血濡れ皇帝と最強の女王

桜野 華

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第二章

皇帝と女王

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 ヴォルフガインはその日、髪と瞳の色を変えて、カルディス帝国皇都にある冒険者ギルドを訪ねていた。
 これまでいろいろと伝手を使い、情報を集めてはいたが、レーヴェルランドの例の女に直接繋がる決定的な情報は無かった。ベルハルト王国に探りを入れてみても、欲しい情報が出てこない。
 しかし冒険者の間で、時々異常に強い女性冒険者の噂がチラホラと流れていることを知り、ダメ元で皇都の冒険者ギルドに捜索を依頼しに来てみたのだ。

 ギルドのドアを開けたヴォルフガインに、目の前の三か所ある受付カウンターから、すぐに声が掛かった。

「こんにちは。御用でしたらこちらで承ります」

 中央の窓口に座る妙齢の女性からだった。
 他に並ぶ者もいなかったので、ヴォルフガインはそのまま進み、声をかけた職員のカウンターの前に立つ。

「女の冒険者を探している」

「人探しのご依頼ですね?」

 女性は、何やら書類を出しながら、ヴォルフガインに尋ねた。

「ああ。髪は淡い金髪の真っ直ぐな髪、瞳の色はヴァイオレット、年齢は10代後半から20歳くらいの嫌味なくらいの美人。双剣使いで魔法も使う」

 メモを取りながら聞いていた女性は、ヴォルフガインの説明に不思議そうに首を傾げると、

「……魔法はわかりませんが、容姿なら、あの……」

 と、手でヴォルフガインの右手奥のスペースを指し示す。

 この冒険者ギルドは、入り口から右側に大きく広がる感じで建てられており、そこの壁側には、依頼表が貼られているいくつかの大きな掲示板と、間を空けて窓側には軽く飲食が出来るようなテーブルと椅子が並んでいた。更に奥には食事の注文が出来るカウンターが見える。
 その掲示板には、何色かに色分けされた用紙が貼り付けてあった。
 今は昼前の、ギルドが最も空いている時間で、人影はまばらだ。
 そして、奥の方の掲示板の前に、黒色のローブを羽織り、フードを後ろに落とした状態で用紙を眺めている女が一人。ローブの裾からは、左右に2本の剣帯が見えている。
 淡い金髪の真っ直ぐな髪を下ろし、菫色の大き目の瞳。横顔だけでも異様に整った容姿だとわかる、一見冒険者には到底見えない女が立っていた。
 周囲からは明らかに浮いていて、なんとなく遠巻きに様子を窺っている冒険者達もチラホラいる。

「…………ああ、そうだな。見つけた」

 ヴォルフガインは、何度か瞬いて確認したが、見間違いではないらしい。
 なんとなく肩透かしを食らった気分で、脱力感を感じてしまう。
 今までの苦労は何だったんだ、と文句を言ってやりたくなった。
 受付嬢に軽く礼を言い、ヴォルフガインはスタスタと女の横に歩み寄ると、

「おい」

 とぶっきらぼうに声を掛けた。

「?…………私?」

 女がヴォルフガインを振り返る。精巧に作られた美しい人形の様な顔だが、その表情から感情は読めない。

「なんでお前がここにいる?」

 ヴォルフガインは若干苛立ち混じりの声で問う。

「なんでって……依頼を見てるんだけど。誰?」

 女の表情が微かに不快を滲ませる。

「……ったく、うちの警備はザルか。こんな危険人物が堂々と皇都をうろついていやがる」

 ヴォルフガインは戦場で見た女の様子を思い出し、思わずボヤいた。
 あの地形を変えるほどの強力な魔法を使い、数多くの兵士を薙ぎ倒した剣士でもある目の前の女を、やすやすと帝国の皇都に入り込ませた皇都警備隊に文句を言いたいが、冒険者なら無理もない事もわかっている。八つ当たりに近いボヤきだ。

「さっきから何? 別に危険人物でもなければ、犯罪者でもないけど」

 一方、女は言い掛かりをつけられているとでも思っているのだろう。ヴォルフガインを見上げて、静かに抗議した。
 その様子にヴォルフガインは、はたと気づく。

「お前、俺がわからないのか?」

「さあ? 初対面だと思うけど」

 無表情のままそう答えた女に、ヴォルフガインはため息をついた。

「もういい。ちょっとこっちに来い」

 女の背に手を伸ばし、そっと背中を押すようにしてギルドの外へと促す。

「ちょっと何?」

 文句を言っているものの、女は抵抗することなくヴォルフガインと共に外に出て、目立たない路地へと連れられてきた。警戒心が無さそうに見えるが、いざとなればどうとでも出来るという自信が、ヴォルフガインの行動を許したのだろう。
 周囲に人目が無いことを確認し、ヴォルフガインは左手の中指に着けていた魔道具の指輪を外し、魔力を遮断する。
 すると、髪の色が銀から黒に、瞳の色が蒼から紅にと変化した。
 髪と瞳の色を変える魔道具だ。エドウィンが開発したもので、なかなか高価な物だった。
 現れたのは、艶のある流れるような黒髪、整った容姿に紅い瞳が印象的なカルディス帝国の皇帝であるヴォルフガインだった。

「これでわかったか?」

 女はじっとその顔を眺めていたが、やがて首を横に振った。

「…………いや、私の記憶が正しければ、こんなところを彷徨いている人じゃないと思う」

「残念ながら、記憶違いじゃないな。ここは皇都だ。俺だって忍んで散歩くらいする」

 ヴォルフガインが言い返すと、女は無表情のまま続けた。

「血濡れ皇帝が皇都をお散歩って、物騒だな」

「お前に言われたく無いわ!レーヴェルランドの人間が、俺の国で何してる?」

 思わず大きな声が出てしまったが、女は平然としている。ヴォルフガインの剣呑な視線に、少しも動じる様子はない。

「いや、帝国がうちを探ってるって、方々から聞くから、真意を探りに来た……的な?」

 しれっと言いたいことを言っている。
 仮にも帝国皇帝にこんな物言いをする者は、まあいない。親友で側近のクラウス位だ。
 そのせいか、この女をなんとなく憎めない。暴言も許せる程度には気安さを感じてしまう。

「別に探っていたわけじゃない。お前を探してただけだ!」

「私? なんで?」

 コテンと首を傾げる女に、

「お前なあ……まあ、いい。ここだと不味い。皇城に行くぞ」

 と、その細い左手首に手を伸ばす。

「え?……まさか誘拐?」

 スッと左半身を後ろに引いた女に、先日のダッカードの話が頭をよぎり、慌てて否定する。

「阿呆! 18年前じゃあるまいし、物騒なこと言うな! 招待だ!」

「ふ~ん…………そう。お茶菓子は要らないから、サーモン料理が食べたいな」

 女はヴォルフガインの真意を探るように、その瞳を覗き込んだ後、謎のリクエストをしてきた。

「はあ?…………ったく。お前こそ、あの時と同一人物とは思えんな」

 先程から続く微妙に的外れなやり取りが、ヴォルフガイン警戒心を削ぐ。
 だが、ヴォルフガインの言葉に女が反応した。

「そう?……じゃあ、試してみる?」

 その一言で、女の雰囲気が変わる。無表情は相変わらずなのに、女から発する気配に空気が張り詰め、獰猛な獣が獲物を見定めるような視線に、ヴォルフガインはらしくもなく畏れを感じた。
 白い額に、キラリと金色が混じる濃い紫色の石が浮かび上がる。
 あの時対峙した女だ、とヴォルフガインは確信した。

「待て! わかった。お前で間違いない。サーモン料理でもなんでも出すから、行くぞ!」

 こんな場所で戦いが始まれば、周囲を巻き込んで大惨事だ。ヴォルフガインは慌てて女を止め、目立たぬようフードを被るように言って、今度こそ女の手を取ると、皇城に向かって歩き出したのだった。



 皇城の手前で元の姿に戻ったヴォルフガインは、女の手を引き迷いのない足取りで、私室に向かって歩いていく。
 途中すれ違う者達が、フードを深く被ってはいるものの、明らかに女とわかるその手を取って歩いているヴォルフガインに、ギョッとしたような驚きを持って注目するが、それを無視して自室まで辿り着いた。
 扉を開ける前に近くにいたメイドに、サーモンを入れた軽食と茶の準備をしておくように伝え、ヴォルフガインは女と私室に入った。

「もういいぞ、ローブを脱いで楽にしろ。あ、剣は外して置いておけ。俺も帯剣はしない」

 そう言って、部屋のソファーに座るように視線で促す。
 女は、素直にローブを脱ぎ双剣を外すと、ソファーの端にそれらを置いて、三人掛けのソファーの中央に腰掛けた。
 ヴォルフガインは、テーブルを挟んで向かい側の一人用のソファーに、同じように剣を外して上着を脱いでから座る。

「で、お前の名は?」

 腰を落ち着けたヴォルフガインは、そういえばまだ名前も聞いていなかったと、今更ながらに気づいて女に尋ねた。

「レーヴェルランド第63代女王、アリシア・シェリル・ラ・クィーヌ・レーヴェルランドだ。
 ヴォルフガイン・ゲオルグ・フォン・カルディス皇帝陛下?」

 あっさりフルネームで告げられて、相手はヴォルフガインを知っていたのに、自分はその名前どころか立場さえ知らなかったことが、若干面白くない。
 と同時に、皇帝であるヴォルフガインに物怖じしない様子にも納得がいった。初めて相見えた時に感じた堂々とした余裕のある態度は、国を統べる女王ならではだったのかと納得もする。
 自分と対等な立場にいる女に、ヴォルフガインは敢えて提案した。

「…………ヴォルフでいい。お前も、アリシアでいいか?」

「構わない。それで、何のためのご招待?」

 アリシアはあっさりと受け流し、先を促す。

「お前と話してみたかった。早速だがアリシア、レーヴェルランドとはなんだ?」

「大陸の中央山脈地帯に位置する、とある盆地にある小国のことだよ。お前たちから見たら、特殊な文化を持つ少数民族だね。普通の人間よりも少しだけ多く、神の祝福を得ている」

 淡々と、アリシアは答える。
 ヴォルフガインは質問を重ねていく。

「その小国が、何故帝国とベルハルトの戦争に介入した?」

「ベルハルト王国から依頼されたから。私達の本業は傭兵業だから」

「それで仕事だと…………だが、これまで国の戦争にレーヴェルランドが介入したなんて、聞いたことがない」

「当然だね。私達は傭兵業と言っても、普段は冒険者登録をして単独で活動している。この大陸は広い。噂を耳にする事も少ないだろう。
 今回、私達が戦争に集団で介入したのは、ベルハルト王国との縁と、神の意志だ。18年前もそうだけど、帝国はやり過ぎた。お前達も転換点に来ているのだろう? いつまでも戦争に明け暮れている訳にはいかない。国の在り方はいろいろだけど、争いで犠牲になるのは、一番弱い者たちだ。子供は特に、国の財産なのに」

 アリシアの言いようは、まるで俯瞰しているようだ。反論の余地さえなく、納得してしまう。

「……それでか? この戦争では死者も少なかった」

「私達が当事者でなく、介入者ということもあったからね。さすがに0という訳にはいかなかったけど、かなり気を遣ったつもりだ。ベルハルトから撤退させるのが目的だったからな。なに?まさか苦情?」

「いや、感謝だな。こちらから仕掛けた戦争だ。ある程度の犠牲は覚悟していたが、助かった。礼を言う」

「ふ~ん。意外とまともだ」

 その無表情を崩し、ニヤリと口角を上げたアリシアに、ヴォルフガインはムッとする。

「お前、何気に失礼だな」

「二つ名が血濡れ皇帝にしては、常識的な為政者だって、褒めてるつもり」

「お前、なんでそう偉そうなんだ? 俺よりも歳下だろう?」

「ヴォルフが19歳以上なら、そうだね」

「18なのか? 少しは目上の者を敬え」

「…………で、ヴォルフの話は終わりなら、私からも聞いていい?」

 互いに軽口を叩いていたが、表情を改めたアリシアが、ヴォルフガインに向きなおった。

「……なんだ?」

「ベルハルト王国の第二王子に縁談を持ち掛けたのは、何故?」

 情報が諸々漏れているのを問い詰めるのは、もはや無駄な気がする。ヴォルフガインは苦笑した。

「なんだ、知ってたのか? お前が言ったんだろう? 戦いを手段にするなって」

「そうだね。それで、婚姻か。アマリア皇女だっけ?」

「妹だ。20歳になる。それなりに教育してあるし、聞けば、第二王子も外交や執務は得意らしいからな。ベルハルトと対等な国交を結ぶにあたり、良い縁談だろう」

「ふうん。でも、皇帝の下でってことだよね。ヴォルフと方針が合わないと苦労しそう」

「俺は…………譲位しようと思っている。アマリアを女皇にして、ベルハルト王国の第二王子を王配にしようかと」

「…………は?」

 アリシアの無表情が、驚きに変わった。
 何を言ってるんだコイツ? という視線をグサグサと感じる。
 いきなり、皇帝辞めます、と宣言したのだから当然だ。

「ちなみにアマリアや側近には、これから伝える予定だ」

 アリシアは、音もなく立ち上がった。

「…………帰る」

 皇女や側近にすら伝えていないことを、しかも、帝国の一大事に関わる内容を、部外者であるアリシアが聞いてしまった。関わりたくない、とその表情が言っている。
 ヴォルフガインは、慌てて身を乗り出し、彼女の手をつかんだ。

「ちょっと待て。サーモン料理食ってけ。後、俺はお前と一緒にここを出る事にする」

 更なるヴォルフガインの爆弾発言に、アリシアの表情が今度は引き攣った。

「意味不明。巻き込まないで」

 アリシアの視線が冷たい。
 無表情の仮面が外れるとコイツ分かりやすい奴だなと、ヴォルフガインは思いながらも、アリシアを引き留める。

「だから、待て。俺がお前を傭兵か冒険者として雇う。俺も冒険者登録をして、ここを出る」

 ここで、アリシアを帰す訳にはいかない。
 彼女との縁をなんとしても繋いでおきたかった。
 レーヴェルランドの女王だと言うアリシアは、冒険者として皇都のギルドにいた。元来単独で冒険者や傭兵として活動しているのなら、雇用関係を結ぶことも可能だろう。

(俺は、アリシアをもっと知りたい)

 それはヴォルフガインが、女という生き物に対して初めて覚えた強烈な興味だった。

「皇帝としての責任は?」

 女王であるアリシアが、皇帝であるヴォルフガインに問うた。

「俺は13の頃、自分とその周囲の者達を守る為に戦うことを選び、ひたすら戦い続けて、結果的に帝国は大国となった。内政は優秀な者達がいるおかげで最近はずいぶん落ち着いてきた。戦いを手段にする時期が終わったんだろう。
 だったら俺はお払い箱だ。
 戦いの末、今のこの帝国になったんだからな。これからは、アマリアやベルハルト王国の第二王子のやり方で、この国を維持していけばいい」

「責任は、果たした、と」

「ああ。この地位に好きでいた訳ではないが、第七皇子としての責任は果たした。皇帝の退位祝に、興味深い女と冒険者として大陸を見て回るのも、悪くないだろう?
 お前には及ばないが、俺もそれなりに強い。足手まといにはならん。付き合え」

 アリシアは、ヴォルフガインの言葉に偽りがないかを見定めるようにじっと見ていたが、やがて、はぁ~と大きくため息をつくとソファーに座り直し、背もたれに身体を預け、考え込むように目を伏せた。
 その白い額に紫色の石が現れる。その石の中でキラキラと金の光が瞬くのを、ヴォルフガインは不思議な気持ちで眺めていた。

(一体どういう仕組みなんだ、あれ?)

 そのうち、自分にも明かしてくれるのだろうか?と、ぼんやり考えていたヴォルフガインだったが、やがて石は消え、アリシアがその瞼を上げる。そして、菫色の瞳をひたとヴォルフガインに合わせた。

「…………いくつか条件がある」

 つまりそれは、条件付き肯定だった。

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