80 / 286
第十章 英雄祭
母の微笑み
しおりを挟む
アレッテさんは周囲の安全を確認して結界を解く。
彼女は額に滲んだ汗を拭うことなく、胸を押さえながら身体をふらりとよろめかせた。
ノアゼットがその巨躯に似合わぬ柔らかな動作で、そっとアレッテさんを支える。
「大丈夫か?」
「ふふ、ちょ~っと、無理しすぎましたぁ。マヨマヨの攻撃は魔法とは別種の力ですからぁ、結界に気を使いますからねぇ」
「そうだな」
ノアゼットは短い一言でアレッテさんを気遣う。
簡素なやり取りだけど、二人の間からは深い絆をはっきりと感じ取れる。
「ヤツハおねえちゃん!」
「ピケ!?」
ピケが路地裏から飛び出して、腰に抱き着いてきた。
「おねえちゃん、おねえちゃん、怖かった。怖かったよ~」
「ああ。でも、もう大丈夫だよ。よかった、ピケに怪我がなくて。もうちょっと落ち着いたらトルテさんのところに戻ろう。絶対、心配してるから」
「うん」
俺はピケをしっかりと抱きしめる。
(無事でよかった。もし、ピケに何かあったら、俺は……)
両手に力を籠めて、ピケをぎゅっと強く抱きしめる。
「ヤツハおねえちゃん。ちょっと、苦しい」
「あ、ごめん」
「ううん、あったかいから嬉しいよ」
目元に涙の跡が残るピケの笑顔
幼い少女の健気な笑顔に俺も笑顔で応え、頭を軽く撫でてから、アレッテさんとノアゼットに話しかけた。
「あの、この後はどうするんですか?」
「そうですねぇ。ノアちゃんはティラさんをお願いできますかぁ?」
「ティラ、さん? ああ、なるほど。わかった」
「さすが、ノアちゃん。話が早いですねぇ。ティラさん、ノアちゃんと一緒にお家へ~」
「し、しかし」
ティラはピケに寂しさと申し訳なさの混じる顔を向ける。
その様子を見て、アレッテさんは諭すようにティラへ言葉を掛けた。
「大丈夫ですよ~。もう、終わったのですからぁ。あなたにはあなたの役目がありますから、ね」
「……わかった。ピケ、わけあって私は帰らればならぬ。すまぬ」
「ううん、私もお母さんのところに戻らないと。ティラちゃんもお母さんを安心させてあげてね」
「ああ、そうだな。ありがとう、ピケ。ノアゼットよ、戻るぞ」
「はっ」
ティラは軽くピケと俺に手を振って、ノアゼットと共に城へと戻っていった。
俺はアレッテさんに今後のことを尋ねる。
「アレッテさんは?」
「みんなの親御さんがお迎えに上がるまでぇ、ここにいますよぉ。まぁ、混乱が落ち着けばぁ、教会の者が救助を始めるでしょうし。その時にこの場と交代しますからぁ、私のことは気にしないで大丈夫ですよ~」
「わかりました。ピケ、いったんサンシュメに戻ろう」
「うんっ」
俺はピケの手をしっかりと握りしめて、変わり果てた街中を歩く。
爆発は止んだとはいえ、まだあちらこちらで家が燃えている。
怪我を負った人たちのうめき声が耳に届く。
動かなくなってしまった愛する人にしがみつき、すすり泣く声が聞こえる。
目を覆いたくなる光景。
ピケにこんな惨状を見せたくない。
でも、目を覆ってやるには手が足らな過ぎる。
「ピケ、なるべく下を向いて歩け。俺がちゃんと前を向いててやるから」
「……うん」
小さなピケの手を引いて、歩いていく。
俺は掛ける言葉なく、無言で歩く。
沈痛でとても重い空気。
だけど、その空気を吹き飛ばす声が響いた。
「ピケっ!」
「あ、お、お母さんっ!!」
名前を呼ばれると同時にピケは走り出した。
ピケはしゃがんで両手を広げているトルテさんに飛びつく。
「お母さん、お母さん、お母さんっ!」
「よかった、ほんとうによかった。無事だったんだね!」
「うん!」
「本当に……よかった……」
トルテさんは優しく、それでいて力強くピケを抱きしめる。
悲劇の広がる街の光景の中で、小さく輝く希望。
冷たく冷め切っていた心に、温かさが戻る。
トルテさんはピケの背中越しから、俺へ微笑んだ。
「ヤツハ、無事でよかった」
「っ!? あ、ありがとうございます」
トルテさんの微笑み。それは不意打ちだった。ピケに向けていた優しさが、俺に向くなんて……。
トルテさんは俺から視線を外し、心に暖かな日差しを届ける微笑みを消して、そっと目を閉じる。
そこからゆっくりと息を吐き、表情を固いものに変え、ピケから両手をほどいて立ち上がった。
「ピケ、お家でお留守番できるかい?」
「え、お母さん……?」
突然の言葉に、ピケは瞳を震わせて声を漏らす。
そして母に、小さな手を伸ばそうとする。
トルテさんはピケの手を両手で包み、優しく言い聞かせる。
「いまね、東門の近くでは、ケガをした人たちがたくさん集まってるんだよ。お母さんはみんなを助けてあげないと」
「で、でも……」
トルテさんは東地区で仕事の紹介業を営んでいる。
そんな立場であるため、東地区の顔役という一面もある。
だから、率先して皆の前に立たなければならない。
(立場上、娘の心配だけをするわけにはいかない。それはわかっている。わかっているけど……)
俺は一歩前に出る、そして……。
「東門には俺が行きます。トルテさんはピケと一緒に医者と薬をかき集めてください」
「ヤツハ?」
「もう少しの間だけ、ピケと一緒にいてあげてください。勝手ながらトルテさんの名代として、俺が東門で頑張りますから。なんなら、サシオンの名前だって出すし、何とかなるでしょ」
「すまないね、ヤツハ……ピケっ! 医者の連中の尻を叩くよっ。着いてきなさい!!」
「うん! ヤツハおねえちゃん、ありがとう!」
トルテさんは周りにいた人たちと連携して、医者を呼びに行く。
その後ろをピケが一生懸命ついていく。
俺は両手で軽く頬を叩く。
「よし、トルテさんの分も頑張らないと。東門か。スプリたち、うまく誘導できたんだな。フフ、行くか!」
彼女は額に滲んだ汗を拭うことなく、胸を押さえながら身体をふらりとよろめかせた。
ノアゼットがその巨躯に似合わぬ柔らかな動作で、そっとアレッテさんを支える。
「大丈夫か?」
「ふふ、ちょ~っと、無理しすぎましたぁ。マヨマヨの攻撃は魔法とは別種の力ですからぁ、結界に気を使いますからねぇ」
「そうだな」
ノアゼットは短い一言でアレッテさんを気遣う。
簡素なやり取りだけど、二人の間からは深い絆をはっきりと感じ取れる。
「ヤツハおねえちゃん!」
「ピケ!?」
ピケが路地裏から飛び出して、腰に抱き着いてきた。
「おねえちゃん、おねえちゃん、怖かった。怖かったよ~」
「ああ。でも、もう大丈夫だよ。よかった、ピケに怪我がなくて。もうちょっと落ち着いたらトルテさんのところに戻ろう。絶対、心配してるから」
「うん」
俺はピケをしっかりと抱きしめる。
(無事でよかった。もし、ピケに何かあったら、俺は……)
両手に力を籠めて、ピケをぎゅっと強く抱きしめる。
「ヤツハおねえちゃん。ちょっと、苦しい」
「あ、ごめん」
「ううん、あったかいから嬉しいよ」
目元に涙の跡が残るピケの笑顔
幼い少女の健気な笑顔に俺も笑顔で応え、頭を軽く撫でてから、アレッテさんとノアゼットに話しかけた。
「あの、この後はどうするんですか?」
「そうですねぇ。ノアちゃんはティラさんをお願いできますかぁ?」
「ティラ、さん? ああ、なるほど。わかった」
「さすが、ノアちゃん。話が早いですねぇ。ティラさん、ノアちゃんと一緒にお家へ~」
「し、しかし」
ティラはピケに寂しさと申し訳なさの混じる顔を向ける。
その様子を見て、アレッテさんは諭すようにティラへ言葉を掛けた。
「大丈夫ですよ~。もう、終わったのですからぁ。あなたにはあなたの役目がありますから、ね」
「……わかった。ピケ、わけあって私は帰らればならぬ。すまぬ」
「ううん、私もお母さんのところに戻らないと。ティラちゃんもお母さんを安心させてあげてね」
「ああ、そうだな。ありがとう、ピケ。ノアゼットよ、戻るぞ」
「はっ」
ティラは軽くピケと俺に手を振って、ノアゼットと共に城へと戻っていった。
俺はアレッテさんに今後のことを尋ねる。
「アレッテさんは?」
「みんなの親御さんがお迎えに上がるまでぇ、ここにいますよぉ。まぁ、混乱が落ち着けばぁ、教会の者が救助を始めるでしょうし。その時にこの場と交代しますからぁ、私のことは気にしないで大丈夫ですよ~」
「わかりました。ピケ、いったんサンシュメに戻ろう」
「うんっ」
俺はピケの手をしっかりと握りしめて、変わり果てた街中を歩く。
爆発は止んだとはいえ、まだあちらこちらで家が燃えている。
怪我を負った人たちのうめき声が耳に届く。
動かなくなってしまった愛する人にしがみつき、すすり泣く声が聞こえる。
目を覆いたくなる光景。
ピケにこんな惨状を見せたくない。
でも、目を覆ってやるには手が足らな過ぎる。
「ピケ、なるべく下を向いて歩け。俺がちゃんと前を向いててやるから」
「……うん」
小さなピケの手を引いて、歩いていく。
俺は掛ける言葉なく、無言で歩く。
沈痛でとても重い空気。
だけど、その空気を吹き飛ばす声が響いた。
「ピケっ!」
「あ、お、お母さんっ!!」
名前を呼ばれると同時にピケは走り出した。
ピケはしゃがんで両手を広げているトルテさんに飛びつく。
「お母さん、お母さん、お母さんっ!」
「よかった、ほんとうによかった。無事だったんだね!」
「うん!」
「本当に……よかった……」
トルテさんは優しく、それでいて力強くピケを抱きしめる。
悲劇の広がる街の光景の中で、小さく輝く希望。
冷たく冷め切っていた心に、温かさが戻る。
トルテさんはピケの背中越しから、俺へ微笑んだ。
「ヤツハ、無事でよかった」
「っ!? あ、ありがとうございます」
トルテさんの微笑み。それは不意打ちだった。ピケに向けていた優しさが、俺に向くなんて……。
トルテさんは俺から視線を外し、心に暖かな日差しを届ける微笑みを消して、そっと目を閉じる。
そこからゆっくりと息を吐き、表情を固いものに変え、ピケから両手をほどいて立ち上がった。
「ピケ、お家でお留守番できるかい?」
「え、お母さん……?」
突然の言葉に、ピケは瞳を震わせて声を漏らす。
そして母に、小さな手を伸ばそうとする。
トルテさんはピケの手を両手で包み、優しく言い聞かせる。
「いまね、東門の近くでは、ケガをした人たちがたくさん集まってるんだよ。お母さんはみんなを助けてあげないと」
「で、でも……」
トルテさんは東地区で仕事の紹介業を営んでいる。
そんな立場であるため、東地区の顔役という一面もある。
だから、率先して皆の前に立たなければならない。
(立場上、娘の心配だけをするわけにはいかない。それはわかっている。わかっているけど……)
俺は一歩前に出る、そして……。
「東門には俺が行きます。トルテさんはピケと一緒に医者と薬をかき集めてください」
「ヤツハ?」
「もう少しの間だけ、ピケと一緒にいてあげてください。勝手ながらトルテさんの名代として、俺が東門で頑張りますから。なんなら、サシオンの名前だって出すし、何とかなるでしょ」
「すまないね、ヤツハ……ピケっ! 医者の連中の尻を叩くよっ。着いてきなさい!!」
「うん! ヤツハおねえちゃん、ありがとう!」
トルテさんは周りにいた人たちと連携して、医者を呼びに行く。
その後ろをピケが一生懸命ついていく。
俺は両手で軽く頬を叩く。
「よし、トルテさんの分も頑張らないと。東門か。スプリたち、うまく誘導できたんだな。フフ、行くか!」
0
あなたにおすすめの小説
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる