83 / 84
トルマリンの石言葉は「忍耐」1
しおりを挟む
「これがこの山で取れた幸だぞ」
細いタケノコやワラビ、ミズといった山菜にエノキなどのキノコも見える。
エノキはスーパーで見られる白いものとは違って色づいていて傘も大きくまるで別物のような見た目だった。
しかし忍先生はご飯と言ったのに並べられているのは食材だけだった。
料理は一切作られておらず作ってくれと言わんばかりの食材を並べられている状況だ。
「今回この班で料理を作ってもらう」
「「「えーーー」」」
というのは社長子息令嬢たちだ。
芸能人の中でもアイドル系の方々はそこまで驚いていない。
むしろやって当然というような感じだった。
「ねえ忍先生はジビエって言ってたけどお肉は?」
「肉は流石に下したのを持ってくるから安心しとけ、肉を捌ける奴なんてそうそういねえから。それに今は保護者がうるさいからな」
保護者からの批判が無ければやるという風にも聞こえるが…
忍先生は自然から学ばせたいと思う行動派の教師だからまず自分の手で感じ触って危険かどうかを身をもって知ってほしいと思っている。
偶に授業でも他の教科、化学の実験などを行う時なども王水を作らせるという非常に高度で危険な実験をさせたりして訴えられかけていた。
王水(おうすい、aqua regia)は、濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合してできる橙赤色の液体である。CAS登録番号は8007-56-5。全ての金属ではないが、金や白金といった貴金属を始めとして多くの金属を溶解できることから、錬金術師によってこのように命名された。
濃塩酸と濃硝酸を1:3の体積比で混合したものは「逆王水」と呼称され、分析化学において金属の溶解などに用いる。塩化アンモニウムと硝酸アンモニウムとを目分量1:3の混合比としたものは「固体王水」と呼称され、粉末試験法においてほとんどの金属酸化物を混合して加熱することにより、塩化することができる。
Wikipediaより引用
そして気化する際のガスは塩素ガスと硝酸ガスであり混ぜるな危険の塩素系洗剤と火山性ガスに近いものが混合して排出されるため非常に強い毒性を持つ。
特に硝酸ガスは呼吸系疾患の原因にもなる物質で下手をすると後遺症が残る物質だ。
忍先生は危険なことだから自ら知ることが大切だとおっしゃては居たが保護者は納得しない人が多かった。
ある国では熱したやかんに一瞬手を当てることで熱くて危ないものと認識させ反射を身に着けさせる教育方法がある。
「ま、今の世の中結局ゆとり教育で根性教育だってことだからしゃーねー」
「根性教育?」
「今度は甘夏が解らんかったか、秋芽、教えてやれ」
ゆとり教育は春菊から聞いたことはあったが根性教育というのは聴き慣れなかった
「根性教育はね!簡単に言うと知識をこれでもかと詰め込んで自主性を壊して集団性のみにさせた教育だよ!」
「ああ、知識の詰め込みでコペルニクスのような人間を生み出そうとする教育のことですね」
「コペルニクスって……」
「地理の情報を集めて真実を導き出すコペルニクスのようにしたいがために知識を溜め込ませ人工的に秀いでた才を生み出そうとする愚か者の行為ですね」
「そこまで言うのはどうかと思うが実際愚か者に見られてもおかしくは無いわな。だが成功してしまったっていうのが愚行の始まりだがな」
「あれだけ詰め込んで夢破れたものがどれだけ現れたことでしょうか、そのせいで集団心理と言いつつも競争意識が生まれより差別化が進みます。平等平等と説く割には不平等な教育であるとお母さんからは習いましたし、人に合わせるのではなく合わせさせる好意なんて本当の自主的な平等ではありません」
「そこまで言う?」
「華道は否定的か?」
「いや、日本が平等主義謳った差別主義なのは今に始まった話じゃないから……」
「じゃあ一つ聞くが鍛えた身体を持つ男ともやっし小僧に喧嘩をしろと言ってパンチだけというルールを設けるのは平等か?」
「それは平等ではない」
「何故?」
「様々な要因はあるけれど力の差は歴然だから」
「じゃあなんでもありの死合いなら?」
「それなら平等」
「その心は?」
「法律が適用されないことを条件とするのなら己自信が築いたものすべてを相手に使うことができるから、なんでもありなら日々鍛え続けている足や顎といった日ごろから凶器になりかねない武器を使ってもいいも同然だし相手も自分自身を凶器に改造している。ならこちらも凶器をつかってこそ平等になる」
「その通りだ、まあ私が教えるべきではないがな」
現実にそんなことが起こってしまえば警察は引っ切り無しに必要になる。
顎といった凶器を用いられてはすぐに怪我に繋がってしまう。
だが筋肉をつけるのにライセンスが居るのかと聞かれればそれは必要ない。
全身が凶器のような人間とそうでない人間が喧嘩になったとき同じく凶器を持ち要らなければ真の意味で道理は通らない。
忍先生はいろんな意味で国を憎んでいるようにも聞こえるその声音で静かに調理をするよう促した。
細いタケノコやワラビ、ミズといった山菜にエノキなどのキノコも見える。
エノキはスーパーで見られる白いものとは違って色づいていて傘も大きくまるで別物のような見た目だった。
しかし忍先生はご飯と言ったのに並べられているのは食材だけだった。
料理は一切作られておらず作ってくれと言わんばかりの食材を並べられている状況だ。
「今回この班で料理を作ってもらう」
「「「えーーー」」」
というのは社長子息令嬢たちだ。
芸能人の中でもアイドル系の方々はそこまで驚いていない。
むしろやって当然というような感じだった。
「ねえ忍先生はジビエって言ってたけどお肉は?」
「肉は流石に下したのを持ってくるから安心しとけ、肉を捌ける奴なんてそうそういねえから。それに今は保護者がうるさいからな」
保護者からの批判が無ければやるという風にも聞こえるが…
忍先生は自然から学ばせたいと思う行動派の教師だからまず自分の手で感じ触って危険かどうかを身をもって知ってほしいと思っている。
偶に授業でも他の教科、化学の実験などを行う時なども王水を作らせるという非常に高度で危険な実験をさせたりして訴えられかけていた。
王水(おうすい、aqua regia)は、濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合してできる橙赤色の液体である。CAS登録番号は8007-56-5。全ての金属ではないが、金や白金といった貴金属を始めとして多くの金属を溶解できることから、錬金術師によってこのように命名された。
濃塩酸と濃硝酸を1:3の体積比で混合したものは「逆王水」と呼称され、分析化学において金属の溶解などに用いる。塩化アンモニウムと硝酸アンモニウムとを目分量1:3の混合比としたものは「固体王水」と呼称され、粉末試験法においてほとんどの金属酸化物を混合して加熱することにより、塩化することができる。
Wikipediaより引用
そして気化する際のガスは塩素ガスと硝酸ガスであり混ぜるな危険の塩素系洗剤と火山性ガスに近いものが混合して排出されるため非常に強い毒性を持つ。
特に硝酸ガスは呼吸系疾患の原因にもなる物質で下手をすると後遺症が残る物質だ。
忍先生は危険なことだから自ら知ることが大切だとおっしゃては居たが保護者は納得しない人が多かった。
ある国では熱したやかんに一瞬手を当てることで熱くて危ないものと認識させ反射を身に着けさせる教育方法がある。
「ま、今の世の中結局ゆとり教育で根性教育だってことだからしゃーねー」
「根性教育?」
「今度は甘夏が解らんかったか、秋芽、教えてやれ」
ゆとり教育は春菊から聞いたことはあったが根性教育というのは聴き慣れなかった
「根性教育はね!簡単に言うと知識をこれでもかと詰め込んで自主性を壊して集団性のみにさせた教育だよ!」
「ああ、知識の詰め込みでコペルニクスのような人間を生み出そうとする教育のことですね」
「コペルニクスって……」
「地理の情報を集めて真実を導き出すコペルニクスのようにしたいがために知識を溜め込ませ人工的に秀いでた才を生み出そうとする愚か者の行為ですね」
「そこまで言うのはどうかと思うが実際愚か者に見られてもおかしくは無いわな。だが成功してしまったっていうのが愚行の始まりだがな」
「あれだけ詰め込んで夢破れたものがどれだけ現れたことでしょうか、そのせいで集団心理と言いつつも競争意識が生まれより差別化が進みます。平等平等と説く割には不平等な教育であるとお母さんからは習いましたし、人に合わせるのではなく合わせさせる好意なんて本当の自主的な平等ではありません」
「そこまで言う?」
「華道は否定的か?」
「いや、日本が平等主義謳った差別主義なのは今に始まった話じゃないから……」
「じゃあ一つ聞くが鍛えた身体を持つ男ともやっし小僧に喧嘩をしろと言ってパンチだけというルールを設けるのは平等か?」
「それは平等ではない」
「何故?」
「様々な要因はあるけれど力の差は歴然だから」
「じゃあなんでもありの死合いなら?」
「それなら平等」
「その心は?」
「法律が適用されないことを条件とするのなら己自信が築いたものすべてを相手に使うことができるから、なんでもありなら日々鍛え続けている足や顎といった日ごろから凶器になりかねない武器を使ってもいいも同然だし相手も自分自身を凶器に改造している。ならこちらも凶器をつかってこそ平等になる」
「その通りだ、まあ私が教えるべきではないがな」
現実にそんなことが起こってしまえば警察は引っ切り無しに必要になる。
顎といった凶器を用いられてはすぐに怪我に繋がってしまう。
だが筋肉をつけるのにライセンスが居るのかと聞かれればそれは必要ない。
全身が凶器のような人間とそうでない人間が喧嘩になったとき同じく凶器を持ち要らなければ真の意味で道理は通らない。
忍先生はいろんな意味で国を憎んでいるようにも聞こえるその声音で静かに調理をするよう促した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる