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第一章桃チャンの世界…俺がまるっとハッピーエンドにしてやるぜ!
第3話えっ!?普通鬼は外だけど、悪い奴じゃなかったの!?
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この世界には、鬼が確かに存在する
鬼とは――
赤(鬼)に出会ったならば、複数で囲み斬りかかれ
青(鬼)に出会ったならば、逃げよその足が動く限り
黒(鬼)に出会ったならば、
目を閉じ極楽への
祈りを捧げよ
人は決して天災には
敵わないのだから
白(鬼)に出会ったならば、
決して逃がさず切り殺せ
白(鬼)は黒(鬼)を呼び寄せる
という伝承がある。
◇◇◇
色々とすっ飛ばしてしまっている自覚はあった。
これがナンパなら、随分下手くそで、チープな口説き方だ。
でも、俺はナンパしている訳でも、下心がある訳でもないから、良いだろう?
出会いからして突然だったのだからそこら辺は許して頂きたい。
光と共に何処だか解らない場所に最初に連れて来られてから、かなり移動してきたらしく、二人で話し合っている場所は気付けば森のなか……辺りは薄暗く、街灯何てある筈もない。
不気味、それが一番相応しいこの場所への表現なのだろう。
まあ、一人っ子一人いないから先程の大騒ぎは誰にも聞かれていなかったのは、不幸中の幸いか。
「ごめん、大分暗くなってきちゃったけど、お家とか、大丈夫?…えっと」
名前、それを聞き忘れているけれど、今更聞いても良いものだろうか?
「幸………と申します。……それと、大丈夫です。……元より帰る場所など在りませんから」
俺の心情を察してくれたらしい。
幸という少女は悲しそうに、《帰る場所などない》と言った。
幸福……きっと幸の両親は彼女にそれを願って名を付けたに違いない。
何が彼女をそこまで追い詰めた?
「……理由を聞いても?」
いいか?……とまで口には出せなかった。
彼女は答える代わりに、コクンと頷いたのだ。
儚い……それが彼女の容姿よりも第一に受けた印象だった。
何処か、幸を休ませる場所はないか?
俺だけなら野宿でもいいが、まさか女の子に野宿させる訳にはいかない訳で。
俺自身、お家への帰り方も解らないわけで。
俺は辺りを見渡した。
すると、距離にして100m程先に小屋らしき建物を見付ける事が出来た。
何とも都合の良い話だが、正直有難かったので、それ以上深く考える事を俺は止めた。
小屋の中も外も特に異常はなく、人が今も住んでいる様子もない。
だから、まあ中はお世辞にも綺麗だとは言えないけど、小屋の中で囲炉裏はあるし、雨……風は少し隙間風が入ってきそうだが、それでも御の字だ。
俺達は向かい合って座った。
俺が薪に使えそうな気を森から拾って、火は彼女が着けてくれた。
食べる物なんて無いけれど、寒さを少しでも防げるのは有り難かった。
昼間はとても暖かかったのに、今はとても寒いから。
暗い中、灯りは囲炉裏の火だけで、彼女が自分が命を狙われている理由をポツリ、ポツリと語り始めた。
「この国には、昔から……こんな言い伝えが有ります。
赤(鬼)に出会ったならば、複数で囲み斬りかかれ
青(鬼)に出会ったならば、逃げよその足が動く限り
黒(鬼)に出会ったならば、
目を閉じ極楽への
祈りを捧げよ
人は決して天災には
敵わないのだから
白(鬼)に出会ったならば、
決して逃がさず切り殺せ
白(鬼)は黒(鬼)を呼び寄せる
鬼による被害が甚大なこの国では鬼とは既に厄災と同義です」
大抵な事なら、笑って楽しめる俺も、幸の言葉に少なからず、動揺してしまった。
無理は無いだろう?……訳も解らずこんなところに連れて来られた挙げ句に、だって、鬼だぜ?
「………鬼?が本当にいるの?」
「はい、鬼は確かに存在します」
間髪いれずに返答されたが、未だに信じる事が出来なかった。
幸が嘘を付いているとは思えないし、思わない。
どんなに俺の頭がお花畑でも(←母親と茂にいつも言われているが、俺自身は至ってお利口さんのつもりだ)《はい、そうですね》とはいかなかった。
「何処にいるんだよ?……その辺探せば会えんのか?」
まるで幸をバカにしている様な言動だが、俺は全身で、理解するのを拒否していた。
突然訳も解らないチビ助に訳も解らない場所に飛ばされただけでも、既に異常だが、その上、鬼までとは、大抵な事なら笑ってやり過ごせる俺も、流石にキャパオーバーだ。
頭に糖分をくれ、糖分を!
エネルギーチャージだ!
「少なくとも、白鬼には既に出会っています」
「は?」
「目の前におりますから」
今、俺の目の前にいるのは、幸だけだ。
確かに、髪の色は白いし、目の色も特種だ。
カラコンがある現代なら別に特別驚くことも無いが、この世界に有るとは思えない。
幸も、そして幸を襲っていた男達も皆服装は着物だった。
まるで、大昔にタイムスリップでもしている様な……そんな錯覚さえ覚える。
いや、ここが何処か解らない以上、全ての事柄を考えておくに越したことはない。
「幸が、鬼だって言うのか?……だって、角が無いだろう?」
どの昔話にも、鬼には角があったじゃないか。
「私は、人間と鬼との合の子ですから……」
「両親のうち、どちらかが鬼で、どちらかが人間だってこと?」
「母は人間です……」
父親は、鬼だとは………彼女は言わなかった。 多分、敢えて言えなかったのだろう。
「そっか……」
「驚かないのですか?……恐ろしくは無いのですか?」
絶望に近い表現を見せる幸。
聞いてくるくせに、認めて欲しくは無いような、そんな相反する二つの感情が入り交じっている様だった。
「驚きはしたけど、恐ろしくは無いかな……。恐怖を感じて欲しかった?」
幸の心を少しでも軽くしようと、敢えて、俺は軽く答えた。
(断じて、ただ頭が軽いだけではない!!)
「いいえ……………いいえ!!」
幸は、両手で顔を覆いながら、首を左右に降る。
きっと、彼女は泣いている。
でも、その涙はを俺には見られたくないのだろう。
そんな幸の着物の袖から見える腕には幾つもの傷跡があった。
「幸は、恐くないよ。……白の髪も、幸には良く似合ってる。……日が当たると光っている見たいでとても綺麗だって俺は思ったよ」
歯が浮くような台詞。
何時もなら絶対に言わないけれど、今は言葉に出すことが正解な様な気がする。
「初めて……言われました」
彼女は泣きながら、少し驚いたような、そんな笑顔を見せてくれた。
その笑顔を俺は生涯忘れる事は無いだろう。
きっと、自分が白鬼だという事を彼女は言いたくなかったに違いない。
それでも、知りたいと言った俺のために、教えてくれたのだ。
どれ程の勇気だったか…。
俺は想像する事も出来ないけれど、彼女を救いたいと、今のこの幸の苦痛を取り除きたいと思ってしまったんだ。
我ながら、単純だとは思うけど。
そして俺にはある疑問が浮かんできた。
「ねえ、幸。……もしかして、幸が襲われていたのは……幸が白鬼だから?」
「はい……」
幸は静かに頷いた。
「どう見たって、幸が何かをするようには俺には見えない。……さっき教えてくれた、伝承通りなら大の男がよって鷹って、普通の女の子を殺そうとしたって言うのか?」
信じられない……鬼がいる事は俺の中で肯定したけれど、それでもただ、ハーフだからって女の子を押そって良い免罪符にはならないだろう!?
俺は生まれて初めて感じる、激しい憤りを覚えた。
「白鬼自体の力はとても小さい物で、普通の人間と変わりません。ですが白鬼は……親の鬼を呼びますから」
「幸が父親を呼び寄せるってのか?」
「父は………とても力のある鬼だと叔母に聞いております。……私は会ったことがありませんが」
「会ったこと無いって……だって、父親だろう!?……何だよ、それなのに呼び寄せるって言うのか!?」
「私には………解りません。……少なくとも物心つく前から父親がいた記憶はありません。……教えてくれたで有ろう母も私を生んで直ぐ亡くなりましたから……。
叔母も……何も教えてはくれません。
ただ、外に出ればいつも命を狙われる。
ですが、それも………仕方がない事何です。鬼の存在は恐怖で、先程の方々もきっと、その恐怖に勝てなかったのでしょう。……守るべき家族の為に、降りかかる障害は小さなうちに取り除きたいと考えたのだと思います」
何て悲しい言葉だろう。
彼女は諦める事に慣れすぎている。
でも、俺にはこれ以上掛けてあげられる言葉がなかった。
「なあ、幸。……あの時は、ただ君を連れて逃げる事しか考えていなかったけれど………そんな事情が有るのなら、彼奴らあれで幸を殺すのを諦めるのかな?」
「………諦めないでしょうね……何処までも追ってくると思います、私が死なない限り。
貴方が……私を人として扱ってくれた事が嬉しくて、一緒に来てしまいましたが……これ以上はご迷惑をお掛けしてしまいます。……早々にここから立ち去りますから、お許しください」
幸は正座のまま丁寧に三指を付いて頭を下げた。
「馬鹿にするなよ!…そんな話を聞いて、はい、そうですかって行かせるわけ無いだろう?!…そこまで人間腐ってねえよ!!!」
そこで、何故か俺は気付いてしまった。
……あれ?……幸の言葉にちょっと今苛ついてるけど、
俺……名乗ってすらなくねえ?
鬼とは――
赤(鬼)に出会ったならば、複数で囲み斬りかかれ
青(鬼)に出会ったならば、逃げよその足が動く限り
黒(鬼)に出会ったならば、
目を閉じ極楽への
祈りを捧げよ
人は決して天災には
敵わないのだから
白(鬼)に出会ったならば、
決して逃がさず切り殺せ
白(鬼)は黒(鬼)を呼び寄せる
という伝承がある。
◇◇◇
色々とすっ飛ばしてしまっている自覚はあった。
これがナンパなら、随分下手くそで、チープな口説き方だ。
でも、俺はナンパしている訳でも、下心がある訳でもないから、良いだろう?
出会いからして突然だったのだからそこら辺は許して頂きたい。
光と共に何処だか解らない場所に最初に連れて来られてから、かなり移動してきたらしく、二人で話し合っている場所は気付けば森のなか……辺りは薄暗く、街灯何てある筈もない。
不気味、それが一番相応しいこの場所への表現なのだろう。
まあ、一人っ子一人いないから先程の大騒ぎは誰にも聞かれていなかったのは、不幸中の幸いか。
「ごめん、大分暗くなってきちゃったけど、お家とか、大丈夫?…えっと」
名前、それを聞き忘れているけれど、今更聞いても良いものだろうか?
「幸………と申します。……それと、大丈夫です。……元より帰る場所など在りませんから」
俺の心情を察してくれたらしい。
幸という少女は悲しそうに、《帰る場所などない》と言った。
幸福……きっと幸の両親は彼女にそれを願って名を付けたに違いない。
何が彼女をそこまで追い詰めた?
「……理由を聞いても?」
いいか?……とまで口には出せなかった。
彼女は答える代わりに、コクンと頷いたのだ。
儚い……それが彼女の容姿よりも第一に受けた印象だった。
何処か、幸を休ませる場所はないか?
俺だけなら野宿でもいいが、まさか女の子に野宿させる訳にはいかない訳で。
俺自身、お家への帰り方も解らないわけで。
俺は辺りを見渡した。
すると、距離にして100m程先に小屋らしき建物を見付ける事が出来た。
何とも都合の良い話だが、正直有難かったので、それ以上深く考える事を俺は止めた。
小屋の中も外も特に異常はなく、人が今も住んでいる様子もない。
だから、まあ中はお世辞にも綺麗だとは言えないけど、小屋の中で囲炉裏はあるし、雨……風は少し隙間風が入ってきそうだが、それでも御の字だ。
俺達は向かい合って座った。
俺が薪に使えそうな気を森から拾って、火は彼女が着けてくれた。
食べる物なんて無いけれど、寒さを少しでも防げるのは有り難かった。
昼間はとても暖かかったのに、今はとても寒いから。
暗い中、灯りは囲炉裏の火だけで、彼女が自分が命を狙われている理由をポツリ、ポツリと語り始めた。
「この国には、昔から……こんな言い伝えが有ります。
赤(鬼)に出会ったならば、複数で囲み斬りかかれ
青(鬼)に出会ったならば、逃げよその足が動く限り
黒(鬼)に出会ったならば、
目を閉じ極楽への
祈りを捧げよ
人は決して天災には
敵わないのだから
白(鬼)に出会ったならば、
決して逃がさず切り殺せ
白(鬼)は黒(鬼)を呼び寄せる
鬼による被害が甚大なこの国では鬼とは既に厄災と同義です」
大抵な事なら、笑って楽しめる俺も、幸の言葉に少なからず、動揺してしまった。
無理は無いだろう?……訳も解らずこんなところに連れて来られた挙げ句に、だって、鬼だぜ?
「………鬼?が本当にいるの?」
「はい、鬼は確かに存在します」
間髪いれずに返答されたが、未だに信じる事が出来なかった。
幸が嘘を付いているとは思えないし、思わない。
どんなに俺の頭がお花畑でも(←母親と茂にいつも言われているが、俺自身は至ってお利口さんのつもりだ)《はい、そうですね》とはいかなかった。
「何処にいるんだよ?……その辺探せば会えんのか?」
まるで幸をバカにしている様な言動だが、俺は全身で、理解するのを拒否していた。
突然訳も解らないチビ助に訳も解らない場所に飛ばされただけでも、既に異常だが、その上、鬼までとは、大抵な事なら笑ってやり過ごせる俺も、流石にキャパオーバーだ。
頭に糖分をくれ、糖分を!
エネルギーチャージだ!
「少なくとも、白鬼には既に出会っています」
「は?」
「目の前におりますから」
今、俺の目の前にいるのは、幸だけだ。
確かに、髪の色は白いし、目の色も特種だ。
カラコンがある現代なら別に特別驚くことも無いが、この世界に有るとは思えない。
幸も、そして幸を襲っていた男達も皆服装は着物だった。
まるで、大昔にタイムスリップでもしている様な……そんな錯覚さえ覚える。
いや、ここが何処か解らない以上、全ての事柄を考えておくに越したことはない。
「幸が、鬼だって言うのか?……だって、角が無いだろう?」
どの昔話にも、鬼には角があったじゃないか。
「私は、人間と鬼との合の子ですから……」
「両親のうち、どちらかが鬼で、どちらかが人間だってこと?」
「母は人間です……」
父親は、鬼だとは………彼女は言わなかった。 多分、敢えて言えなかったのだろう。
「そっか……」
「驚かないのですか?……恐ろしくは無いのですか?」
絶望に近い表現を見せる幸。
聞いてくるくせに、認めて欲しくは無いような、そんな相反する二つの感情が入り交じっている様だった。
「驚きはしたけど、恐ろしくは無いかな……。恐怖を感じて欲しかった?」
幸の心を少しでも軽くしようと、敢えて、俺は軽く答えた。
(断じて、ただ頭が軽いだけではない!!)
「いいえ……………いいえ!!」
幸は、両手で顔を覆いながら、首を左右に降る。
きっと、彼女は泣いている。
でも、その涙はを俺には見られたくないのだろう。
そんな幸の着物の袖から見える腕には幾つもの傷跡があった。
「幸は、恐くないよ。……白の髪も、幸には良く似合ってる。……日が当たると光っている見たいでとても綺麗だって俺は思ったよ」
歯が浮くような台詞。
何時もなら絶対に言わないけれど、今は言葉に出すことが正解な様な気がする。
「初めて……言われました」
彼女は泣きながら、少し驚いたような、そんな笑顔を見せてくれた。
その笑顔を俺は生涯忘れる事は無いだろう。
きっと、自分が白鬼だという事を彼女は言いたくなかったに違いない。
それでも、知りたいと言った俺のために、教えてくれたのだ。
どれ程の勇気だったか…。
俺は想像する事も出来ないけれど、彼女を救いたいと、今のこの幸の苦痛を取り除きたいと思ってしまったんだ。
我ながら、単純だとは思うけど。
そして俺にはある疑問が浮かんできた。
「ねえ、幸。……もしかして、幸が襲われていたのは……幸が白鬼だから?」
「はい……」
幸は静かに頷いた。
「どう見たって、幸が何かをするようには俺には見えない。……さっき教えてくれた、伝承通りなら大の男がよって鷹って、普通の女の子を殺そうとしたって言うのか?」
信じられない……鬼がいる事は俺の中で肯定したけれど、それでもただ、ハーフだからって女の子を押そって良い免罪符にはならないだろう!?
俺は生まれて初めて感じる、激しい憤りを覚えた。
「白鬼自体の力はとても小さい物で、普通の人間と変わりません。ですが白鬼は……親の鬼を呼びますから」
「幸が父親を呼び寄せるってのか?」
「父は………とても力のある鬼だと叔母に聞いております。……私は会ったことがありませんが」
「会ったこと無いって……だって、父親だろう!?……何だよ、それなのに呼び寄せるって言うのか!?」
「私には………解りません。……少なくとも物心つく前から父親がいた記憶はありません。……教えてくれたで有ろう母も私を生んで直ぐ亡くなりましたから……。
叔母も……何も教えてはくれません。
ただ、外に出ればいつも命を狙われる。
ですが、それも………仕方がない事何です。鬼の存在は恐怖で、先程の方々もきっと、その恐怖に勝てなかったのでしょう。……守るべき家族の為に、降りかかる障害は小さなうちに取り除きたいと考えたのだと思います」
何て悲しい言葉だろう。
彼女は諦める事に慣れすぎている。
でも、俺にはこれ以上掛けてあげられる言葉がなかった。
「なあ、幸。……あの時は、ただ君を連れて逃げる事しか考えていなかったけれど………そんな事情が有るのなら、彼奴らあれで幸を殺すのを諦めるのかな?」
「………諦めないでしょうね……何処までも追ってくると思います、私が死なない限り。
貴方が……私を人として扱ってくれた事が嬉しくて、一緒に来てしまいましたが……これ以上はご迷惑をお掛けしてしまいます。……早々にここから立ち去りますから、お許しください」
幸は正座のまま丁寧に三指を付いて頭を下げた。
「馬鹿にするなよ!…そんな話を聞いて、はい、そうですかって行かせるわけ無いだろう?!…そこまで人間腐ってねえよ!!!」
そこで、何故か俺は気付いてしまった。
……あれ?……幸の言葉にちょっと今苛ついてるけど、
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