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「か、課長!大丈夫ですか!」
酷く頭が割れるように大ぶりの柵杭を打つようなハンマーで叩かれるような痛みと
いっそ殺してくれと思うくらいの激痛がが身体中で襲われていた。
真っ先に実さんが寄り添ってくれるがそんなことどうでもいいと思えるくらいの痛みに襲われていてもう死だけを望んでいた。
《宿主の願いを確認、痛覚無効を獲得しました。続けて痛覚分離、触覚を獲得を申請……申請受理、痛覚無効触覚を獲得しました。宿主の身体に付与します。……本人賛否対応不可能により強制付与。》
痛みが治まったかと思ったら今度は寒くなってきた。
血がなくなっているのだろうか。
《宿主の状態改善の願いを確認、寒波耐性の獲得を申請、獲得しました。血液生成の獲得を申請、見送りに成りました。再申請を送ります。省エネルギー体を獲得、現在の宿主の身体では付与不可能により転生体に付与します。》
「青磁お兄ちゃん!口から血が、血が、死なないで!」
なんだ、実さんが俺のことを青磁お兄ちゃんだって?死に際に幻聴でも聞こえてるのか?
いやいや、俺は結婚せずに独身貴族を謳歌するって決めた男だぜモテたいなんて願望有る筈がねえさ。
ってことは現実か…………告白したい人って俺!?
いやだ、現実逃避したい。
温泉にでも入ってまったりしたい!
《宿主の意思を確認、現実逃避を付与、温泉関連スキルを生成します。》
(なんか聞こえるんだけど、何語か解らんのだが…………)
声を出そうとしてもそもそも身体自体も動かないし何をしようにも動くことは無かった。
これぞニート生活。
半ブラックな出世街道だったが最後の最後で休暇をもらえたようだ。
まあ片道切符だからもしあの世があるならいろんな人と交友を持ちたいな。
いろんな言葉を話してみたい。
子どもの時みたいに可愛いって言われたい。
《宿主の意思を確認、伝達変換能力を付与、休憩スキルを獲得、魅了《可愛い》を取得完了。》
そして別嬪な姉ちゃんとウハウハしてえな。
「青磁おにいちゃんに浮気者~!」
実さんや残念だったな。俺はあなたから告白も受けてないしフルスイングをかまさせる道理もないのだよ。
《宿主の意思を確認、スキル未練を獲得。》
未練ってよお。
あ、やべ忘れてた。
最後の最後で振り絞った言葉は
「悪い、冷蔵庫の牛乳消費期限切れてるから捨てといて。」
「お兄ちゃんの馬鹿ぁ~。」
「流石課長、最後の最後まで裏切らない発言っすね……。」
《宿主の願望を検出しました。情報リソースより検索、消費期限の解除スキルと断定。
スキルを検索、該当データ無し。
代行手段として時間操作、空間操作を獲得、統合、時空操作に変化しました。
宿主の認知可能領域不足を確認、追加、認知、演算系スキルの検索、該当データ1件、王の付与を行います。》
最後もしょうもないし最後の言葉もしょうもない。
部下にも呆れられてもしょうがあるまい。
つまらない人生だった。
今一度生を受けられるのなら人としていきたい気持ちがある反面他の生も受けてみたいと思う反面いろいろあるな。
輪廻転生を信じるなら俺は何に生まれ変わるのやら。
「あと実さん…………。」
「な゛でずが……。」
ああ、ボロボロに顔を崩してせっかくの美人が台無しだ。
「普通に数年越しの告白は重いんで却下します。っつうわけで幸せになってくれ…………。」
最後の最後に立つ鳥跡を濁さずにしたかったんで冷たく突き放した。
「…ん…………っこ………ょ!」
最後の声は聞こえぬままにあっけなく人生のカーテンを閉じた。
なんの変哲もない転勤族の家庭に生まれて平凡だが確かな出世街道を踏みしめる人生のはずだったカーテンは何者かによって誤って閉じられてしまった。
おかげで童貞のまま生涯を終える厄年に告白を受けそうになるもそれすらも叶わず生物としての寿命を終えた。
間違ってカーテンを閉めてしまった人物は慌てて開けようとしたが既に閉まってしまったカーテンは燃え始め無くなってしまう。
だから別のカーテンを用意することにした。
そしてもっと違う景色の見えたはずの窓にかかっているカーテンにも少しだけ細工をすることにした。
そうほんの少しだけ今しがた作ったカーテンを風に当てるようにほんの少しだけ二つの窓を開けた。
《以上の情報を転生体に送ります。では良い鼠生を。》
さっきから聞こえる声はなんだ?
橋本 青磁 42歳 1(世界)1月9日 午後8時16分 36秒 10ms死亡
酷く頭が割れるように大ぶりの柵杭を打つようなハンマーで叩かれるような痛みと
いっそ殺してくれと思うくらいの激痛がが身体中で襲われていた。
真っ先に実さんが寄り添ってくれるがそんなことどうでもいいと思えるくらいの痛みに襲われていてもう死だけを望んでいた。
《宿主の願いを確認、痛覚無効を獲得しました。続けて痛覚分離、触覚を獲得を申請……申請受理、痛覚無効触覚を獲得しました。宿主の身体に付与します。……本人賛否対応不可能により強制付与。》
痛みが治まったかと思ったら今度は寒くなってきた。
血がなくなっているのだろうか。
《宿主の状態改善の願いを確認、寒波耐性の獲得を申請、獲得しました。血液生成の獲得を申請、見送りに成りました。再申請を送ります。省エネルギー体を獲得、現在の宿主の身体では付与不可能により転生体に付与します。》
「青磁お兄ちゃん!口から血が、血が、死なないで!」
なんだ、実さんが俺のことを青磁お兄ちゃんだって?死に際に幻聴でも聞こえてるのか?
いやいや、俺は結婚せずに独身貴族を謳歌するって決めた男だぜモテたいなんて願望有る筈がねえさ。
ってことは現実か…………告白したい人って俺!?
いやだ、現実逃避したい。
温泉にでも入ってまったりしたい!
《宿主の意思を確認、現実逃避を付与、温泉関連スキルを生成します。》
(なんか聞こえるんだけど、何語か解らんのだが…………)
声を出そうとしてもそもそも身体自体も動かないし何をしようにも動くことは無かった。
これぞニート生活。
半ブラックな出世街道だったが最後の最後で休暇をもらえたようだ。
まあ片道切符だからもしあの世があるならいろんな人と交友を持ちたいな。
いろんな言葉を話してみたい。
子どもの時みたいに可愛いって言われたい。
《宿主の意思を確認、伝達変換能力を付与、休憩スキルを獲得、魅了《可愛い》を取得完了。》
そして別嬪な姉ちゃんとウハウハしてえな。
「青磁おにいちゃんに浮気者~!」
実さんや残念だったな。俺はあなたから告白も受けてないしフルスイングをかまさせる道理もないのだよ。
《宿主の意思を確認、スキル未練を獲得。》
未練ってよお。
あ、やべ忘れてた。
最後の最後で振り絞った言葉は
「悪い、冷蔵庫の牛乳消費期限切れてるから捨てといて。」
「お兄ちゃんの馬鹿ぁ~。」
「流石課長、最後の最後まで裏切らない発言っすね……。」
《宿主の願望を検出しました。情報リソースより検索、消費期限の解除スキルと断定。
スキルを検索、該当データ無し。
代行手段として時間操作、空間操作を獲得、統合、時空操作に変化しました。
宿主の認知可能領域不足を確認、追加、認知、演算系スキルの検索、該当データ1件、王の付与を行います。》
最後もしょうもないし最後の言葉もしょうもない。
部下にも呆れられてもしょうがあるまい。
つまらない人生だった。
今一度生を受けられるのなら人としていきたい気持ちがある反面他の生も受けてみたいと思う反面いろいろあるな。
輪廻転生を信じるなら俺は何に生まれ変わるのやら。
「あと実さん…………。」
「な゛でずが……。」
ああ、ボロボロに顔を崩してせっかくの美人が台無しだ。
「普通に数年越しの告白は重いんで却下します。っつうわけで幸せになってくれ…………。」
最後の最後に立つ鳥跡を濁さずにしたかったんで冷たく突き放した。
「…ん…………っこ………ょ!」
最後の声は聞こえぬままにあっけなく人生のカーテンを閉じた。
なんの変哲もない転勤族の家庭に生まれて平凡だが確かな出世街道を踏みしめる人生のはずだったカーテンは何者かによって誤って閉じられてしまった。
おかげで童貞のまま生涯を終える厄年に告白を受けそうになるもそれすらも叶わず生物としての寿命を終えた。
間違ってカーテンを閉めてしまった人物は慌てて開けようとしたが既に閉まってしまったカーテンは燃え始め無くなってしまう。
だから別のカーテンを用意することにした。
そしてもっと違う景色の見えたはずの窓にかかっているカーテンにも少しだけ細工をすることにした。
そうほんの少しだけ今しがた作ったカーテンを風に当てるようにほんの少しだけ二つの窓を開けた。
《以上の情報を転生体に送ります。では良い鼠生を。》
さっきから聞こえる声はなんだ?
橋本 青磁 42歳 1(世界)1月9日 午後8時16分 36秒 10ms死亡
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