換金スキルとショップスキルでバグ技大金持ち〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~

スライム道

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「学校ヤダ。」

学校に行くのを嫌っていながらも学校に来ること自体はするミウスさん。
彼女が机に座れば男子はその机に乗っている物体に釘付けだ。
なんせペットボトル何本に及ぶのかわからないほどの大きなクッションが乗っかっているのだから。
制服に合うサイズが無いのかぎゅうぎゅう言っている。
そして、お腹がチラ見せ状態になってしまっている。
しかし、幹の角度からはお腹のチラ見せは解らなかった。

「それでも社会は止まらないんだよ。
 ミウスさん。
 これが日本人としての使命であり、社会的に立場を良くすることを押し付けられる教育をされ続けた者たちの末路さ。」

遠回しかつ分かりづらい言葉のチョイスでミウスさんの国語力を鍛えよう。
明日香さんは俺の言葉使いに何やらメモしてるけど、気にしたら負けだ。
明日香さんが今日は妙に色っぽい気がする。
きちんと制服は来ているのに、下着が透けているとかでも無ければ、特に汗ばんだ様子もない。
強いて言うならフェロモン?

「社会的立場って何?」

「社会的立場とは仕事という生存方法を確立させた人間のことを差すんだよ。
 尚且つ脱法ではない、暗黙の了解を守っていることが大前提にとなるかな。」

「いわゆる転売ヤーなどが、白い眼で見られますね。」

「転売ヤー?
 商人のこと?」

転売ヤーに関して説明すると切りは無いが簡単に説明は出来る。
俺のスキルもある種の転売だけどな。
(よい子のみんなは絶対にやっちゃいけません。絶対にやるなよ。不利じゃないからな。)

「転売って言うのはあながち行商とかを今でもやっているアフリカとかならアリだけど。
 この場合は意味合いが違うかな。
 日本では、輸送費、現物を持ってくるお金は現物を作っている会社が利益が出るように価格を決めているんだ。
 これをさらに買い占めることによって欲しい人から利益を吊り上げようとする行為を転売というんだよ。」

「貴族とかがやってそう。」

「まあ、一部は国が管理して転売を防止している商品もあるけどね。」

「石油のことですか?」

「正解。
 石油は国で備蓄をしているからね。
 輸入会社からある程度値幅を安定できるようにしてある。
 だから、ライフラインにそこまで悪影響が出ないようにしているし、天変地異のような自然災害が起きても、配布してくれる。」

「生活に関わることは管轄してる……。」

「生活に関わることを国が管轄していないと危ないからね。
 パニックになったところを軍隊が来たら一貫の終わりとか、そういう次元の世界だし、それでも手を取り合えるような準備はしておかないと国としては成り立ちづらい国が多いんだよ。」

「勉強やだ。」

ミウスさんはもうやり切ったことを思い出せていないのかは不思議だ。
もう株投資で数千万と稼いでいるのに、なぜか子どもっぽい。

「私より勉強できている人に言われたくないですけど。
 将来のためと思って勉強するしかないですもんね。」

勉強するのがとても楽しい明日香さんには言われたくはないセリフだ。
健康は不健康に成って初めて自覚するって言うし、勉強嫌いも社会に出て初めて勉強したいと思うのかもしれない。
彼女の横顔は決して後悔しそうにない笑顔で、将来設計もお花畑が広がっていそうだ。
約束された将来になりそうだけど、俺は断りたい。

「勉強も良いけど、今は親の脛を齧れるのは今のうちだけ。
 思う存分かみついて青春を楽しむのも今のうちか。」

今までは考えもしなかったけど。
自分に自信を多少は持てる肌にはなったし、どうするかな。

「ナンパでもしてみる?」

「ミウスさん?」

「ミウスさん、あなたそれでも 幹さんのことが好きなんですか?」

「独占は女性の欲、鏡。
 独占をせずに最後に私がもらうだけ。
 そうすれば比べられて私が良いってことに成る。
 私は比べて良いと判断した。
 何も知らないのと知ってるのは大きな違い。
 でも抱き枕にはしたい。
 むぎゅむぎゅっとすると落ち着く。」

もう春なのに、暑苦しいったらありゃしない。
そう思うとひんやりする魔術使って俺に抱き着いてきたりしそうだからなあ。
あの質量で抱き着かれると普通に抜け出すのが困難になる。

「むぎゅむぎゅ……。」

「こう。」

むぎゅむぎゅ

ほら、一度捕まると脱出が困難になった。

「はしたないですから辞めてください。」
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