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おまけ
メッセージ
しおりを挟む日本の南の離島。
暖かい、と言うよりも、暑いと行った方がいい気候のこの土地に来てもう数年経つ。
「ライ」
太陽が僕の名前を呼ぶ。
地上を照らす太陽の様な僕の愛しい人、
「何? まほろば」
「野菜を貰った」
腕に沢山の野菜を持ってまほろばがほほ笑む。
「耶苗ばあちゃんの?」
隣のおばあちゃん。
隣と行っても家屋が目に見えないくらい離れてる。
海に、近くて遠い、山の麓にある古い民家を間借りしていた。
耶苗ばあちゃんのさらにばあちゃんの生家。
この島で昔から“ユタ”と呼ばれた霊能力者の生まれた家。
巫女様。シャーマン。
耶苗ばあちゃんもその力を授かっていた。
ボクらがこの土地に来た時彼女は出迎えてくれた。
まるで来る事を知ってたみたいに。
実際に彼女には予知能力があって、若かりし頃からその能力で村人達を導いて来たと言う。
ボクらを簡単に受け入れてくれたのはそう運命づけられていたからだと彼女は笑った。
ぼこぼことした苦瓜を手に取り最初に食べた苦味を思い出して苦笑する。
今ではその苦味が病み付きになってまほろばも大好物になっていた。
この土地で暖かい太陽の下、何不自由なく生きていける有り難みを噛み締めながら、愛しい人と幸せにどっぷりと頭まで浸かって過ごす毎日は、まるで楽園に居るみたいで楽しい。
たまに真夜中二人で海に潜る。
月明かりが揺らぐ水面は幻想的で飽きない。
まほろばはボクの青い髪が海に溶けてまるで“人魚”みたいだと口付けてくる。
まほろばは此処に来てさらに人間臭くなった。
ゆらゆら揺れる母なる海に抱かれて、ボクとまほろばは永遠を実感する。
ボクらは永遠をこれからも共に生きて行くんだ。
オワリ。
************
他愛のない日常の一コマでした!
これにて“鬼に成る者”完全完結。
実は続く物語があります。
タイトルは“鬼を継ぐ者”
エブリスタで連載中。
こちらにも、もう暫くしたら載せますね。
感想など頂けたら泣いて喜びます"(ノ*>∀<)ノ♪.:*・゜
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本日拝読させていただきました💖
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キュンとして切なくなりますね!
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(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡
こういうBLを読むのははじめてで、新しい扉を開きました🌟
鍋様!
なんですと!
ありがとうございます
。゚∵・(ノД`)∵゚。
嬉しすぎて倒れますっ
なんてこと!←混乱中
素敵な感想に悶えてます!
本当に嬉しい✧︎
当時頑張って書いていたことを思い出しました。頑張っていた部分を汲み取っていただけた幸せたるや✧︎
ありがとうございました❤
嬉しいよう✧︎
導入の文体も好きです。
昔話から入り、最後で余韻が入る感じがすごい好きです。
応援してます!
くわっと様
わあぁ❤
初めての感想です(≧ω≦)✧︎
とっても嬉しいです!
もう完結している作品なのですが、ちょびちょび更新中✧︎
ありがとうございます❤