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第十一章 アクタ
ふるさと
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サシオンの氷瞳に宿る俺は、顔を軋ませ凍りつかせている。
俺の緊張に気づいた彼は、一度目を閉じて表情を解し、質問を口にした。
「ヤツハ殿には、望郷の念はないのか?」
「え? それって、俺が襲ってきたマヨマヨみたいになるって話?」
「可能性がないわけではないからな」
「あっ。まさか、そのことを懸念して俺をそばに?」
「ああ、そうだ。だが、それだけでない。ヤツハ殿の持つ知識が、アクタに大きな影響を与える可能性も感じ取れたからな」
「もしかして、交通規制のことを言ってるの?」
「きっかけはそうだが、あの情報自体は、そこまで問題視してはいない。多少なりとも価値観の変化や意識を加速させる憂慮はあるが……最も重要視したのは、ヤツハ殿の才の危険性か」
「俺の才?」
「ヤツハ殿は目が良く、政治と利の関係を利用した。今後、その目を飛躍させ活用し、アクタへ大きな影響力を持つ可能性があった。さらに、他にどのような知識を宿しているかわからぬ。故に、監視が必要と感じたのだ」
「俺の持つ知識や視点が、アクタへ悪影響を及ぼすかもって思ってたんだ」
「フッ、そうだな」
サシオンは短く笑う。
彼は俺という存在がどう転ぶかわからなかったから、手元に置き監視をしていたみたいだ。
もし、俺が危険な存在に成り得ると判断していたら……結構、綱渡りな状況だったんだ。
しかし、いまさらそのことを責めても意味がない。
この世界が非常に危ういことを知った今、サシオンを責める気も起きないし。
俺は肩から力を抜いて、彼の質問に答える前に軽く尋ねる。
「今になって俺の正体を突いたのは、俺が安全だと考えたから?」
「そのことが知りたくて、故郷への思いを尋ねている。強硬派の動きによって、君をゆっくり観察している暇がなくなったからな」
「なるほど。わかった。故郷ね……」
俺は一度、故郷に心を預けて、質問に答える。
「一応、地球に戻りたいって気持ちはあるけど、アクタは破壊してまでってのはなぁ。もちろん、政治なんかにも興味ないし、アクタの価値観や技術を一変させるようなことをしようとは思ってないよ」
「そうか」
「うん。それに、ここにいる人たちは良い人たちばかりだし、帰りたい気持ちも以前よりかは薄らいでるかも」
「薄らいでいるか……少し、意地悪な問いをしよう」
「意地悪、何?」
「ヤツハ殿には家族は?」
「いるよ。父、母、妹が」
「目を瞑り、姿を描けるか?」
「え? ああ、たぶん」
俺は目を瞑り、親父、お母さん、妹の柚迩の姿を思い描く。
そこへサシオンが静かに語りかけてくる。
「君は、ずっと家族と過ごしてきた。朝起きれば、家族の誰かと出会う」
彼の言葉を受けて、いつも過ごしてきた朝の風景が広がる。
リビングに入るとすでに親父は食事を終えていて、コーヒーをゆっくり味わっている。
柚迩はできたばかりの朝食を食べている。
お母さんは遅起きした俺を注意して、朝ご飯の用意をする。
サシオンは語る。
「毎日毎日、家族と顔を合わせる。それは時に楽しく、時には煩わしく……だが、その団欒は、二度と来ない!」
朝の団欒の光景。当たり前の情景――それは、ひび割れて粉々に砕け散る。
俺は片手で両目を覆う。
「なるほどねぇ、意地悪な言い方だ。結構くるわ」
「望郷の念は薄らいでいるか?」
「…………最初さ、帰られるんなら帰りたいなって、思ってた。でも、フォレやアプフェル。ピケにトルテさんにサダさん。パティにアマンにエクレル先生。ノアゼットにティラにアレッテさん。仕事の依頼をしてくるおばさんに優しいおじいちゃん。元気な子どもたち……。いっぱいの良い人たちに出会って、このままでもいいかと思い始めていた」
そう、思い始めていた。その気持ちに、嘘偽りなどない!
だけど……。
「なのに、俺は、空間魔法の会得を諦めなかった。あんな痛い目にあったのに、今もずっと訓練を続けている。本当はどこかに、帰りたいという思いが強く残っていたんだな……」
涙が溢れ、零れ落ちる。
ぼやける光景……でも、心に宿る家族の姿ははっきりと見えている。
「ぐすっ。くっそ、意地悪どころじゃねぇよぉ。嫌な奴……」
「……なかなか、自分の気持ちとは見えぬもの。して、どうする? ヤツハ殿は迷い人、マヨマヨとなるか?」
「わからない。でも、襲ってきた連中みたいにはなりたくない」
「そうならぬよう、私も願っている。ゆっくりと、自分の中で答えを探すといい。戻るのか、戻らぬのか。アクタを破壊するのか、違う道を探すのか」
「ああ……」
揺れ動く心……初めて自分の心を知って、どんな答えを導き出すのかわからなくなってしまった。
でもっ、わからなくても、マヨマヨのようにみんなを傷つけるようなことはしたくない!
これは絶対の心――。
俺はスーッと大きく息を吸って、気持ちを胸に収めた。
落ち着いたところを見計らい、サシオンは声を掛けてくる。
「私からの質問は以上だ」
「そう……あの、サシオンは自分の世界に戻る気はないの?」
「私の故郷である宇宙は無に帰った。故に、戻る場所などない」
「無って、いったい何が?」
この質問に、サシオンは噛み締めるように口を閉じて俺を睨みつけ、すぐさま視線を横にずらした。
まるで俺を恨んでいるような態度。よほどの出来事だったらしい。
そうならば、無理に聞く必要はない。
「まぁ、いいや。サシオン、いったん帰るとするよ。聞きたいことができたら、またってことで」
「ああ、そうか」
サシオンは目を閉じて瞑想しているかのように静かに息をする。
俺は彼から視線を外して、ドアへ向かう。
だけど、去り際にどうでもいい質問が浮かんだ。
ほんっとぉ~にどうでもいいんだけど、火星出身のサシオンに質問しておきたい。
「あ、ごめん、サシオン。ちょっとした、謎が?」
「ん、何かな?」
「火星名物炎ラーメンって、何?」
「火星のヘラスにあったラーメン屋『四獣軒』のオリジナルラーメンの名前だ。激辛で時間内に完食できれば賞金が貰える。なぜ、そのラーメンの名前を知っている?」
「いや、ちょっと小耳に挟んだんで。それにしても、未来の火星にもラーメン屋があるんだ」
「ああ、安くてうまい店だった」
「もしかして、常連客?」
「……そうだな、アカデミー時代はよく利用していた」
「アカデミー?」
「学校のようなものだ」
「ふ~ん、サシオンの学生時代か。なんか、想像できないな。あんがと、火星名物炎ラーメンって言葉、気になってたんだ」
「この程度のことで礼は要らぬよ。しかし、ヤツハ殿は妙なことを知っている」
「俺もそう思う。んじゃ、失礼するね」
扉を開けて、執務室から出ていく。
その間際、サシオンが店の名を唱えながら、小さな笑いを漏らす声が耳に入った。
「ふふ、四獣軒か。懐かしいな」
――サシオン執務室
ヤツハの気配が遠退いたところで、サシオンは自身の心の動揺を諫めた。
「彼女は私の知る地球人ではないというのに、何という目を。彼女は私の故郷を、家族を奪った地球人とは別次元の存在……しかし、ふふ、このような場所で四獣軒の名を聞くとは……」
彼は、遥か遠くにある思い出に微笑みかける。
「四獣軒の前で男に絡まれていたユフと出会い、彼女を助け、それがきっかけで付き合い、結婚……そして、ニアが生まれ……ああ、素晴らしく充実していた人生だった。だがっ」
サシオンは拳を握りしめ、強く額へ押し付ける。
「愚かな地球人が全てをっ! なぜ、あのような暴挙をっ!」
彼の拳は震え、爪は皮膚に食い込む。
だが、食い込んだ爪が肉を引き裂こうとしたところで、力を緩めた。
手の平に残る爪痕が、ナノマシーネによって急激に修復されていく様子を見ながら、サシオンは寂しげに呟く。
「暴挙か……故郷を失っていなければ、私も迷い人たちと同じことをしたのであろうな。愛する者を忘れられずに」
俺の緊張に気づいた彼は、一度目を閉じて表情を解し、質問を口にした。
「ヤツハ殿には、望郷の念はないのか?」
「え? それって、俺が襲ってきたマヨマヨみたいになるって話?」
「可能性がないわけではないからな」
「あっ。まさか、そのことを懸念して俺をそばに?」
「ああ、そうだ。だが、それだけでない。ヤツハ殿の持つ知識が、アクタに大きな影響を与える可能性も感じ取れたからな」
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「俺の持つ知識や視点が、アクタへ悪影響を及ぼすかもって思ってたんだ」
「フッ、そうだな」
サシオンは短く笑う。
彼は俺という存在がどう転ぶかわからなかったから、手元に置き監視をしていたみたいだ。
もし、俺が危険な存在に成り得ると判断していたら……結構、綱渡りな状況だったんだ。
しかし、いまさらそのことを責めても意味がない。
この世界が非常に危ういことを知った今、サシオンを責める気も起きないし。
俺は肩から力を抜いて、彼の質問に答える前に軽く尋ねる。
「今になって俺の正体を突いたのは、俺が安全だと考えたから?」
「そのことが知りたくて、故郷への思いを尋ねている。強硬派の動きによって、君をゆっくり観察している暇がなくなったからな」
「なるほど。わかった。故郷ね……」
俺は一度、故郷に心を預けて、質問に答える。
「一応、地球に戻りたいって気持ちはあるけど、アクタは破壊してまでってのはなぁ。もちろん、政治なんかにも興味ないし、アクタの価値観や技術を一変させるようなことをしようとは思ってないよ」
「そうか」
「うん。それに、ここにいる人たちは良い人たちばかりだし、帰りたい気持ちも以前よりかは薄らいでるかも」
「薄らいでいるか……少し、意地悪な問いをしよう」
「意地悪、何?」
「ヤツハ殿には家族は?」
「いるよ。父、母、妹が」
「目を瞑り、姿を描けるか?」
「え? ああ、たぶん」
俺は目を瞑り、親父、お母さん、妹の柚迩の姿を思い描く。
そこへサシオンが静かに語りかけてくる。
「君は、ずっと家族と過ごしてきた。朝起きれば、家族の誰かと出会う」
彼の言葉を受けて、いつも過ごしてきた朝の風景が広がる。
リビングに入るとすでに親父は食事を終えていて、コーヒーをゆっくり味わっている。
柚迩はできたばかりの朝食を食べている。
お母さんは遅起きした俺を注意して、朝ご飯の用意をする。
サシオンは語る。
「毎日毎日、家族と顔を合わせる。それは時に楽しく、時には煩わしく……だが、その団欒は、二度と来ない!」
朝の団欒の光景。当たり前の情景――それは、ひび割れて粉々に砕け散る。
俺は片手で両目を覆う。
「なるほどねぇ、意地悪な言い方だ。結構くるわ」
「望郷の念は薄らいでいるか?」
「…………最初さ、帰られるんなら帰りたいなって、思ってた。でも、フォレやアプフェル。ピケにトルテさんにサダさん。パティにアマンにエクレル先生。ノアゼットにティラにアレッテさん。仕事の依頼をしてくるおばさんに優しいおじいちゃん。元気な子どもたち……。いっぱいの良い人たちに出会って、このままでもいいかと思い始めていた」
そう、思い始めていた。その気持ちに、嘘偽りなどない!
だけど……。
「なのに、俺は、空間魔法の会得を諦めなかった。あんな痛い目にあったのに、今もずっと訓練を続けている。本当はどこかに、帰りたいという思いが強く残っていたんだな……」
涙が溢れ、零れ落ちる。
ぼやける光景……でも、心に宿る家族の姿ははっきりと見えている。
「ぐすっ。くっそ、意地悪どころじゃねぇよぉ。嫌な奴……」
「……なかなか、自分の気持ちとは見えぬもの。して、どうする? ヤツハ殿は迷い人、マヨマヨとなるか?」
「わからない。でも、襲ってきた連中みたいにはなりたくない」
「そうならぬよう、私も願っている。ゆっくりと、自分の中で答えを探すといい。戻るのか、戻らぬのか。アクタを破壊するのか、違う道を探すのか」
「ああ……」
揺れ動く心……初めて自分の心を知って、どんな答えを導き出すのかわからなくなってしまった。
でもっ、わからなくても、マヨマヨのようにみんなを傷つけるようなことはしたくない!
これは絶対の心――。
俺はスーッと大きく息を吸って、気持ちを胸に収めた。
落ち着いたところを見計らい、サシオンは声を掛けてくる。
「私からの質問は以上だ」
「そう……あの、サシオンは自分の世界に戻る気はないの?」
「私の故郷である宇宙は無に帰った。故に、戻る場所などない」
「無って、いったい何が?」
この質問に、サシオンは噛み締めるように口を閉じて俺を睨みつけ、すぐさま視線を横にずらした。
まるで俺を恨んでいるような態度。よほどの出来事だったらしい。
そうならば、無理に聞く必要はない。
「まぁ、いいや。サシオン、いったん帰るとするよ。聞きたいことができたら、またってことで」
「ああ、そうか」
サシオンは目を閉じて瞑想しているかのように静かに息をする。
俺は彼から視線を外して、ドアへ向かう。
だけど、去り際にどうでもいい質問が浮かんだ。
ほんっとぉ~にどうでもいいんだけど、火星出身のサシオンに質問しておきたい。
「あ、ごめん、サシオン。ちょっとした、謎が?」
「ん、何かな?」
「火星名物炎ラーメンって、何?」
「火星のヘラスにあったラーメン屋『四獣軒』のオリジナルラーメンの名前だ。激辛で時間内に完食できれば賞金が貰える。なぜ、そのラーメンの名前を知っている?」
「いや、ちょっと小耳に挟んだんで。それにしても、未来の火星にもラーメン屋があるんだ」
「ああ、安くてうまい店だった」
「もしかして、常連客?」
「……そうだな、アカデミー時代はよく利用していた」
「アカデミー?」
「学校のようなものだ」
「ふ~ん、サシオンの学生時代か。なんか、想像できないな。あんがと、火星名物炎ラーメンって言葉、気になってたんだ」
「この程度のことで礼は要らぬよ。しかし、ヤツハ殿は妙なことを知っている」
「俺もそう思う。んじゃ、失礼するね」
扉を開けて、執務室から出ていく。
その間際、サシオンが店の名を唱えながら、小さな笑いを漏らす声が耳に入った。
「ふふ、四獣軒か。懐かしいな」
――サシオン執務室
ヤツハの気配が遠退いたところで、サシオンは自身の心の動揺を諫めた。
「彼女は私の知る地球人ではないというのに、何という目を。彼女は私の故郷を、家族を奪った地球人とは別次元の存在……しかし、ふふ、このような場所で四獣軒の名を聞くとは……」
彼は、遥か遠くにある思い出に微笑みかける。
「四獣軒の前で男に絡まれていたユフと出会い、彼女を助け、それがきっかけで付き合い、結婚……そして、ニアが生まれ……ああ、素晴らしく充実していた人生だった。だがっ」
サシオンは拳を握りしめ、強く額へ押し付ける。
「愚かな地球人が全てをっ! なぜ、あのような暴挙をっ!」
彼の拳は震え、爪は皮膚に食い込む。
だが、食い込んだ爪が肉を引き裂こうとしたところで、力を緩めた。
手の平に残る爪痕が、ナノマシーネによって急激に修復されていく様子を見ながら、サシオンは寂しげに呟く。
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