143 / 165
【番外編】
シャルロット王女のサプライズパーティ その1
しおりを挟む
《テオドール♡ジュールの婚約中の番外編です。剣術大会後から結婚式までの間のすきまストーリーです》
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その招待状が届いたのは、剣術大会が終わり、俺とテオドールが婚約してから一週間ほどたったころのことだった。
その時俺はダンデス家・別宅にて、テオドールとともに、聖教会から戻ってきたテオドールの荷物を整理していたところだった。
そう、しばらくの間、聖教会で暮らしていたテオドールだったが、このたび俺とまた暮らすために別宅に戻ってくることになったのだ!
本音を言うと、俺はこのまま本宅の方で暮らしたかった。本宅は王都にほど近く便利だし、なにより本宅にはお父様、お母様、シャンタルお姉様までいる!
いや、なにも俺は幼い子供のように家族を恋しがっているとか、そういうわけじゃない!
俺はいま、切実に、家内に「人目がある」ということの必要性を感じているのだ。
もちろん別宅には頼れるエマもいるが、彼女は仕事が忙しいわけで、俺と四六時中ずっと一緒にいてくれるわけにはいかない。
となると、もちろん、別宅での俺はテオドールと二人きりになる時間がとても多くなるわけで!!
「叔父様っ……、好き……」
本棚の上の方に本を戻そうと背伸びしたところを、後ろから、逞しい腕に抱きしめられる。
「うん……、俺も、もちろん、大好きだよ、テオ」
俺の背中を冷や汗が伝う。
「叔父様……、お願いです……、俺……」
うなじに軽いキスを落とされ、俺はヒュッと息を吸い込んだ。
絶対に後ろを振り向いてはいけない……。
「テオ……、ほら、昨晩もいっぱい、したよね。俺が頼んでも、全然やめてくれなかっただろ? …‥だから、俺、ちょっと腰が……。
それに、ほら、まださっきから全然片付けが進んでないよ。
こんなことしてたら、ずっと終わらなくなっちゃうよ。聖教会から、せっかく休暇をもらったんだろう?」
本棚を向いたまま、やんわりとテオドールを諭す俺。だが……。
「そんなこと言って、叔父様は、俺を拒絶するんですかっ!? 俺のこと、もう嫌いになってしまったんですかっ!?」
突然、首筋を甘噛みされた!
「わ、ひゃっ!! ああっ、……だから、ダメ、だってば!」
もちろん俺の言うことには耳を貸さず、テオドールは強引に俺のシャツのボタンをはずし始める。
「叔父様、ね? お願い……、叔父様は何もしなくていいから……、ちょっとだけ……、嫌って言われたらすぐにやめます。
だから、お願い……」
俺がテオドールの「お願い」に弱いことはすでに熟知されている。
そしてテオドールの指が、すでにツンととがってしまった胸の突起にかかれば、俺からは甘いため息が漏れてしまう。
――俺がテオドールに触れられて嫌なわけはない……、
わけはないのだが……!!
――ものには限度ってものが、あるだろう!!??
テオドールといえば、婚約祝いだか、引っ越し祝いだかなんだかよくわからない休暇を聖教会の司教様からもぎとってきたらしく、国の唯一の聖騎士だというのに、ここのところお勤めに出る気配すらなく、別宅内でひたすら俺に付きまとっているという状態だった。
そしてここでは誰の目も届かないことをいいことに、今まで抑え込まれてきた感情をすべて爆発させるかのように、昼夜を問わず、隙を見せればすぐに、テオドールは俺を寝台に沈めようとしてくるのだ!
もちろん俺だって、なけなしの頭と力をつかって一生懸命抵抗してはいるのだが、情けないことに、今のところ、全戦全敗……。
ここのところ俺は、テオドールの思うがままに、身体を酷使され続けていた……。
「叔父様……、叔父様が悪いんですよ。そんな無防備な姿を、俺の目の前にさらすから……」
テオドールの手のひらが、俺の裸の胸を這いまわる。
「……っ、あ……、や……」
後ろを向いて、背伸びをしただけのどこが、テオドールの情欲を刺激したというのか!?
どうやらいまのテオドールにとっては、俺のなにもかもが「そういうコト」に結びついてしまうようだ。
――このままでは俺にとってもテオドールにとっても良くない!! なんとかして事態を打開しなければっ!
もうすっかりその気になっているテオドールは、シャツの前がはだけた俺をラグの上に横たえると、当然のように上に乗ってきた。
「叔父様、また俺に可愛い声を聞かせて……」
ゾクゾクするほどの色気を漂わせながら、テオドールは着ていたシャツを脱ぎ捨てる。
その漆黒の前髪が額にかかる。
――くそっ、相変わらず惚れ惚れするほどのいい男だ。
テオドールは俺に微笑みかけると、俺の首筋に唇を這わせた。
その唇は、鎖骨をたどり、胸の乳首へと降りていく。
「んっ、あ、ああ……」
ジュっと先を吸われると、思わず俺の腰が跳ねる。
「や、あ…‥、やだっ、もうやだっ、テオ……っ」
執拗に吸い付いてくるテオドールの髪を引っ張り、俺は苦し気に息をつく。
思わず顔をそむけた先には、見慣れない衣装ケースがあった。
そしてその衣装ケースからはみ出している青色の服に、俺は見覚えがあった。
「ちょっと待ってっ、テオっ!」
突然大きな声を出した俺に、テオドールの動きが止まった。
「叔父様……?」
不服そうなテオドールの身体からなんとか逃れると、俺は衣装ケースからお目当てのものを取り出した。
「これっ、俺のお気に入りだった青い上着っ! なんでテオドールの衣装ケースに入ってるんだ!?」
「……っ!!」
明らかにテオドールは狼狽していた。
「テオ……?」
俺が今手にしている上着は、俺がエディマから戻ってきたときクローゼットから忽然と消えていた俺のワードローブの一つだ。
俺は青ざめるテオドールを尻目に、その衣装ケースを開けた。
そこには、今となっては懐かしい俺の昔の服がぎゅうぎゅうに詰められていた。
「ああ、やっぱり! なくなってた俺の服だ! 全部ここにあったんだ!
でも……、なんで?」
なぜテオドールは俺の服を聖教会へ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その招待状が届いたのは、剣術大会が終わり、俺とテオドールが婚約してから一週間ほどたったころのことだった。
その時俺はダンデス家・別宅にて、テオドールとともに、聖教会から戻ってきたテオドールの荷物を整理していたところだった。
そう、しばらくの間、聖教会で暮らしていたテオドールだったが、このたび俺とまた暮らすために別宅に戻ってくることになったのだ!
本音を言うと、俺はこのまま本宅の方で暮らしたかった。本宅は王都にほど近く便利だし、なにより本宅にはお父様、お母様、シャンタルお姉様までいる!
いや、なにも俺は幼い子供のように家族を恋しがっているとか、そういうわけじゃない!
俺はいま、切実に、家内に「人目がある」ということの必要性を感じているのだ。
もちろん別宅には頼れるエマもいるが、彼女は仕事が忙しいわけで、俺と四六時中ずっと一緒にいてくれるわけにはいかない。
となると、もちろん、別宅での俺はテオドールと二人きりになる時間がとても多くなるわけで!!
「叔父様っ……、好き……」
本棚の上の方に本を戻そうと背伸びしたところを、後ろから、逞しい腕に抱きしめられる。
「うん……、俺も、もちろん、大好きだよ、テオ」
俺の背中を冷や汗が伝う。
「叔父様……、お願いです……、俺……」
うなじに軽いキスを落とされ、俺はヒュッと息を吸い込んだ。
絶対に後ろを振り向いてはいけない……。
「テオ……、ほら、昨晩もいっぱい、したよね。俺が頼んでも、全然やめてくれなかっただろ? …‥だから、俺、ちょっと腰が……。
それに、ほら、まださっきから全然片付けが進んでないよ。
こんなことしてたら、ずっと終わらなくなっちゃうよ。聖教会から、せっかく休暇をもらったんだろう?」
本棚を向いたまま、やんわりとテオドールを諭す俺。だが……。
「そんなこと言って、叔父様は、俺を拒絶するんですかっ!? 俺のこと、もう嫌いになってしまったんですかっ!?」
突然、首筋を甘噛みされた!
「わ、ひゃっ!! ああっ、……だから、ダメ、だってば!」
もちろん俺の言うことには耳を貸さず、テオドールは強引に俺のシャツのボタンをはずし始める。
「叔父様、ね? お願い……、叔父様は何もしなくていいから……、ちょっとだけ……、嫌って言われたらすぐにやめます。
だから、お願い……」
俺がテオドールの「お願い」に弱いことはすでに熟知されている。
そしてテオドールの指が、すでにツンととがってしまった胸の突起にかかれば、俺からは甘いため息が漏れてしまう。
――俺がテオドールに触れられて嫌なわけはない……、
わけはないのだが……!!
――ものには限度ってものが、あるだろう!!??
テオドールといえば、婚約祝いだか、引っ越し祝いだかなんだかよくわからない休暇を聖教会の司教様からもぎとってきたらしく、国の唯一の聖騎士だというのに、ここのところお勤めに出る気配すらなく、別宅内でひたすら俺に付きまとっているという状態だった。
そしてここでは誰の目も届かないことをいいことに、今まで抑え込まれてきた感情をすべて爆発させるかのように、昼夜を問わず、隙を見せればすぐに、テオドールは俺を寝台に沈めようとしてくるのだ!
もちろん俺だって、なけなしの頭と力をつかって一生懸命抵抗してはいるのだが、情けないことに、今のところ、全戦全敗……。
ここのところ俺は、テオドールの思うがままに、身体を酷使され続けていた……。
「叔父様……、叔父様が悪いんですよ。そんな無防備な姿を、俺の目の前にさらすから……」
テオドールの手のひらが、俺の裸の胸を這いまわる。
「……っ、あ……、や……」
後ろを向いて、背伸びをしただけのどこが、テオドールの情欲を刺激したというのか!?
どうやらいまのテオドールにとっては、俺のなにもかもが「そういうコト」に結びついてしまうようだ。
――このままでは俺にとってもテオドールにとっても良くない!! なんとかして事態を打開しなければっ!
もうすっかりその気になっているテオドールは、シャツの前がはだけた俺をラグの上に横たえると、当然のように上に乗ってきた。
「叔父様、また俺に可愛い声を聞かせて……」
ゾクゾクするほどの色気を漂わせながら、テオドールは着ていたシャツを脱ぎ捨てる。
その漆黒の前髪が額にかかる。
――くそっ、相変わらず惚れ惚れするほどのいい男だ。
テオドールは俺に微笑みかけると、俺の首筋に唇を這わせた。
その唇は、鎖骨をたどり、胸の乳首へと降りていく。
「んっ、あ、ああ……」
ジュっと先を吸われると、思わず俺の腰が跳ねる。
「や、あ…‥、やだっ、もうやだっ、テオ……っ」
執拗に吸い付いてくるテオドールの髪を引っ張り、俺は苦し気に息をつく。
思わず顔をそむけた先には、見慣れない衣装ケースがあった。
そしてその衣装ケースからはみ出している青色の服に、俺は見覚えがあった。
「ちょっと待ってっ、テオっ!」
突然大きな声を出した俺に、テオドールの動きが止まった。
「叔父様……?」
不服そうなテオドールの身体からなんとか逃れると、俺は衣装ケースからお目当てのものを取り出した。
「これっ、俺のお気に入りだった青い上着っ! なんでテオドールの衣装ケースに入ってるんだ!?」
「……っ!!」
明らかにテオドールは狼狽していた。
「テオ……?」
俺が今手にしている上着は、俺がエディマから戻ってきたときクローゼットから忽然と消えていた俺のワードローブの一つだ。
俺は青ざめるテオドールを尻目に、その衣装ケースを開けた。
そこには、今となっては懐かしい俺の昔の服がぎゅうぎゅうに詰められていた。
「ああ、やっぱり! なくなってた俺の服だ! 全部ここにあったんだ!
でも……、なんで?」
なぜテオドールは俺の服を聖教会へ?
117
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
付き合っているのに喧嘩ばかり。俺から別れを言わなければならないとさよならを告げたが実は想い合ってた話。
雨宮里玖
BL
サラリーマン×サラリーマン
《あらすじ》
恋人になってもうすぐ三年。でも二人の関係は既に破綻している。最近は喧嘩ばかりで恋人らしいこともしていない。お互いのためにもこの関係を終わらせなければならないと陸斗は大河に別れを告げる——。
如月大河(26)営業部。陸斗の恋人。
小林陸斗(26)総務部。大河の恋人。
春希(26)大河の大学友人。
新井(27)大河と陸斗の同僚。イケメン。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法
あと
BL
「よし!別れよう!」
元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子
昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。
攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。
……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。
pixivでも投稿しています。
攻め:九條隼人
受け:田辺光希
友人:石川優希
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグ整理します。ご了承ください。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【BL】正統派イケメンな幼馴染が僕だけに見せる顔が可愛いすぎる!
ひつじのめい
BL
αとΩの同性の両親を持つ相模 楓(さがみ かえで)は母似の容姿の為にΩと思われる事が多々あるが、説明するのが面倒くさいと放置した事でクラスメイトにはΩと認識されていたが楓のバース性はαである。
そんな楓が初恋を拗らせている相手はαの両親を持つ2つ年上の小野寺 翠(おのでら すい)だった。
翠に恋人が出来た時に気持ちも告げずに、接触を一切絶ちながらも、好みのタイプを観察しながら自分磨きに勤しんでいたが、実際は好みのタイプとは正反対の風貌へと自ら進んでいた。
実は翠も幼い頃の女の子の様な可愛い楓に心を惹かれていたのだった。
楓がΩだと信じていた翠は、自分の本当のバース性がβだと気づかれるのを恐れ、楓とは正反対の相手と付き合っていたのだった。
楓がその事を知った時に、翠に対して粘着系の溺愛が始まるとは、この頃の翠は微塵も考えてはいなかった。
※作者の個人的な解釈が含まれています。
※Rシーンがある回はタイトルに☆が付きます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる