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草、草、草、池、草、草、草、池に写った自分、草、草の繰り返しだ。
鳥も動物も虫も他に見当たらないのが不思議だった。
「まあいいカピね。」
とりあえずカピパラは草を食べれたはずだから草を食べてみる。
人間の味覚なら苦み、えぐみ、渋みが多くてとても出ないが生で食べれたものではない筈の食材。
いざ、実食。
「この草綺麗カピね。虫食いも一つもないカピけど誰かが手入れでもしてるんカピか?」
むしゃむしゃ。
カピバラになったせいかただの雑草が美味しく思えた。
「なかなか美味しいカピ。穀物が欲しい気もするカピ。でもしばらくこれ食べてれば大丈夫そうカピね。」
草の種類が違えば違う味がするし明らかにカピバラになったことを受け入れる。
お腹に入る感覚も主食を食べている感覚とほぼほぼ変わらない。
ちなみに単子葉植物が主食、双子葉植物がおかずのような味わいだ。
「しかし、人里が無いカピ。ここはアメリカカピか?」
《問、アメリカか否か。解、違います。》
「え?誰カピ?どこかに人が居るカピか?」
どこからともなく響く声。
孤独を感じ始めていた環境に初めて得た声というコミュニケーションをとれるかもしれない存在に歓喜していた。
《問、私が誰か。どこにいるか。解、私はあなたに宿りしスキル王の右腕です。私はあなたの精神体の中に存在します。身体を具現化するには存在階位が足りません。》
「王の右腕って何カピ?」
《問、王の右腕とは何か。解、王との名の付くスキルに偏在される宿主の知識で言う宰相やあたるスキルですが、基本的に王が不足している知識を補うために生まれた存在です。此度の王はこの世界のことについては一切解らないとのことでしたのでこの世界全ての知識に対応した王の右腕となりました。》
「凄そうカピ。でも王の右腕って変カピ。名前つけても良いカピ?」
《問、名前を付けても構わないか。解、構いません。その場合、王の右腕スキルは消除し固有スキルに変化します。》
「消滅してしまうんカピか?」
消滅してしまうということはせっかく生まれてきた存在を消してしまうかもしれないと慌てて考え直しにかかろうとしていたが……。
《問、消滅するか否か。解、消除《しょうじょ》ですので消滅はしません。新規固有スキル獲得により固有スキル側に除外されます。》
この言葉の隙をついてくる王の右腕、中々できる仕事人でなければ了承できる人材(?)ではないな。
辛口な人ほど失敗するときが痛いのだが王のスキルを持つモノたちに無視されているような気がする。
鳥も動物も虫も他に見当たらないのが不思議だった。
「まあいいカピね。」
とりあえずカピパラは草を食べれたはずだから草を食べてみる。
人間の味覚なら苦み、えぐみ、渋みが多くてとても出ないが生で食べれたものではない筈の食材。
いざ、実食。
「この草綺麗カピね。虫食いも一つもないカピけど誰かが手入れでもしてるんカピか?」
むしゃむしゃ。
カピバラになったせいかただの雑草が美味しく思えた。
「なかなか美味しいカピ。穀物が欲しい気もするカピ。でもしばらくこれ食べてれば大丈夫そうカピね。」
草の種類が違えば違う味がするし明らかにカピバラになったことを受け入れる。
お腹に入る感覚も主食を食べている感覚とほぼほぼ変わらない。
ちなみに単子葉植物が主食、双子葉植物がおかずのような味わいだ。
「しかし、人里が無いカピ。ここはアメリカカピか?」
《問、アメリカか否か。解、違います。》
「え?誰カピ?どこかに人が居るカピか?」
どこからともなく響く声。
孤独を感じ始めていた環境に初めて得た声というコミュニケーションをとれるかもしれない存在に歓喜していた。
《問、私が誰か。どこにいるか。解、私はあなたに宿りしスキル王の右腕です。私はあなたの精神体の中に存在します。身体を具現化するには存在階位が足りません。》
「王の右腕って何カピ?」
《問、王の右腕とは何か。解、王との名の付くスキルに偏在される宿主の知識で言う宰相やあたるスキルですが、基本的に王が不足している知識を補うために生まれた存在です。此度の王はこの世界のことについては一切解らないとのことでしたのでこの世界全ての知識に対応した王の右腕となりました。》
「凄そうカピ。でも王の右腕って変カピ。名前つけても良いカピ?」
《問、名前を付けても構わないか。解、構いません。その場合、王の右腕スキルは消除し固有スキルに変化します。》
「消滅してしまうんカピか?」
消滅してしまうということはせっかく生まれてきた存在を消してしまうかもしれないと慌てて考え直しにかかろうとしていたが……。
《問、消滅するか否か。解、消除《しょうじょ》ですので消滅はしません。新規固有スキル獲得により固有スキル側に除外されます。》
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