58 / 359
第五章 善のベールを纏う悪人
緩んだケントと謎の少女
しおりを挟む
卑怯な悪党に尊敬の念を向けるエクア。
それは決して行ってはいけないこと……。
「エクア、私に感謝などするな。ましてや、憧れなど持ってはならない」
「それは……」
「君は私のようになるな。真っ直ぐと生きるがいい」
かつて、私は純朴な青年だった。
だが、議員となり悪魔と戦う中で、私も悪魔となり果ててしまった。
エクアの姿は昔の私の姿と重なる。
だからこそ、私と同じ道を歩ませたくはない……しかし、エクアはっ!
「ケント様は……間違っています!!」
「なにっ?」
「私が誰に対し、何を思うかは私の意思です。私の進む道は私が決めるっ。ケント様が決めることではありません!」
エクアは塗料の染み込んだエプロンを小さな両手で握り締める。
両手は小刻みに震える。
だが、私を見つめる新緑の両眼は私の心を鋭く射抜いていた。
私は目を見開いて、身体を石のように硬直させた。
心地良い痛みが心に広がる。
痛みは無意識に口元を緩ませる。緩んだ口元を見たギウと親父が、とても明るく軽快な声を上げた。
「ギウギウギウ」
「こりゃ、一本取られましたな、旦那っ」
二人の声にエクアは我に返り、エプロンを掴んでいた両手を離して、はわわと身体を左右に振り始めた。
「あ、あれ、あの、違うんですっ。わたし、なんてことを。ごめんなさい、生意気なことを言ってしまって」
「……ふ、ふふ、ははは、あはははは」
「ケント様?」
「そうだ、その通り。エクアの言うとおりだ。私は自分の理想を君に押し付けようとしていた……まったく、精進が足りぬな、私は」
この物語の途中で、エクアへ抱いた感情。
あれは昔の自分の姿を彼女に重ね合わせ、心を痛めていただけに過ぎなかった。
エクアを心配していたのではなく、エクアの姿を通して、過去の自分を見ていた。
エクアが見せた、どこかで見覚えのある瞳……あれは、かつての私の瞳。
私は穢れ行く自分の姿に、苦悩していただけの卑怯で愚かな存在……。
そうだというのに、自分が大きく成長したと勘違いしていた。
どうやら、まだまだ子どものようだ。
「ふふ、情けない……しかし、良き日に感傷は不要。気持ちを入れ替えるとしよう」
「良き日、ですか?」
「ああ、そうだ。なにせ今日は待ちに待った大切な日だからなっ」
エクアの強き意志が私の感情をくすぐり、私もまた純朴だった時代の心を思い出す。
それは普段、強固に支えている感情のタガを緩めた。
私は高台を見上げ、金ぴかの下品な屋敷を瞳に映す。
「よし、いざ行かん! ムキの屋敷へ!!」
――元・ムキ=シアンの屋敷
屋敷に着くと、すでにノイファンが寄越した労働者たちが待っていた。
私は早速彼らに号令をかけて、屋敷の中へと入っていく。
感情の蓋を外した私は、その感情の赴くままに屋敷のあちらこちらに指を差して声を飛ばす。
「そうだ、そいつは持って行く。その家具もだ! 絨毯も剥がして持って行くぞ! 花瓶と寝具も忘れるな!」
そう、これが手の込んだ仕掛けを使い、親父から呆れられた私の本命の利。
その利とはっ、ムキの屋敷にある家具寝具装飾品の一切合財をもらい受けること!
私は声に高揚感を乗せて労働者に指示を飛ばしていく。
「食器類も頂くぞ! 鍋もな! いや~、良い品が手に入ったな。ギウ!」
「ギウ~、ギウ……」
「なんだ、その不満そうな顔は? 君が部屋の飾りが乏しいと言っていたからじゃないか? これで外観はともかく、古城トーワの内装は充実するぞっ」
「ギウ、ギウ、ギウ~」
私は心の様を表すように勢いよくパチンと手を打つが、彼は対称的にどんよりとした雰囲気で銛に寄り掛かるように身体を預けた。
「なんだ、どうした? もしかして、親父から購入した花瓶の心配か? あれならもちろん、私の部屋の一番目立つ場所に飾る。なにせ、君との思い出の品だからな。だから、安心してくれ」
「ギウ、ギウ」
ギウはエラを押さえて、身体を左右に振る。
すると、隣に立つエクアが呆れたような声を上げてきた。
「ギウさんが言いたいのはそういう話じゃないと思いますよ」
「ん、それじゃ、なんだというんだ?」
「正直、こんな盗賊まがいな感じなのはちょっと……」
「何を言う、正当な報酬だ。ちゃんとノイファン殿にも話を通してある。な、親父!」
「いや~、そこで俺に振られても……今の旦那、小物全開ですぜ」
「はっ、小物でも何でも構わない。今日の私は一味違う! 久しく忘れていた興奮に包まれているからな! おお~っと、その鎧の飾りも持って行こう!」
王都にある父の屋敷に戻れば、この程度ものはごろごろ存在する。
だが、私が預かり、私の家となったぼろぼろの古城トーワが、今日から生まれ変わると思うと興奮冷めやらぬ。
「よしよ~し、これも持って行こう! それも持って行こう! あれも持って行こう!」
私は忙しなく指先を動かし、指示を飛ばしていく。
その背後からは三人の冷めた声が聞こえる。
「ギウ~、ギウ……」
「どうしよう、最初に抱いたケント様のイメージと違う……」
「参ったなこりゃ。見誤ったかもしれねぇ……」
でも、気にしない!
「ソファももちろんだ! とにかく、使えるものは全部持って行くぞ! あはははははっ」
――ケントの頭のねじが緩んでいる頃・王都オバディアより南にある港町
つばの広い、白い羽飾りの付いたチロルハットを被る少女が海を見つめていた。
少女は赤いコートを纏い、肩から腰に続く帯をつけ、帯には様々な色を封じ込めた試験管が収められている……。
奇妙な出で立ちの少女は、港へと続く道を歩きながら言葉を漏らす。
「かつて、ヴァンナスはクライエン大陸に眠っていた遺跡から、『転送装置』を発掘した。その装置は科学と魔導の力を併せ持つもの。そのため、私たちの根幹となす魔導の力を入り口として、装置の一欠けらの知識を手に入れることができた」
港のそばに立ち、埠頭へと向かう石段を一段一段ゆっくりと降りていく。
「ヴァンナス王家は装置と召喚術を組み合わせ、古代人を呼び出そうとした。しかし、それは失敗に終わり、呼び出されたのは別の存在……その存在は、宇宙へ人を送り込むほどの技術を持っていたが、訪れた少年少女たちに専門的な知識はなく、私たちは落胆した。だけど……」
チロルハットのつばをくいっと上げて、紫の色が溶け込んだ美しい蒼玉の瞳を覗かせる。
「魔法のない世界から訪れた五人の少年少女たちは、魔法の力に触れるとその才を開花させ、やがては勇者と崇められるようになり、ヴァンナスの無秩序な肥大に手を貸していった……いえ、手を貸すように仕向けられた」
階段を降りきり、停泊する船をちらりと見る。次に、遠く東へ目を向けて、言葉から重々しさを消した。
「おばあちゃんから近づくなと言われてたけど、実践派の長でありテイローの名を継ぐ者として、古城トーワの北にある、古代人の遺跡は一度は見ておきたいよねぇ。それに……」
少女は魅惑的な太ももが露出したショートパンツの右腰に装備している鞭に手を置き、不敵な笑みを浮かべる。
「ふっふっふ~、ヴァンナスの知識の宝庫である錬金術の研究所。その『ドハ研究所』の研究員であった、理論派の長の息子ケント。いろいろ面白そうな話が聞けそうだし、あわよくば遺跡の発掘もできそうだし、やっぱりここは、トーワに行くところでしょっ! ねっ♪」
それは決して行ってはいけないこと……。
「エクア、私に感謝などするな。ましてや、憧れなど持ってはならない」
「それは……」
「君は私のようになるな。真っ直ぐと生きるがいい」
かつて、私は純朴な青年だった。
だが、議員となり悪魔と戦う中で、私も悪魔となり果ててしまった。
エクアの姿は昔の私の姿と重なる。
だからこそ、私と同じ道を歩ませたくはない……しかし、エクアはっ!
「ケント様は……間違っています!!」
「なにっ?」
「私が誰に対し、何を思うかは私の意思です。私の進む道は私が決めるっ。ケント様が決めることではありません!」
エクアは塗料の染み込んだエプロンを小さな両手で握り締める。
両手は小刻みに震える。
だが、私を見つめる新緑の両眼は私の心を鋭く射抜いていた。
私は目を見開いて、身体を石のように硬直させた。
心地良い痛みが心に広がる。
痛みは無意識に口元を緩ませる。緩んだ口元を見たギウと親父が、とても明るく軽快な声を上げた。
「ギウギウギウ」
「こりゃ、一本取られましたな、旦那っ」
二人の声にエクアは我に返り、エプロンを掴んでいた両手を離して、はわわと身体を左右に振り始めた。
「あ、あれ、あの、違うんですっ。わたし、なんてことを。ごめんなさい、生意気なことを言ってしまって」
「……ふ、ふふ、ははは、あはははは」
「ケント様?」
「そうだ、その通り。エクアの言うとおりだ。私は自分の理想を君に押し付けようとしていた……まったく、精進が足りぬな、私は」
この物語の途中で、エクアへ抱いた感情。
あれは昔の自分の姿を彼女に重ね合わせ、心を痛めていただけに過ぎなかった。
エクアを心配していたのではなく、エクアの姿を通して、過去の自分を見ていた。
エクアが見せた、どこかで見覚えのある瞳……あれは、かつての私の瞳。
私は穢れ行く自分の姿に、苦悩していただけの卑怯で愚かな存在……。
そうだというのに、自分が大きく成長したと勘違いしていた。
どうやら、まだまだ子どものようだ。
「ふふ、情けない……しかし、良き日に感傷は不要。気持ちを入れ替えるとしよう」
「良き日、ですか?」
「ああ、そうだ。なにせ今日は待ちに待った大切な日だからなっ」
エクアの強き意志が私の感情をくすぐり、私もまた純朴だった時代の心を思い出す。
それは普段、強固に支えている感情のタガを緩めた。
私は高台を見上げ、金ぴかの下品な屋敷を瞳に映す。
「よし、いざ行かん! ムキの屋敷へ!!」
――元・ムキ=シアンの屋敷
屋敷に着くと、すでにノイファンが寄越した労働者たちが待っていた。
私は早速彼らに号令をかけて、屋敷の中へと入っていく。
感情の蓋を外した私は、その感情の赴くままに屋敷のあちらこちらに指を差して声を飛ばす。
「そうだ、そいつは持って行く。その家具もだ! 絨毯も剥がして持って行くぞ! 花瓶と寝具も忘れるな!」
そう、これが手の込んだ仕掛けを使い、親父から呆れられた私の本命の利。
その利とはっ、ムキの屋敷にある家具寝具装飾品の一切合財をもらい受けること!
私は声に高揚感を乗せて労働者に指示を飛ばしていく。
「食器類も頂くぞ! 鍋もな! いや~、良い品が手に入ったな。ギウ!」
「ギウ~、ギウ……」
「なんだ、その不満そうな顔は? 君が部屋の飾りが乏しいと言っていたからじゃないか? これで外観はともかく、古城トーワの内装は充実するぞっ」
「ギウ、ギウ、ギウ~」
私は心の様を表すように勢いよくパチンと手を打つが、彼は対称的にどんよりとした雰囲気で銛に寄り掛かるように身体を預けた。
「なんだ、どうした? もしかして、親父から購入した花瓶の心配か? あれならもちろん、私の部屋の一番目立つ場所に飾る。なにせ、君との思い出の品だからな。だから、安心してくれ」
「ギウ、ギウ」
ギウはエラを押さえて、身体を左右に振る。
すると、隣に立つエクアが呆れたような声を上げてきた。
「ギウさんが言いたいのはそういう話じゃないと思いますよ」
「ん、それじゃ、なんだというんだ?」
「正直、こんな盗賊まがいな感じなのはちょっと……」
「何を言う、正当な報酬だ。ちゃんとノイファン殿にも話を通してある。な、親父!」
「いや~、そこで俺に振られても……今の旦那、小物全開ですぜ」
「はっ、小物でも何でも構わない。今日の私は一味違う! 久しく忘れていた興奮に包まれているからな! おお~っと、その鎧の飾りも持って行こう!」
王都にある父の屋敷に戻れば、この程度ものはごろごろ存在する。
だが、私が預かり、私の家となったぼろぼろの古城トーワが、今日から生まれ変わると思うと興奮冷めやらぬ。
「よしよ~し、これも持って行こう! それも持って行こう! あれも持って行こう!」
私は忙しなく指先を動かし、指示を飛ばしていく。
その背後からは三人の冷めた声が聞こえる。
「ギウ~、ギウ……」
「どうしよう、最初に抱いたケント様のイメージと違う……」
「参ったなこりゃ。見誤ったかもしれねぇ……」
でも、気にしない!
「ソファももちろんだ! とにかく、使えるものは全部持って行くぞ! あはははははっ」
――ケントの頭のねじが緩んでいる頃・王都オバディアより南にある港町
つばの広い、白い羽飾りの付いたチロルハットを被る少女が海を見つめていた。
少女は赤いコートを纏い、肩から腰に続く帯をつけ、帯には様々な色を封じ込めた試験管が収められている……。
奇妙な出で立ちの少女は、港へと続く道を歩きながら言葉を漏らす。
「かつて、ヴァンナスはクライエン大陸に眠っていた遺跡から、『転送装置』を発掘した。その装置は科学と魔導の力を併せ持つもの。そのため、私たちの根幹となす魔導の力を入り口として、装置の一欠けらの知識を手に入れることができた」
港のそばに立ち、埠頭へと向かう石段を一段一段ゆっくりと降りていく。
「ヴァンナス王家は装置と召喚術を組み合わせ、古代人を呼び出そうとした。しかし、それは失敗に終わり、呼び出されたのは別の存在……その存在は、宇宙へ人を送り込むほどの技術を持っていたが、訪れた少年少女たちに専門的な知識はなく、私たちは落胆した。だけど……」
チロルハットのつばをくいっと上げて、紫の色が溶け込んだ美しい蒼玉の瞳を覗かせる。
「魔法のない世界から訪れた五人の少年少女たちは、魔法の力に触れるとその才を開花させ、やがては勇者と崇められるようになり、ヴァンナスの無秩序な肥大に手を貸していった……いえ、手を貸すように仕向けられた」
階段を降りきり、停泊する船をちらりと見る。次に、遠く東へ目を向けて、言葉から重々しさを消した。
「おばあちゃんから近づくなと言われてたけど、実践派の長でありテイローの名を継ぐ者として、古城トーワの北にある、古代人の遺跡は一度は見ておきたいよねぇ。それに……」
少女は魅惑的な太ももが露出したショートパンツの右腰に装備している鞭に手を置き、不敵な笑みを浮かべる。
「ふっふっふ~、ヴァンナスの知識の宝庫である錬金術の研究所。その『ドハ研究所』の研究員であった、理論派の長の息子ケント。いろいろ面白そうな話が聞けそうだし、あわよくば遺跡の発掘もできそうだし、やっぱりここは、トーワに行くところでしょっ! ねっ♪」
0
あなたにおすすめの小説
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる