13 / 286
第二章 ここは剣と魔法の世界
労働は尊い?いえいえ、何をご冗談を……
しおりを挟む
食事を終えると、フォレはテーブルの上に硬貨のようなもの置いた。
どうやら、食後にテーブルへ御代を置くシステムみたいだ。
置かれた硬貨の色と形は、四角の形をした銀色の硬貨一枚。鈍い茶色の光を放つ丸い硬貨が数枚。
見たまんまなら、銀貨と銅貨だろう。
硬貨を見たアプフェルは、自分の分は払うとフォレに言っている。
俺は金がないのでフォレに頼るしかない。
フォレはそれがわかっているから、アプフェルの分も出しているんだと思う。
俺はアプフェルが退きやすいように口を挟む。
「あんがと、フォレ。ごちそうさん。ほら、アプフェルも」
「え? じゃ、じゃあ、今日はご馳走させていただきます。フォレ様、ありがとうございます」
「いえいえ」
話がまとまったところで、席を立つ。
俺はフォレとアプフェルの後ろをついていく。
二人はトルテさんの前で止まり、挨拶を交わす。
「ご馳走様。大変美味しかったです」
「やっぱり、トルテさんの料理は最高よね。あの値段で、あのボリュームと味なら、いい感じね」
「アプフェルの評価所は微妙だけど、満足してくれたようでなによりだよ」
値段に言及しなければ、ただの誉め言葉だったのに台無しだ。
アプフェルの言葉にフォレはちょっと困ったような顔を見せたが、すぐに正して、少し前に出る。
「あの、トルテさん。相談したいことがありまして」
「相談したいこと? ヤツハの事なら安心して大丈夫だよ。あんたから当面の宿代を立て替えてもらっているし」
「いえ、そうではなくて……ヤツハさんの仕事の斡旋を」
「ああ、そういうことかい。ちょっと、待ってなさい」
トルテさんは厨房の奥へと引っ込んでいく。
俺は突然の話に、目を見開いてフォレの顔を見た。
「え、仕事って?」
「今後の生活のことを考えると仕事がないと大変だと思い、トルテさんにお願いしてみようかと思ったのですが、余計なお世話だったでしょうか?」
「……い、いや、ありがたいけど……」
たしかにフォレの言うとおり、一銭も持たない身である俺は早急に金が必要。
また、フォレに宿代を出してもらっているみたいだし、それを返す必要もあるだろうし、ずっと面倒を見てもらうなんてのは論外だし……でも、俺が働く? 働くの? 俺が?
こんなこと言ってはダメダメ人間なのでしょうが…………正直、働きたくないです。
ざっと、店内を見回す。
ウエイトレスさんがせわしなく店内を駆け回り、笑顔であいさつや注文を繰り返している。
俺もあれに交じり、働く。と、いうことになるのか?
あんな丁寧な対応……仕事をしたことがない俺に勤まるんだろうか?。
でも、お金がない以上、頑張って働くしかない。
まさか、異世界に訪れながら、十五にも満たない年で社会へデビューする羽目になるとは。
異世界なら、もうちょっと夢のある話が展開してもいいじゃないか……だけど、嘆いていてもお金は降ってこない。
結局のところ、労働という対価を支払い、糧は得るもの……当たり前のことかもしれないけど、現実が辛い。
俺は自分の感情を隠すことなく、くちびるを波打たせながら渋い顔を見せる。
その様子を横から覗き込んできたアプフェルが眉を顰める。
「うわ~、働きたくないって思いが全開だね」
「あ、わかる」
「うん、あからさまだから。でも、働かざる者食うべからず、だよ」
「く、忌々しい言葉めっ。こっちにもあるのか」
「え?」
「いや、何でも。く~、ゴロゴロしてたい……ううう、急に頭の傷がぁ」
「それ治ってるから。最初に見たときは本当に綺麗な人でびっくりしたけど、中身は……どうしようもないね」
「やかましい。ま、ジタバタしても働くしかないわけだしな。嫌がってても仕方がない。それでフォレ、どんな仕事をあてがったの?」
「いえ、それは私にも。ですが、トルテさんがヤツハさんに合った仕事の斡旋をしてくれるはずです」
「そういえば、なんでトルテさんが仕事の斡旋を?」
「トルテさんはこの東地区の顔役のような存在で、仕事の紹介業をされてますから、たくさんの依頼が舞い込むんですよ」
「ふ~ん」
トルテさんは日本でいう、職業安定所のような役割を担っているみたいだ。
もしくは派遣会社?
いやいや、ここは異世界。なら、それっぽく表現しよう。
ギルドにクエスト……こう考えれば、仕事が面白く……感じるわけないよな。
仕事は仕事だもん。
そうこうしているうちに、トルテさんが台帳のようなものを片手に戻ってきた。
台帳を捲りながら、トルテさんは難しい顔をする。
「う~ん、祭りの準備で力仕事ばかりだね。女の子にできそうなやつは全部埋まってるし」
「あの、祭りってなんです?」
「ああ、三か月後に二年に一度の英雄祭が行われるんだよ。その準備」
「すみません。英雄祭って、何ですか?」
この問いにはフォレが答えてきた。
「英雄『ミズノ=サダイエ』。二百年以上前にジョウハクに訪れた伝説の剣豪です。ミズノ様は二年にも及ぶ城砦戦を制して、ジョウハクを勝利に導き、南方の豊かな土地を手に入れることができました。その戦争期間に因んで、二年に一度、お祭りを開いているんですよ」
「そう、なんだ……」
お祭りの由来よりも、もっとすごいものを聞いた気がする。
ミズノ=サダイエって、思いっきり日本名なんだけど……いや、日本人っぽいってだけで、こっちの世界にもそんな名前を使う国があるのかもしれない。
でも、もし、ミズノが日本人だったら、俺と同じ理由でやってきた。もしくは、別ルートでやってきたとなる。
後者なら……日本への帰還ルートが存在する可能性が。
帰還――小さな光が灯った気がする。
死んで、あの世で裁判を受けて、狭間に捨てられ、異世界へ。
そんな急な出来事のせいで、今後のことは一切考えていなかった。
『帰ることができるかもしれない』、という希望の光が微かに瞬く。
しかし、帰還の前に、真っ先にやらなきゃならないことがある。
それは、元の男の姿に戻ること……でも、そんなことは可能だろうか?
「はぁ~」
俺は自分の胸や細い腕、指先を見ながら、途轍もなく低い可能性にため息をついた。
すると、その様子を見たフォレとアプフェルは、俺が女にやれそうな仕事がないと聞いて困っていると勘違いをしてしまったようだ。
二人はこの店で働けないかとトルテさんにお願いをしている。
(二人とも、ほんと優しいな)
『アクタ』という世界に来て、いきなり命を失いかけたのはひどい経験だったけど、彼らのような良き人に出会えたのは幸運だった。
トルテさんは二人のお願いに対して、済まなそうな顔を見せる。
「ごめんなさいね。今は人手が足りているんだよ。昼や夜の混雑時だけなら手を借りたいけど、それだけじゃあ、生活していけないしね~」
そう言いながら、彼女は何か良い仕事がないかと台帳を捲っていく。
俺は台帳を横から覗き込んだ。
いくつかの紋様を組み合わせたような文字。
印象としてはゲームでよく見かけるルーン文字っぽい。
普通なら何が書いてあるのかわかるはずもないが、読めてしまう。
お地蔵様のおまけだろうなと思いながら文字を読んでいると、俺にもできそうな仕事を見つけた。
「あの、右のページの真ん中にある清掃の仕事なら、俺でもできると思うんだけど?」
「え? あんた、字が読めるのかい?」
「なんか、読めるみたいです」
「だったら、もっと良い仕事があるんだけど。今はないみたいだね、残念」
「じゃあ、とりあえず、その清掃の仕事でお願いします」
「これ、大変だよっ。とてもじゃないけど、あんたのような若い娘さんの仕事じゃないし」
「え、なにそれ? ま、まさか、死体の清掃とか?」
「そんなのじゃないけど、ドブさらいなんだよ」
「ああ~、なるほど」
ドブさらい。臭そう。いや、絶対に臭い。
小学生のころ、町内会の清掃活動に無理やり参加させられた時に、スッゲェ臭かったのを覚えている。
でも、匂いさえ我慢すれば、道端にある側溝の掃除だし、苦労も難しくもなさそう。
「ドブさらいでも構わないです。とにかく今は、少しでも収入が欲しいんで」
「そうかい、わかったよ。じゃあ、先方には私が話を入れとくから、明日から早速頼むよ」
「はいっす」
トルテさんに返事をして、フォレとアプフェルにも礼を言う。
「二人とも今日は色々ありがとね」
「いえ、たいしたことでは……ですが、本当にその仕事でよいのですか?」
「そうよ、ただえさえ残念美人なのに、頭からドブをかぶったら、女としての価値はマイナスだよ」
「なんで頭からドブをかぶってんだよ、俺は。たしかに印象のいい仕事じゃないけど、誰かがやらなきゃいけない仕事だろ。今回は俺が買って出るってことで」
本音は買う気も売ってもらう気もない仕事だけど、ここはこう言って自分自身を納得させる。
だが、ただの誤魔化しである俺の言葉に、何故かフォレが感銘を受けている。
「誰かが……たしかにヤツハさんの言うとおりですね。職業に貴賎なし。常々、そう心に抱いているのですが、私もまだまだ未熟ですね」
「いや、そんな真面目にとられても」
神妙に敬意を示してくるフォレ。隣には、刺すような視線で俺を睨みつけるアプフェル。
ほんとにこの子は嫉妬深いな、この程度のことで。
ま、なんであれ、とにかく仕事が決まった。永続的なものじゃないだろうけど、当座はしのげそうだ。
しかし、人生初の仕事がドブさらいか……もっと、かっこいい仕事がよかったなぁ。
どうやら、食後にテーブルへ御代を置くシステムみたいだ。
置かれた硬貨の色と形は、四角の形をした銀色の硬貨一枚。鈍い茶色の光を放つ丸い硬貨が数枚。
見たまんまなら、銀貨と銅貨だろう。
硬貨を見たアプフェルは、自分の分は払うとフォレに言っている。
俺は金がないのでフォレに頼るしかない。
フォレはそれがわかっているから、アプフェルの分も出しているんだと思う。
俺はアプフェルが退きやすいように口を挟む。
「あんがと、フォレ。ごちそうさん。ほら、アプフェルも」
「え? じゃ、じゃあ、今日はご馳走させていただきます。フォレ様、ありがとうございます」
「いえいえ」
話がまとまったところで、席を立つ。
俺はフォレとアプフェルの後ろをついていく。
二人はトルテさんの前で止まり、挨拶を交わす。
「ご馳走様。大変美味しかったです」
「やっぱり、トルテさんの料理は最高よね。あの値段で、あのボリュームと味なら、いい感じね」
「アプフェルの評価所は微妙だけど、満足してくれたようでなによりだよ」
値段に言及しなければ、ただの誉め言葉だったのに台無しだ。
アプフェルの言葉にフォレはちょっと困ったような顔を見せたが、すぐに正して、少し前に出る。
「あの、トルテさん。相談したいことがありまして」
「相談したいこと? ヤツハの事なら安心して大丈夫だよ。あんたから当面の宿代を立て替えてもらっているし」
「いえ、そうではなくて……ヤツハさんの仕事の斡旋を」
「ああ、そういうことかい。ちょっと、待ってなさい」
トルテさんは厨房の奥へと引っ込んでいく。
俺は突然の話に、目を見開いてフォレの顔を見た。
「え、仕事って?」
「今後の生活のことを考えると仕事がないと大変だと思い、トルテさんにお願いしてみようかと思ったのですが、余計なお世話だったでしょうか?」
「……い、いや、ありがたいけど……」
たしかにフォレの言うとおり、一銭も持たない身である俺は早急に金が必要。
また、フォレに宿代を出してもらっているみたいだし、それを返す必要もあるだろうし、ずっと面倒を見てもらうなんてのは論外だし……でも、俺が働く? 働くの? 俺が?
こんなこと言ってはダメダメ人間なのでしょうが…………正直、働きたくないです。
ざっと、店内を見回す。
ウエイトレスさんがせわしなく店内を駆け回り、笑顔であいさつや注文を繰り返している。
俺もあれに交じり、働く。と、いうことになるのか?
あんな丁寧な対応……仕事をしたことがない俺に勤まるんだろうか?。
でも、お金がない以上、頑張って働くしかない。
まさか、異世界に訪れながら、十五にも満たない年で社会へデビューする羽目になるとは。
異世界なら、もうちょっと夢のある話が展開してもいいじゃないか……だけど、嘆いていてもお金は降ってこない。
結局のところ、労働という対価を支払い、糧は得るもの……当たり前のことかもしれないけど、現実が辛い。
俺は自分の感情を隠すことなく、くちびるを波打たせながら渋い顔を見せる。
その様子を横から覗き込んできたアプフェルが眉を顰める。
「うわ~、働きたくないって思いが全開だね」
「あ、わかる」
「うん、あからさまだから。でも、働かざる者食うべからず、だよ」
「く、忌々しい言葉めっ。こっちにもあるのか」
「え?」
「いや、何でも。く~、ゴロゴロしてたい……ううう、急に頭の傷がぁ」
「それ治ってるから。最初に見たときは本当に綺麗な人でびっくりしたけど、中身は……どうしようもないね」
「やかましい。ま、ジタバタしても働くしかないわけだしな。嫌がってても仕方がない。それでフォレ、どんな仕事をあてがったの?」
「いえ、それは私にも。ですが、トルテさんがヤツハさんに合った仕事の斡旋をしてくれるはずです」
「そういえば、なんでトルテさんが仕事の斡旋を?」
「トルテさんはこの東地区の顔役のような存在で、仕事の紹介業をされてますから、たくさんの依頼が舞い込むんですよ」
「ふ~ん」
トルテさんは日本でいう、職業安定所のような役割を担っているみたいだ。
もしくは派遣会社?
いやいや、ここは異世界。なら、それっぽく表現しよう。
ギルドにクエスト……こう考えれば、仕事が面白く……感じるわけないよな。
仕事は仕事だもん。
そうこうしているうちに、トルテさんが台帳のようなものを片手に戻ってきた。
台帳を捲りながら、トルテさんは難しい顔をする。
「う~ん、祭りの準備で力仕事ばかりだね。女の子にできそうなやつは全部埋まってるし」
「あの、祭りってなんです?」
「ああ、三か月後に二年に一度の英雄祭が行われるんだよ。その準備」
「すみません。英雄祭って、何ですか?」
この問いにはフォレが答えてきた。
「英雄『ミズノ=サダイエ』。二百年以上前にジョウハクに訪れた伝説の剣豪です。ミズノ様は二年にも及ぶ城砦戦を制して、ジョウハクを勝利に導き、南方の豊かな土地を手に入れることができました。その戦争期間に因んで、二年に一度、お祭りを開いているんですよ」
「そう、なんだ……」
お祭りの由来よりも、もっとすごいものを聞いた気がする。
ミズノ=サダイエって、思いっきり日本名なんだけど……いや、日本人っぽいってだけで、こっちの世界にもそんな名前を使う国があるのかもしれない。
でも、もし、ミズノが日本人だったら、俺と同じ理由でやってきた。もしくは、別ルートでやってきたとなる。
後者なら……日本への帰還ルートが存在する可能性が。
帰還――小さな光が灯った気がする。
死んで、あの世で裁判を受けて、狭間に捨てられ、異世界へ。
そんな急な出来事のせいで、今後のことは一切考えていなかった。
『帰ることができるかもしれない』、という希望の光が微かに瞬く。
しかし、帰還の前に、真っ先にやらなきゃならないことがある。
それは、元の男の姿に戻ること……でも、そんなことは可能だろうか?
「はぁ~」
俺は自分の胸や細い腕、指先を見ながら、途轍もなく低い可能性にため息をついた。
すると、その様子を見たフォレとアプフェルは、俺が女にやれそうな仕事がないと聞いて困っていると勘違いをしてしまったようだ。
二人はこの店で働けないかとトルテさんにお願いをしている。
(二人とも、ほんと優しいな)
『アクタ』という世界に来て、いきなり命を失いかけたのはひどい経験だったけど、彼らのような良き人に出会えたのは幸運だった。
トルテさんは二人のお願いに対して、済まなそうな顔を見せる。
「ごめんなさいね。今は人手が足りているんだよ。昼や夜の混雑時だけなら手を借りたいけど、それだけじゃあ、生活していけないしね~」
そう言いながら、彼女は何か良い仕事がないかと台帳を捲っていく。
俺は台帳を横から覗き込んだ。
いくつかの紋様を組み合わせたような文字。
印象としてはゲームでよく見かけるルーン文字っぽい。
普通なら何が書いてあるのかわかるはずもないが、読めてしまう。
お地蔵様のおまけだろうなと思いながら文字を読んでいると、俺にもできそうな仕事を見つけた。
「あの、右のページの真ん中にある清掃の仕事なら、俺でもできると思うんだけど?」
「え? あんた、字が読めるのかい?」
「なんか、読めるみたいです」
「だったら、もっと良い仕事があるんだけど。今はないみたいだね、残念」
「じゃあ、とりあえず、その清掃の仕事でお願いします」
「これ、大変だよっ。とてもじゃないけど、あんたのような若い娘さんの仕事じゃないし」
「え、なにそれ? ま、まさか、死体の清掃とか?」
「そんなのじゃないけど、ドブさらいなんだよ」
「ああ~、なるほど」
ドブさらい。臭そう。いや、絶対に臭い。
小学生のころ、町内会の清掃活動に無理やり参加させられた時に、スッゲェ臭かったのを覚えている。
でも、匂いさえ我慢すれば、道端にある側溝の掃除だし、苦労も難しくもなさそう。
「ドブさらいでも構わないです。とにかく今は、少しでも収入が欲しいんで」
「そうかい、わかったよ。じゃあ、先方には私が話を入れとくから、明日から早速頼むよ」
「はいっす」
トルテさんに返事をして、フォレとアプフェルにも礼を言う。
「二人とも今日は色々ありがとね」
「いえ、たいしたことでは……ですが、本当にその仕事でよいのですか?」
「そうよ、ただえさえ残念美人なのに、頭からドブをかぶったら、女としての価値はマイナスだよ」
「なんで頭からドブをかぶってんだよ、俺は。たしかに印象のいい仕事じゃないけど、誰かがやらなきゃいけない仕事だろ。今回は俺が買って出るってことで」
本音は買う気も売ってもらう気もない仕事だけど、ここはこう言って自分自身を納得させる。
だが、ただの誤魔化しである俺の言葉に、何故かフォレが感銘を受けている。
「誰かが……たしかにヤツハさんの言うとおりですね。職業に貴賎なし。常々、そう心に抱いているのですが、私もまだまだ未熟ですね」
「いや、そんな真面目にとられても」
神妙に敬意を示してくるフォレ。隣には、刺すような視線で俺を睨みつけるアプフェル。
ほんとにこの子は嫉妬深いな、この程度のことで。
ま、なんであれ、とにかく仕事が決まった。永続的なものじゃないだろうけど、当座はしのげそうだ。
しかし、人生初の仕事がドブさらいか……もっと、かっこいい仕事がよかったなぁ。
0
あなたにおすすめの小説
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる