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魔法のある世界で
018.ラーラの親権争い?01
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「ラーラ、あ~その、何だ。良ければおじさんの子にならないか?」
考古学者で魔法使いだというおじ様が、そう言った。
「あっっ!ルゼルジュ様!ずるいですっ!ラーラは我が伯爵家で保護しようと思ったのに!」
と、サラさんがおじ様に抗議した。
「何をいう!年頃のお前がこんな小さな子供をいきなり迎え入れればそれこそ、変な噂がたつぞ!未婚の母とかなんとか!」
「そんな事は一向に構いませんわっ!何だったら、そういう事にしてもっ!」
「馬鹿者、サンキス伯爵を泣かす気か!」
「孫ができたって大喜びですわよっっ!」
「んな訳ないだろうっっ!」
いきなりのサラさんとおじ様の二人が口論を始めた。
私をどちらが引き取るかで争っている。
…ありがたい事である。
いかんせん、この三歳児のナリでは、働くこともままならない…。
誰か大人の庇護は不本意ながら絶対的に不可欠だ。
「そ、それに、それで言ったらルゼルジュ様だって!隠し子だと言われかね…」
「それだっっ!」
「「えええええ~っ!」」
サラさんとメイドさんが叫んだ。
私も内心、びっくりだ。
奥さんとか怒るよね?
「いやいやいや!よく聞け!わたしも養女という事は頭に浮かんだんだが、まず養女にしたいと言ってもラーラには、もともと戸籍とかこの国この世界での足跡が全くないんだぞ!どうやって周りを納得させる?」
「そ、それは!」
「それにだ!こんなにも超絶見目麗しい子供がいきなり遺跡から、ましてや遺跡の中の卵から出たなど言ってみろ!良くも悪くもたちまち人々の噂や憶測にまみれまくるに違いない!ひいては役人やら何やらがこの子の事を探りまくり手続きはいつまでたっても進まず、その間、この子のこの国での所在は不確かで、どんな扱いになるかもわからん!」
「そ!それはっ!」「た…確かに…」サラさんとメイドさんは悔しそうに納得の言葉をもらした。
「サ、サラお嬢様、ルゼルジュ様のおっしゃる事にも一理ありますわ!この神聖なる髪色に紫水晶の瞳、これだけでも、よからぬ輩は狙うでしょうし、よほど手厚い護り手がないと!」
おおお、『可愛い』は正義で最強だと思っていたのにまさかの綺麗可すぎるせいでの弊害が?
銀色の髪ってそんな珍しいのか…?
綺麗可愛いと喜んだものの…なるほど…何事もほどほどが一番だったようである。
…タマチャン、髪色とかは標準指定にできなかったのか…と今さらなことを思っていた。
とは言え、まさかまた試験管に戻って染色体調整の上、細胞分裂からやりなおしてという訳にもいかないだろう…。
染めるっていうのもありか?
でも、今更か?と私なりに色々悩んでみるが、やっぱり今更だと思う。
「ぐぬぬ…」と、サラさんが、うなっている。
どうも私の親権争いに関しては、おじ様が優勢のようだ。
取りあえず、私は黙って傍観していた。
「つまりだ、私が遺跡巡りで各国で旅していた先、遠い遠い異国で恋に落ち出来た子だとでも言えば、万事解決なわけだ!」
自身満々にそう言うおじ様に私は、まさかの三歳児らしからぬ発言をした。
「おじしゃま?おくしゃん、怒らない?『不倫』とおもわれりゅよ?」
「「「えっっ!」」」
あ、いっせいに振り向かれた。
すごい目を見開いてる。
あ、三歳児が”不倫”なんて言ったら驚くか!やばい?
「い、一体どうして、”不倫”だなどとそんな下世話な言葉を…」
「はっ!もしかして、失われし文明国にも不埒な殿方がいたのですかね?あっ!ラーラはもしかして側室の子供との跡継ぎ争いの末に命を狙われたのでは?そして、それを案じた宮廷魔導士によってこの魔道具で生き延びさせたとか!」
おお、サラさん、新たなる脚本が!壮大な…題して”失われし王国サスペンス”???みたいな?
想像力たくましいね!すごいよ!うん!
でもまぁ、実際は中身が三十二歳のおばさんだとは、さすがに思いつかないよね。ははははは(←心の中の乾いた笑い)
「いやいや、もしかしたら、悪者が、この卵に閉じ込めたのかも分からんぞ!」
あ、おじ様まで…。
何か話がそれてきた…。
私は一体どうなるのかな…。
まさかの脱線状態に、ちょっと不安になる私だった。
考古学者で魔法使いだというおじ様が、そう言った。
「あっっ!ルゼルジュ様!ずるいですっ!ラーラは我が伯爵家で保護しようと思ったのに!」
と、サラさんがおじ様に抗議した。
「何をいう!年頃のお前がこんな小さな子供をいきなり迎え入れればそれこそ、変な噂がたつぞ!未婚の母とかなんとか!」
「そんな事は一向に構いませんわっ!何だったら、そういう事にしてもっ!」
「馬鹿者、サンキス伯爵を泣かす気か!」
「孫ができたって大喜びですわよっっ!」
「んな訳ないだろうっっ!」
いきなりのサラさんとおじ様の二人が口論を始めた。
私をどちらが引き取るかで争っている。
…ありがたい事である。
いかんせん、この三歳児のナリでは、働くこともままならない…。
誰か大人の庇護は不本意ながら絶対的に不可欠だ。
「そ、それに、それで言ったらルゼルジュ様だって!隠し子だと言われかね…」
「それだっっ!」
「「えええええ~っ!」」
サラさんとメイドさんが叫んだ。
私も内心、びっくりだ。
奥さんとか怒るよね?
「いやいやいや!よく聞け!わたしも養女という事は頭に浮かんだんだが、まず養女にしたいと言ってもラーラには、もともと戸籍とかこの国この世界での足跡が全くないんだぞ!どうやって周りを納得させる?」
「そ、それは!」
「それにだ!こんなにも超絶見目麗しい子供がいきなり遺跡から、ましてや遺跡の中の卵から出たなど言ってみろ!良くも悪くもたちまち人々の噂や憶測にまみれまくるに違いない!ひいては役人やら何やらがこの子の事を探りまくり手続きはいつまでたっても進まず、その間、この子のこの国での所在は不確かで、どんな扱いになるかもわからん!」
「そ!それはっ!」「た…確かに…」サラさんとメイドさんは悔しそうに納得の言葉をもらした。
「サ、サラお嬢様、ルゼルジュ様のおっしゃる事にも一理ありますわ!この神聖なる髪色に紫水晶の瞳、これだけでも、よからぬ輩は狙うでしょうし、よほど手厚い護り手がないと!」
おおお、『可愛い』は正義で最強だと思っていたのにまさかの綺麗可すぎるせいでの弊害が?
銀色の髪ってそんな珍しいのか…?
綺麗可愛いと喜んだものの…なるほど…何事もほどほどが一番だったようである。
…タマチャン、髪色とかは標準指定にできなかったのか…と今さらなことを思っていた。
とは言え、まさかまた試験管に戻って染色体調整の上、細胞分裂からやりなおしてという訳にもいかないだろう…。
染めるっていうのもありか?
でも、今更か?と私なりに色々悩んでみるが、やっぱり今更だと思う。
「ぐぬぬ…」と、サラさんが、うなっている。
どうも私の親権争いに関しては、おじ様が優勢のようだ。
取りあえず、私は黙って傍観していた。
「つまりだ、私が遺跡巡りで各国で旅していた先、遠い遠い異国で恋に落ち出来た子だとでも言えば、万事解決なわけだ!」
自身満々にそう言うおじ様に私は、まさかの三歳児らしからぬ発言をした。
「おじしゃま?おくしゃん、怒らない?『不倫』とおもわれりゅよ?」
「「「えっっ!」」」
あ、いっせいに振り向かれた。
すごい目を見開いてる。
あ、三歳児が”不倫”なんて言ったら驚くか!やばい?
「い、一体どうして、”不倫”だなどとそんな下世話な言葉を…」
「はっ!もしかして、失われし文明国にも不埒な殿方がいたのですかね?あっ!ラーラはもしかして側室の子供との跡継ぎ争いの末に命を狙われたのでは?そして、それを案じた宮廷魔導士によってこの魔道具で生き延びさせたとか!」
おお、サラさん、新たなる脚本が!壮大な…題して”失われし王国サスペンス”???みたいな?
想像力たくましいね!すごいよ!うん!
でもまぁ、実際は中身が三十二歳のおばさんだとは、さすがに思いつかないよね。ははははは(←心の中の乾いた笑い)
「いやいや、もしかしたら、悪者が、この卵に閉じ込めたのかも分からんぞ!」
あ、おじ様まで…。
何か話がそれてきた…。
私は一体どうなるのかな…。
まさかの脱線状態に、ちょっと不安になる私だった。
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