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第二十三章 ケント=ハドリー
フィナの慧眼
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――執務室
フィナが執務室を満たしていたはずの優しさが溶け込む温かさを完全に吹き飛ばしてしまった。
暴走する彼女の感情を抑えるべく、総出で説得に当たり、ひとまず場を収めることに成功した。
私はフィナに話しかける。
「まさか、自身の正体を明かして、そのような反応を見せられるとは思ってもいなかったよ」
「フンッ、ホムンクルスが何だってのよっ。思考と知恵と感情を持てば、全てが同列の存在でしょ。こんなことに悩んでいたなんて」
「こんなことって……なんだろうな、初めて出会った頃の君を見ている気がする」
「はい?」
「相手の心を無視して、自分の興味だけを前面に押し出していた頃の君だ」
「あっ……」
この私の言葉がフィナの心に刺さったようで、彼女は小さく声を上げてから謝罪を口にした。
「ごめん。つい、興奮しちゃって。あんたが悩んだ末に出した答えだってのが飛んで行ってた」
「まぁいいさ。研究者とは興味が先行しがちだからな。父も研究所の仲間たちも、時に知識を前にして盲目になることが多々あった」
「……本当にごめんなさい」
彼女はらしくない様子で体を縮めている。
するとエクアが少し怒ったような口調でフィナを責め立てた。
「フィナさん、もう少しケント様のお気持ちを考えてくださいねっ」
「あ、う……もしかして、怒ってる?」
「当然です! きっとケント様はこれまでご自分のことを話そうとして、悩んで、苦しんでいたんですよ! それをっ」
「あの、本当に、ごめんなさい」
「もうっ……」
エクアはちらりと私に視線を振って、そのままフィナにとどめを刺した。
「なんだか、さっきのフィナさんって、暴走したサレート先生みたいでしたよ」
「がはっ!」
フィナは心臓を押さえて、プルプルと震えている。
さすがにサレート扱いは堪えたようだ。
エクアは私に向かって、小さくちろりと舌を出している。
これは彼女なりの怒り方と私に対する気遣いのようだ。
とはいえ、その気遣いのためにサレートの話題を出すとは……本当に彼女の心は強い。
私はエクアの強くも暖かな心にくすりと笑いを返して、話題をホムンクルスと勇者の関係に戻す。
「さて、話の腰が折れてしまったが、まだまだ話すべきことはある。私がホムンクルスとして誕生したのち、どうやって銀眼に宿る強化のナノマシンだけを取得したのか。その後、何を為したのか」
まずはなぜ、私には強化のナノマシンだけが宿っているのかだが――複製ではどうしても強化と滅びの両方のナノマシンを宿してしまう。
そこで父は、レイたちから強化のナノマシンだけを抽出して私に移植した。
と、ここで冷静さを取り戻したフィナが疑問の声を上げた。
「待って。ナノマシンって地球人にしか宿らないんじゃ? ホムンクルスのあんたはどうやって宿すことができたの?」
「まず、ホムンクルス。ただの肉人形の状態である私に強化のナノマシンだけを直接注入して経過を見た」
「それで?」
「結果としては、強化のナノマシンは機能不全を起こして動かなくなってしまった。次にスカルペル人の遺伝情報の一部を付加。結果は同じ。まぁ、これはわかりきったことだろうが」
「そうね、ナノマシンは古代人と遺伝的特性が似ている地球人にしか宿らない……」
「その通りだ。それでもスカルペル人の遺伝情報の何かに反応し、機能が可能か見たわけだが」
「で、結局地球人ね」
「そうなる。結果、それでも強化のナノマシンの反応は芳しくなく、僅かに銀眼に宿った程度。これ以上、強く地球人の特性を付加すると、大気中の滅びのナノマシンに感染する可能性があるので断念したというわけだ」
「やっぱり、地球人か古代人じゃないとしっかり宿らないんだ?」
「おそらくそうだろうな」
「んで、直接注入した分の一部が銀眼に宿ったわけか? でも……う~ん?」
フィナは私の銀眼を見つめ、次に瞳を左右に動かし、考え込む様子を見せる。
「フィナ、何か疑問でも?」
「いや、さ、あのアステ=ゼ=アーガメイトが、無垢なホムンクルス状態であるときはともかく、スカルペル人の遺伝情報を入れてナノマシンの反応を見るという無駄な実験をするかな? と思って」
「ん、つまりなんだ?」
「私、あんまりあんたの親父のことは知らないけどさ、結果がわかっている無駄な実験をするような人物には見えなかった。本当にスカルペル人の特性を付加したの?」
「そのような研究結果を見ている」
「資料で?」
「それはそうだ。私はその時はまだポットの中で子どもの素体として眠っていたからな」
「ふ~ん、それじゃあ、本当にそんな実験があったかどうかはわからないんだ」
「何が言いたい?」
「う~んとねぇ、何かを隠したくて、適当な実験結果を残した感じがする。もしかしたら、地球人の特性の付加の実験もしてないかも」
「何故そう思う? だいたい父が何を隠そうとするのだ?」
「さぁ、わからない。でも、同じ錬金術師としての勘がこう言ってんの。これはフェイクだ。真に隠れた実験が存在する、とね」
「……私がホムンクルスであることも嘘だと?」
「いや、それはたぶんそう……でも、やっぱり、何かの媒体があったんだと思う」
「なに?」
「媒体なしではホムンクルスは創れない。アステ=ゼ=アーガメイトはその媒体に、地球人もしくは古代人を細胞を使った」
「馬鹿なっ。仮にそうだったとしても、なぜそれを隠す必要がある?」
「う~ん、それはわからないけど……」
「おまけにだな、実際に私の肉体にはスカルペル人と地球人のDNAが混ざっているんだぞ。これが実験が行われた証明じゃないか?」
「そうなの? でもなぁ」
「仮にだが、もし私が地球人ないし古代人の細胞のみを媒体として生まれた人工生命体なら、強化と滅びのナノマシン双方に感染して、レイやアイリと同じ状態になっているはずだぞ?」
「そうなんだろうけどさぁ……でも、何かしらの媒体はあったとも思う。その媒体はきっと、アステ=ゼ=アーガメイトが全てを賭けて秘匿しておかなければいけない媒体……」
荒唐無稽すぎる、フィナの推論。
そこには何ら根拠となるものはない。彼女の勘のみ。
だが、妙に説得力があり、私も父が何かを秘匿としているのではないかと感じてきてしまう。
そこでふと、七年前の父の言葉を思い出した。
それは別れの間際に尋ねられた二つ目の質問だ。
――
「お前は銀眼がどうして銀色なのか知っているのか?」
「えっと、それは、銀眼の力のことですよね? 銀眼にはナノマシンが宿っているから銀色なのでは?」
「フッ、瞳の色にナノマシンなど関係ない。その気になればお前の目の色は赤にも青にも黄色にも変えられた」
「そうだったんですか? とすると、なぜ、このような稀有な瞳の色に?」
「それは自分で気づけ。約定で話せぬからな」
――
話せぬ約定……。
一体、どんな約定で、誰との約定なのか?
これに、六十年後のフィナの言葉が結び付く。
それはこの言葉――
「その銀眼に宿るナノマシンをあんたに付与したのはアーガメイトだけど、作ったのは別の人よ」
――
六十年後のフィナでさえ生み出すことが不可能と言った私の銀眼を作った者がいる。その者こそが約定の相手であり、フィナが睨む何らかの媒体を産み出した人物なのかも……。
これらは何ら根拠のない憶測。
それでも何かしらの答えを探そうと両手を振る。だが、暗闇の中で両手は彷徨うだけ。
私は無言で物思いに耽る。
それはフィナもそうだった。
沈黙が執務室を支配する。
すると、レイが咳払いで沈黙を消し、この話題をひとまず取り止めて話を進めるように促した。
フィナが執務室を満たしていたはずの優しさが溶け込む温かさを完全に吹き飛ばしてしまった。
暴走する彼女の感情を抑えるべく、総出で説得に当たり、ひとまず場を収めることに成功した。
私はフィナに話しかける。
「まさか、自身の正体を明かして、そのような反応を見せられるとは思ってもいなかったよ」
「フンッ、ホムンクルスが何だってのよっ。思考と知恵と感情を持てば、全てが同列の存在でしょ。こんなことに悩んでいたなんて」
「こんなことって……なんだろうな、初めて出会った頃の君を見ている気がする」
「はい?」
「相手の心を無視して、自分の興味だけを前面に押し出していた頃の君だ」
「あっ……」
この私の言葉がフィナの心に刺さったようで、彼女は小さく声を上げてから謝罪を口にした。
「ごめん。つい、興奮しちゃって。あんたが悩んだ末に出した答えだってのが飛んで行ってた」
「まぁいいさ。研究者とは興味が先行しがちだからな。父も研究所の仲間たちも、時に知識を前にして盲目になることが多々あった」
「……本当にごめんなさい」
彼女はらしくない様子で体を縮めている。
するとエクアが少し怒ったような口調でフィナを責め立てた。
「フィナさん、もう少しケント様のお気持ちを考えてくださいねっ」
「あ、う……もしかして、怒ってる?」
「当然です! きっとケント様はこれまでご自分のことを話そうとして、悩んで、苦しんでいたんですよ! それをっ」
「あの、本当に、ごめんなさい」
「もうっ……」
エクアはちらりと私に視線を振って、そのままフィナにとどめを刺した。
「なんだか、さっきのフィナさんって、暴走したサレート先生みたいでしたよ」
「がはっ!」
フィナは心臓を押さえて、プルプルと震えている。
さすがにサレート扱いは堪えたようだ。
エクアは私に向かって、小さくちろりと舌を出している。
これは彼女なりの怒り方と私に対する気遣いのようだ。
とはいえ、その気遣いのためにサレートの話題を出すとは……本当に彼女の心は強い。
私はエクアの強くも暖かな心にくすりと笑いを返して、話題をホムンクルスと勇者の関係に戻す。
「さて、話の腰が折れてしまったが、まだまだ話すべきことはある。私がホムンクルスとして誕生したのち、どうやって銀眼に宿る強化のナノマシンだけを取得したのか。その後、何を為したのか」
まずはなぜ、私には強化のナノマシンだけが宿っているのかだが――複製ではどうしても強化と滅びの両方のナノマシンを宿してしまう。
そこで父は、レイたちから強化のナノマシンだけを抽出して私に移植した。
と、ここで冷静さを取り戻したフィナが疑問の声を上げた。
「待って。ナノマシンって地球人にしか宿らないんじゃ? ホムンクルスのあんたはどうやって宿すことができたの?」
「まず、ホムンクルス。ただの肉人形の状態である私に強化のナノマシンだけを直接注入して経過を見た」
「それで?」
「結果としては、強化のナノマシンは機能不全を起こして動かなくなってしまった。次にスカルペル人の遺伝情報の一部を付加。結果は同じ。まぁ、これはわかりきったことだろうが」
「そうね、ナノマシンは古代人と遺伝的特性が似ている地球人にしか宿らない……」
「その通りだ。それでもスカルペル人の遺伝情報の何かに反応し、機能が可能か見たわけだが」
「で、結局地球人ね」
「そうなる。結果、それでも強化のナノマシンの反応は芳しくなく、僅かに銀眼に宿った程度。これ以上、強く地球人の特性を付加すると、大気中の滅びのナノマシンに感染する可能性があるので断念したというわけだ」
「やっぱり、地球人か古代人じゃないとしっかり宿らないんだ?」
「おそらくそうだろうな」
「んで、直接注入した分の一部が銀眼に宿ったわけか? でも……う~ん?」
フィナは私の銀眼を見つめ、次に瞳を左右に動かし、考え込む様子を見せる。
「フィナ、何か疑問でも?」
「いや、さ、あのアステ=ゼ=アーガメイトが、無垢なホムンクルス状態であるときはともかく、スカルペル人の遺伝情報を入れてナノマシンの反応を見るという無駄な実験をするかな? と思って」
「ん、つまりなんだ?」
「私、あんまりあんたの親父のことは知らないけどさ、結果がわかっている無駄な実験をするような人物には見えなかった。本当にスカルペル人の特性を付加したの?」
「そのような研究結果を見ている」
「資料で?」
「それはそうだ。私はその時はまだポットの中で子どもの素体として眠っていたからな」
「ふ~ん、それじゃあ、本当にそんな実験があったかどうかはわからないんだ」
「何が言いたい?」
「う~んとねぇ、何かを隠したくて、適当な実験結果を残した感じがする。もしかしたら、地球人の特性の付加の実験もしてないかも」
「何故そう思う? だいたい父が何を隠そうとするのだ?」
「さぁ、わからない。でも、同じ錬金術師としての勘がこう言ってんの。これはフェイクだ。真に隠れた実験が存在する、とね」
「……私がホムンクルスであることも嘘だと?」
「いや、それはたぶんそう……でも、やっぱり、何かの媒体があったんだと思う」
「なに?」
「媒体なしではホムンクルスは創れない。アステ=ゼ=アーガメイトはその媒体に、地球人もしくは古代人を細胞を使った」
「馬鹿なっ。仮にそうだったとしても、なぜそれを隠す必要がある?」
「う~ん、それはわからないけど……」
「おまけにだな、実際に私の肉体にはスカルペル人と地球人のDNAが混ざっているんだぞ。これが実験が行われた証明じゃないか?」
「そうなの? でもなぁ」
「仮にだが、もし私が地球人ないし古代人の細胞のみを媒体として生まれた人工生命体なら、強化と滅びのナノマシン双方に感染して、レイやアイリと同じ状態になっているはずだぞ?」
「そうなんだろうけどさぁ……でも、何かしらの媒体はあったとも思う。その媒体はきっと、アステ=ゼ=アーガメイトが全てを賭けて秘匿しておかなければいけない媒体……」
荒唐無稽すぎる、フィナの推論。
そこには何ら根拠となるものはない。彼女の勘のみ。
だが、妙に説得力があり、私も父が何かを秘匿としているのではないかと感じてきてしまう。
そこでふと、七年前の父の言葉を思い出した。
それは別れの間際に尋ねられた二つ目の質問だ。
――
「お前は銀眼がどうして銀色なのか知っているのか?」
「えっと、それは、銀眼の力のことですよね? 銀眼にはナノマシンが宿っているから銀色なのでは?」
「フッ、瞳の色にナノマシンなど関係ない。その気になればお前の目の色は赤にも青にも黄色にも変えられた」
「そうだったんですか? とすると、なぜ、このような稀有な瞳の色に?」
「それは自分で気づけ。約定で話せぬからな」
――
話せぬ約定……。
一体、どんな約定で、誰との約定なのか?
これに、六十年後のフィナの言葉が結び付く。
それはこの言葉――
「その銀眼に宿るナノマシンをあんたに付与したのはアーガメイトだけど、作ったのは別の人よ」
――
六十年後のフィナでさえ生み出すことが不可能と言った私の銀眼を作った者がいる。その者こそが約定の相手であり、フィナが睨む何らかの媒体を産み出した人物なのかも……。
これらは何ら根拠のない憶測。
それでも何かしらの答えを探そうと両手を振る。だが、暗闇の中で両手は彷徨うだけ。
私は無言で物思いに耽る。
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