異世界生まれの娘は地球生まれの父親を今日も戦場で探す

スライム道

文字の大きさ
2 / 12

しおりを挟む
 ◇◇◇◇

 今しがた、出て行った彼女を見送ると、受付の女性、詩は疑問に思ったことを口にした。
 
「マスター、彼女を止めなくてよかったのですか?
 見たところ武器も持っていないようですし、いくら格闘家でも危険なんじゃ。」

 詩自身がギルドの受付を行い荒くれものにも自衛できるように、術を会得している。
 人を推し量る目も持っているつもりだ。
 少なくとも私が門前払いをしてきた人材は他のギルドに行って命を落とした一報を受けたりしている。

 その私が見ても彼女は門前払いするか迷った。
 これが意味するは彼女が及第点ギリギリの実力者ということ。
 いくら弱小ギルドで人材不足とはいえ、及第点ギリギリの人間を初見のダンジョンを一人で行かせるのは如何なものかとマスターに問うた。

「心配ねえよ。
 うまく隠しているが暗器を大量に持ち込んでいる。
 しかも俺が見た瞬間、解るようにしやがった。
 真昼間にあの量を見せられたら俺は警察呼んで撃退できるかどうかってところだ。」

 女の人なのに男らしい口調で話すギルドマスターにだから婚期逃すんだぞと、心の中で悪態付きながら私が察知しきれなかった指摘を確認した。

「え?
 あんな小さな子のどこにドン引きするくらいの武器が仕込んであるんですか?」

「知らねえよ。
 お、それよりか業務に集中しろ、他にも新人が来たぞ。」

 元気が溢れんばかりの活発系の声が建物の外から聞こえた。

「たのもー!」

 どこぞの有名馬のような立派なポニーテールをしたシルエットがギルドの入り口から見えた。

 ◇◇◇◇

 ところ変わってフィールド型ダンジョン榴ヶ岡。
 甲子園優勝経験校近くにあるところで野球スタジアムも近くにある。
 鉄道も通っているので利便性も非常にいい。

 そしてここには初心者にも最適な雑魚が多く、零細ギルドの常駐依頼にも最適で本日登録したばかりの若者がこのダンジョンを訪れていた。

「グギャ?」

「脆」

 ゴブリンの首をどんどん転がしていく。
 それだけでは無く、スライム、ホーンラビットの屍もどんどん増えていく。
 作業化していく獲物狩りは、ストレスが非常に溜まる。
 もう少し歯応えのある敵は居ないのかと索敵する。

 居た。

 こんな雑魚より骨のある敵が。

「ん?」

 他にも反応がある。
 感覚から行って人間。
 しかも女性と来た。
 私よりも筋肉量は多い。

「面白い。」

 相手がどんな出方をするのか、相まみえている女性を観察しに向かうとした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。

馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。 元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。 バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。 だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。 アイドル時代のファンかも知れない。 突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。 主人公の時田香澄は殺されてしまう。 気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。 自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。 ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。 魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

処理中です...