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恒例行事
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あれから、ミリアは休み時間僕の教室に居るようになった。いじめからできるだけ離すためだ。
授業が終わり僕はいつも通りB組に行って、
「ミリアー迎えに来たよー。」
おぉ怖い怖い。恐らくいじめっ子の子達に睨まれてるよ。もう慣れたけど。そんなことを考えていると、笑顔でミリアが走ってきた。笑顔が似合うよなほんと。あれだぞ?別に恋心なんてないぞ?僕にとっては家族だからな。そして僕らはA組に戻る。
まぁミリアはB組だけどね。
「にしてもさー」
そんなふうに輝翔がそう興味深そうに呟く。
「何だよ。早く言えよ」
妙に溜めるなー。ちなみにミリアは輝跳と天良とは仲良くなった。他の子も多分仲良くなりたいだろうけど。まぁ人間不信みたいなもんだし。慣れだよなー。
「お前らってほんとに似てるよな。髪色とか、まぁオッドアイは言わずもがなだけど。」
「「はあ?こんな美男(美女)と似てるだって!?
鬼邪(ミリア)って凄いモデルみたいじゃない(か)!」」
「息ぴったりすぎるだろ…。なにリア充なの?裏切ったの?鬼邪?」
怖い怖い怖い怖い。まず裏切るとは?
「「違うよ。鬼邪(ミリア)は友達兼家族だよ」」
「何その特殊な図。」
今度は天良がはぁ、とため息を着いた。
輝翔はというと…
「許さんぞ!鬼邪!裏切ったなー!!!?」
「何の話だよー!?」
「決闘を申し出る!体育館だ!!!」
挑まれたなら仕方ない。
「良いだろう!お前の変な捉え方をする頭をぶっ壊してくれるわ!!!」
昼休み、僕らは体育館に来ていた。
「勝負内容はドッジボールだぁ!」
輝翔がそう言った。
「なんでも受けてたってやる!」
そんなふうにお互いバチバチと睨んでいた。
「ねぇ天良?」
「何だい神咲さん?」
「なんだか凄い人が集まるけどなんで?」
この学校の体育館は広い。2階も客席があるくらいには。その客席に50人以上は座っていた。
「まぁ、輝翔と鬼邪の喧嘩は恒例行事だからね。この学校中が待ちわびている人気行事だよ。2年3年も面白がって見に来るよ」
恐るべしバカ2人組。そんなことを思っていると、2階から、
「どっちが勝つか昼飯かけよーぜ」
「絶対石神くんよ!」
「いや、青天じゃね?」
凄い人気である。
「さてこうしちゃ居られないね。ミリア行こうか、初めてだけど先生に許可をとってるし」
「どこ行くの?」
「そりゃもちろん…放送室だ!」
瞬間、天良は駆け出した。無視したら後でなんか言われそうだし、渋々私もついて行った。
「えー皆さんこんにちは1年A組の天良です。
現在体育館で恒例行事が開催されます。皆さんどんどん見に行きましょう。」
天良が言い切ると、どっと2、3年が来た。
「2階満席じゃん。やっぱ人気だな(笑)」
ほんとに凄いな。
「ジャンケンポン!」
僕は、またグーを出した。案の定負けた。
しまった!俺は馬鹿なのか?
「ボールは頂くぞ!」
くそっ!
アナウンスが鳴り響く。
「皆さん勝負開始までのカウントダウンです!」
そうアナウンスがなると、体育館は3、2、1スタートと響き渡った。
「よっしゃ!行くぞ!」
そう言って輝翔は助走をつけて上にとび、僕にボールを投げた。それを僕は、
「あまい!!!」
そう言って片手でキャッチした。
すると会場はわっと盛り上がる。
「今度はこっちだぁ!」
僕は助走をつけて空中に羽ばたき、二三度回転して勢いをつけて、ボールを打ち込んだ。
それを輝翔が転がりつつキャッチする。全身でボールの勢いを殺したのだろう。
「やるな?」
「今度はこっちだぁ!」
それから僕達の闘いは5分に渡り続き最終的に僕が勝ったのだった。
何なのあの人たち…怖いんですけど?私は心の中でそう零すのだった。
授業が終わり僕はいつも通りB組に行って、
「ミリアー迎えに来たよー。」
おぉ怖い怖い。恐らくいじめっ子の子達に睨まれてるよ。もう慣れたけど。そんなことを考えていると、笑顔でミリアが走ってきた。笑顔が似合うよなほんと。あれだぞ?別に恋心なんてないぞ?僕にとっては家族だからな。そして僕らはA組に戻る。
まぁミリアはB組だけどね。
「にしてもさー」
そんなふうに輝翔がそう興味深そうに呟く。
「何だよ。早く言えよ」
妙に溜めるなー。ちなみにミリアは輝跳と天良とは仲良くなった。他の子も多分仲良くなりたいだろうけど。まぁ人間不信みたいなもんだし。慣れだよなー。
「お前らってほんとに似てるよな。髪色とか、まぁオッドアイは言わずもがなだけど。」
「「はあ?こんな美男(美女)と似てるだって!?
鬼邪(ミリア)って凄いモデルみたいじゃない(か)!」」
「息ぴったりすぎるだろ…。なにリア充なの?裏切ったの?鬼邪?」
怖い怖い怖い怖い。まず裏切るとは?
「「違うよ。鬼邪(ミリア)は友達兼家族だよ」」
「何その特殊な図。」
今度は天良がはぁ、とため息を着いた。
輝翔はというと…
「許さんぞ!鬼邪!裏切ったなー!!!?」
「何の話だよー!?」
「決闘を申し出る!体育館だ!!!」
挑まれたなら仕方ない。
「良いだろう!お前の変な捉え方をする頭をぶっ壊してくれるわ!!!」
昼休み、僕らは体育館に来ていた。
「勝負内容はドッジボールだぁ!」
輝翔がそう言った。
「なんでも受けてたってやる!」
そんなふうにお互いバチバチと睨んでいた。
「ねぇ天良?」
「何だい神咲さん?」
「なんだか凄い人が集まるけどなんで?」
この学校の体育館は広い。2階も客席があるくらいには。その客席に50人以上は座っていた。
「まぁ、輝翔と鬼邪の喧嘩は恒例行事だからね。この学校中が待ちわびている人気行事だよ。2年3年も面白がって見に来るよ」
恐るべしバカ2人組。そんなことを思っていると、2階から、
「どっちが勝つか昼飯かけよーぜ」
「絶対石神くんよ!」
「いや、青天じゃね?」
凄い人気である。
「さてこうしちゃ居られないね。ミリア行こうか、初めてだけど先生に許可をとってるし」
「どこ行くの?」
「そりゃもちろん…放送室だ!」
瞬間、天良は駆け出した。無視したら後でなんか言われそうだし、渋々私もついて行った。
「えー皆さんこんにちは1年A組の天良です。
現在体育館で恒例行事が開催されます。皆さんどんどん見に行きましょう。」
天良が言い切ると、どっと2、3年が来た。
「2階満席じゃん。やっぱ人気だな(笑)」
ほんとに凄いな。
「ジャンケンポン!」
僕は、またグーを出した。案の定負けた。
しまった!俺は馬鹿なのか?
「ボールは頂くぞ!」
くそっ!
アナウンスが鳴り響く。
「皆さん勝負開始までのカウントダウンです!」
そうアナウンスがなると、体育館は3、2、1スタートと響き渡った。
「よっしゃ!行くぞ!」
そう言って輝翔は助走をつけて上にとび、僕にボールを投げた。それを僕は、
「あまい!!!」
そう言って片手でキャッチした。
すると会場はわっと盛り上がる。
「今度はこっちだぁ!」
僕は助走をつけて空中に羽ばたき、二三度回転して勢いをつけて、ボールを打ち込んだ。
それを輝翔が転がりつつキャッチする。全身でボールの勢いを殺したのだろう。
「やるな?」
「今度はこっちだぁ!」
それから僕達の闘いは5分に渡り続き最終的に僕が勝ったのだった。
何なのあの人たち…怖いんですけど?私は心の中でそう零すのだった。
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