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第一幕
第四十四話 影に忍ぶ者
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――十日後・シオン私室
病死ということでアズールの死は落ち着き、葬儀も終えた。
通常であれば領主の息子の葬儀であるため、港町ダルホルンを挙げての規模で行われるだろうが、セルガは余人に余計な勘繰りを与えたくないと考えたのか、他の町からの弔問客は断り、町にいる貴族や富豪といった名士のみで行われた。
そうであっても、かなりの規模だったが……。
それら、人の死に付き物の行事類が終えて、俺は自室で一人、今回の騒動について考えていた。
まずは周りの反応。
ザディラは自室にて幽閉状態。
ダリアはショックで臥せて、妹ライラは自室に籠りっぱなし。
ただし、ライラの方はさほどショックを受けていないようだ。むしろ、清々した様子だった。
なにせ、事あるごとに同じ双子である優秀な兄と比べられ、兄からも見下されていた。
その兄がいなくなったのだからな。
事実、葬儀の席では哀しみの表情を見せながらもどこか楽しげだった。自室に籠っているのはショックを受けている振りではないだろうか。
セルガは今回の件を病死であると強調するために奔走していた。
自分の息子が死に、その犯人が同じ息子であっても、彼の表情が崩れることはない。
まるで雑務をこなすように、ゼルフォビラ家の心証に対するダメージを最小限に抑えることに終始した。
葬儀に出席することができなかった長男長女三男の反応はわからない。
俺の知る範囲でアズールの死を悼んでいるのはダリアだけ。
能面に隠されたセルガの心は知る由もないが……。
箝口令を敷いたわけではないが、使用人たちは各々察し、アズールの死に対して口に出すことはない。
マギーだけは時折、「クソッ」と後悔の言葉を漏らしている。
屋敷全体が目に見えぬ重石でも圧し掛かったかのように、暗く、重苦しい。
そして、俺もまた、その重苦しい思いを感じていた。
もちろん、アズールの死の件などではない。
俺が感じていた重苦しさは、計画が水泡と帰したこと。
歯噛みをしながら呪いの声を上げる。
「まったく、下準備が台無しだな。ザディラがあそこまで小物の愚か者だったとは……もう、あいつは使えない」
ザディラ=スガリ=ゼルフォビラは世継ぎレースから完全にリタイアした。
本来ならばリタイアしたところから俺が蜘蛛の糸をぶら下げて見せかけの救いを与え、あいつが持っていた全てを奪うつもりだったのだが、それが不可能になってしまった。
その理由は弟アズールの殺害。
もちろん、あいつに殺害の意図がなかったことはわかっている。
彼は衆人環視の場で恥をかかせてやろうと企んだだけ……しかし、それでも十分すぎるくらいリタイアの理由になる。
どんなに恨んでいようと、どんなに憎かろうと、身内に一服盛るような奴が世継ぎ候補になど成り得ない。
せめてそれがバレないようにやれるくらい巧みな奴であればよかったが……それができるなら弟にしてやられることもないか。
ゼルフォビラ家乗っ取り計画は全てが白紙……と、思いきや、思わぬところでとっかかりを得る。
それは、どんぐり体形の恰幅の良いガラン男爵の存在。
彼はアズールの後ろ盾となる予定だった人物。
中央……皇都にいる彼がアズールを推そうとしていたところを見ると、皇都にいる長男と三男とは一定の付き合いはあっても親密ではないと考えるべきだろう。
だからこそ、アズールの後ろ盾になろうとした。
しかし、せっかくゼルフォビラの世継ぎレースに一噛みして儲けを得ようとした矢先に、アズールの死。
彼の推す相手が消滅してしまった……このチャンス、利用しない手はない。
ガラン男爵はアズールの葬儀まで参加したのちに帰京する予定。
その合間に、俺は自分を売り込むことにした。
セルガとガラン男爵が二人きりで会話を行っているところを見計らい、俺はわざと邪魔に入る。
「歓談中、失礼しますわ。お父様、以前話していた港町ダルホルンの未来を占うハブ港の件でお話が」
「シオン、私は今、ガラン男爵と会話を行っている最中だ。その話は――」
「ハブ港? おやおや、それは何の話でしょうかな?」
狙い通りガラン男爵は食いつく。
それに対して少しだけ鼻から息を漏らしたセルガ。
彼は本来自分以外に話すべきではない話題をここで俺が持ち出した意味を理解している。
だが、それを咎めることなく黙って見守ることにしたようだ。
中庭で言っていた通り、彼は観客。
たとえ息子の死を前にしても、その立ち位置を変えるつもりはないようだ。
無言の許可を得た俺はハブ港について簡素に語る。
それを聞き終えたガラン男爵の瞳の色が変わる。
彼は俺を値踏みするように見つめ、「おやおや、なかなか面白い話ですな」と笑っていた。
俺は優雅にスカートの裾を両手で持ち上げて、軽く頭を下げ、別れの挨拶を交わして立ち去ろうとする。
それをガラン男爵が呼び止める。
「失礼。ご挨拶がまだでしたな。私はガラン=エルドル=バナーニ。ガディンの地を賜っている者です。もっとも、国は息子に任せて私自身は皇都に居を構えておりますが」
「こちらこそご挨拶を疎かにして申し訳ありませんわ、ガラン様。わたくしはゼルフォビラ家の次女・シオン=ポリトス=ゼルフォビラ。以後、お見知りおきを」
――――――
意識は過去から今に帰り、ソファに寝そべって天井を見つめる。
「挨拶をしただけで後ろ盾になるという話じゃないが、少なくともガラン男爵に近づくことができて興味も引けた。今後の俺の活躍次第では男爵を利用できるかもな。うまくいけば、ザディラを利用するよりも近道かもしれん」
中央に影響力のある後ろ盾。その人脈は父親におんぶに抱っこされているザディラの比でない。
ガランの助力を得ることができれば、長男三男が先行する世継ぎレースに追いつくことができて、ゼルフォビラ一族での発言力を高めることができる。
「ま、怪我の功名……と言いたいが、違うな。まったく、アズールの後ろ盾であったガラン男爵の存在も把握できずに、初手は屋敷内の情報のみで十分と、俺はうぬぼれていたな」
俺は頭をぼりぼりと掻き、自分の迂闊さを強調する。
「はぁ、そこそこの情報を与え、思惑を探るつもりで親しく接していたんだが……フフ、それを逆手に取られ、まんまとしてやられたわけだ」
そう、してやられた。
俺の計画を乗っ取り、シオンとガラン男爵が懇意になる――このレールを敷いた者がいる。
そして、そいつが――。
――コンコン
扉を叩く音。
それに続き、少女の声。
「シオンお嬢様、お茶をお持ちしました」
「ルーレンですか? 入っても構いませんわよ」
声を返しつつ、ソファから起き上がり居住まいを正す。
扉が開かれ、茶器とお菓子を乗せたサービスワゴンを押しながらルーレンが部屋に入ってくる。
ルーレンは俺の方を見て気遣う素振りを見せた。
「御加減はいかがでしょうか、シオンお嬢様?」
「ええ、なんとか。落ち着いていますわ。ルーレンは大丈夫ですの?」
「私の方もなんとか。ですが、マギーさんが辛そうでして」
「そう。知らずとはいえ、毒のお茶をアズールに飲ませてしまったわけですからね……」
「でも、それはマギーさんが悪いわけじゃ」
「ええ、そうわね」
「私もなるべく声を掛けているのですが、それでも自分を責めている様子で……」
「私も彼女のことを気に掛けておきます。それに、マギーはタフな女性です。きっと、立ち直ってくれますわ。そのために私とルーレンで彼女を支えてあげましょう」
「シオンお嬢様……ありがとうございます!」
ルーレンはとてもとても深く頭を下げる。
俺はその姿に微笑みを見せて、言葉を掛ける。
「ルーレン、申し訳ないのですけど、少々考え事をしたいので一人にしていただけるかしら?」
「え、あ、申し訳ございません。お邪魔をしてしまい。では、すぐにお茶の準備をします。それが終えたら出ていきますので」
彼女はテキパキとお茶の準備をして、ティーポットから黄金色のお茶をカップに注ぎ、ソファの前のガラステーブルにお茶とお菓子を置くと、頭をぺこりと下げて部屋から出て行った。
俺はルーレンが用意したお茶を手に取る。
カップからは湯気が仄かに昇り、揺らめき、消えていく。
桃色の唇をティーカップに添えて、舌先を濡らし、お茶を口内で転がす。
口いっぱいに広がるハーブの香り。
その香りたちを、すぐには胃へ届けずに、少しばかり口内に留めてから、喉奥へと流し込んだ。
「ふふ、とても美味しいお茶…………さすがにこれには毒を入れてないようだな、ルーレン」
そう、アズールに毒を盛り殺害した犯人――それはルーレン!
それらに至る情報は料理長・マギー・メイドのシニャ・ザディラの四人から得ている。
病死ということでアズールの死は落ち着き、葬儀も終えた。
通常であれば領主の息子の葬儀であるため、港町ダルホルンを挙げての規模で行われるだろうが、セルガは余人に余計な勘繰りを与えたくないと考えたのか、他の町からの弔問客は断り、町にいる貴族や富豪といった名士のみで行われた。
そうであっても、かなりの規模だったが……。
それら、人の死に付き物の行事類が終えて、俺は自室で一人、今回の騒動について考えていた。
まずは周りの反応。
ザディラは自室にて幽閉状態。
ダリアはショックで臥せて、妹ライラは自室に籠りっぱなし。
ただし、ライラの方はさほどショックを受けていないようだ。むしろ、清々した様子だった。
なにせ、事あるごとに同じ双子である優秀な兄と比べられ、兄からも見下されていた。
その兄がいなくなったのだからな。
事実、葬儀の席では哀しみの表情を見せながらもどこか楽しげだった。自室に籠っているのはショックを受けている振りではないだろうか。
セルガは今回の件を病死であると強調するために奔走していた。
自分の息子が死に、その犯人が同じ息子であっても、彼の表情が崩れることはない。
まるで雑務をこなすように、ゼルフォビラ家の心証に対するダメージを最小限に抑えることに終始した。
葬儀に出席することができなかった長男長女三男の反応はわからない。
俺の知る範囲でアズールの死を悼んでいるのはダリアだけ。
能面に隠されたセルガの心は知る由もないが……。
箝口令を敷いたわけではないが、使用人たちは各々察し、アズールの死に対して口に出すことはない。
マギーだけは時折、「クソッ」と後悔の言葉を漏らしている。
屋敷全体が目に見えぬ重石でも圧し掛かったかのように、暗く、重苦しい。
そして、俺もまた、その重苦しい思いを感じていた。
もちろん、アズールの死の件などではない。
俺が感じていた重苦しさは、計画が水泡と帰したこと。
歯噛みをしながら呪いの声を上げる。
「まったく、下準備が台無しだな。ザディラがあそこまで小物の愚か者だったとは……もう、あいつは使えない」
ザディラ=スガリ=ゼルフォビラは世継ぎレースから完全にリタイアした。
本来ならばリタイアしたところから俺が蜘蛛の糸をぶら下げて見せかけの救いを与え、あいつが持っていた全てを奪うつもりだったのだが、それが不可能になってしまった。
その理由は弟アズールの殺害。
もちろん、あいつに殺害の意図がなかったことはわかっている。
彼は衆人環視の場で恥をかかせてやろうと企んだだけ……しかし、それでも十分すぎるくらいリタイアの理由になる。
どんなに恨んでいようと、どんなに憎かろうと、身内に一服盛るような奴が世継ぎ候補になど成り得ない。
せめてそれがバレないようにやれるくらい巧みな奴であればよかったが……それができるなら弟にしてやられることもないか。
ゼルフォビラ家乗っ取り計画は全てが白紙……と、思いきや、思わぬところでとっかかりを得る。
それは、どんぐり体形の恰幅の良いガラン男爵の存在。
彼はアズールの後ろ盾となる予定だった人物。
中央……皇都にいる彼がアズールを推そうとしていたところを見ると、皇都にいる長男と三男とは一定の付き合いはあっても親密ではないと考えるべきだろう。
だからこそ、アズールの後ろ盾になろうとした。
しかし、せっかくゼルフォビラの世継ぎレースに一噛みして儲けを得ようとした矢先に、アズールの死。
彼の推す相手が消滅してしまった……このチャンス、利用しない手はない。
ガラン男爵はアズールの葬儀まで参加したのちに帰京する予定。
その合間に、俺は自分を売り込むことにした。
セルガとガラン男爵が二人きりで会話を行っているところを見計らい、俺はわざと邪魔に入る。
「歓談中、失礼しますわ。お父様、以前話していた港町ダルホルンの未来を占うハブ港の件でお話が」
「シオン、私は今、ガラン男爵と会話を行っている最中だ。その話は――」
「ハブ港? おやおや、それは何の話でしょうかな?」
狙い通りガラン男爵は食いつく。
それに対して少しだけ鼻から息を漏らしたセルガ。
彼は本来自分以外に話すべきではない話題をここで俺が持ち出した意味を理解している。
だが、それを咎めることなく黙って見守ることにしたようだ。
中庭で言っていた通り、彼は観客。
たとえ息子の死を前にしても、その立ち位置を変えるつもりはないようだ。
無言の許可を得た俺はハブ港について簡素に語る。
それを聞き終えたガラン男爵の瞳の色が変わる。
彼は俺を値踏みするように見つめ、「おやおや、なかなか面白い話ですな」と笑っていた。
俺は優雅にスカートの裾を両手で持ち上げて、軽く頭を下げ、別れの挨拶を交わして立ち去ろうとする。
それをガラン男爵が呼び止める。
「失礼。ご挨拶がまだでしたな。私はガラン=エルドル=バナーニ。ガディンの地を賜っている者です。もっとも、国は息子に任せて私自身は皇都に居を構えておりますが」
「こちらこそご挨拶を疎かにして申し訳ありませんわ、ガラン様。わたくしはゼルフォビラ家の次女・シオン=ポリトス=ゼルフォビラ。以後、お見知りおきを」
――――――
意識は過去から今に帰り、ソファに寝そべって天井を見つめる。
「挨拶をしただけで後ろ盾になるという話じゃないが、少なくともガラン男爵に近づくことができて興味も引けた。今後の俺の活躍次第では男爵を利用できるかもな。うまくいけば、ザディラを利用するよりも近道かもしれん」
中央に影響力のある後ろ盾。その人脈は父親におんぶに抱っこされているザディラの比でない。
ガランの助力を得ることができれば、長男三男が先行する世継ぎレースに追いつくことができて、ゼルフォビラ一族での発言力を高めることができる。
「ま、怪我の功名……と言いたいが、違うな。まったく、アズールの後ろ盾であったガラン男爵の存在も把握できずに、初手は屋敷内の情報のみで十分と、俺はうぬぼれていたな」
俺は頭をぼりぼりと掻き、自分の迂闊さを強調する。
「はぁ、そこそこの情報を与え、思惑を探るつもりで親しく接していたんだが……フフ、それを逆手に取られ、まんまとしてやられたわけだ」
そう、してやられた。
俺の計画を乗っ取り、シオンとガラン男爵が懇意になる――このレールを敷いた者がいる。
そして、そいつが――。
――コンコン
扉を叩く音。
それに続き、少女の声。
「シオンお嬢様、お茶をお持ちしました」
「ルーレンですか? 入っても構いませんわよ」
声を返しつつ、ソファから起き上がり居住まいを正す。
扉が開かれ、茶器とお菓子を乗せたサービスワゴンを押しながらルーレンが部屋に入ってくる。
ルーレンは俺の方を見て気遣う素振りを見せた。
「御加減はいかがでしょうか、シオンお嬢様?」
「ええ、なんとか。落ち着いていますわ。ルーレンは大丈夫ですの?」
「私の方もなんとか。ですが、マギーさんが辛そうでして」
「そう。知らずとはいえ、毒のお茶をアズールに飲ませてしまったわけですからね……」
「でも、それはマギーさんが悪いわけじゃ」
「ええ、そうわね」
「私もなるべく声を掛けているのですが、それでも自分を責めている様子で……」
「私も彼女のことを気に掛けておきます。それに、マギーはタフな女性です。きっと、立ち直ってくれますわ。そのために私とルーレンで彼女を支えてあげましょう」
「シオンお嬢様……ありがとうございます!」
ルーレンはとてもとても深く頭を下げる。
俺はその姿に微笑みを見せて、言葉を掛ける。
「ルーレン、申し訳ないのですけど、少々考え事をしたいので一人にしていただけるかしら?」
「え、あ、申し訳ございません。お邪魔をしてしまい。では、すぐにお茶の準備をします。それが終えたら出ていきますので」
彼女はテキパキとお茶の準備をして、ティーポットから黄金色のお茶をカップに注ぎ、ソファの前のガラステーブルにお茶とお菓子を置くと、頭をぺこりと下げて部屋から出て行った。
俺はルーレンが用意したお茶を手に取る。
カップからは湯気が仄かに昇り、揺らめき、消えていく。
桃色の唇をティーカップに添えて、舌先を濡らし、お茶を口内で転がす。
口いっぱいに広がるハーブの香り。
その香りたちを、すぐには胃へ届けずに、少しばかり口内に留めてから、喉奥へと流し込んだ。
「ふふ、とても美味しいお茶…………さすがにこれには毒を入れてないようだな、ルーレン」
そう、アズールに毒を盛り殺害した犯人――それはルーレン!
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