8 / 11
物語のエンド~誰も救えない、君も守れない~
しおりを挟む
「…どーもー。家の家族に何してるんですかー?」
僕は、あっけらかんとした感じで言った。
「…来たわね?あんたを待ってたのよ…」
そんなことを言っていじめっ子達はニヤリと笑った。
「何笑ってんだよ。」
僕は真顔でそう聞いた。するといじめっ子はミリアの首にナイフをあて、ミリアを拘束した。ミリアは突然の出来事に驚き、顔は青ざめていて汗が流れていた。ミリアの首から血が流れる。ナイフがかすったようだった。
「…おい。そこまでしたら流石の僕でも許さねーぞ…」
僕はいじめっ子を睨みつけ、戦闘態勢をとった。
「…わかってると思うけど、あなたは素手なのよ?
私達に勝てるわけないじゃない。」
いじめっ子達は十数人、みんなナイフを持っていた。幸いにもみんな女子だから、刺されてもまぁ助かるだろう。
「分かってるよ。…でもまぁ僕も暴力をしたいわけじゃない。こんなことをする理由を聞こうか?」
僕は戦闘態勢をとったまま、いじめっ子達に聞いた。人を殺すってことは人生を棒に振るということだ。僕達を殺して埋めても、輝翔達が見てる。こいつらが僕達に手を出した時点でこいつらの負けだ。
「…そういえば、あんたも気持ち悪い目してるじゃない?片目赤いなんて、まさにこいつみたいに。」
そう言っていじめっ子はミリアをロープで縛る。
ミリアは、あまりの恐怖に気絶してしまったようだ。
「片目が赤いから何だ?お前らは、片目が青い外国人にもそんなことをするのか?」
僕は、怒っていた。こいつらの思考回路は狂ってると心の底から思った。
「えぇ当然よ。ここは日本、そしてこの学校はヒトが通う場所。目が赤いバケモノなんてこの学校にはいらないのよ。」
いじめっ子は淡々とそう言う。
体が震えるのを感じた。全身の血液が大量に回り始めるのを感じだ。僕の怒りは頂点だった。
「ふざけん…なぁ!」
僕はそう叫んだ。でも飛び出せなかった。ミリアが人質に取られている以上、無闇には動けない。
「くっそ!」
どうしようもない。どうすれば…
「さて、じゃあゲームをしましょう。こいつらに勝てるかしら。」
いじめっ子はそう言って、手を叩いた。するとそこから、男が数名入ってきた。外には輝翔達がいるが…上手く隠れたことを祈る。
男達は一気に僕に押し寄せてきた。団結力がない高校生なんて、相手にならない。僕は一人一人捌いていった。最後の1人も倒した。
「おい。倒したぞ。」
僕は、いじめっ子の方をキッと睨んだ。だがそこにいじめっ子達は居らず、血まみれのミリアしかいなかった。
「はぁ!?」
僕は急いでミリアに駆け寄る。
「おい!ミリア分かるか?大丈夫か!?」
ミリアの腹部は何ヶ所もナイフの跡があった。
「!!くっそ!!」
心臓は止まっている。心臓マッサージをしようとした時だった。サクッとこの場に似合わない音がした。瞬間、僕は背中に痛みを感じる。
「ぐぁっ!?」
ミリアに覆い被さるように倒れる。急いで起きて振り返ると、そこには何人ものいじめっ子がナイフを振りかぶっていた。避けれる!僕はそう思い避けようとする、がそうするとミリアにナイフが刺さることを理解してしまった。
「ちっ。詰み…か」
僕は迫り来るナイフの数々を見てそう思った。誰も救えなかった。多分輝翔達もやられているだろう。全然来ないからな、警察とか。ミリアごめんな、大事なお前を守れなくて。そんなことを最後に僕の意識は途絶えた。いや、違う。最後に僕が思ったのはそう。
~バッドエンドだ…~
世界は終わる。そしてアナザーワールドへ…。
僕は、あっけらかんとした感じで言った。
「…来たわね?あんたを待ってたのよ…」
そんなことを言っていじめっ子達はニヤリと笑った。
「何笑ってんだよ。」
僕は真顔でそう聞いた。するといじめっ子はミリアの首にナイフをあて、ミリアを拘束した。ミリアは突然の出来事に驚き、顔は青ざめていて汗が流れていた。ミリアの首から血が流れる。ナイフがかすったようだった。
「…おい。そこまでしたら流石の僕でも許さねーぞ…」
僕はいじめっ子を睨みつけ、戦闘態勢をとった。
「…わかってると思うけど、あなたは素手なのよ?
私達に勝てるわけないじゃない。」
いじめっ子達は十数人、みんなナイフを持っていた。幸いにもみんな女子だから、刺されてもまぁ助かるだろう。
「分かってるよ。…でもまぁ僕も暴力をしたいわけじゃない。こんなことをする理由を聞こうか?」
僕は戦闘態勢をとったまま、いじめっ子達に聞いた。人を殺すってことは人生を棒に振るということだ。僕達を殺して埋めても、輝翔達が見てる。こいつらが僕達に手を出した時点でこいつらの負けだ。
「…そういえば、あんたも気持ち悪い目してるじゃない?片目赤いなんて、まさにこいつみたいに。」
そう言っていじめっ子はミリアをロープで縛る。
ミリアは、あまりの恐怖に気絶してしまったようだ。
「片目が赤いから何だ?お前らは、片目が青い外国人にもそんなことをするのか?」
僕は、怒っていた。こいつらの思考回路は狂ってると心の底から思った。
「えぇ当然よ。ここは日本、そしてこの学校はヒトが通う場所。目が赤いバケモノなんてこの学校にはいらないのよ。」
いじめっ子は淡々とそう言う。
体が震えるのを感じた。全身の血液が大量に回り始めるのを感じだ。僕の怒りは頂点だった。
「ふざけん…なぁ!」
僕はそう叫んだ。でも飛び出せなかった。ミリアが人質に取られている以上、無闇には動けない。
「くっそ!」
どうしようもない。どうすれば…
「さて、じゃあゲームをしましょう。こいつらに勝てるかしら。」
いじめっ子はそう言って、手を叩いた。するとそこから、男が数名入ってきた。外には輝翔達がいるが…上手く隠れたことを祈る。
男達は一気に僕に押し寄せてきた。団結力がない高校生なんて、相手にならない。僕は一人一人捌いていった。最後の1人も倒した。
「おい。倒したぞ。」
僕は、いじめっ子の方をキッと睨んだ。だがそこにいじめっ子達は居らず、血まみれのミリアしかいなかった。
「はぁ!?」
僕は急いでミリアに駆け寄る。
「おい!ミリア分かるか?大丈夫か!?」
ミリアの腹部は何ヶ所もナイフの跡があった。
「!!くっそ!!」
心臓は止まっている。心臓マッサージをしようとした時だった。サクッとこの場に似合わない音がした。瞬間、僕は背中に痛みを感じる。
「ぐぁっ!?」
ミリアに覆い被さるように倒れる。急いで起きて振り返ると、そこには何人ものいじめっ子がナイフを振りかぶっていた。避けれる!僕はそう思い避けようとする、がそうするとミリアにナイフが刺さることを理解してしまった。
「ちっ。詰み…か」
僕は迫り来るナイフの数々を見てそう思った。誰も救えなかった。多分輝翔達もやられているだろう。全然来ないからな、警察とか。ミリアごめんな、大事なお前を守れなくて。そんなことを最後に僕の意識は途絶えた。いや、違う。最後に僕が思ったのはそう。
~バッドエンドだ…~
世界は終わる。そしてアナザーワールドへ…。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる