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第6話 堕ちた伯爵令息
しおりを挟む「あっ、あっ、んあっ、あっ、マリユスっ、もっと、もっとぉ!」
「ああっ、ジュールっ、可愛いっ、可愛すぎるっ、駄目だよっ、これ以上煽ったらっ!」
マリユスの陰茎が、俺の中に深く深くめり込んでいく。
「んああああっ! 駄目っ、あっ、またっ、またイっちゃう、からぁっ!」
「いいよっ、まだ時間はたっぷりあるんだ。今日はいっぱい愛してあげる」
マリユスは俺の脚を抱えるように持ち上げると、さらに結合を深くする。
「ふぁ、あ、あ、深いよっ、マリユス、やだっ、怖いっ!」
「怖くなんてないだろ、ジュール。一番好きな奥の場所、嵌めてあげるからねっ! ほらっ!」
くぷ、と結腸にはめられると、俺の意識はおかしい方向へ飛んでしまう。
「んお、お、おっ、おんっ、あ、はあっ……、すごいっ!! マリユス、マリユス、好き、好きッ!」
「気持ちいいね? ジュール。うん、俺も大好きだよ」
ぐにぐにと内部を押されながら、抱きしめられるように腕をまわされると、本当に愛されているような気持になるから不思議だ。
「あっ、ああんっ、んっ、あ、あ……、気持ちいいっ、気持ちいいよっ……」
「ジュール、可愛いよ。君は最高だね。俺も、最高に気持ちいいよっ。さあ、もっともっと乱れてみせて!」
「あんっ、ああっ、マリユス、マリユスっ……!」
一度落ちてしまえは、あとは坂道を転げ落ちるように、どんどん俺は悪の道へと染まっていった。
マリユスの家を訪れた際に、あっさり初めてを奪われた俺は、マリユスの性技にすっかり夢中になってしまっていた。
俺とマリユスが、マリユスの家で定期的に会うようになって、はや数か月。
その日は姉のシャンタルとマリユスの結婚式の前日だというのに、俺はマリユスとの背徳的な情交にふけっていた。
「どうしたの? ジュール、浮かない顔だね」
行為の後、俺の身体を隅々まで綺麗に拭きながら、マリユスは俺の額にキスをした。
「だって、マリユス……、明日は、結婚式なんだよ…‥っ!」
俺がマリユスの腕をつかむと、マリユスはその手を止め、俺に首をかしげてみせた。
「言っただろう? 形ばかりの結婚だって。今頃シャンタルも、新しい恋人とよろしくやってるころだよ」
「でも、俺っ、寂しいよ。マリユスが結婚しちゃうだなんて!」
俺はマリユスの腕に甘えるように顔をこすりつける。
「俺は、うれしいよ、結婚するの」
マリユスの言葉に、俺は口を尖らせた。
「ひどいよ、マリユスっ!」
マリユスはそんな俺の頭をぽんぽんと撫でる。
「だって、これで俺はジュールと家族になれるんだよ。明日から、君は俺の可愛い弟だ。
これからもいっぱいエッチしようね!」
マリユスは俺の喉元を撫でる。
「んっ、もうっ、マリユスっ!!」
俺がマリユスの肩に爪を立てると、マリユスはにやりと笑って、俺をベッドに押し倒した。
マリユスの黒髪がさらりと揺れた。
「じゃあ、ジュール。まだ、他人であるうちに、もう一回、ヤっておこうか?
明日からは、俺たちは禁断の関係になるからね!」
「……ちょ、待って! もう無理っ、もう無理だからっ、本当にもう、や……、あ……」
深いキスをされると、もう何も考えられなくなってしまう。
「ジュール、愛してるよ、君は俺のものだ……」
「マリユス、俺も……、愛してる……」
すっかりマリユスに毒され、洗脳されてしまっていた俺。
俺は本当に何も知らない、世間知らずのうぶな子どもだった。
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――その時すでにマリユスには、俺以外にも片手ではあまるほどの愛人がいたというのに……。
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