岩丸先輩の日常

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岩丸先輩と雑学王

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僕の通う学校の下駄箱から校舎を出ると大きな石階段ある。

放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常

「うっす~」

このテンションが低い声で声をかけて横に座る人は岩丸先輩

爆発頭に糸目が特長である。

「とうとう俺もなっちまうか王様ってやつにさ!」

あんたはすでになってるよ(裸の王様にな)

「拝んでやるさ!王座からみる景色ってヤツをさ」

仮にあんたが王様でも、ここから見える景色は俺と一緒だと思うぞ?

「雑学王に俺はなる!」

やめろ!ひとつなぎの大秘宝を探すイカした方々と間違われる!

「雑学王って、、岩丸先輩雑学知ってんすか?」

ニヤつく岩丸先輩

「アン○ンマンの中に入っているあんこは(つぶあん)である!」

マジで!!!そうだったの!!!
駄目だ!リアクションをしてはヤツの背中に翼が生えてしまう。

「他には?」

冷静を装う僕

「らっこの乳首は足の裏にある!」

らっこが歩いたら凄い変な気分になっちゃうじゃん!
何?この気持ち!もっと聞きたい!

「へぇ~他には?」

「・・・」

「・・・・」

えっ?もうないの?嘘!?
たった2つでグランドライン越えようとしてたんか!?
舐めんじゃねぇぞ!!

「ダンゴムシはエラ呼吸」

、、、
いや、それは気持ち悪いから知りたくなかった。
いいか!何でも言っていい訳じゃねぇぞ!
オーディエンスの知りたい事を瞬時に判断して
話す。
わかったか雑学王!

「いびきをかくのは人間とライオンだけ」

それそれぇ~わかってきたじゃん!
まだイケる?頑張れる?

「人間の毛の寿命で一番短いのはまつ毛、一番長いのは眉毛」

てめぇ!嘘をつくんじゃねぇ!
なみ○いさんの頭をどう説明すんだ!
あれはすでに絶命寸前だろうが!!

今すぐふ○さんに謝ってこい!

「ゴリラの握力は400キロ」

握手ダメぜったい!

「そこそこあるっすね」

今回ばかりは少しばかり見直したぞ!
誉めてやろう

「まだあるぞ?なぁ雑学王になれるかな?」

期待に胸を膨らませ聞いてくる岩丸先輩

「まぁあんま使えないっすけど、結構面白かったっす」

急に黙り立ち上がる岩丸先輩

「・・・俺帰るわ」

校門へ歩いていく岩丸先輩

「まって、、、」

待ってくれ!岩丸先輩!俺が悪かった!
本当は凄く興奮したんだ!
あんたすげぇよ!雑学だけだがよ!

「雑学だけだがよぉ~!!」

あっ!声に出す部分間違った。

こんなんが岩丸先輩と僕の日常。




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