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【番外編】

総帥の一日 〜終業後・後編〜

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~終業後・後編~



「痛っ!」

 俺は思いっきりレオンの頭をひっぱたいた。

「お前っ、お前っ、いったい何考えてるんだよっ、あとちょっとでっ! …‥んくっ!」

「あとちょっとで……、なんですか?」

 レオンは昂ったままの俺自身をぐっと握ると、上下に動かし始める。


「やっ、やめっ……、おいっ、いい加減にっ! あっ、ああ……」

「ほら、こんなに震えて……、本当にこのままにしておいていいんですか?
先の方も舐めてあげましょうね」

 舌をちろちろと這わされ、手でさばき上げられると、もう俺は我慢できなくなる。

「だめっ、だめだっ、本当に、もう出るっ! 汚れるからっ、レオンっ、あっ、はぅっ……、
んんんっ!!!」

「全部飲んでさしあげますよ、総帥、ほらっ…‥」

「んあっ、あああああんっ!!!!」

 強く吸引され、俺はなすすべもなかった。

「ご馳走様です。総帥……」

 レオンが口元をぬぐう。

「レオンっ、お前ッ!!!」

 俺が蹴り上げようとするも、レオンはすっと立ちあがり、先ほど第2騎士団長が顔をのぞかせた扉へ向かった。

 そして、その扉に手のひらをあて、魔力を流す。

「これで安心ですよ、デュポン総帥。結界を張りました。
これで心置きなく続きができますね!」

 レオンの美しい微笑み……、もう悪魔にしか見えない!!!!


 近づいてくるレオンに、俺は叫んだ。

「レオンっ、落ち着け! 落ち着くんだっ! もうこれ以上、ここではだめだ!
帰ったらちゃんと何でも言うこと聞くから! 今日はベッドのなかで、俺がめちゃくちゃいっぱいご奉仕するっ!
ね、レオン、だからいったん落ち着こう。家でいっぱい、俺がめちゃくちゃいろいろしてあげるから!」

「とても魅力的なご提案ですね、総帥」

 レオンが足を止め、唇のはしを吊り上げる。

「そうだろ!? だから……」

「でもそれは、家に帰ってからのお楽しみにしましょう。
約束ですよ、総帥。言いましたよね? 俺は今ここで、貴方を抱きたいんです!!!」


 ――もし悪魔に魅入られてしまったら、そこから逃れられる人間なんて、いるんだろうか!?





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「やっ、あっ、あっ……、レオンっ、ああっ!」

 騎士団の制服の前をはだけさせられ、ズボンは下着ごと左足首にかろうじて引っかかった状態で、俺は自分のデスクにあおむけにさせられ、大きく脚を開かされていた。

「第2騎士団長に、総帥のあんなに可愛く感じている声を聞かせたのはまずかったな…‥」

 レオンが俺の乳首を食みながら、俺の内部を長い指でこすり上げる。

「もうっ、やだっ、やめ……っ!」

「綺麗ですよ。……総帥」

 レオンの不思議な蛍光色の瞳が、俺を見下ろす。

 浅ましい俺は、そんなレオンのゾッとする美しさにさえ、ときめいてしまう。

「執務机の上で、こんなに淫らな恰好で部下を誘うなんて……。貴方は本当にいけない総帥ですね」

「あっ、んっ、だめ、指っ!!!」

 レオンの指が俺の感じる場所を的確に探り当てる。

「気持ちいいですか? 出したばかりなのに、もうこんなに元気になって……」

 俺はレオンにされるまま、自分の机の上で息を荒げていた。

「レオン……、我慢、できない……、もっと……」

 ――身体が熱い。
 レオンが、もっと欲しい。

 俺はレオンの髪を両手でかき回した。

「もっと、なんですか、総帥。何なりと、部下の私に命じてください」

 レオンが俺の耳の中に、熱い舌を差し入れる。

「んっ、あっ……、レオン、欲しいっ、レオンのっ…‥中にっ……」

「これですか? 総帥」

 レオンがズボンの前をくつろげて、固く天井を向いた男根を取り出した。

「レオン、焦らさないでっ、お願いっ」

 早くほしくて、レオンに俺の中をぐちゃぐちゃにかきまわしてほしくて、俺は自分の両脚を抱えてレオンを誘う。

「なんて姿だ……、あの二人にも見せてあげたいくらいだ。
いい子ですね、総帥。いい子のデュポン総帥には、ちゃんとご褒美をあげましょうね……」

 レオンは、どこからか香油の入った小瓶を取り出すと、俺の後ろにそれを塗りこめた。

「総帥が痛くならないように、ちゃんとほぐしてあげましょうね」

「あっ、んっ、もういいっ、大丈夫っ、だから!! んんっ! 早くっ、レオンの入れてっ!!」

 俺の懇願に、レオンは舌なめずりすると、自分のそそりたったそれに香油を塗りこんだ。

「いっぱい、奥を突いてあげましょうね……、総帥っ」

 俺の後ろにあてがうと、一突きで奥に進めてくる。

「ぐはっ、んあっ、あああああっ!!」

 衝撃で俺の背が大きく反った。

「ああっ、すごくうねって締め付けてくる。総帥の中は、最高ですねっ……」

 レオンが、ぬちゃぬちゃといやらしい音を響かせながら、俺の中を何度も行き来する。

「あっ、うぅっ、ふぅんっ、レオンっ、レオンっ、キスしてっ……」

 俺は必死でレオンに腕を伸ばす。

「ああ、可愛い……、俺だけの総帥……、愛しています」

 レオンが俺の唇にキスを落とす。

「あああんっ、レオン、中っ、おっきくてっ、すごい熱いっ、んっ、好きっ!」

 ぱちゅんぱちゅんと腰がぶつかるたびに、俺の中で快感が弾けた。

 俺はレオンの背中にぎゅっと手を伸ばし、力いっぱいレオンを抱きしめる。

「レオン、レオン、好きっ、大好きっ……」


 お互いの舌を絡ませ、唾液を吸い合いながあら、俺は必死でレオンを求めていた。

「ああっ……、貴方はどうして、こんなにっ……!」
 
「レオン、もっと、もっと、もっと……っ!」

「いいですよ。もちろん、もっと深いところまでっ!」

 レオンはいったん腰を引くと、勢いをつけて俺の中心部を貫いた。

「くはっ、ぉお、んんっ!!」

 結腸を抜かれた俺は、腰砕けになる。

「ああっ、総帥の、なかっ、すごく、いいっ、ですよ……っ」

 レオンにさらに中をかき回され、俺はよがり狂ってしまう。

「あっ、やっあ、すごっ、すごいっ、気持ち、よすぎっ! レオン、俺、だめになっちゃ…‥うぅ!」

 俺の先端からは、だらだらと精が流れ落ちている。
 ――身体がイったまま、とまれない。


「ああっ、くっ、俺もあんまり、持たないっ……、
どう、ですかっ、総帥……。俺の子種、いっぱい、飲んでくれますかっ?」

「ああっ、レオン、レオンのいっぱい、ちょうだい、俺の中に、全部っ!!!」

 俺はレオンの胸元に顔をうずめる。

「じゃあ、全部こぼさず、飲み干してっ、くださいねっ!」

 レオンがさらに俺との結合を深める。

「うぁ、あああああああっ、イくっ、もう、だめなのにっ、またイっちゃうぅ~~!!!!」

 ――俺の意識が遠のいていくなか、俺の中には熱い飛沫が大量に吐き出されていった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 気づくと、俺は騎士団の備え付けのソファに寝かされていた。

「あっ、総帥、目が覚めました?」

「あれ、ここは……」

「ここは、第1騎士団長室です」

 俺はきちんと騎士団の制服を着せられていた。
 感覚からいって、レオンが身体も清めてくれているのだろう。
 肌はべたついておらず、すっきりとしていた。

「あ……、レオンの部屋か……。そう……」

 さっきまで隣の総帥室にいたはずなのだが……。

 身を起こそうとする俺を、レオンはソファに押し戻した。

「……え?」

「総帥、今度はここで、致しましょうか?」

「は……?」

 俺の顔に、レオンの影がかかる。

「俺、この団長室でもヤりたいです。……総帥と…‥」

「え……?」

 戸惑う俺の制服のボタンを、レオンはあっという間に外していく。

「今日は何でも言うこと聞いてくれるんですよね!?
あっ、もちろん、帰ってからの総帥の心からのご奉仕と、めちゃくちゃいろいろしてもらえるのもすごく楽しみにしていますね!」

 ――残忍にすら見える微笑み。


「……っ!! このっ、変態野郎があああああっ!!!!!!」

 だが俺の叫びは、レオンの結界により、ほかの誰にも聞こえることはなかったのだった。




(総帥の一日 了)













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次も番外編!
「ソラルの里帰り」です~!!!

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