10 / 15
第一章桃チャンの世界…俺がまるっとハッピーエンドにしてやるぜ!
第9話鬼ヶ島に鬼退治
しおりを挟む
◇◇◇
驚いた事に二人は……既に掠り傷一つ無かったのだ。
着物だけは血だらけで、それだけが唯一、先程までの事が事実であると言う証明となったのが何とも皮肉な話だ。
あのチビ助もどうせ助けてくれるなら服まで綺麗にするオプションを付けてくれても良いのに、とは高望みな話だろう。
生きてるだけで丸儲けなのだから。
俺は美景さんと倫太郎が無事なのを確認すると、桃太郎を追いかけた。
幸と羅刹のおっさんが何処に行ったのか何て解らなかったし、二人がいない以上俺の目的も無くなってしまったから。
解らないのは、何であんな危険なサイコ野郎に羅刹のおっさんは、幸を会わせたかったのか?
と言うのと、あんなに強いのに美景さん達を守れなかったのか?だ。
まあ、後者は着いた時には遅かった………と言う様に俺には見えた。
いや、チビ助に言われた桃太郎と鬼退治と言う事も頭を掠めたが、俺はもう幸や羅刹のおっさん、美景さん達を桃太郎が殺すのを黙ってみている事は出来そうもない。
美景さんの話では、桃太郎の目的は、鬼ヶ島に住む黒鬼を退治する事だと言っていた。
取り敢えずは桃太郎と旅を共にして、所構わず鬼を殺しまくるサイコさんを止めなくては行けないと言う使命感見たいな感情もあった。
それにしても、何で死んだ人間が甦ったんだ。
いや、正確に言えば、人間ではなく鬼なのだが。
きっと、鬼の力か、チビ助の力かのどちらかだろう。……まあ、この際どちらでも良いが。
って言うかあのサイコ野郎は何処まで行ったんだよ!?
あいつは歩きで俺はチャリだぜ!?
しかも原動機付き自転車と言うハイテクな乗り物だ。もう追い付いてもよくないか!?
美景さんに、鬼ヶ島迄のルートを聞いてなければ、俺が迷子になっちゃたと俺自身が勘違いするだろうが!
ブツクサブツクサ言いながらもチャリを頑張って漕いでいた俺はやっとの思いで桃太郎に追い付いた。
桃太郎は優雅にも土手道の様な場所で小川近くの草むらにいる猫の親子を眺めていた。
何とも幸せそうにだ。………ったく調子の狂う奴だぜ。
俺は、桃太郎と言う男が解らなくなった。
あんなに残酷かと思えば、優しい一面を見せる。……こう言うのを世の女性達はギャップ萌えと言うのだろうか?
いや、ちょっと違うか。
俺はこのまま黙ってみている訳にもいかないので、声を掛ける事にした。
「おい!…桃太郎!!」
桃太郎は、俺の方に視線を向けると、猫に見せた表情とは違い、何処か作った笑顔を見せた。
「君は赤鬼のところにいた可笑しな青年」
「可笑しいは余計だ!!」
「僕に用かい?」
「俺も連れてけ………」
色々苛立ちが募っていた俺はつい上から目線的な言動になってしまった。
「へんてこな乗り物に乗った可笑しな青年、僕は遊びに行く訳じゃ無いんだよ?」
くそ、言葉に刺があるな。
まあ、最初に無礼な言動をしたのはこちらだが……。
「知ってるよ、鬼退治だろ?」
「へえ?……何で知ってるの?」
途端、あいつの回りだけ、冬じゃね!?と思うくらい気温が急低下した。
「神様がお前と一緒に行けって言ったんだよ!」
咄嗟にいい言葉が思い付かなかった俺は、本当の事だけど
(神様かどうかは知らんが)
嘘に聞こえる内容を素直に言ってしまった。
ああ、やっちゃったよね、俺。
これでいいよ、何て言う奴がいたら見てみたい。
俺ならふざけるなって言ってるね。
「……良いよ、君が俺に連れていっても良いと思える何かをくれたら、良いよ」
何だよ、がめついな。
それでも昔話の英雄か!?
そこは、こう、何て言うか、格好いい発言を頂きたかったね。
いや、腕のある芸人じゃ無いのだから、行きなりふられて直ぐに、面白いコメントなんて出来ない。
咄嗟に言われて何も思い付かなかった俺は、
「……きび団子をやるよ」
俺は、昨日買ったきび団子(倫太郎にあげた残りだ。チビ太は可愛かったから、柔らかい美味しい部分をピックアップして渡したが、こいつはムカつくからな)を丁度いいから桃太郎に食わせてやれ……と悪い感情が出てきた。
少し時間がたっているから、硬いんだよな。
素直に俺からきび団子を受け取った桃太郎はそのまま口にきび団子を入れた。
おいおい、俺が言えた義理じゃないが、少しは疑えよ。
まあ、毒じゃあないが。
「………」
「………」
もぐもぐと言う食べる音だけが聞こえてくる。……何だよ!硬い!って言われるかな?
「……これ、美味しいね。どうしたの?」
内心、えっ!?マジで!?と思ったが、そこは俺。顔には微塵も出さなかったよね。
「ばーさん(団子屋の女将さん)が作ってくれたんだよ」
「そうなんだ」
美味しそうに頬張る姿は、さぞ世の御姉様がたの好感度を押し上げる事だろう。
何だ、これは後一押しで行ける気がする。
お綺麗な顔で騙され勝ちだが、こうしてみると普通の奴何だろうか?
見た目も、俺とタメっぽい。
年齢差が無い様に見える。
だからって、美景さん達にしたことは到底許せないけれど。
「これじゃ駄目か?…なら、この自転車の後ろに乗せてやる」
もう俺に残されたネタはこれしかない。
「………そんなに一緒に来たいなら来ればいい。……但しこれから行くところは危険な場所だ。……命の保証はできないよ?」
「大丈夫だ……いざとなったら逃げるしな」
「ああ、それでいい。……俺だけでいいから」
その言葉の枕に来るのは、危険な目にあうのは……か?
◇◇◇
「あははは、面白い!!…凄い!!…速いね!!」
俺の自転車の後ろに乗っている桃太郎が子供の様にはしゃぐ。
俺が後ろに乗せたいのは、綺麗な男ではなく、綺麗なお姉さんか、可愛い女の子だ。
まあ、気に入ったなら良かったが。
「今日は何処まで進むんだ?……」
俺は後ろで楽しんでいる桃太郎に問いかけた。
「行ける所まで行ったら、野宿かな。……次の宿場町までは距離がある」
「………了解、ボス」
「ボス?」
「ああ、お頭って意味だよ」
上司と言う意味だろうが、上司で通ずるかも解んないから、意味合い的には、まあ合ってんだろう?
「じゃあ、瞬は家来だね」
「………それ、やだな」
名前を教えてからは、ダチの様に桃太郎は話しかけてくる。
可笑しな俺たちの旅はまだ始まったばかりだ。
驚いた事に二人は……既に掠り傷一つ無かったのだ。
着物だけは血だらけで、それだけが唯一、先程までの事が事実であると言う証明となったのが何とも皮肉な話だ。
あのチビ助もどうせ助けてくれるなら服まで綺麗にするオプションを付けてくれても良いのに、とは高望みな話だろう。
生きてるだけで丸儲けなのだから。
俺は美景さんと倫太郎が無事なのを確認すると、桃太郎を追いかけた。
幸と羅刹のおっさんが何処に行ったのか何て解らなかったし、二人がいない以上俺の目的も無くなってしまったから。
解らないのは、何であんな危険なサイコ野郎に羅刹のおっさんは、幸を会わせたかったのか?
と言うのと、あんなに強いのに美景さん達を守れなかったのか?だ。
まあ、後者は着いた時には遅かった………と言う様に俺には見えた。
いや、チビ助に言われた桃太郎と鬼退治と言う事も頭を掠めたが、俺はもう幸や羅刹のおっさん、美景さん達を桃太郎が殺すのを黙ってみている事は出来そうもない。
美景さんの話では、桃太郎の目的は、鬼ヶ島に住む黒鬼を退治する事だと言っていた。
取り敢えずは桃太郎と旅を共にして、所構わず鬼を殺しまくるサイコさんを止めなくては行けないと言う使命感見たいな感情もあった。
それにしても、何で死んだ人間が甦ったんだ。
いや、正確に言えば、人間ではなく鬼なのだが。
きっと、鬼の力か、チビ助の力かのどちらかだろう。……まあ、この際どちらでも良いが。
って言うかあのサイコ野郎は何処まで行ったんだよ!?
あいつは歩きで俺はチャリだぜ!?
しかも原動機付き自転車と言うハイテクな乗り物だ。もう追い付いてもよくないか!?
美景さんに、鬼ヶ島迄のルートを聞いてなければ、俺が迷子になっちゃたと俺自身が勘違いするだろうが!
ブツクサブツクサ言いながらもチャリを頑張って漕いでいた俺はやっとの思いで桃太郎に追い付いた。
桃太郎は優雅にも土手道の様な場所で小川近くの草むらにいる猫の親子を眺めていた。
何とも幸せそうにだ。………ったく調子の狂う奴だぜ。
俺は、桃太郎と言う男が解らなくなった。
あんなに残酷かと思えば、優しい一面を見せる。……こう言うのを世の女性達はギャップ萌えと言うのだろうか?
いや、ちょっと違うか。
俺はこのまま黙ってみている訳にもいかないので、声を掛ける事にした。
「おい!…桃太郎!!」
桃太郎は、俺の方に視線を向けると、猫に見せた表情とは違い、何処か作った笑顔を見せた。
「君は赤鬼のところにいた可笑しな青年」
「可笑しいは余計だ!!」
「僕に用かい?」
「俺も連れてけ………」
色々苛立ちが募っていた俺はつい上から目線的な言動になってしまった。
「へんてこな乗り物に乗った可笑しな青年、僕は遊びに行く訳じゃ無いんだよ?」
くそ、言葉に刺があるな。
まあ、最初に無礼な言動をしたのはこちらだが……。
「知ってるよ、鬼退治だろ?」
「へえ?……何で知ってるの?」
途端、あいつの回りだけ、冬じゃね!?と思うくらい気温が急低下した。
「神様がお前と一緒に行けって言ったんだよ!」
咄嗟にいい言葉が思い付かなかった俺は、本当の事だけど
(神様かどうかは知らんが)
嘘に聞こえる内容を素直に言ってしまった。
ああ、やっちゃったよね、俺。
これでいいよ、何て言う奴がいたら見てみたい。
俺ならふざけるなって言ってるね。
「……良いよ、君が俺に連れていっても良いと思える何かをくれたら、良いよ」
何だよ、がめついな。
それでも昔話の英雄か!?
そこは、こう、何て言うか、格好いい発言を頂きたかったね。
いや、腕のある芸人じゃ無いのだから、行きなりふられて直ぐに、面白いコメントなんて出来ない。
咄嗟に言われて何も思い付かなかった俺は、
「……きび団子をやるよ」
俺は、昨日買ったきび団子(倫太郎にあげた残りだ。チビ太は可愛かったから、柔らかい美味しい部分をピックアップして渡したが、こいつはムカつくからな)を丁度いいから桃太郎に食わせてやれ……と悪い感情が出てきた。
少し時間がたっているから、硬いんだよな。
素直に俺からきび団子を受け取った桃太郎はそのまま口にきび団子を入れた。
おいおい、俺が言えた義理じゃないが、少しは疑えよ。
まあ、毒じゃあないが。
「………」
「………」
もぐもぐと言う食べる音だけが聞こえてくる。……何だよ!硬い!って言われるかな?
「……これ、美味しいね。どうしたの?」
内心、えっ!?マジで!?と思ったが、そこは俺。顔には微塵も出さなかったよね。
「ばーさん(団子屋の女将さん)が作ってくれたんだよ」
「そうなんだ」
美味しそうに頬張る姿は、さぞ世の御姉様がたの好感度を押し上げる事だろう。
何だ、これは後一押しで行ける気がする。
お綺麗な顔で騙され勝ちだが、こうしてみると普通の奴何だろうか?
見た目も、俺とタメっぽい。
年齢差が無い様に見える。
だからって、美景さん達にしたことは到底許せないけれど。
「これじゃ駄目か?…なら、この自転車の後ろに乗せてやる」
もう俺に残されたネタはこれしかない。
「………そんなに一緒に来たいなら来ればいい。……但しこれから行くところは危険な場所だ。……命の保証はできないよ?」
「大丈夫だ……いざとなったら逃げるしな」
「ああ、それでいい。……俺だけでいいから」
その言葉の枕に来るのは、危険な目にあうのは……か?
◇◇◇
「あははは、面白い!!…凄い!!…速いね!!」
俺の自転車の後ろに乗っている桃太郎が子供の様にはしゃぐ。
俺が後ろに乗せたいのは、綺麗な男ではなく、綺麗なお姉さんか、可愛い女の子だ。
まあ、気に入ったなら良かったが。
「今日は何処まで進むんだ?……」
俺は後ろで楽しんでいる桃太郎に問いかけた。
「行ける所まで行ったら、野宿かな。……次の宿場町までは距離がある」
「………了解、ボス」
「ボス?」
「ああ、お頭って意味だよ」
上司と言う意味だろうが、上司で通ずるかも解んないから、意味合い的には、まあ合ってんだろう?
「じゃあ、瞬は家来だね」
「………それ、やだな」
名前を教えてからは、ダチの様に桃太郎は話しかけてくる。
可笑しな俺たちの旅はまだ始まったばかりだ。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる