オタク草食系男子は超肉食ヤンデレ宝石令嬢に美味しくいただかれます~純愛から狂愛へダイヤモンドの瞳は狙った獲物を逃さない~

スライム道

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トルマリンの石言葉は「忍耐」1

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「これがこの山で取れた幸だぞ」

細いタケノコやワラビ、ミズといった山菜にエノキなどのキノコも見える。
エノキはスーパーで見られる白いものとは違って色づいていて傘も大きくまるで別物のような見た目だった。

しかし忍先生はご飯と言ったのに並べられているのは食材だけだった。

料理は一切作られておらず作ってくれと言わんばかりの食材を並べられている状況だ。

「今回この班で料理を作ってもらう」
「「「えーーー」」」

というのは社長子息令嬢たちだ。
芸能人の中でもアイドル系の方々はそこまで驚いていない。
むしろやって当然というような感じだった。

「ねえ忍先生はジビエって言ってたけどお肉は?」
「肉は流石に下したのを持ってくるから安心しとけ、肉を捌ける奴なんてそうそういねえから。それに今は保護者がうるさいからな」

保護者からの批判が無ければやるという風にも聞こえるが…
忍先生は自然から学ばせたいと思う行動派の教師だからまず自分の手で感じ触って危険かどうかを身をもって知ってほしいと思っている。
偶に授業でも他の教科、化学の実験などを行う時なども王水を作らせるという非常に高度で危険な実験をさせたりして訴えられかけていた。

王水(おうすい、aqua regia)は、濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合してできる橙赤色の液体である。CAS登録番号は8007-56-5。全ての金属ではないが、金や白金といった貴金属を始めとして多くの金属を溶解できることから、錬金術師によってこのように命名された。
濃塩酸と濃硝酸を1:3の体積比で混合したものは「逆王水」と呼称され、分析化学において金属の溶解などに用いる。塩化アンモニウムと硝酸アンモニウムとを目分量1:3の混合比としたものは「固体王水」と呼称され、粉末試験法においてほとんどの金属酸化物を混合して加熱することにより、塩化することができる。
Wikipediaより引用
そして気化する際のガスは塩素ガスと硝酸ガスであり混ぜるな危険の塩素系洗剤と火山性ガスに近いものが混合して排出されるため非常に強い毒性を持つ。
特に硝酸ガスは呼吸系疾患の原因にもなる物質で下手をすると後遺症が残る物質だ。

忍先生は危険なことだから自ら知ることが大切だとおっしゃては居たが保護者は納得しない人が多かった。
ある国では熱したやかんに一瞬手を当てることで熱くて危ないものと認識させ反射を身に着けさせる教育方法がある。

「ま、今の世の中結局ゆとり教育で根性教育だってことだからしゃーねー」
「根性教育?」
「今度は甘夏が解らんかったか、秋芽、教えてやれ」

ゆとり教育は春菊から聞いたことはあったが根性教育というのは聴き慣れなかった

「根性教育はね!簡単に言うと知識をこれでもかと詰め込んで自主性を壊して集団性のみにさせた教育だよ!」
「ああ、知識の詰め込みでコペルニクスのような人間を生み出そうとする教育のことですね」
「コペルニクスって……」
「地理の情報を集めて真実を導き出すコペルニクスのようにしたいがために知識を溜め込ませ人工的に秀いでた才を生み出そうとする愚か者の行為ですね」
「そこまで言うのはどうかと思うが実際愚か者に見られてもおかしくは無いわな。だが成功してしまったっていうのが愚行の始まりだがな」
「あれだけ詰め込んで夢破れたものがどれだけ現れたことでしょうか、そのせいで集団心理と言いつつも競争意識が生まれより差別化が進みます。平等平等と説く割には不平等な教育であるとお母さんからは習いましたし、人に合わせるのではなく合わせさせる好意なんて本当の自主的な平等ではありません」
「そこまで言う?」
「華道は否定的か?」
「いや、日本が平等主義謳った差別主義なのは今に始まった話じゃないから……」
「じゃあ一つ聞くが鍛えた身体を持つ男ともやっし小僧に喧嘩をしろと言ってパンチだけというルールを設けるのは平等か?」
「それは平等ではない」
「何故?」
「様々な要因はあるけれど力の差は歴然だから」
「じゃあなんでもありの死合いなら?」
「それなら平等」
「その心は?」
「法律が適用されないことを条件とするのなら己自信が築いたものすべてを相手に使うことができるから、なんでもありなら日々鍛え続けている足や顎といった日ごろから凶器になりかねない武器を使ってもいいも同然だし相手も自分自身を凶器に改造している。ならこちらも凶器をつかってこそ平等になる」
「その通りだ、まあ私が教えるべきではないがな」

現実にそんなことが起こってしまえば警察は引っ切り無しに必要になる。
顎といった凶器を用いられてはすぐに怪我に繋がってしまう。
だが筋肉をつけるのにライセンスが居るのかと聞かれればそれは必要ない。
全身が凶器のような人間とそうでない人間が喧嘩になったとき同じく凶器を持ち要らなければ真の意味で道理は通らない。

忍先生はいろんな意味で国を憎んでいるようにも聞こえるその声音で静かに調理をするよう促した。
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