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68.絶対に
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「駄目だっ!」
シヴァの叫びに、俺はビクリを身を震わせた。
「シヴァ……」
「駄目だ駄目だ駄目だっ!!!! 君は、何もかもが俺が初めてで……。
そんな清い身体を、こんな暗く薄汚い地下牢で、俺が散らすなど、言語道断っ!
君の初めては、しかるべき時期に、もっと気高く美しくふさわしい場所で、じっくりと頂かせてもらうっ!!」
「け、だか、く……、いただく……?」
鼻息荒いシヴァの言葉に、思わず目を丸くする俺。
シヴァは落ちたシャツを拾うと俺に押し付けた。
「と、とにかく、服を着てくれ、目に毒だ! 一刻も早くここを出るぞ!
……くそっ、あのサンカルが君を陥れようとしていることは明確なんだ。だが、動機が分からない。
アイツは、生まれも王族の親戚筋で、もともと王家には忠実すぎるほど忠実な男だ。それが、どうしてこんな騒動を起こしたのか……」
シヴァの言葉に、俺がずっと感じていた違和感が、ようやく形になって姿を現した気がした。
「実は、サンカル様のことについて、俺に心当たりがあります!
もし、俺の考えが合っているなら、アミュレットの怪盗の確保にもつながるかもしれません」
そう、ずっとどこかで感じていたサンカルに対する引っかかり……。
それが、もし、真実なら……。
俺もシヴァも、この牢獄から今逃げずとも、問題は解決できる!
シヴァは驚いたように俺を見た。
「だが、サンカルは王とリシュ王子の信頼も厚い。それにリシュ王子は、すっかりサンカルの言うことを鵜呑みにしてしまっている。
アイツに対抗するには、君の潔白を証明する、絶対に覆せないような明らかな証拠がなければ……」
「シヴァ、俺は絶対に怪盗ではありません。何もしていないのに、逃げる必要なんてありません! あなたも、俺を逃がすためにわざわざ罪を犯す必要はない!
明日の審問で、すべてを明らかにしましょう! 第三食堂に行ってください。コック長のチョプラさんにこのことを話してもらえれば……」
シャツを羽織った俺は、事の詳細をシヴァに説明した。
「……わかった。あの髭の男だな! かならず審問までに証拠を手に入れる。だから待っていてくれ、イーサン!」
シヴァは俺の手を強く引き、引き寄せた。
「シヴァ……」
「絶対に君を助ける!」
鉄格子ごしに、唇が重なった――。
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「シヴァ……」
「駄目だ駄目だ駄目だっ!!!! 君は、何もかもが俺が初めてで……。
そんな清い身体を、こんな暗く薄汚い地下牢で、俺が散らすなど、言語道断っ!
君の初めては、しかるべき時期に、もっと気高く美しくふさわしい場所で、じっくりと頂かせてもらうっ!!」
「け、だか、く……、いただく……?」
鼻息荒いシヴァの言葉に、思わず目を丸くする俺。
シヴァは落ちたシャツを拾うと俺に押し付けた。
「と、とにかく、服を着てくれ、目に毒だ! 一刻も早くここを出るぞ!
……くそっ、あのサンカルが君を陥れようとしていることは明確なんだ。だが、動機が分からない。
アイツは、生まれも王族の親戚筋で、もともと王家には忠実すぎるほど忠実な男だ。それが、どうしてこんな騒動を起こしたのか……」
シヴァの言葉に、俺がずっと感じていた違和感が、ようやく形になって姿を現した気がした。
「実は、サンカル様のことについて、俺に心当たりがあります!
もし、俺の考えが合っているなら、アミュレットの怪盗の確保にもつながるかもしれません」
そう、ずっとどこかで感じていたサンカルに対する引っかかり……。
それが、もし、真実なら……。
俺もシヴァも、この牢獄から今逃げずとも、問題は解決できる!
シヴァは驚いたように俺を見た。
「だが、サンカルは王とリシュ王子の信頼も厚い。それにリシュ王子は、すっかりサンカルの言うことを鵜呑みにしてしまっている。
アイツに対抗するには、君の潔白を証明する、絶対に覆せないような明らかな証拠がなければ……」
「シヴァ、俺は絶対に怪盗ではありません。何もしていないのに、逃げる必要なんてありません! あなたも、俺を逃がすためにわざわざ罪を犯す必要はない!
明日の審問で、すべてを明らかにしましょう! 第三食堂に行ってください。コック長のチョプラさんにこのことを話してもらえれば……」
シャツを羽織った俺は、事の詳細をシヴァに説明した。
「……わかった。あの髭の男だな! かならず審問までに証拠を手に入れる。だから待っていてくれ、イーサン!」
シヴァは俺の手を強く引き、引き寄せた。
「シヴァ……」
「絶対に君を助ける!」
鉄格子ごしに、唇が重なった――。
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