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第7章 時の思い出
待ち合わせ
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「んんー…。はへっ?ここ何処だ?」
僕は気が付くと見知らぬ場所にいた。
「昨日は確かベットで寝たはず…ということは夢か!」
僕はこれが夢であると気づいた…のだが一向に目が覚めなかった。
「…おかしいな…。全然夢の世界から出れないな…。なんでだろう…。」
辺りを見渡す。緑が広がるこの草原は見覚えがあった。
「…少し歩くか。」
僕は前にある鬱蒼と広がる森の中に足を踏み入れた。瞬間、視界は暗転した。
「…な。」
そんな風の音が耳に響いた。
「起きてくださーい!朝ですよー!…うーん、お兄ちゃんが起きないなんておかしいです…。だいたい普段は自分から起きてくるのに…はっ!もしかして病気!?お兄ちゃん!起きてください!」
私、雨流射 霊夏は今兄である雨流射 霊也の体を揺すっていた。すると、
「ん、うーん…。」
そう唸ってお兄ちゃんは体を起こした。
「おはようございます!お兄ちゃん。6:00に起きてないなんて珍しいですね!」
今の時刻は6:00。お兄ちゃんはいつも5:00には起きているので結構な寝坊だ。
「…お前…誰だ?」
「え?寝ぼけてるんですか?私ですよ!雨流射 霊夏!あなたの妹でしょ?」
お兄ちゃんは瞬きを一、二回してから
「あぁ、霊夏か。おはよう。」
何事も無かったかのように挨拶した。少し違和感を感じる私だったが、
「おはようございます!今日も一日頑張りましょう!」
と言ったのだった。
そう言えば今日は隼歌と一緒に映画を見に行くんだったかな…。命令とはいえ僕も映画調べたりしたんだよな…。まぁ、映画なんて行ったことない見たことない僕からすれば何がいいのか悪いのか分かるはずもなかったんだがな…。ホラー系が多かった気がする。夏だからかな…。ホラーって本当に怖いのかな…。人が創りし物だから怖くないんじゃないか?…霊感無いからどっちみち怖いのかもしれない。よし!ホラーはやめよう。そしたら他に何があるんだろうか…。アニメ…ドラマ…恋愛系…。
「クソ!どれも知らない奴ばっかりだ!このスマホ使えねー!」
使えないのは僕だというツッコミを脳内でしつつ、外へ行く準備をするのだった。
僕は待ち合わせのショッピングモール付近の駅に来ていた。待ち合わせ時刻は11:00。今は10: 30だ。
「早く来すぎた、かな?」
遅れるのは相手に悪いし自分も嫌な気分になる、だから僕は予定時間10分前に行動するようにしているのだが…流石に早すぎた。初めての映画で緊張してしまったようだ。
「あれ?」
後ろから声が聞こえた。僕は振り返った。
「ごめん…時間、間違えたかな?だいぶ早く来たと思ったんだけど…。」
隼歌だった。
「いや、全然。僕も今来たところだ。映画が初めてでそわそわしてたら早く着いてしまったんだ。」
早く来た理由を説明すると隼歌は笑って、
「やっぱり霊也君は面白くて可愛いね。飽きないな~。さぁデート楽しも!」
「デ、デート!?そんなんじゃ…ってちょっと!」
隼歌は僕の手を握ってどんどん進んだ。僕は遅れを取らないよう隼歌の横に並んで歩くのだった。
僕は気が付くと見知らぬ場所にいた。
「昨日は確かベットで寝たはず…ということは夢か!」
僕はこれが夢であると気づいた…のだが一向に目が覚めなかった。
「…おかしいな…。全然夢の世界から出れないな…。なんでだろう…。」
辺りを見渡す。緑が広がるこの草原は見覚えがあった。
「…少し歩くか。」
僕は前にある鬱蒼と広がる森の中に足を踏み入れた。瞬間、視界は暗転した。
「…な。」
そんな風の音が耳に響いた。
「起きてくださーい!朝ですよー!…うーん、お兄ちゃんが起きないなんておかしいです…。だいたい普段は自分から起きてくるのに…はっ!もしかして病気!?お兄ちゃん!起きてください!」
私、雨流射 霊夏は今兄である雨流射 霊也の体を揺すっていた。すると、
「ん、うーん…。」
そう唸ってお兄ちゃんは体を起こした。
「おはようございます!お兄ちゃん。6:00に起きてないなんて珍しいですね!」
今の時刻は6:00。お兄ちゃんはいつも5:00には起きているので結構な寝坊だ。
「…お前…誰だ?」
「え?寝ぼけてるんですか?私ですよ!雨流射 霊夏!あなたの妹でしょ?」
お兄ちゃんは瞬きを一、二回してから
「あぁ、霊夏か。おはよう。」
何事も無かったかのように挨拶した。少し違和感を感じる私だったが、
「おはようございます!今日も一日頑張りましょう!」
と言ったのだった。
そう言えば今日は隼歌と一緒に映画を見に行くんだったかな…。命令とはいえ僕も映画調べたりしたんだよな…。まぁ、映画なんて行ったことない見たことない僕からすれば何がいいのか悪いのか分かるはずもなかったんだがな…。ホラー系が多かった気がする。夏だからかな…。ホラーって本当に怖いのかな…。人が創りし物だから怖くないんじゃないか?…霊感無いからどっちみち怖いのかもしれない。よし!ホラーはやめよう。そしたら他に何があるんだろうか…。アニメ…ドラマ…恋愛系…。
「クソ!どれも知らない奴ばっかりだ!このスマホ使えねー!」
使えないのは僕だというツッコミを脳内でしつつ、外へ行く準備をするのだった。
僕は待ち合わせのショッピングモール付近の駅に来ていた。待ち合わせ時刻は11:00。今は10: 30だ。
「早く来すぎた、かな?」
遅れるのは相手に悪いし自分も嫌な気分になる、だから僕は予定時間10分前に行動するようにしているのだが…流石に早すぎた。初めての映画で緊張してしまったようだ。
「あれ?」
後ろから声が聞こえた。僕は振り返った。
「ごめん…時間、間違えたかな?だいぶ早く来たと思ったんだけど…。」
隼歌だった。
「いや、全然。僕も今来たところだ。映画が初めてでそわそわしてたら早く着いてしまったんだ。」
早く来た理由を説明すると隼歌は笑って、
「やっぱり霊也君は面白くて可愛いね。飽きないな~。さぁデート楽しも!」
「デ、デート!?そんなんじゃ…ってちょっと!」
隼歌は僕の手を握ってどんどん進んだ。僕は遅れを取らないよう隼歌の横に並んで歩くのだった。
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