僕の周りの人達には秘密がある

ノア オリバー

文字の大きさ
35 / 46
第7章 時の思い出

命令1 ~お泊まり会 夜~

しおりを挟む
「さぁ!みんな揃ったし何する!?」
僕は椅子に座るみんなに声をかけた。
「ジェンガしよー!」
そう言って隼歌は大きなカバンからジェンガを取り出した。
「ジェンガか…面白そうだね!やろうやろう!」
「ジェンガ?」
未咲紀はジェンガを知らないのか首を傾げていた。
「ジェンガ知らない?未咲紀。」
「えぇ聞いたことすら無かったわ。」
まじか!でもみんなジェンガやる気満々だし…、
「じゃあ未咲紀は僕の横に来て。教えるから。」
それから僕は少しだけ説明し、その後すぐ始まった。元々単純なルールなため、未咲紀が理解するのは一瞬だった。

「本当に、そこでいいのかな?」
ここで夢叶が愛澄花に言葉をかけた。
「ここでいいわ!」
愛澄花は動じず、危なげなくブロックを置いた。
「ぐぬぬ…やるわね愛澄花?」
「ふっふっふ。その手にはもう乗らないよ!」
過去に何回か今の手に乗せられたんだね…。




「次は何するー?」
ジェンガは未咲紀のターンで終了。未咲紀は罰ゲームで語尾にニャンをつけることになった。
「くっ。罰ゲームなんて聴いてないニャン!」
「そりゃ言ってないもの。」
隼歌がそう答えた。
「ジェンガは初めてだったけど、トランプなら負けないニャン!」
未咲紀はカバンからトランプを取り出した。
「何するの?ババ抜き?大富豪?」
僕が未咲紀に聞くと、未咲紀は
「ババ抜きで行くニャン!私は負けるはずが無いニャン!」
未咲紀さん。それフラグって言うんだよ?










「な、なん…だと、、?」 
なんと負けたのは未咲紀では無く僕だった。あんなにフラグ建ててたのに。
「あんなにフラグ建ててたのになんで勝ったの…。」
隼歌も僕と同じ理由で驚いていた。  
「罰ゲームは何にしようかニャン♪」
ルンルンで罰ゲームを考える未咲紀。僕はマシなやつで頼む…と願うことしか出来ないのだった。









「…そろそろ勉強するかワン?」
僕は罰ゲームで語尾にワンとつけることになった。うぅ、恥ずかしいな。
「そうだね!1回勉強しようか。」
夢叶が僕の意見に賛成し、机を片付けて勉強道具を出した。夏休みに入っているので、課題が沢山出ている。できるだけ今終わらしておきたい。

   



勉強もある程度した僕達は、再び遊んだ。絵しりとりをしたり、再びババ抜きをしたり、沢山遊んだ。そして今、みんながお風呂に入り終わり、寝る準備をしている。

「ねぇねぇ!」
隼歌が布団の上に座って言った。
「みんなこっち来て!」
みんなが隼歌のところに集まると、隼歌は割り箸を広げた。先端が赤で塗りつぶされているものと、数字が書いているもの。これを見て、僕は隼歌がしようとしていることが分かってしまった。
「じゃあ。僕。もう寝るから。」
そう言って逃げようとしたが、
「駄目よ。」
引き止められてしまった。逃げられない…!
「みんな?お泊まり会と言えば夜更かし。夜更かしと言えばゲーム。ゲームと言えば?そう。」





「「「王様ゲーム!」」」





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語

kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。 率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。 一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。 己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。 が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。 志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。 遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。 その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。 しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

処理中です...