岩丸先輩の日常

岩丸先輩とグー最強説

僕の通う学校の下駄箱から校舎を出ると大きな石階段ある。

放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常

「うっす～」

このテンションが低い声で声をかけて横に座る人は岩丸先輩

爆発頭に糸目が特長である。

「じゃんけんで最強なのってグーじゃない？」

グーじゃない！

「ねぇじゃんけんで最強なのってグーだよな？」

グーに強いのはパーだけどな

「やっぱりどう考えてもグーじゃない？」

しつけぇな！じゃんけんで最強なのはグーじゃねぇよ！

「違うんじゃないですか？グーはパーに負けますし。」

僕はしっかり言いたい事を言える日本人なのである。

「いやいやいや！じゃあお前パー出してみ？」

？？？

意味がわからないが言われた通りパーを出す僕。

パチｯ！！

「痛ｯ！何するんすか？」

バカ丸が僕の手を殴ったのだ！

「なっ？最強だろ？」

なっ？じゃねぇよバカかバカ丸が！

「次チョキ出してみ？」

出すか！！どうせまた殴るんだろ？

「嫌です、また殴るんでしょ？」

イライラが止まらない僕

「殴るかよ、これじゃんけんだぞ？」

今タイムマシンがあったなら10秒前のバカ丸を逮捕しにいきてぇよ

「殴んないからチョキ出してみ？」

人を信じられなくなったらお前のせいだからな！っとは言わないでチョキを出す

そしてグーを出す岩丸先輩

「なっ？最強じゃねぇ？」

？？？

まぁな！僕がチョキで岩丸がグーだからね！

「アイコだったらどうするんですか？」

「アイコ？そんなんあるかよ！」

何言ってんだ？？

「じゃあグーとグーだったらどっちが強いんですか？」

よくこの学校に合格したよな？本当にこの学校の七不思議だぜ

「あ～クライマックスバトルの事ね？」

何言ってんだコイツ？？

「自分もグーで相手もグーは試合開始の合図さ！
相手のグーを砕くまで続けられるデスファイト
信じられるのは己のグーのみ！」

あぁ、面倒なヤツか、、

「だからさ、お前はグー出すのはやめとけよ？
生きて明日も学校に来たいならな！」

ドヤ顔がいちいちむかつくなぁ

「あ～いたいた！岩丸！先生が呼んでるぞ！」

誰かが岩丸先輩を呼ぶ

「早川じゃん！？俺？俺じゃないだろ？先生は俺か早川って言ってたぞ？」

何っ？早川だと！？
俺からオペレーターの座を奪った野郎は貴様か！！

「えっ？知ってたの？じゃあじゃんけんで決めようぜ？」

ニコニコしなかがら掛け声を始める早川！
貴様は負けてしまえ！

「じゃんけんホイ！」

グーとグーを出す二人
クライマックスバトルの始まりである

「アイコでしょ！」

待て待て待て！
クライマックスバトルは？

岩丸先輩がグー早川先輩はパーを出す

「やりぃ、俺の勝ちぃじゃあ岩丸頼んだぜ！また明日なぁ」


笑顔で、走り去る早川、、、

「なぁ、用事済むまで待っててくれる？」

「、、、嫌です」

こんなんが岩丸先輩と僕の日常。