僕が君を守る、そんな物語が紡がれる

太陽は沈み、闇が僕らを飲み込む。

昼休みの戦いは幕を閉じ、僕らは教室に戻っていた。みんなからは
｢青天惜しかったなー｣
とか
｢次頑張れよー｣
って感じの言葉をクラスメイトにかけられていた。
僕は、
｢やっぱ、かっこいいな石神。｣
とか
｢空中でどうやって回転すんの？｣
とか聞かれた。ぶっちゃけ、感覚だから分からない。僕も感覚だから分からないと告げて、僕と輝翔、ミリア、天良は集まった。
｢いやー、今日も良い闘いでしたなー｣
天良が満面の笑みでそういった。
｢あんなことしてるなんて初めて知ったわ。｣
ミリアはいつも教室にいたらしいからな。まぁ、いじめられてたんだろうけど。気持ち悪い奴らだな。ほんとに。
｢輝翔｣
僕が、ニヤニヤしながら輝翔の肩をポンポンと叩いた。すると輝翔が言った。
｢な、何だよ。気持ち悪いぞ？｣
うるせぇーよ。
｢今日は僕の勝ちだよ。パン買ってくれよな。｣
ふっふっふ。パンを奢って貰うのは初めてだ。
｢…分かったよ…ってあぁ！？お前そういえば俺らのパン買ってないじゃん！｣
パン？奢るなんてそんなかけしたっけ？…あ…。
どうしよう、そういえばジャンケンで負けたんだった。すっかり忘れてた。どうする…ここでしらばっくれても、証人が3人もいるんじゃもう無理だおしまいだ。
｢…忘れてた。｣
うん。正直に言おう。これが1番だ。
｢…やっぱりかよ。じゃあ俺はパンは奢らないがお前もパンは奢らなくていい。2人の分は買えよ？｣
ありがとう、と僕は心の中で呟いた。
｢分かった。いい案だと思うよ｣
その後いろいろ雑談を繰り広げていると、2分前を告げる予鈴が鳴った。
｢じゃあまた後で｣
笑顔でミリアが手を振った。僕らも返すように手を振る。いや、それにしても…ミリアは笑顔じゃないとなと思うこの頃だった…。




今日の昼休みは濃かったなーと私が考えていると、いじめっ子が話しかけてきた。
｢今日の放課後、教室で残ってよ。｣
最近ないと思ってたけど、またいじめられるの？
｢…な、なんでですか？｣
私は問う。
｢とりあえず残りなさいよ？残らないと…どうなるか、分かるわよね？｣
数名のいじめっ子が私を睨む。私はそれに恐怖を覚え、
｢…はい。｣
と、返してしまった。





そして運命は急速に加速し…





2つの終わりが展開される。