暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~

暇人太一

文字の大きさ
73 / 167
第三章 学園国家グラドレイ

第六十六話 蛇の巣

しおりを挟む
 俺は、ボム達に簡単な説明をして、詳細はまた後日になった。ニールにも、一緒に聞いてもらおうと、思ったからだ。そして、最後の魔術の説明をした。

「最後の魔術は、リオリクス様の【獣爪拳】です。これが、右腕崩壊の原因です。ただ、時間を掛けると、イヤな感じがしたため、力を発揮出来ないうちに、始末することにしたため、選択肢がありませんでした。リオリクス様の爪で、武器を作っておくべきでした」

 俺は、あの爪で作った武器があれば、こうならなかったことを、予想していた。【獣爪拳】は、あの爪の強度ありきの技だということが、使ってみて分かったのだ。分かってたから、爪も一緒にくれたのだろう。考えが甘かったことを、今回身をもって知った。

「なら、俺のも作ってくれるよな?」

「俺は、ナイフの代わりの、双剣のような物を作るだけだから、あとは全部、ボムの物だぞ」

「いいのか?」

 俺の言葉に、嬉しそうに尻尾を振る、ボムだった。あの技に耐えられる爪で作った武器が、そう簡単に、壊れるはずもないため、二本で十分だと、思ったからだ。それに引き換え、ボムは様々な武器を使うため、素材は多い方がいいのだった。

「もちろんだ」

「ありがとな」

 とっても嬉しそうな熊さんだった。可愛い。そして、その可愛いボムを見詰める、モフリスト共は、ボムを見ながら話し掛けてきた。

「ラースくん。子熊のこと、忘れてないわよね?」

 ……ぶっちゃけ、忘れていた。リオリクス様のことは、覚えていたが、子熊の量産は忘れていた。というか、材料が全然足りない。あの狩りでは、魔石は集められたが、毛皮が足りない。大きいバージョンのソモルンと、ボムを作ったら、完全になくなる。

「……もちろん、忘れていませんよ。ただ、材料が足りないため、今日行われるオークションで、購入予定です。不屈石も出されないそうなので、爆買いしようかと。ついでに、従魔オークションで解放運動を、しようかと思ってます」

 その話を聞き、モフリスト共が、何やら相談を始めた。そして、答えが出たのだろう。代表して、モフリスト筆頭のローズさんが、話し出した。

「毛皮が足りないのですよね? オークションで全て集まりますか? 集まらないようなら、私達が、ダンジョンに行ってきますが?」

 コイツら、マジか……。十大ダンジョンほどではないが、ここは、【創世の塔】が近くにあるため、ダンジョンも広く、魔物の強さも平均でBだった。そこに、お嬢様出身の女性だけで行くとか、自殺行為だろう。そこまで、子熊が欲しいのか?

「そこまでしなくても、大丈夫ですよ。それより、希望の色を教えて下さい」

 そう言うと、また相談を始めたモフリスト共。そして、話し合いにより、色が決定したようだ。頼むから、ボムの姿で奇抜な色は止めて欲しい。

 まずは、モフリスト筆頭のローズさんは、オレンジだと言う。理由は、ソモルンと同じ色なら、ボムとソモルンが、一緒にいるみたいで幸せだそうだ。ソモルンも大喜びして、ローズさんに抱きついていた。そして、だらしない顔をする、ローズさんだった。

 次に、そのモフリスト筆頭の娘であり、モフリストのサラブレッドである、エルザさん。騎士のくせに、剣と子熊のどちらがいいか聞いたら、即答で子熊を選んだ、モフリストのサラブレッドは、緑を選んだ。三原色がよかったのかもしれないな。

 続いて、王妃のくせに、ボムと子熊のためにここまで来た、モフリスト共の知恵袋兼後ろ盾である、イリスさん。順番は、最後でもいいから、色だけは譲れないと、ゴリ押しをしたお嬢様。コイツが、やってくれた。奇抜な色の、先駆者だった。色は、ピンク。理由は、ローズさんのカルラバージョン。だが、カルラも可愛がっている、イリスさんらしくはある。

 そして、セシリア公爵夫人。コイツは、モフモフを愛してやまない、生粋のモフリスト。筆頭であるローズさんを支える、筆頭補佐である。コイツの子供には、会いたくない。子熊の注文が増える。さらに、コイツは公爵家が管理している、グリフォンの保護区域に、入り浸りたいがために、結婚したも同然らしい。馬鹿すぎる。筆頭より、モフモフ馬鹿だった。

 そして、コイツもやってくれた。色は黄色だそうだ。一番奇抜なやつだ。理由は、どこにいるかすぐに分かるから、だそうだ。ゴーレムだから、側にいるし、元々デカいから分かるだろ! と、言いたかった。しかし反論が、怖かったから無視した。

 最後に、大人しいマーガレット侯爵夫人。一番真面だったが、実際にいそうで、ある意味不安だった。ちなみに、この人はモフモフ歴が浅い。理由は、モフリスト共に洗脳されたからだ。そして、元々素養があったのだろう。すぐに、堕ちた。そして、侯爵領にある、ウルフ系の保護地区のモフモフを、狂ったようにモフり始めたそうだ。色は、白。白熊の完成だ。

 そして、色を聞いてる最中のボムは、死んだ顔をしていた。おかしな色の太った熊が、量産されていると、最初は笑っていたが、そのモデルが自分だと気づき、おかしな色の自分を想像して、凹んでいた。だが、オレンジとピンクのときは、喜んでいた。理由を聞いたからだろう。

「あと、シュバルツさんの剣は、作り終えましたので、確認して下さい。剣の方は、【ブレイズ】一般的なバスターソードというものですね。片手でも両手でも持て、斬りと突きの両方が出来る、万能剣でしょう。シュバルツさんは、適正属性が『火・無』と言っていたので、その二つを使いやすいように、してあります。一つは、熱伝導率が高い、ヒヒイロカネを使った合金製ということ。もう一つは、魔剣ですね。もちろん、使用者制限と盗難防止対策付きです。合金の内容としては、ヒヒイロカネと魔法鋼のダマスカスですね。ヒヒイロカネだけだと、硬度はありますが、折れやすく重くなってしまうため、靱性を高めるため、ダマスカスを入れています。
 それから、おまけでソードブレイカーを。こちらは、【アビス】。普通の短剣としても、使えますよ。こちらは、強度をメインにして、アダマンタイトとミスリルを使った、合金製です。ミスリルにより、魔力伝導がしやすくなっています。属性纏を覚えたら、戦いやすくなるでしょう」

 ボムからの圧力と、モフリスト共からの圧力から、抜け出せない苦労性の彼を労うのは、当然の行為だろう。それに、他の阿呆と違って、向上心が高く、臆することなく、俺やプルーム様に質問をしているところは、賞賛に値する。さすがに、プルーム様達の素材を、出すことはしないが、それでも最高の物が出来たはず。

 今回も、文字の刻印をしている。バスターソードの方には、【一刀両断】。剣に相応しい、四字熟語だろう。ソードブレイカーの方には、【堅牢堅固】。防御のためにある言葉だろう。使用者以外は、持てない。それでも、盗られた場合は、魔力を込めれば、転送される仕組みだ。もちろん、どちらも【不老不死】を刻み込んであるため、メンテナンスフリーである。

「……いいのですか? このようなものを頂いても。これは、本来王が持つもの。それを、私が?」

「いいもなにも、シュバルツさんの剣に合わせて作った、オーダーメイドです。他の人では、無意味のゴミと同じですよ。しかも、前線に立たない王が持っていても、それこそ無意味でしょう? それに、そのように評価を、してくれているのなら、それは、強者が持つ武器だということです。でしたら、向上心がある者が持つ方が、本来の在りようでは、ありませんか? 気になる点が、ないようでしたら、魔力を流してみてください。それで、初めて完成しますから」

 そう言うと、大事そうに持ちながら、構えたり振ったりしながら、確認した後、魔力を流していた。すると、バスターソードの方は、刃が赤く染まっていき、深紅の刀身に青白い筋が、数本枝分かれして通っていた。そして、ソードブレイカーの方は、漆黒の刀身に深紅の筋が、一本通っていた。これで、完成であった。

 俺と四賢者の一人であるドワーフとの、合作第二号である。もちろん、第一号は聖剣(偽)である。そして、目の前で狂喜乱舞する、シュバルツ。そして、期待のこもった目で見詰めて来る、モフリスト共。さらに、剣を見て復活したボム。

 ボムはともかく、モフリスト共が怖かった。そのため、ちょっとした悪戯をしてみた。

「子熊の代金は……?」

 驚愕の顔をしていた。王女が、国宝級のゴーレムと言っていたため、からかってみたくなったのだが、ボムに怒られた。

「何を言っている! そんなことを言うな! こんな奴らでも、一応世話になっているのだぞ」

「冗談に決まってるだろ。ただ、悪戯をしたくなっただけだよ」

 そう言うと、納得してくれたのか、頷いていた。

「熊さん。かばってくれて、ありがとう」

 そう言って、抱きつくモフリスト共。こんな奴らと言われたのにもかかわらず、お礼を言いながら、モフっている人達の、心の強さは、素直にすごいと思った。

「では、落ち着いたようですので、【蛇の巣】に蛇を転送しに行ってきます」

「待て! 俺も行く!」

 モフモフから逃げたいボムは、すぐに起き上がり、俺の後ろに隠れた。そこに、便乗する昨日の探検メンバー。ちなみに、グレタとセレール様は、別の部屋で、グレタが甘えている最中である。セレール様に会えなかった分、今日一日、ずっと甘えるそうだ。

 ――時空魔術《転移》――

「ほぉー。ここが蛇の巣か。昨日よりも広いな。様々な部屋もある。いったいどう使うのじゃ?」

 プルーム様が感心しながら、聞いてきた。

「この大部屋は、《転移門》を設置してありますので、後ほど作る鍵で行き来する、待機所ですね。そして、この奥に工場があるのですが、そこに蛇を固定して魔力を流すと、自動で各属性に振り分けられ、一定量がたまると、魔晶石になります。致死量は、取りませんよ。老衰で死ぬまで、従事してもらうため、個人個人の一日の規定値になったら、好きに生活してもらいます。蛇として。逃走防止のため、蛇の部屋は一つだけで、まとめて入れておきます。絶対に入りたくない部屋ですね。入るときは上から、出るときは下からだけにします。そして、施設全体に《絶界》を張ります。もちろん、全てはオークのためです」

 ぶっちゃけ、蛇になること以外は、緩い罰だと思う。蛇も治そうと思えば、治せるからだ。創造魔術が使えれば……。ただ、俺はここには、二度と来ない。これは、決定事項である。

「では、そろそろ転送しますよ。もちろん、蛇の部屋に転送しますので、移動します」

 そう言って、奥に移動していく。俺の後ろでは、セルやニールが、本当は魔王の生まれ変わりだと、ガルーダに説明していた。そして、そこにはいつものように、ギンもいた。さらに、何故オークのためにやっているのかも、説明していた。もちろん、セルが。

「到着です。セルは、この中に入りたいのかな?」

「ごめんなさい」

「よろしい」

 我が家は、全員蛇が苦手だった。だが、まだ蛇になっていないため、入っても大丈夫である。

 ――時空魔術《転送》――

 魔術を使うと、部屋の中に次々に現れる人。まだ人だった。

「ごきげんよう。魔結社の諸君。どうやら、幹部の方はいないようですね。幹部の方は、加護でもついているのかな? まぁ、とりあえずあなたたちは、もうすぐ蛇になります。蛇、お好きでしょう? お揃いの蛇の紋章をつけて、クラン『蛇の絆』とか言ってそう。それに、人体実験してまで、魔物の力を欲しがったのでしょ? トカゲとか新種のオークとか。それが、もれなく蛇になれるのです。おめでとうございます。夢が叶いましたね」

 そう言うと、俺の後ろでは探検メンバーが、大爆笑していた。あのソモルンもだった。ガルーダも、腹を抱えて笑っていた。

 もちろん、怒っている者もいた。

「ふざけるな! 我らは、魔物になりたいわけではない。世界を統一して、平等の幸せを得るために、行動している。崇高な使命があるのだ。神は仰った。いつか現れる邪神のために、力をつけよと。そして、その方はこの世界の創造神だとも。我らの首領は、神の言葉を聞き、聖獣を打ち倒すことが出来る力をつけた。我らも、神の使命を全うするための力を得るため、活動している。その邪魔をするな!」

 首領の話を聞いた瞬間、ニールのことが頭をよぎり、全員の殺気が辺り一体を覆った。そして、プルーム様の殺気が、発されようとした瞬間、セレール様から念話が届いた。

『プルーム! 何事だ? 凄まじい殺気に、街や森が、混乱しているぞ!』

『……すまん。つい』

『ラース達にも、言っておけ』

 子機を通していたため、俺にも聞こえた。

「……お……お前……達は、いったい……?」

 殺気に当てられたのだろう。上手くしゃべれなくなってしまった。ちなみに、舌に刻まれている契約紋は、外してある。というか、《神威》を放ったあとに、消滅していた。

「その首領は、どこのどいつで、今どこにいる? それを教えてくれるなら、蛇にするのをやめてやるし、力もやろう。どうだ?」

 阿呆は、しばらく悩み、答えを出した。

「竜人族・魔族・獣人族・ドワーフ族の四賢者の血が全て入った、子孫という話だ。探し物をしていて、各地を飛んでいる。だから、場所は分からない。教えたのだから、取引をしろ!」

 なるほど。どんなやつか分からんことが、分かっただけか。探し物とは、幻想魔術のことか? と、疑問に思うも、とりあえず、阿呆の言う取引をしてやろう。

「分かった分かった」

 ――創造魔術《免罪符》――

 ――創造魔術《神威》――

 ――神聖魔術《解呪》――

 ――時空魔術《転送》――

「もうすぐ終わる。あと、魔力をあげる薬を打ってやる」

「やった。これで俺は……」

 そう言って、消えていった。オークの国へ。彼は、オークに生まれ変わるのだった。蛇よりは、強そうだろう?

「さて、彼はオークに生まれ変わることを、選んだ。諸君は、残念ながら何も教えてくれていないため、このまま蛇だ。彼はオークとして、交尾出来る。人間と変わらないな。お前らは、どうだろうな。蛇玉というのに、なるのかな? まあ、頑張ってくれたまえ。彼は、ここの担当にしてあげるからさ」

「ちょっと待て! 嘘だよな? 嘘って言えよ!」

 阿呆共が叫んでいた。だが、助ける気など、一切ない。

「嘘? 嘘なわけないだろ。お前らは、俺の弟の両親を殺したんだ。嘘だよな? と言えば、帰って来ると思っているのか? これから先、まだまだ作れた思い出を、お前らの訳の分からん実験のために、出来なくなったんだよ。許すと思っているのか? それに、これも創造神様の御意志だ。分かってくれ。お前らは、そう言って正当化していたが、お前らがしたことは、まさに神罰に値する。グレタのこと、ニールのこと。死ぬまで一生、蛇になって後悔していろ」

 そう言って、阿呆共を裸に剥いて、放置しておいた。蛇の部屋を絶界にして、鍵の使用で蛇の出し入れが出来るようにした。さらに、この施設全てに、固定型の絶界を張った。強力なサポート付きで。それはもちろん、プルーム様。相当お怒りで、冥界神が迂闊に手を出せないようにも、しておいた。あとで、オークに連絡しておこう。

「みんなありがとう」

 と、言ったニールを皆で撫でたのだった。





 
しおりを挟む
感想 76

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

処理中です...