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《宿主、それは宿主の住んでいた地域によれば市の条例によって罪が重くなりますが……。》
「冗談カピよ。それと本題に戻すカピ。さっき封印中って言ったカピけど前のスキルの時と同じ動作はするカピか?」
《はい、前のスキルと同じことは可能でございます。しかし固有スキルの5%がそれにあたり残りは感情に回しております。》
「納得カピ。」
一先ず動作に対しては問題ないようなので目先の目的を考えつつこの異世界をどう生きていくか考えていこうと思った。
「まずこの世界で生きていく知識を教えるカピ!」
《YES!YOUR MAJESTY. 》
こうしてヘラ先生の講義が始まった。
要約していくとこうだった。
この世界は多元宇宙に存在しているのでパラレルワールドからの転生者転移者が不思議な力を持ってくる世界。
一応現地住民で転生者と同じ進化をした人間が存在するらしい。
というか大抵は魔法で何とかなるらしい。
俺の存在はモンスターと呼ばれる魔力の影響が高い生物たちの枠組みに当たるとのこと。
今いるここはとある悪魔が封印されていた草原地帯。通称をボーディダルマ草原と呼ばれている。
その影響のせいか生物は強者しか寄り付くことが無い。
人間もここを本能的に避けて通るらしい。
例外的に弱い種族の中でもここを昔から住処としていた者たちは居るには居るらしい。
そして俺の王のスキルの名前は《獣の王》。
獣と名の付くモノから見るととても強そうに見えるらしい。
大抵の獣なら腹を見せるとのこと。
俺のスキルはいくつもあるらしいが王であっても精々5つまでが大多数だということ。
この世界にカピバラはいない。
人と仲良くしている王もいるとのこと。
また王のスキルを持つ王とは別に社会が決めた王は居る、人間然りモンスター然り、それは今までの世界とは変わらない。
「地球とそんなに変わらなそうでよかったカピ。」
《そうとは言い切れません。この世界はモンスターが居る分技術を習熟させる暇が無いのです。小さな村にも3日に一回はモンスターに襲撃されてしまいます。》
「そんなに襲撃されるんカピか?」
《はい、故に村に一人は戦えるものが存在します。よって技術の発展はそれなりの大きな都市でしか行われません。》
「過酷カピね。」
他人事みたいだけど実際他人事だし、俺カピバラだし関係ないって言えるよね!
…とまあ、ボケるのはこのくらいにして、人里か何かを探しに行こうと思う。
「ヘラは近くにいる人のところまで解るカピ?」
《もちろんでございます。最寄りのコミュニケーションが取れる存在でよろしいでしょうか?宿主の言う人、人間という存在が住む地域はとても遠いですがそちらの方がよろしいですか?》
「コミュニケーションが取れる存在ならそれでいいカピ、近くにいるカピか?」
《はい、距離にして10㎞程です。宿主の移動可能速度を考慮いたしますと10分ほどでつきます。》
えっとカピバラの最高時速は50㎞くらいだから10㎞を10分ってことは時速60㎞のペースで行けるってことか。
なにそれしゅごい。
「何でそんなに走ることができるカピ?」
異世界仕様な俺様の身体ってことは理解しているが時速60㎞を10分も維持できるなんて長距離の競走馬を大きく上回る運動能力を有している。
身体強化的な魔術とかがモンスターには常時発動されているとかそんな使用か?
《それはスキル【省エネルギー体】の能力でございます。》
「了解カピ、じゃあまず人に会う前に自分が何ができて何ができないかを確認するカピ。」
《承知しました。ではスキルの説明をしながらランニングなどいかがでしょうか?》
「ちょっとジョギングしてくるカピよ。」
「冗談カピよ。それと本題に戻すカピ。さっき封印中って言ったカピけど前のスキルの時と同じ動作はするカピか?」
《はい、前のスキルと同じことは可能でございます。しかし固有スキルの5%がそれにあたり残りは感情に回しております。》
「納得カピ。」
一先ず動作に対しては問題ないようなので目先の目的を考えつつこの異世界をどう生きていくか考えていこうと思った。
「まずこの世界で生きていく知識を教えるカピ!」
《YES!YOUR MAJESTY. 》
こうしてヘラ先生の講義が始まった。
要約していくとこうだった。
この世界は多元宇宙に存在しているのでパラレルワールドからの転生者転移者が不思議な力を持ってくる世界。
一応現地住民で転生者と同じ進化をした人間が存在するらしい。
というか大抵は魔法で何とかなるらしい。
俺の存在はモンスターと呼ばれる魔力の影響が高い生物たちの枠組みに当たるとのこと。
今いるここはとある悪魔が封印されていた草原地帯。通称をボーディダルマ草原と呼ばれている。
その影響のせいか生物は強者しか寄り付くことが無い。
人間もここを本能的に避けて通るらしい。
例外的に弱い種族の中でもここを昔から住処としていた者たちは居るには居るらしい。
そして俺の王のスキルの名前は《獣の王》。
獣と名の付くモノから見るととても強そうに見えるらしい。
大抵の獣なら腹を見せるとのこと。
俺のスキルはいくつもあるらしいが王であっても精々5つまでが大多数だということ。
この世界にカピバラはいない。
人と仲良くしている王もいるとのこと。
また王のスキルを持つ王とは別に社会が決めた王は居る、人間然りモンスター然り、それは今までの世界とは変わらない。
「地球とそんなに変わらなそうでよかったカピ。」
《そうとは言い切れません。この世界はモンスターが居る分技術を習熟させる暇が無いのです。小さな村にも3日に一回はモンスターに襲撃されてしまいます。》
「そんなに襲撃されるんカピか?」
《はい、故に村に一人は戦えるものが存在します。よって技術の発展はそれなりの大きな都市でしか行われません。》
「過酷カピね。」
他人事みたいだけど実際他人事だし、俺カピバラだし関係ないって言えるよね!
…とまあ、ボケるのはこのくらいにして、人里か何かを探しに行こうと思う。
「ヘラは近くにいる人のところまで解るカピ?」
《もちろんでございます。最寄りのコミュニケーションが取れる存在でよろしいでしょうか?宿主の言う人、人間という存在が住む地域はとても遠いですがそちらの方がよろしいですか?》
「コミュニケーションが取れる存在ならそれでいいカピ、近くにいるカピか?」
《はい、距離にして10㎞程です。宿主の移動可能速度を考慮いたしますと10分ほどでつきます。》
えっとカピバラの最高時速は50㎞くらいだから10㎞を10分ってことは時速60㎞のペースで行けるってことか。
なにそれしゅごい。
「何でそんなに走ることができるカピ?」
異世界仕様な俺様の身体ってことは理解しているが時速60㎞を10分も維持できるなんて長距離の競走馬を大きく上回る運動能力を有している。
身体強化的な魔術とかがモンスターには常時発動されているとかそんな使用か?
《それはスキル【省エネルギー体】の能力でございます。》
「了解カピ、じゃあまず人に会う前に自分が何ができて何ができないかを確認するカピ。」
《承知しました。ではスキルの説明をしながらランニングなどいかがでしょうか?》
「ちょっとジョギングしてくるカピよ。」
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