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第十四章 兵(つわもの)どもが夢の跡
球体を奉じる部屋
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私たちはフィナのナルフに導かれ、黒の球体の最頂点までやってきた。
そこには表面の一部をスライドしてできた長方形の穴があった。
穴の中には階段。
フィナは階段に赤いナルフを近づける。
「放射線量が跳ね上がった。よくもまぁ、ランゲンもヴァンナスも生身で調査したもんよ」
「ここから過去の調査隊は遺跡内部へ?」
「うん。ほら見て、スライドされた場所に傷が残ってる」
促されて、その場所を見た。スライドされた球体表面には無数の傷跡が残っている。
「たぶん、バールのようなものでこじ開けたんだと思う」
「なるほど。入口はこの階段だけなのか?」
「う~ん、下の方を調査してみないとわからないけど、この施設全体から空間に干渉した跡が残ってんのよねぇ」
「つまり?」
「この入口は非常用か何かで、普段は転送魔法……技術かな? 転送技術を使い外と中を行き来していたみたい」
「そうだとしたら、何のためにわざわざ熱線を放ってまで地上へ続く洞窟を作ったんだ?」
「転送だけの行き来だと不安だからじゃないの? こんな風に非常用の階段があるわけだし。地上へ続く非常用の出入口も作っておきたかったんだと思う」
「ふむ、かもな……この施設が地下に埋まっている理由はわかるか?」
「それはさすがにわからない。何もかも内部を見てからかな」
「内部か……こちらの結界の様子は?」
「十分に持つ。行きましょっ。ただし、何度も言うけど周りのものには触れないでね」
フィナの注意を身に染み込ませ、私たちは限られた結界内で身を寄せ合い、ゆっくりと長い階段を降りていく。
先に続くのは闇。
ナルフが生み出す光源を頼りに歩いていく。
その途中、私は皆に聞かれぬようにこそりとフィナに話しかける。
「君はレスターの力をなんと考える。理論派ではスカルペルに住む生命体にはレスターを活用できる因子があり、レスターを取り込むことで因子が活性化して、強固な肉体や力を得たり魔法を操れるとしている」
「でも、それだとレスターが何なのかわからない」
「その通りだ。そこで仮説だが理論派はレスターの正体を――」
「何らかの放射線と結論付けた?」
「っ? よくわかったな」
「あんたから放射線の話を聞いてる最中にそのことを思いついたの。もしかしたら、レスターの正体は未知の放射線で、私たちには耐性があり、さらには活用しているんじゃないかって」
「理論派と実践派が同じ結論に至ったわけだ」
「そうね。全て憶測で証拠なんてないけど……憶測ついでに、この力の発生源はスカルペルから遠く離れた場所あるんだと思う。それは常に、とあるエネルギーを送り続ける存在。その存在の名は――」
「揺らぎの太陽ヨミ。明確な証拠はないが、理論派ではそう唱えられている。君もそう考えたのか?」
「うん。あそこから発生する重力波。その中にレスターが大量に混じっている。だけど、そのままでは力が強すぎる。そこで強力な力を緩和しているのが、光の太陽テラス。もし、私たちの仮説が正しいなら……これはまるで……」
そこでフィナは言葉を飲み込んだ。
続くはずだった言葉――これはまるで、実験……。
スカルペルという箱庭にヨミを配置してレスターの恩恵を与え、制御のために光の太陽テラスを配置。
そして、私たちの様子を何者かが観察しているのではないか?
その何者かとは……宗教に則するならば、サノアという存在だろう。
私の思考はそこに落ち着く。
ところがフィナはそこで終わらず、飲み込んだ言葉の代わりに全く異なる新たな説を唱える。
「もしくは……なんらかモノから守るため。いえ、隠すため?」
「急に随分奇妙なことを言うな。何故、そう思う?」
「先日、砂浜で赤のナルフの試運転をしてたでしょ。その時なんだけど、揺らぎの太陽ヨミから結界みたいな力を感じたのよ。あまりにも微小な力で、はっきりそうだとは断言できないから話さなかったんだけど」
「結界? 仮にヨミが結界だとして、スカルペルを何から守り、もしくは何から隠しているんだ?」
「わからない……あるいは全ての説が正しい?」
「ん?」
「サノアという観察者が仮に存在したとして、彼はスカルペルを守るためにヨミを作った。同時に、ヨミの力を利用して私たちの活動を見ている」
「ふむ……突拍子もない説だな」
「そうね。古代遺跡を前にして興奮で思考がぶっ飛んでるのかも」
彼女は小さく息を吐き、冷静さを取り戻して、今は遺跡の謎を追おうと言葉を漏らす。
「わかんないことを論じても仕方がない。それにサノアに疑いをかける推論。みんながいる状況で話すような話じゃないし。先に進みましょうか」
話を閉じて、階段を降り切り、とても長い廊下に辿り着いた。
横幅は4mで高さは3mほど。廊下にしては広い。
内部の気温は熱くもなく寒くもない。まぁ、結界のおかげで正確な温度を感じていないためかもしれないが……ただ、正常な空気が生み出される結界内部でありながらも、胸を押さえつけられるような圧迫感が遺跡の空気にはあった。
そこを慎重に歩いていく……その途中で遺体を発見した。
「これはっ?」
「服装から見て、ヴァンナスの調査隊ね。ここまで調査したけど、途中で放射線障害で……それも……」
フィナはナルフの光度を高めて、遠い先まで見通した。
先に続く廊下にはぽつりぽつりと遺体が転がっている。
その中にはヴァンナスの服装とは違うものも混じっていた。おそらく、ランゲンの調査隊の者だろう。
横たわる遺体はミイラ化及び部分的に白骨化。崩れかけの体を持つ彼らは何も語らない。
私は彼らの死を悼みつつ、フィナに問いかける。
「彼らは置いて行かれたのか、それとも逃げる途中で……ちゃんと弔ってやりたいが、今はまだ無理だな。現在の線量は?」
「結界がなかったら、数日で死に至るレベル。知らなかったとはいえ、ランゲンもヴァンナスも無茶しすぎ」
「これが遺跡の呪い……ランゲンとヴァンナス以外の遺体は?」
「それは古代人のってことね……ないっぽい」
「そうか、まだ先へ進めるのか?」
「うん、まだね」
「よし、慎重に行こう」
先へ進む――途中、こじ開けられた部屋がいくつかあったが、内部には機械や道具類などは見当たらない。
ただ、部屋の中心に、直径30cmほどの灰色の球体が乗った台座が置かれているだけだ。
今は球体の調査を後回しにして先を進む。
しばらく進むと、下の階へと続く階段を見つけた。
階段へ降りていく。
黒の球体の屋上より下二階の廊下――ランゲンとヴァンナスの調査隊の遺体の数が減っている。ここまで訪れた者が少ないからだろうか?
ここで、深紅のナルフが注意を促す黄色の点滅を纏った。
「最悪の線量ね。もう、結界では防げない。光の魔法で押し寄せる放射線を逸らすだけになった。マフィンさん、大丈夫?」
「さすがに疲れてきたニャ。脱出の分を考えると、もうちょいぐらいしかもたにゃいニャ」
「わかった。あと少し調査したら、いったん戻りましょう」
フィナの肌に汗が張り付いている。常に光の魔法を生み出し続けていることがかなり堪えているようだ。
この階でも、こじ開けられた部屋を見つけた。
だが、同じく部屋の中心に球体が乗っている台座があるだけで、他に何もない。
まだ開けられていない部屋を発見――フィナがポシェットから二本のバールを取り出す。相変わらず長さ無視のポシェットの存在は不思議だ。
取り出したバールを親父とマスティフに渡す。
親父とマスティフはバールを結界から外へ出した。
もちろん、結界に隙間が生まれないように、フィナがナルフを調整している。
尖った先端を扉の隅にあてがい、てこの原理で扉に隙間を作る。
その隙間から漏れ出た空気をフィナは調査……問題ないと判断し、バールの先端を隙間に差し入れたあと、親父とマスティフが同時に力を込めて横に動かす。
すると、扉は横の壁に滑り込んでいった。
フィナは部屋の中に深紅のナルフを飛ばす。
天井でナルフは止まって光を降り注ぐが、あるのはまたもや球体が乗る台座のみ……。
「もう~、何よっ。何もないじゃないっ!」
「どの部屋も台座の上に球体。どんな意味があるんだろうな?」
「さぁね。台座の上に球体がない部屋もあるけど、それはヴァンナスかランゲンの調査隊が持って帰ったんでしょうね。さて、どうしようか? マフィンさん、まだいける?」
「あとちょっとだけにゃらニャ」
「じゃ、あと一つ下の階を覗いて、一度戻るとしましょう」
そこには表面の一部をスライドしてできた長方形の穴があった。
穴の中には階段。
フィナは階段に赤いナルフを近づける。
「放射線量が跳ね上がった。よくもまぁ、ランゲンもヴァンナスも生身で調査したもんよ」
「ここから過去の調査隊は遺跡内部へ?」
「うん。ほら見て、スライドされた場所に傷が残ってる」
促されて、その場所を見た。スライドされた球体表面には無数の傷跡が残っている。
「たぶん、バールのようなものでこじ開けたんだと思う」
「なるほど。入口はこの階段だけなのか?」
「う~ん、下の方を調査してみないとわからないけど、この施設全体から空間に干渉した跡が残ってんのよねぇ」
「つまり?」
「この入口は非常用か何かで、普段は転送魔法……技術かな? 転送技術を使い外と中を行き来していたみたい」
「そうだとしたら、何のためにわざわざ熱線を放ってまで地上へ続く洞窟を作ったんだ?」
「転送だけの行き来だと不安だからじゃないの? こんな風に非常用の階段があるわけだし。地上へ続く非常用の出入口も作っておきたかったんだと思う」
「ふむ、かもな……この施設が地下に埋まっている理由はわかるか?」
「それはさすがにわからない。何もかも内部を見てからかな」
「内部か……こちらの結界の様子は?」
「十分に持つ。行きましょっ。ただし、何度も言うけど周りのものには触れないでね」
フィナの注意を身に染み込ませ、私たちは限られた結界内で身を寄せ合い、ゆっくりと長い階段を降りていく。
先に続くのは闇。
ナルフが生み出す光源を頼りに歩いていく。
その途中、私は皆に聞かれぬようにこそりとフィナに話しかける。
「君はレスターの力をなんと考える。理論派ではスカルペルに住む生命体にはレスターを活用できる因子があり、レスターを取り込むことで因子が活性化して、強固な肉体や力を得たり魔法を操れるとしている」
「でも、それだとレスターが何なのかわからない」
「その通りだ。そこで仮説だが理論派はレスターの正体を――」
「何らかの放射線と結論付けた?」
「っ? よくわかったな」
「あんたから放射線の話を聞いてる最中にそのことを思いついたの。もしかしたら、レスターの正体は未知の放射線で、私たちには耐性があり、さらには活用しているんじゃないかって」
「理論派と実践派が同じ結論に至ったわけだ」
「そうね。全て憶測で証拠なんてないけど……憶測ついでに、この力の発生源はスカルペルから遠く離れた場所あるんだと思う。それは常に、とあるエネルギーを送り続ける存在。その存在の名は――」
「揺らぎの太陽ヨミ。明確な証拠はないが、理論派ではそう唱えられている。君もそう考えたのか?」
「うん。あそこから発生する重力波。その中にレスターが大量に混じっている。だけど、そのままでは力が強すぎる。そこで強力な力を緩和しているのが、光の太陽テラス。もし、私たちの仮説が正しいなら……これはまるで……」
そこでフィナは言葉を飲み込んだ。
続くはずだった言葉――これはまるで、実験……。
スカルペルという箱庭にヨミを配置してレスターの恩恵を与え、制御のために光の太陽テラスを配置。
そして、私たちの様子を何者かが観察しているのではないか?
その何者かとは……宗教に則するならば、サノアという存在だろう。
私の思考はそこに落ち着く。
ところがフィナはそこで終わらず、飲み込んだ言葉の代わりに全く異なる新たな説を唱える。
「もしくは……なんらかモノから守るため。いえ、隠すため?」
「急に随分奇妙なことを言うな。何故、そう思う?」
「先日、砂浜で赤のナルフの試運転をしてたでしょ。その時なんだけど、揺らぎの太陽ヨミから結界みたいな力を感じたのよ。あまりにも微小な力で、はっきりそうだとは断言できないから話さなかったんだけど」
「結界? 仮にヨミが結界だとして、スカルペルを何から守り、もしくは何から隠しているんだ?」
「わからない……あるいは全ての説が正しい?」
「ん?」
「サノアという観察者が仮に存在したとして、彼はスカルペルを守るためにヨミを作った。同時に、ヨミの力を利用して私たちの活動を見ている」
「ふむ……突拍子もない説だな」
「そうね。古代遺跡を前にして興奮で思考がぶっ飛んでるのかも」
彼女は小さく息を吐き、冷静さを取り戻して、今は遺跡の謎を追おうと言葉を漏らす。
「わかんないことを論じても仕方がない。それにサノアに疑いをかける推論。みんながいる状況で話すような話じゃないし。先に進みましょうか」
話を閉じて、階段を降り切り、とても長い廊下に辿り着いた。
横幅は4mで高さは3mほど。廊下にしては広い。
内部の気温は熱くもなく寒くもない。まぁ、結界のおかげで正確な温度を感じていないためかもしれないが……ただ、正常な空気が生み出される結界内部でありながらも、胸を押さえつけられるような圧迫感が遺跡の空気にはあった。
そこを慎重に歩いていく……その途中で遺体を発見した。
「これはっ?」
「服装から見て、ヴァンナスの調査隊ね。ここまで調査したけど、途中で放射線障害で……それも……」
フィナはナルフの光度を高めて、遠い先まで見通した。
先に続く廊下にはぽつりぽつりと遺体が転がっている。
その中にはヴァンナスの服装とは違うものも混じっていた。おそらく、ランゲンの調査隊の者だろう。
横たわる遺体はミイラ化及び部分的に白骨化。崩れかけの体を持つ彼らは何も語らない。
私は彼らの死を悼みつつ、フィナに問いかける。
「彼らは置いて行かれたのか、それとも逃げる途中で……ちゃんと弔ってやりたいが、今はまだ無理だな。現在の線量は?」
「結界がなかったら、数日で死に至るレベル。知らなかったとはいえ、ランゲンもヴァンナスも無茶しすぎ」
「これが遺跡の呪い……ランゲンとヴァンナス以外の遺体は?」
「それは古代人のってことね……ないっぽい」
「そうか、まだ先へ進めるのか?」
「うん、まだね」
「よし、慎重に行こう」
先へ進む――途中、こじ開けられた部屋がいくつかあったが、内部には機械や道具類などは見当たらない。
ただ、部屋の中心に、直径30cmほどの灰色の球体が乗った台座が置かれているだけだ。
今は球体の調査を後回しにして先を進む。
しばらく進むと、下の階へと続く階段を見つけた。
階段へ降りていく。
黒の球体の屋上より下二階の廊下――ランゲンとヴァンナスの調査隊の遺体の数が減っている。ここまで訪れた者が少ないからだろうか?
ここで、深紅のナルフが注意を促す黄色の点滅を纏った。
「最悪の線量ね。もう、結界では防げない。光の魔法で押し寄せる放射線を逸らすだけになった。マフィンさん、大丈夫?」
「さすがに疲れてきたニャ。脱出の分を考えると、もうちょいぐらいしかもたにゃいニャ」
「わかった。あと少し調査したら、いったん戻りましょう」
フィナの肌に汗が張り付いている。常に光の魔法を生み出し続けていることがかなり堪えているようだ。
この階でも、こじ開けられた部屋を見つけた。
だが、同じく部屋の中心に球体が乗っている台座があるだけで、他に何もない。
まだ開けられていない部屋を発見――フィナがポシェットから二本のバールを取り出す。相変わらず長さ無視のポシェットの存在は不思議だ。
取り出したバールを親父とマスティフに渡す。
親父とマスティフはバールを結界から外へ出した。
もちろん、結界に隙間が生まれないように、フィナがナルフを調整している。
尖った先端を扉の隅にあてがい、てこの原理で扉に隙間を作る。
その隙間から漏れ出た空気をフィナは調査……問題ないと判断し、バールの先端を隙間に差し入れたあと、親父とマスティフが同時に力を込めて横に動かす。
すると、扉は横の壁に滑り込んでいった。
フィナは部屋の中に深紅のナルフを飛ばす。
天井でナルフは止まって光を降り注ぐが、あるのはまたもや球体が乗る台座のみ……。
「もう~、何よっ。何もないじゃないっ!」
「どの部屋も台座の上に球体。どんな意味があるんだろうな?」
「さぁね。台座の上に球体がない部屋もあるけど、それはヴァンナスかランゲンの調査隊が持って帰ったんでしょうね。さて、どうしようか? マフィンさん、まだいける?」
「あとちょっとだけにゃらニャ」
「じゃ、あと一つ下の階を覗いて、一度戻るとしましょう」
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