しく甘い表情になっている事に…。
(まだ気になってるだけなのかな?いや、でも、結構ハマってる?)
今のアクルス王太子ならリゼラの相手でも不足はないなと思うよ。
(がんばれ、王太子殿下!本気なら応援する!)
そんな事を考えて、ほくそ笑むルミアーナだった。
まず以前とは目つきも面差しも違う。
日々の鍛錬も正規軍の練習場に出向き、この国一番の強者であるダルタス様と手合わせをしているという。
ダルタス様に次ぐ実力と噂されていたのは本当だったようで、ダルタス様にとっても、いい練習相手になっているようである。
それでいて公務も滞りなく、街の復興作業も順調でラフィリルはいたって平和である。
そんな王太子殿下が、ある日、リゼラの事を聞いてきた。
何でも命を助けられたという。
興味本位で私の姉とも慕うリゼラに余計なちょっかいを出されるのではと、一瞬、警戒もしたが、そんな様子はなくむしろ誠実そうに感じた。
それから、しばらくして、リゼラが王太子の命を助けたという功績から、王家よりリゼラに伯爵の地位が授けられた。
私はその時、瞬時に思ったものだ。
伯爵なら、王太子の妃候補にもなれるのでは?と…。
もちろん、リゼラが嫌なら阻止するけれど。
今のアクルス王太子は愚かではない。
いや、むしろかなり良い感じである。
女性に軽い扱いをするとは思えない。
ましてや伯爵位をもつ女性を…。
そしてリゼラの話をするときのアクルス王太子の表情…。
自分で気づいているのだろうか?
とても優しく甘い表情になっている事に…。
(まだ気になってるだけなのかな?いや、でも、結構ハマってる?)
今のアクルス王太子ならリゼラの相手でも不足はないなと思うよ。
(がんばれ、王太子殿下!本気なら応援する!)
そんな事を考えて、ほくそ笑むルミアーナだった。
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