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第40話 背負った十字架を外したくて
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終業式の欠席は、もしかしたら体調が悪いのかな、くらいにしか思っていなかった。けど、それならそれで陽平は連絡をくれるだろうし、ましてや学祭の打ち上げまで何も言わずに欠席するとは思っていなかったから、ちょっと心配にはなっていた。
その心配は夏休みに入っても減ることはおろかどんどん増していった。七月中は一切陽平と連絡を取ることはできず、夏休みに遊ぶ予定を立てることはできなかった。幸い、七月末にあった花火大会は雨で一週間後の八月頭に延期になったから、それはまだ間に合いそうだ。
けど、それで陽平に対する心配は収まるわけでもなく。
俺等四人は八月に入って時間を取り、学校近くにあるファミレスに集合してどうするかを話し合うことにした。
「……で、集まってもらったわけだけど……」
四人掛けのテーブル席にドリンクバーで取ったジュース片手に、俺は話を始める。
「……陽平と連絡取れた人……いるか? 今日になってでもいい」
隣に座る及川、俺と向かい合わせにいる茜、その隣の絵見に尋ねる。
予想通りと言えばそうだけど、全員が首を横に振った。
「そうだよな……俺も、一応中嶋とか相上、六井あたりにも聞いてみたけど、既読つかないし通話も出ないって話だから……」
そして、すぐに話は停滞してしまう。
「打ち上げも、来なかったしね……陽平」
茜がポツリと寂しそうに言う。
「どうしようか……折角高校入って初めての夏休みだし、みんなでパーッと楽しいことしたいけど……陽平いないと……面白くない、よ」
続けて呟いた茜の言葉は、きっと好きな人が来ないと面白くないっていう意味合いもあるだろうし、五人全員揃わないとそれはそれで面白くもないって意味もあるんだと思う。
本当は二人でどこか行きたいんだろうけど……な。
「……あのさ。恵一。全然関係ないんだけど、さ……」
「ん? 何? 絵見」
深刻そうな顔をしつつ、絵見は俺に話しかけてきた。
「……どうして、陽平と仲良くしようと思ったの?」
「……急に、どうしたんだよ、絵見……」
嫌な予感が、した。
俺の一番汚い部分を抉られる、そんな予感が。
「私も、事故のこと、気になったから記事だけは読んでおこうって思ったの。そしたら……さ。事故を起こした人の名前が」
俺は緊張のあまり、ズボンで手汗を拭ってしまう。……絵見、もしかして……。
気づいた、のか?
「五十嵐って……私たちが小学生のときに、自殺した子の……父親ってことでいいの?」
唇を噛んで、視線を膝元に移す。
「ねえ……恵一。私の記憶違いだったら、言って欲しいんだけど……。五十嵐君と、出会ったばかりの陽平って、どことなく、雰囲気が似てなかった……?」
グラスに入れていた氷が融けて音が鳴る。
「……それに、恵一ってさ……あの騒動以来、少し性格が変わったっていうか……前はそんなでもなかったのに、異常なまでに周りに気を遣うようになったよね。それと、陽平と仲良くしだしたのって、関係あるの?」
「……それが、どうしたって言うんだよ……」
声が震えないように、必死に押さえつける。動揺が知られないように、表情を固めている。
「陽平が連絡を絶ったのはさ……十中八九遥香が何か話したからだと思っている。っていうか大体想像はつく。状況からして。でも、遥香が話したがらないから保留にしていた。……それより気になったのは、あのときあげた恵一の『ごめん』っていう絶叫の意味。……ねえ、まだ、何か隠していることあるんじゃないの? 恵一」
踏み込まれる。外壁だけ綺麗に取り繕った心の一軒家に。家の中なんて、無秩序で自分の都合の良いようにしか作られていない。外との落差なんて歴然だ。
そんな汚れた俺の内面に、絵見は踏み込もうとしている。
「当時の陽平は、恵一が仲良くしてきた男子とは全く違うタイプの男子だった。理由が人柄にないのなら、陽平がやって来た時期を見ればわかる。陽平は、五月になってからようやく中学校に登校してきた。で、早速浮きかけていた。それを見た恵一は」
「……やめろ、違う」
「ねえ。恵一。確かあなた、自殺の後五十嵐君のお父さんと何かトラブルがあったんだよね。そこで『戸塚君ならなんとかしてくれると信じていたのに』って言われたとか」
「それ……誰から聞いた?」
「同じ小学校だった福原君。連絡先知ってる子が高校にいたから」
ほんと、探偵向いてるよ、絵見は。
「あなたは、陽平と友達になりたくて友達になったんじゃない。違う?」
そして、絵見はそう言い放つ。
秒針が半周するくらいの間、誰も何も言えなくなった。
「……五十嵐君とそれなりに関係があった恵一は、彼が自殺した理由を恵一自身に求めた。その結果、恵一の性格は変わって『周りを見る』性格になった。そして、五十嵐君と雰囲気が似ていて、なおかつ『浮きそうな』陽平と出会った。……恵一はさ。自分が背負った五十嵐君の十字架を、陽平と仲良くすることで外そうとしたんじゃないの? 陽平に、外す理由を求めたんじゃないの?」
核心も核心。大正解っておどけて言いたいくらいの正解っぷりだった。
……全部、バレた。
心臓がキュウと縮こまる、冷や汗が止まらない。
「……恵一、あなたは陽平を利用しようとして」
「も、もう、やめてあげてください……戸塚君だってそんな」
絵見の演説を止めたのは、無言で話を聞いていた及川だった。
しかし、それは火に油を注ぐ結果にしかならなかった。
「じゃあ、本題に戻るね。遥香、あなたは陽平をどこかへ連れて行ったあと何を話したの?」
「えっ……そ、それは……」
標的は、今度は及川に移ったのだから。
「いや、いい。想像ついてるって言ったしね。本当のこと話したんだよね? 私たちに話したのと、同じ内容のことを。……陽平は、当然混乱するに決まってる。だって当事者なのだから」
「…………」
及川は、何も答えることができずに黙り込んでしまう。
「ねえ、どうして遥香は何もしていないの? 陽平がこんな状態になっているのに」
「な、何もしてないなんて、連絡は取ろうと……」
「それはみんなやってるよ。茜なんて、三回くらい家にも押しかけているんだよ? まあ、空振りに終わったみたいだけど。……遥香、あなたも、陽平のこと好きなんでしょ? どうして何もしていないの?」
……これは、追及というよりも、もはや訴えだった。及川なら、どうにかできるのではないかという、絵見の訴えだった。
「好きっ……って……でも、私」
「遥香が、……幽霊なのは……関係ないっ。だって考えてよ。恋ができない陽平が、大雨のなか一緒に森で助けが来るの待ってくれたんだよ? しつこいナンパ男から助けてくれたのも茜から聞いた。準備のときに水飲み場でなんかそれっぽいこともしてた。学祭だってなんだかんだ言って二人で回ってた。……茜だって、できてないことをっ、あなたは陽平とやってきたの。何なの? そこまでやっておいてさ……いざこういう場面になったら何もしないの? 私たちじゃ、陽平は助けられないっ。遥香じゃないと、陽平は助けられないんだよ、わかってよっ」
その必死な思いは。痛切な叫びは。普段冷静な絵見がここまで感情を露わにするのは。
間違いなく、陽平のためであって。及川のためであって。
そして。
「……遥香。私たち、友達だから。だから、私のこと、気にしなくていいから。……だから、ね? ……陽平のこと、助けてあげて……?」
彼女の親友である、茜のためでもあって。
もう、覚悟は決まった。俺は財布から千円札一枚をテーブルに置いて立ち上がり、及川に告げる。
「……行こう。及川。陽平のところへ」
迷ったりなんかしない。全部、終わりにしよう。嘘で始まった関係なんて、もう清算してしまおう。何を言われても構わない。それでも、俺と及川は。
最後まで、陽平を助けないといけないんだから。
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終業式の欠席は、もしかしたら体調が悪いのかな、くらいにしか思っていなかった。けど、それならそれで陽平は連絡をくれるだろうし、ましてや学祭の打ち上げまで何も言わずに欠席するとは思っていなかったから、ちょっと心配にはなっていた。
その心配は夏休みに入っても減ることはおろかどんどん増していった。七月中は一切陽平と連絡を取ることはできず、夏休みに遊ぶ予定を立てることはできなかった。幸い、七月末にあった花火大会は雨で一週間後の八月頭に延期になったから、それはまだ間に合いそうだ。
けど、それで陽平に対する心配は収まるわけでもなく。
俺等四人は八月に入って時間を取り、学校近くにあるファミレスに集合してどうするかを話し合うことにした。
「……で、集まってもらったわけだけど……」
四人掛けのテーブル席にドリンクバーで取ったジュース片手に、俺は話を始める。
「……陽平と連絡取れた人……いるか? 今日になってでもいい」
隣に座る及川、俺と向かい合わせにいる茜、その隣の絵見に尋ねる。
予想通りと言えばそうだけど、全員が首を横に振った。
「そうだよな……俺も、一応中嶋とか相上、六井あたりにも聞いてみたけど、既読つかないし通話も出ないって話だから……」
そして、すぐに話は停滞してしまう。
「打ち上げも、来なかったしね……陽平」
茜がポツリと寂しそうに言う。
「どうしようか……折角高校入って初めての夏休みだし、みんなでパーッと楽しいことしたいけど……陽平いないと……面白くない、よ」
続けて呟いた茜の言葉は、きっと好きな人が来ないと面白くないっていう意味合いもあるだろうし、五人全員揃わないとそれはそれで面白くもないって意味もあるんだと思う。
本当は二人でどこか行きたいんだろうけど……な。
「……あのさ。恵一。全然関係ないんだけど、さ……」
「ん? 何? 絵見」
深刻そうな顔をしつつ、絵見は俺に話しかけてきた。
「……どうして、陽平と仲良くしようと思ったの?」
「……急に、どうしたんだよ、絵見……」
嫌な予感が、した。
俺の一番汚い部分を抉られる、そんな予感が。
「私も、事故のこと、気になったから記事だけは読んでおこうって思ったの。そしたら……さ。事故を起こした人の名前が」
俺は緊張のあまり、ズボンで手汗を拭ってしまう。……絵見、もしかして……。
気づいた、のか?
「五十嵐って……私たちが小学生のときに、自殺した子の……父親ってことでいいの?」
唇を噛んで、視線を膝元に移す。
「ねえ……恵一。私の記憶違いだったら、言って欲しいんだけど……。五十嵐君と、出会ったばかりの陽平って、どことなく、雰囲気が似てなかった……?」
グラスに入れていた氷が融けて音が鳴る。
「……それに、恵一ってさ……あの騒動以来、少し性格が変わったっていうか……前はそんなでもなかったのに、異常なまでに周りに気を遣うようになったよね。それと、陽平と仲良くしだしたのって、関係あるの?」
「……それが、どうしたって言うんだよ……」
声が震えないように、必死に押さえつける。動揺が知られないように、表情を固めている。
「陽平が連絡を絶ったのはさ……十中八九遥香が何か話したからだと思っている。っていうか大体想像はつく。状況からして。でも、遥香が話したがらないから保留にしていた。……それより気になったのは、あのときあげた恵一の『ごめん』っていう絶叫の意味。……ねえ、まだ、何か隠していることあるんじゃないの? 恵一」
踏み込まれる。外壁だけ綺麗に取り繕った心の一軒家に。家の中なんて、無秩序で自分の都合の良いようにしか作られていない。外との落差なんて歴然だ。
そんな汚れた俺の内面に、絵見は踏み込もうとしている。
「当時の陽平は、恵一が仲良くしてきた男子とは全く違うタイプの男子だった。理由が人柄にないのなら、陽平がやって来た時期を見ればわかる。陽平は、五月になってからようやく中学校に登校してきた。で、早速浮きかけていた。それを見た恵一は」
「……やめろ、違う」
「ねえ。恵一。確かあなた、自殺の後五十嵐君のお父さんと何かトラブルがあったんだよね。そこで『戸塚君ならなんとかしてくれると信じていたのに』って言われたとか」
「それ……誰から聞いた?」
「同じ小学校だった福原君。連絡先知ってる子が高校にいたから」
ほんと、探偵向いてるよ、絵見は。
「あなたは、陽平と友達になりたくて友達になったんじゃない。違う?」
そして、絵見はそう言い放つ。
秒針が半周するくらいの間、誰も何も言えなくなった。
「……五十嵐君とそれなりに関係があった恵一は、彼が自殺した理由を恵一自身に求めた。その結果、恵一の性格は変わって『周りを見る』性格になった。そして、五十嵐君と雰囲気が似ていて、なおかつ『浮きそうな』陽平と出会った。……恵一はさ。自分が背負った五十嵐君の十字架を、陽平と仲良くすることで外そうとしたんじゃないの? 陽平に、外す理由を求めたんじゃないの?」
核心も核心。大正解っておどけて言いたいくらいの正解っぷりだった。
……全部、バレた。
心臓がキュウと縮こまる、冷や汗が止まらない。
「……恵一、あなたは陽平を利用しようとして」
「も、もう、やめてあげてください……戸塚君だってそんな」
絵見の演説を止めたのは、無言で話を聞いていた及川だった。
しかし、それは火に油を注ぐ結果にしかならなかった。
「じゃあ、本題に戻るね。遥香、あなたは陽平をどこかへ連れて行ったあと何を話したの?」
「えっ……そ、それは……」
標的は、今度は及川に移ったのだから。
「いや、いい。想像ついてるって言ったしね。本当のこと話したんだよね? 私たちに話したのと、同じ内容のことを。……陽平は、当然混乱するに決まってる。だって当事者なのだから」
「…………」
及川は、何も答えることができずに黙り込んでしまう。
「ねえ、どうして遥香は何もしていないの? 陽平がこんな状態になっているのに」
「な、何もしてないなんて、連絡は取ろうと……」
「それはみんなやってるよ。茜なんて、三回くらい家にも押しかけているんだよ? まあ、空振りに終わったみたいだけど。……遥香、あなたも、陽平のこと好きなんでしょ? どうして何もしていないの?」
……これは、追及というよりも、もはや訴えだった。及川なら、どうにかできるのではないかという、絵見の訴えだった。
「好きっ……って……でも、私」
「遥香が、……幽霊なのは……関係ないっ。だって考えてよ。恋ができない陽平が、大雨のなか一緒に森で助けが来るの待ってくれたんだよ? しつこいナンパ男から助けてくれたのも茜から聞いた。準備のときに水飲み場でなんかそれっぽいこともしてた。学祭だってなんだかんだ言って二人で回ってた。……茜だって、できてないことをっ、あなたは陽平とやってきたの。何なの? そこまでやっておいてさ……いざこういう場面になったら何もしないの? 私たちじゃ、陽平は助けられないっ。遥香じゃないと、陽平は助けられないんだよ、わかってよっ」
その必死な思いは。痛切な叫びは。普段冷静な絵見がここまで感情を露わにするのは。
間違いなく、陽平のためであって。及川のためであって。
そして。
「……遥香。私たち、友達だから。だから、私のこと、気にしなくていいから。……だから、ね? ……陽平のこと、助けてあげて……?」
彼女の親友である、茜のためでもあって。
もう、覚悟は決まった。俺は財布から千円札一枚をテーブルに置いて立ち上がり、及川に告げる。
「……行こう。及川。陽平のところへ」
迷ったりなんかしない。全部、終わりにしよう。嘘で始まった関係なんて、もう清算してしまおう。何を言われても構わない。それでも、俺と及川は。
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