暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~

暇人太一

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第四章 神聖リュミリット教国

第九十五話 新施設

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 嫌がる阿呆皇帝を二本の鉄塔の真ん中に連れて行き、さらに魔力を送る。すると、次の瞬間には阿呆皇帝の残像だけを残し、阿呆皇帝本体は上昇して上空に打ち上げられた。

「た~まや~!」

 と、つい言ってしまった。しかし、ただ花火ではない。今回のアトラクションは、以前ボムの代わりに阿呆共のお仕置きに使った、フリーフォールの強化版である。むしろ、逆バンジーと言っても過言ではないだろう。逆バンジーとは違って命綱とかはないが。

「……皇帝陛下は戻ってくるのか?」

 目の前の惨劇に震えながらも皇帝の身を心配するとは、いい部下を持っているじゃないか。それ故に勿体ない。もっと部下を大切にしていれば、無駄に死なすこともなかったのにな。

 今のところ阿呆しかいない世界だと思うが、この教国と帝国の二ヶ国と帝国の属国の傭兵王国が最悪だと言われている。他の国にも阿呆はいるらしいが、観光するときは帝国関係の二ヶ国を避けよう。

 えっ? 何故二ヶ国なのかって? それは今日この教国は終わるからさ。敗戦国だからな。

「――うあぁぁぁっ! おっおっおっ!」

「あっ! 帰って来たぞ!」

 鉄塔から離れて落ちていく阿呆皇帝を、暴嵐魔術で調整して鉄塔の真ん中に落ちるように制御した。あからさまにコースを変える阿呆皇帝の姿を目にし、すぐに俺を見る帝国軍。

「何か?」

「まさか……だよな?」

「ああ、もちろん。いってらっしゃい!」

 地面には磁力魔術《斥力》の魔法陣を設置してあった。地面に着地することなく、再び打ち上げられた。

「本当に勇者か? 悪魔ではなく?」

「……」

 セルが喜びそうなことを言ってくれていた。だが、悪魔と聞くコイツは魔王国の人間であるため、角があり悪魔のような風貌だった。一瞬「お前に言われたくないわ!」と、言いそうになったが、魔王国の人間にとっては差別発言になるため、喉元まで上がってきた言葉を飲み込んだ。

「あっ! 帰って来たぞ!」

「暴嵐魔術《フォローウインド》」

 ――無限魔術《鎖縛》――

「くっ! 引っ張られる!」

 一生懸命帝国軍側に寄せようとしていたが、不可視の無限魔術で引っ張り邪魔していた。悪魔と言った仕返しである。悪魔と発言した直後には、三回目は決定していたのだ。使用者責任というやつだ。部下の罪を償ってきてくれ。

 ただ、この頃には阿呆皇帝の心は折れており、反応してくれない状態になってしまっていた。それでは面白くない。そこで発射前に回復魔法で全快にしてあげた。サービスに感謝して欲しい。

「どうやって引き寄せたのだ!?」

「教えると思うか? 帝国にいる者に教えることは何もない! ただの盗賊国家だろ? 盗賊を討伐せずに力を与えるとか、我も犯罪者になってしまうだろ? それだけは勘弁してくれ! アイツが落ちてくるまでに答えを出せ。今すぐ軍を引いて帰るか、また打ち上げるか。ただ、次からは受け止めないから肉片にならないことを祈る。どうする? 見えてきたぞ!」

「全軍撤退! 陛下は私が必ず連れ帰る。絶対にだ!」

「途中で戻ってくるのはなしな。我が転移魔術を使えることは見せたはずだ。途中で帰ってきたら再び連れ去って、全軍が帝都に着くまで発射し続けるからな!」

 苦虫をかみつぶしたような表情をするも、帝都に向けて撤退を始める帝国軍。戦場に来る前と比べると、五分の一ほどの数しかいないのだ。早く帰れることは聖戦後唯一の利点だろう。

「お疲れ! 気をつけて帰れよ!」

 片手を挙げ、手を振って見送った。その行動に腹を立てた兵士は、怒りに満ちた視線を俺に向けていた。

「おっ! 負け犬発見!」

「キッサマー!」

 視線を向けることしか出来ない者に、事実を告げただけなのに怒らせてしまった。三回回ってワン! と、言ってくれれば御褒美をあげたのに。

 ――時空魔術《転送門》――

 向かってきた兵士と、その兵士の周囲にいて一緒に睨んで来た者を、浄化中の大穴に放り込んだ。底には爆裂魔術で熱された砂があるはず。確か熱した砂で焼却する方法があったな。白亜の宮殿跡地は天然の焼却処理場に生まれ変わったわけだ。

 それに爆裂魔術の使いにくい点も影響している大穴。未だに小規模の爆発が起きていた。爆裂魔術は周囲の魔素を火薬に変化させて、爆発を起こしている。つまり、周囲に微量でも魔素があれば、しばらく爆発し続けてしまうということだ。

 だからこそ、同じ効果を発揮して使いやすい、火炎魔術《爆砕》を使用してしまう。だが、効果は同じだが威力は桁違いなため、今回は爆裂魔術を使ったのだ。おかけで焼却処理もはかどっていた。

「あれれ? また兵士が減ったな。耳がないのか? それとも、やはり鳥頭なのか? 三歩歩いたら忘れてしまうのか? 皇帝の四回目は決定したな。次は誰が相手をしてくれるんだ? 睨んだことへの謝罪はないのか? 我は根に持つタイプだぞ?」

「「「す……すみませんでした」」」

「悔しそうな顔がそそるね。嫌々だが、せっかくの謝罪だ。受け取ろうではないか。ちなみに、そそるのは女性だけだからな! 勘違いするなよ!」

 大人しく撤退するのを見送り、浄化中の大穴の下に向かった。すると、そこにはすでに瘴気の欠片もなかった。これで瘴気問題は解決である。大魔王プルーム様の機嫌も、少しはよくなるだろう。

 再び阿呆皇帝のお仕置き施設へと向かう。お仕置き施設には、白目を剥いて口から蟹のように泡を噴いている阿呆皇帝と、その阿呆皇帝を介抱する魔導師がいた。体中汚物塗れになっていたため、真っ先に綺麗にしていた。献身的な家臣である。

「ここで少し待っていて欲しい。いなくなられたら探しに行くからな!」

「分かった」

 なかなか肝が据わった魔導師だ。それに加え、帝国の人間にしては賢い。それが唯一の救いだな。

「ただいまー♪ 楽しんでる?」

 転移してボム達の下に帰ってきたのだが、返事をしてくれない。

「どうした?」

「あの空に打ち上げたのは俺にやるなよ。それと、化け物が動かなくなったぞ」

 一瞬「楽しいぞ♪」と、言いそうになってしまったが、俺を見つめる大魔王様の赤い瞳に気づき、その言葉を飲み込んだ。それに加え、今までのアトラクション系のお仕置きでは、死人を出していなかった。だからこそ、不安になっているのだろうが、彼らはすでに死人であり、化け物への転生を果たしたから大丈夫だ。

「……やらないよ。それに化け物三体は、死んでないから大丈夫!」

「では、このあとはどうするんだ?」

「三つのゲーム機に、それぞれ赤いボタンがあるだろ? セルが押したくなりそうなボタンだ。それを皆で押そう!」

 セルが真っ先に押してくれそうだと思って、いつかのキメラを覚醒させたときのようなボタンを再現したのだが、どうやら思惑通りには行かなかったようだ。

「せーので押すぞ! せーの!」

 大きめの赤いボタンを全員で押す参加者達。すると、調教施設の中央に球体が現れた。その球体に、三つのゲーム機からコンセントのような物が飛び出し突き刺さった。

「「「グガァ……ゴッ、ゴォー!」」」

 と、叫ぶ化け物三体。しかも、叫ぶだけではなく暴れ始めた。それでも拘束を振りほどくことが出来ず、ただ苦しむことしか出来ないでいた。

 そして、中央に現れた球体にも変化が生じた。最初は透明だったのだが、徐々に黒い何かが注入されて球体の中に溜まっていった。

「ラース。アレは何だ?」

「ボム達が遊んで溜めたポイントを使って、瘴気の抽出を行っているんだ。お仕置きも出来るし、彼らにも楽しんでもらえる。さらに娯楽にもなる。いいことだらけだろ? まぁポイントを使わなくても抽出出来たけど、ゲームエンドロールだと思ってくれればいいよ。ただの嫌がらせと仕返しだよ。あと、ポイントはプモルンが記録してあるから、景品との交換はあとでな!」

「そうか」

 ボムは火神様達に俺が受けてきた仕打ちを聞いている。現在同行しているメンバーで、一番詳しく知っているだろう。だからか、質問はするが何も言わない。ボムなりの優しさだろう。それに、すでに興味は景品へと移っていた。ボムの大きな手にはカタログが抱かれていたからだ。

「ラース。瘴気の抽出を行ってどうするんじゃ? アレの処分は?」

 大魔王プルーム様が、厳しい視線を向けて質問してきた。瘴気の球の処分方法が気になるようだ。悪用するなら折檻をするぞと、言っているようなものだ。

「あの球体も残った勇者達の処分方法も考えてあります。勇者達を放置すると、また使い回されてしまいますからね。学園国家で死んだはずの勇者が、あの蛇タウロスですから。最終的には創造神様に任せますが、それまでの簡易処分は考えてあります。球体はこのあと見てもらえれば、納得してくれるはずです!」

 納得してくれなければ死ぬのは俺だ。誰がそんな危ない橋を渡るか。俺とボムの師匠は、世界で一番怖い存在だと魂に刻まれている。そんな恐怖の体現者を相手に嘘をついてまで、瘴気の塊を再利用しようだなんて微塵も思わなかった。

「うむ。考えあっての行動ならば良いのじゃ。後始末はしっかりな」

「はい!」

 恐怖の赤い瞳が、優しい瞳へと変わりカルラに向けられる。そこでやっと安心することが出来たのだ。プルーム様の優しい眼差しは、基本的にチビッ子達にしか向けられない。だが、チビッ子達に視線を向けている間は機嫌がいい証拠であるため、チビッ子達以外にとっては重要な機嫌確認基準となっていた。

「お……おい。ラース! 溶けてるぞ!」

 ソモルンとカタログを見ていたボムが、溶け始めた化け物三体を見て慌てていた。化け物三体の体はアンデッドと瘴気で構成されているため、瘴気を抽出すれば残るのはアンデッドだけだ。

 最後に化け物になった九又は生身で構成されているが、取り込まれたときに死亡し、その後アンデッドとなったため同じだ。そして、その場には瘴気の抽出により集まった瘴気の塊と、山のような屍食鬼グールと三人の阿呆勇者。

 ちなみに、阿呆勇者共は屍食鬼に転生していたが、前世の記憶があるらしい。俺の失敗バージョンである。成功してよかったと、心の底から火神様達に感謝した。お供え物を少し増やそうと心に決めた。

「まずは屍食鬼達を処理してから、他二つを処理しよう♪」

 ――神聖魔術《十王裁判》――

 ――神聖魔術《神炎》――

 ――創造魔術《八大地獄》――

 屍食鬼を浄化し、瘴気の塊を聖なる炎で焼却処理した。ここまでは予想出来そうな魔術だが、最後の創造魔術はオリジナル魔術である。この調教施設を元に八大地獄を再現し、同時に創造神様を解放するまでの牢獄とした。

 生命神や冥界神の介入を予想して、こじ開けようとした者には《神威》を放つように術式を構成している。これで安心してダンジョンに向かえるというわけだ。ダンジョンはここから離れた場所にあり、ずっと阿呆勇者風転生屍食鬼共を見張っているのは、面倒であり心理的に不快である。

 ちなみに、この牢獄の機能は八大地獄を再現してあると言っても、闇黒魔術での精神干渉魔術が主体となっている。時間感覚の差異や肉体の再生などは、さすがに神でないと不可能である。故に、精神世界で堪能してきてもらう。

「これでやっと片付いたな。これからはお楽しみの時間だぞ! もう気持ち悪いことはない!」

「……本当だな? 騙そうとしてないよな?」

 疑心暗鬼になっている我が家のテイマーズ。どうやら今回のお仕置きは、彼らの純粋な心に負担をかけてしまったようだ。しばらくは、大いに癒してあげることにしよう。

「変身したままついてきてくれ」



 調教施設から牢獄へと変化した施設を離れ、帝国の阿呆皇帝と魔導師が待っている場所へと移動する。

「お待たせした。やっと教国の問題が片付いた!」

「それでは、今回の聖戦は帝国の勝利ですな!」

 意識を取り戻した阿呆皇帝に、献身的な魔導師が勝利宣言をしていたが、大きな間違いである。

「何を言う。この聖戦の勝者は我一人ではないか! 帝国は誰に負けて撤退したんだっけか?」

「そ、それは……。陛下を人質にしたからで……」

「何を馬鹿なことを。それも戦略のうちではないか。そうだな……人質というよりも、奴隷だったと思ってくれれば、帝国と同じ戦法だったと理解してもらえるか?」

「陛下を奴隷とは、不敬であるぞ!」

 顔を鬼のような形相に変え、食いかかってくる魔導師。洗脳されているのかと、疑ってしまうほど慕われている阿呆皇帝は幸せ者だろう。

「それはそっちの言い分だろ? 我は帝国の人間でもなければ、不敬だったらどうした? という程度だ。我を処刑するか? やってみるといい。処刑を執行するときまで、国が存続しているといいな。国がなかったら皇帝も何も関係ない。ただの自称皇帝に不敬も何もないだろ?」

「ぐっ! ではどうする気だ? 国でも興すのか? この広大な土地を腐らせておくのは勿体ない。それに、いくら強くても国を治めるのは簡単ではないぞ! 帝国に管理を任せることが、最適だと言うことだ!」

「冗談だろ? 国民を家畜か害獣としか思っていない阿呆に何を任せるって? この世界で最大の国なんだろ? 人口も多く土地も広大だ。ならば、戦争よりもやることが山ほどあるんじゃないのか? 奪うことしか出来ない怠け者に、与える物など何一つない。魔術を戦争の道具にしか利用出来ない者には、魔術の本当の力を覗くことなど一生かかっても不可能だ。そんなことよりも提案があるんだが、是非とも受け入れてほしい!」

 全て事実であるため、何も言い返すことが出来ない魔導師。そして完全に心を折られ、震えている阿呆皇帝。その二人に更なる追い打ちをかけることした。

「提案とは、何だ?」

 魔導師に対する答えは簡単な物だった。それは……。











「帝国の土地をくれないか?」

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