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第6章 谷海合 未咲紀の秘密
谷海合財閥
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僕は無事退院した。みんなにはとても迷惑をかけてしまった。だから1つ、病院を出てみんなに提案をすることにした。
「ねぇみんな。今回、僕はみんなに迷惑をかけたからさ、何でも1つ言うこと聞くよ。できる限りだけど。」
僕は女の子の好みの物とか、して欲しいこととかがよく分からない。だから、こんな形にするしか無かったんだ。みんなは急にピクリとも動かなくなった。え…。僕、不味いこと言ったかな…。
「み、みんなどうしたの?いきなり固まって。」
僕はとりあえず聞くことにした。最初に口を開いたのは霊夏だった。
「何でもしてくれるの?」
「あぁ、僕にできることなら。でも、みんなでできることがいいな。例えば奢りでご飯食べるとか?」
お金はあまり使わない。だからお金は減らないし、バイトもしているから貯まる一方だ。
「…じゃあ、お兄ちゃん!私クレープ食べたい!フルーツいっぱい乗ったやつ!」
「あぁいいぞ。今から行こうか。みんなは行けるかな?」
僕がみんなを見渡す。みんな行けそうだ。
「みんなはまだどんなことして欲しいか決まってないと思うから、クレープ食べながら決めたら?」
という僕の提案に、みんなは賛成してくれるのだった。
「すっごい、美味しそうだな…。」
僕はクレープ屋さんにて、メニューに並ぶ美味しそうなクレープを見ていた。霊夏はというと即決で、1番豪華なフルーツが沢山乗ったやつを選んだ。僕もそれにしようかな。
「霊也君。…私、自分で買うよ。奢ってもらうのはちょっと悪いから。」
と、夢叶が言った。隼歌も愛澄花も頷いている。
「…そう?僕は別にこれくらいの出費は全く問題ないんだけど…。まぁ無理に押し付けるのも良くないからこれ以上は言わないよ。」
そして僕達は各々パフェを買い、外へ出た。霊夏は幸せそうに食べている。
「ほんと、美味しそうに食べるよな、霊夏は。」
「だって美味しいんですもん!」
と霊夏は笑顔で答えた。僕達の会話を聞いて、夢叶達も笑っていた。幸せを実感した。
今度は夢叶と愛澄花のお願いで、みんなでショピングモールへ行った。服を見たり帽子を見たり、ゲームセンターでゲームをしたりと、いっぱい遊んだ。今回でわかったことは、霊夏と夢叶はUFOキャッチャーがとても上手いということだ。確率機であろう台も、アームが弱くても何でも取ってしまうのである。
最後に隼歌のお願い、それは今日できることではなく、後日にそれを実行することにした。
後日、隼歌のお願い。そう、遊園地へ行くだった。ジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に行ったり、いきなり上がっていきなり下がるやつにも乗った。僕的にはあれはもう乗りたくないかな。とても酔うし、怖すぎる。今、僕はみんなの分のジュースを買いに行っている。みんなは僕が乗れないやつが楽しいみたいだ。僕も誘われたが遠慮した、あれは乗れない。ほんと無理。だから僕は今ジュースを買いに行っているのだ。
ふと、薄暗い狭い場所に目がいった。そこには、1人の少女を数人で取り囲む男達がいた。僕は会話に耳を傾ける。
「谷海合財閥(やみあいざいばつ)の令嬢、谷海合未咲紀(やみあい みさき)。」
「な、何よ。あんた達は何者?」
「お前を暗殺しろという命令を受けた暗殺者だ。ここで死んでもらう。谷海合 未咲紀」
そう聞こえた瞬間、そいつはナイフを振り下ろして…
いなかった。いや、正確にはナイフを振り下ろせなかった、だ。
「おいおい。ガタイのいいおっさん。そんなに可愛い子にナイフ何か向けちゃってさ。どーしたのー?」
僕は男が振りかぶった右手を掴み、ナイフを落とした。
「聞く限り暗殺者らしいじゃん。でも、おかしいな。高校生何かに、ナイフを落とされちゃった。それどころか、」
僕は周囲を見渡すような仕草をする。
「お仲間さんはどこかなー?お、いた。」
僕は地面を指さした。そこには先程の男達が這いつくばっていた。僕は声を煽るトーンから低めに変えて言った。
「こんな所でしょうもないことをするな。未来ある子供の命を奪ってどうする。ここでお前を始末してやろうか?」
僕は男の右手を掴み、一気に投げ飛ばした。男は更に奥に飛ばされ、動かなくなった。
「谷海合財閥の未咲紀さんだっけ?」
僕は力なく座っている彼女の目線に合わせた。
「ボディーガードをつけろ。谷海合財閥は相当な財力があると、聞いたことがある。狙われるのも無理はない。1人で無闇に出歩くな。分かったな?」
未咲紀という少女は何か言いたげな顔をしていたが、僕は路地裏を去った。みんなの分のジュースを買わなくちゃならない。それにしても、谷海合財閥…か。あの財閥の社長。見たことあるんだが何か裏がありそうなんだよな…。まぁ僕にはあの子が無事に暮らせることを祈るしかないんだが…。僕は何故かまた会う気がしてならなかった。
「谷海合 未咲紀。次に会うなら…
話を聞いてみよう。」
「ねぇみんな。今回、僕はみんなに迷惑をかけたからさ、何でも1つ言うこと聞くよ。できる限りだけど。」
僕は女の子の好みの物とか、して欲しいこととかがよく分からない。だから、こんな形にするしか無かったんだ。みんなは急にピクリとも動かなくなった。え…。僕、不味いこと言ったかな…。
「み、みんなどうしたの?いきなり固まって。」
僕はとりあえず聞くことにした。最初に口を開いたのは霊夏だった。
「何でもしてくれるの?」
「あぁ、僕にできることなら。でも、みんなでできることがいいな。例えば奢りでご飯食べるとか?」
お金はあまり使わない。だからお金は減らないし、バイトもしているから貯まる一方だ。
「…じゃあ、お兄ちゃん!私クレープ食べたい!フルーツいっぱい乗ったやつ!」
「あぁいいぞ。今から行こうか。みんなは行けるかな?」
僕がみんなを見渡す。みんな行けそうだ。
「みんなはまだどんなことして欲しいか決まってないと思うから、クレープ食べながら決めたら?」
という僕の提案に、みんなは賛成してくれるのだった。
「すっごい、美味しそうだな…。」
僕はクレープ屋さんにて、メニューに並ぶ美味しそうなクレープを見ていた。霊夏はというと即決で、1番豪華なフルーツが沢山乗ったやつを選んだ。僕もそれにしようかな。
「霊也君。…私、自分で買うよ。奢ってもらうのはちょっと悪いから。」
と、夢叶が言った。隼歌も愛澄花も頷いている。
「…そう?僕は別にこれくらいの出費は全く問題ないんだけど…。まぁ無理に押し付けるのも良くないからこれ以上は言わないよ。」
そして僕達は各々パフェを買い、外へ出た。霊夏は幸せそうに食べている。
「ほんと、美味しそうに食べるよな、霊夏は。」
「だって美味しいんですもん!」
と霊夏は笑顔で答えた。僕達の会話を聞いて、夢叶達も笑っていた。幸せを実感した。
今度は夢叶と愛澄花のお願いで、みんなでショピングモールへ行った。服を見たり帽子を見たり、ゲームセンターでゲームをしたりと、いっぱい遊んだ。今回でわかったことは、霊夏と夢叶はUFOキャッチャーがとても上手いということだ。確率機であろう台も、アームが弱くても何でも取ってしまうのである。
最後に隼歌のお願い、それは今日できることではなく、後日にそれを実行することにした。
後日、隼歌のお願い。そう、遊園地へ行くだった。ジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に行ったり、いきなり上がっていきなり下がるやつにも乗った。僕的にはあれはもう乗りたくないかな。とても酔うし、怖すぎる。今、僕はみんなの分のジュースを買いに行っている。みんなは僕が乗れないやつが楽しいみたいだ。僕も誘われたが遠慮した、あれは乗れない。ほんと無理。だから僕は今ジュースを買いに行っているのだ。
ふと、薄暗い狭い場所に目がいった。そこには、1人の少女を数人で取り囲む男達がいた。僕は会話に耳を傾ける。
「谷海合財閥(やみあいざいばつ)の令嬢、谷海合未咲紀(やみあい みさき)。」
「な、何よ。あんた達は何者?」
「お前を暗殺しろという命令を受けた暗殺者だ。ここで死んでもらう。谷海合 未咲紀」
そう聞こえた瞬間、そいつはナイフを振り下ろして…
いなかった。いや、正確にはナイフを振り下ろせなかった、だ。
「おいおい。ガタイのいいおっさん。そんなに可愛い子にナイフ何か向けちゃってさ。どーしたのー?」
僕は男が振りかぶった右手を掴み、ナイフを落とした。
「聞く限り暗殺者らしいじゃん。でも、おかしいな。高校生何かに、ナイフを落とされちゃった。それどころか、」
僕は周囲を見渡すような仕草をする。
「お仲間さんはどこかなー?お、いた。」
僕は地面を指さした。そこには先程の男達が這いつくばっていた。僕は声を煽るトーンから低めに変えて言った。
「こんな所でしょうもないことをするな。未来ある子供の命を奪ってどうする。ここでお前を始末してやろうか?」
僕は男の右手を掴み、一気に投げ飛ばした。男は更に奥に飛ばされ、動かなくなった。
「谷海合財閥の未咲紀さんだっけ?」
僕は力なく座っている彼女の目線に合わせた。
「ボディーガードをつけろ。谷海合財閥は相当な財力があると、聞いたことがある。狙われるのも無理はない。1人で無闇に出歩くな。分かったな?」
未咲紀という少女は何か言いたげな顔をしていたが、僕は路地裏を去った。みんなの分のジュースを買わなくちゃならない。それにしても、谷海合財閥…か。あの財閥の社長。見たことあるんだが何か裏がありそうなんだよな…。まぁ僕にはあの子が無事に暮らせることを祈るしかないんだが…。僕は何故かまた会う気がしてならなかった。
「谷海合 未咲紀。次に会うなら…
話を聞いてみよう。」
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